なんとなく春が近い [植物]
なんの予定もなく、突然、宇宙人がやって来た。
危ないかもしれない・・・。
室内に避難させておいた鉢植えのひとつ、イワハナビ（レウイシア）が無事に開花。
２週間ほど楽しんだ後、ミニバラと菊（クッションマム）とともに外へ。
というのも、ご近所さんの庭には、氷点下でも元気に新芽を出すバラ。
植物って案外平気なのかも・・・と。
イワハナビは耐寒性があるみたい。
同じスベリヒユ科でもポーチュラカは寒さに弱かったけれど。
外は、もう雪も氷もなく。 まだまだ殺風景だけれど、茶色な植物もまた趣がある。
多くの家が、庭に地植えの紫陽花も、この姿のまま放置。
花の後、カットしてないみたい。
どうも３月に入ってから、それじゃ、そろそろ・・・と庭の準備にとりかかるらしい。
寒さの中、外で手入れするのも大変なので納得。
オランダの紫陽花は晩秋くらいまで咲き続けるから。
普通に白鳥がその辺の水路に。 鴨たちも一斉に寄って来る。
と、どこからか、かすかに匂って来る。
臭くもあり、食欲をそそるようでもあり。
あたりを見渡すと・・・
・・・あった、これだ。 もうこんなに育ってる。
正体は、オランダ語ではDaslook 。 日本語でいうとラムソン。
ギョウジャニンニクだと思ってたけれど、また種類が違うんだそう。
花が咲くと、玉ネギのようなニンニクのような匂いがますます強くなる。
めぎさんのお話では、
ドイツではBärlauchと言い、食用としてマルクトにも並ぶみたいだけれど、
オランダでは見たことがないので食べる習慣がないのかも。
あちこちの遊歩道の木立の元にたくさん生えているのに誰も採ったりせず。
どんな味なんだろうな・・・気になる。
今の時期、散歩途中でよく見かけるのは、スノードロップ（マツユキソウ）。
本来咲くのは１月下旬から２月頃だったように思うけれど、この冬は寒かったかな。
２月に咲くはずのクロッカスも、まだツボミ。
オランダでは２月の中旬～下旬頃に１週間ほどの学校の休暇があり、
その春休みをKrokusvakantie クロッカス休暇と呼んだりする。
なんて可愛い命名。
紫のクロッカスもまだまだこのサイズ。
・・・って、低姿勢で接写する私の姿は、やっぱり怪しげ。
春の近づきを知らせる植物。
出かけるたび目にしていたら、茶色い指のくせに、段々とウズウズしてきた。
で・・・
SONY ・・・我が家にも花。
淡い黄緑のPhalaenopsis 胡蝶蘭。 花言葉は「幸福がやって来る」らしい。
高さ30cmほどのが２本。 プラスティックのカップ入りで、11.95ユーロ（約1,434円）。
カバーに白の陶器の角鉢も購入、4.49ユーロ（約539円）。
ガーデニングセンターは春の庭準備の人たちで大盛況。
とりあえず見るだけ、と思っていたのに、気がつけばカートにはミニ鉢。
そして、次第に気分大きく、どれにしよう？と胡蝶蘭選ぶKamoさんと私がいた。
数年前キューケンホフでランを激写して、
中央にいる宇宙人が気になっていたのは確か。
しかし、連れて帰って数日でツボミが黄色くしぼんできた・・・どうも空気の乾燥が原因。
室内の湿度が30~40%ほどしかなく、人間のお肌にも悪いほど。
せっせと霧吹きしてみたけれど、生き延びてくれるだろうか。
他に・・・
SONY・・・青い紫陽花もとうとう入手。
先にマルクトの植木屋さんで、淡い色の変化を楽しめそうな、いいのを見つけたけれど、
すでに果物や肉で手いっぱいだったので断念。
お店のおにいさんも、スペシャルな品種だよ、って言ってたので
後ろ髪を引かれて、ついには抜け落ちてしまいそうなほど心残りだったけど、
よくよく考えてみると、園芸初心者の域を抜けきれない私にはもったいない。
SONY ガーデニングセンターで見つけた青い紫陽花は、
小柄なサイズで2.99ユーロ（約359円）。
同じものをパリで買おうとしたら10ユーロ（約1,200円）ほどだったように記憶する。
あの時、思いとどまって正解だった。
背後に薄ら見えてるのが、今の我が家のベランダ小庭。
家探しの頃には、ふたりで住むのに寝室３つも４つも不要だしなぁ、と
庭付き物件には手頃なものがなかったのだ。
また、地上階は冬にはかなり冷え込むこと体験済み。
２０℃設定にしても部屋は暖まりにくく、足元は１４℃ほどで、暖房費がかさむのは必至。
なるべく節約したいしね。
あと買ったのは、シラー。 青、白、ピンクの３鉢で2.5ユーロ（約300円）。
放っておいても埋めたままでも春に芽を出す球根植物は私向き。
パリ価格に比べて、植物だけでなく食料品も安くなり、ホッとした我が家なのでした。
消費税は高いけどね。 ← （標準21%、食料品は6%。）
今週は急に暖かくなり、陽の光も。
最高気温が13℃~15℃くらいまで上がってきた。
ツボミだったクロッカスも咲いてるだろうな。
なんとなく春。
タグ：植物
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2013年2月15日 トラチ 永眠
今日はこちらも「なんとなく春」です（＾＾）
お花の国でさっそくたくさん買い込んだんですね！いいなぁ♪
ベランダ小庭が楽しみですね。
我が家もそろそろ・・って思ってます。私も全く園芸初心者なんですがね。
by rino (2013-03-05 18:51)
あらっ もう園芸スタートですね。
散歩途中で芽吹いてきた花たちが もうすぐ春と
言っているような。
Inatimyさんの購入された胡蝶蘭、リップのオレンジが可愛いです。
これだけ花が咲いていたら大丈夫。
乾燥に気をつけて長く楽しみましょうね。
来年も咲かせましょう～～。
紫陽花の尖った花びらも珍しいですね。
今時期紫陽花も販売しているので驚きました。
by ami (2013-03-05 20:19)
うふふふ♪もうすっかりInatimyさんはミドリの指をお持ちなのではないかしら＾＾
今度はベランダガーデニングですね、これからどんな植物たちが仲間入りするのか楽しみです＾＾
この胡蝶蘭も素敵ね。花言葉もぐっときます♪
ガーデンセンターでのお買い物、楽しそうだなあ。何時間でも楽しくお買いものしちゃいそう。そのお安さも物欲をさらに刺激しますよね～。
by MOCOMOCO (2013-03-05 21:40)
そうだそうだ、そろそろBärlauchの季節になりますね～
先週はマルクトにまだ無かったけど、今週はどうかしら。さがしてみよう！
Bärlauchはウィーンでもレストランでスープになって出てきましたから、ドイツ語圏では普通に食べるんじゃないかと思います。
ほんとだ、これ、行者ニンニクじゃないんですね。調べてみたら、お花もずいぶん違いますね～
胡蝶蘭は、うちにも頂き物がありますが、あまり水遣りをしない方がいいという印象です。うちも相当乾燥してますが、元気ですよ。
by めぎ (2013-03-06 03:06)
宇宙人ってあったから、ロシアの隕石と一緒にやってきたのかと思いました(^^)
寒い寒い冬ですが、お花はちゃんと咲いてくれて、ちゃんと春はやって来てくれてるんですね♪
by 母ちゃん (2013-03-06 06:05)
いよいよお花たちの季節になってきますよね。
ヨーロッパの春はさぞ綺麗なんでしょうね。w
日本の春も綺麗か。（笑）
でもまた違った華やぎの趣があってね。
by alo-had (2013-03-06 18:07)
東京も暖かくなってきましたよ。
庭も緑が増えてくることでしょう。
そちらも芽吹きの季節なのですね。
クロッカス、可愛らしくて良いなあ。
by ナツパパ (2013-03-06 19:21)
いよいよ花の季節がやってきますね。
沢山のチューリップが見られるのが楽しみです。
by luces (2013-03-06 19:26)
お引っ越しの「貼り紙」見てこちらに伺いました～
そう、ウズウズしますよね～！
春が始まってきた気配だけでもテンション上がっちゃいますが、
実際花をみたりしてくるとまたさらに違うテンションになります。
バラは玄関の鉢ではマイナス４度くらいが何度もあった今年の冬でも、
全然関係なく花が咲き続けていました。
丈夫な品種だと真冬でも楽しめそうです。
by nicolas (2013-03-06 20:57)
ブログの引っ越しをされたのですね｡訪問が遅くなりました。
また､楽しみに伺いますね＾＾
スノードロップ、清楚な愛らしさですよね。
クロッカス、我が家も白い蕾が出てきています。
黄色や紫、可愛い蕾ですね。
もうアジサイが出ているのですか｡早いですね。
by アールグレイ (2013-03-06 21:55)
こちらも昼間はすっかり春の暖かさです。
風が強いと花粉がたくさん飛んで春も楽しめませんが・・・
明日は黄砂も飛んでくるとか。
やっぱりオランダは植物がお安いですね。
新しいベランダにたくさんのお花が咲きそろうのが楽しみですね＾＾
黄色い宇宙人さんがいっぱい幸せを運んできてくれそうですね～
by miffy (2013-03-07 21:18)
クロッカスは、春に真っ先に咲いてくれますよね。
でも、今年は咲くのが遅れて居るんですね。
こちらと同じですね。春はいつ来るのやら…
by ＨＩＲＯＭＩ (2013-03-07 21:49)
ブログもご自宅も引っ越しされたんですね！
初めて自分がInatimyさんの記事を拝見したとき、Inatimyさんはオランダに住んでいらしたこともあり、Inatimyさんはオランダのイメージが強いです。心なしかパリの時よりもInatimyさんの記事が生き生きとして見えます。
オランダ、未だ行ったことはありませんが、175を超えるデカい自分が普通に感じられる国とのことで、一度行ってみたいです。あと以前Inatimyさんの記事で拝見したパンケーキも食べてみたい。
by Bonheur (2013-03-07 21:50)
→皆さま
『なんとなく春が近い』のお話に、たくさんのnice! ＆ コメントありがとうございます。 ここ数日14℃ほどまで上がり、このまま春になりそうだったのに、週末から再び真冬並みの寒さで０℃～氷点下の日の予想。 紫陽花の花、傷んじゃうかなぁ・・・。
→rinoさま
育て方が下手なのか、球根植物、買った年に花を咲かせた後、たいがいはネギ状態なんですよ・・・でも、土から芽が出てくること自体が嬉しくて。 5月か6月には種蒔きもまってるのでワクワクです。 そういえばrinoさんのお家、ティータイムも楽しめる素敵なベランダでしたよね♪
→amiさま
胡蝶蘭の色、さんざん迷ったんですよ～。 どの色がリビングに合うかな～と考えて、この淡い緑にオレンジのをチョイス。 大丈夫という言葉にホッとしました。 人間と同じで環境の変化に弱いみたいですね。 そのうち慣れてくれるかしら。 こちらは涼しい期間が長いので紫陽花の花も初夏だけじゃなくずーっと楽しめるんですよ♪ あちこちの花屋さんですでに並んでました～。
→MOCOMOCOさま
いえいえ、まだまだ茶色指ですよぉ。 ベランダへの陽の差し方も変わったので、我が家の植物も変えないといけませんね～。 今はローズマリーのツボミがたくさんでそれも楽しみ。 ガーデンセンター、もうパリと規模が違って、あれもこれもと植物園のように楽しめます♪ MOCOMOCOさんもきっとお気に召すものが山ほどかも。
→めぎさま
ドイツ語圏に行くとレストランでもBärlauchが食べられるんですね～。 シーズンに行く機会があれば探して食べてみようっと。 胡蝶蘭、生徒さんからの贈りものでしたよね。 水やり控えめで頑張ってお世話します♪ この先、何度も咲いてくれるといいな。
→母ちゃんさま
胡蝶蘭の中心部分に人やコウモリのような姿が見えるので、勝手に我が家では宇宙人呼ばわり（笑）。 春が来そうで、また冬に逆戻り・・・と遅々として進まない季節ですねぇ。
→alo-hadさま
欧州の春も、日本の春もどちらもキレイですが、目に付く花がそれぞれ違いますよね。 オランダにも桜はありますが、やっぱり春の訪れを知らせてくれるのは球根植物かな。 日本だと、桜の前に菜の花もあるし、しかも食べられる♪
→ナツパパさま
街を歩いてると、普通にその辺の芝生からクロッカスや水仙が顔を出し、咲き始めてるんですよね～、中央分離帯とかにも。 数も半端なく凄くて。 花の産業が盛んな国ならではかもしれませんね。 郊外にはチューリップ畑やヒヤシンス畑、水仙畑もあって♪
→lucesさま
お花屋さんには切り花のチューリップが、どっさり５０本の束などでも販売されてて、ゴージャスです♪ 花の季節、ウキウキしますね♪
→nicolasさま
よかった～来てくださって。 道端に球根の花のつぼみを見たり、花屋さんに並ぶ花にチューリップが増えてくると、おぉっ♪っとなって、そこへガーデニングセンターで安いのを目にしちゃうとセーブをかけていても思わずカートへ（笑）。 ５月に蒔く種もすでにぱりで買ってあるので、もうワクワクです。 －４℃でもバラは大丈夫なんだ・・・パワフルな株に育てると違うんだなぁ。 狭いベランダ小庭ですが、地道に枯らさないよう頑張ります。
→アールグレイさま
我が家にも原種のクロッカスがあったはずなんですが、球根が小さくなってネギの状態です・・・。 こちらは夏でも涼しい気温なのでアジサイは６月ごろだけでなく初冬ぐらいまで楽しめるので販売時期も異なるのかな。 もう花屋さんにもあちこち並んでました。
→miffyさま
花粉に黄砂、春の霞んだ風景も味わいありますが、ちょっと大変ですよね。 こちらも皆さんクシャミしてる方多いです。 私は、どうだろう・・・日本では杉花粉だったけれど、オランダでは症状がマシなので過ごしやすい春かな。 ささやかな幸せ、でもたくさんやってくるといいな（笑）。
→ＨＩＲＯＭＩさま
ふふ、スノードロップが咲くと冬の終わりが見えて、クロッカスが咲くと春が近いと感じますよね♪ 暖かくなったかと思ったら、こちら月曜日、また氷点下です・・・。 本格的な春はまだかしら。
→Bonheurさま
私自身、パリの華やかなイメージの似合うキャラではなく（笑）、オランダののんびり長閑な風景のほうなので、帰ってこれて嬉しいです。 でもまた服に困るなぁ・・皆背が高いから、Sサイズで横幅狭いのに縦に長い・・・Vネック着ると胸元ヤバいです（笑）。 １７５超え、オランダ暮らし向きですよ♪
by Inatimy (2013-03-08 22:06)
お花が楽しめる季節に差し掛かりましたよね。
私を見て！と言わんばかりにつぎつぎと咲き出す。
かわいいなぁ。
そうそう、クロッカス休暇。
名付け親、センスがいーよね！
追伸：確かにどこかで会えそうな気がする。会いましょういつか。^^
by カエル (2013-03-09 11:07)
→カエルさま
三寒四温とはよく言ったもので、暖かくなってはまた寒くなり。 今日は寒~い。 でも胡蝶蘭、ゆっくりと開いて来たツボミが♪ お花屋さんではガラスの器に植えられたムスカリや水仙が店先に。 切り花ではチューリップ５０本の束売りとか、華やか～。 それを見て、カエルさんのお花のアレンジを思い出したり。 追伸： きっと、いつかどこかで♪
by Inatimy (2013-03-12 20:10)