SSブログ

夜の灯り、月明かり [コペンハーゲン 2013 冬]

とげとげ針葉樹の葉っぱにミカン。

異国の街でクリスマス時期に見つけた、そんな窓辺の飾りに、

年の瀬の慌ただしさと、日本の年明けの様子が頭に浮かんだ。

しめ飾り・・・を思わせるよね。

dmk3d4c18.JPG
忘れないうちに12月デンマーク旅のお話。

コペンハーゲン3日目、衛兵さん交替式、教会の外観、五稜郭のような砦、デザインミュージアムを見て、
うっとりするような伝統料理のスモーブロー(オープンサンド)を食べ、横丁散歩を終えた後。

食べるところを探しつつ歩いていると、結局、宿泊したホテル近くまで戻ってきていた。
道中あれこれ少しずつ買ったものが布の買い物袋にたまっている。 
ちょうどいい、と一旦ホテルの部屋に置きに行く。

朝からさんざん歩き回っていたので、部屋のドアを閉めた瞬間に疲労感がどっと押し寄せてきた。
近くでいいところないかしら・・・と・・・

dmk3d4c15.JPG
・・・Nyhavn ニューハウンのホテルと同じ通りの並びにあるレストランへ。

撮ってないけど前菜には、焼き海老のコリアンダー&ガーリック風味。 
Kamoさんはハーフ身のロブスター。

私のメインは、カレイの仲間のような白身魚を蒸したものにイクラ、
ワイルドライスと焼きトウモロコシ、根菜が添えられてる。

サッパリとしてて食べやすい。 が・・・

dmk3d4c14.JPG
・・・魚の中心が半生だった。 

これがだったらミディアムで美味なんだろうけれど、← kamoさんのメインは丁度ステーキだった。
ほんのり生温かく、にゅるっとした刺身のような食感は、正直堪え難いもの。

外側に焼き目が付いていて中がレア状態の鰹のたたきとは話が違う。
あれは、焼いてすぐにきちんと冷やしてあるから美味しい。

欧州では、魚もミディアムな焼き加減が普通なんだろうか。
でも、日本人の私にはやっぱり、”にゅる生温かさ”はダメだ・・・。

Kamoさんに相談すると、お店の人に伝えてくれた。
すると、お皿を下げて行った後、しばらくすると新たに調理された料理が。 
食べた分を差し引いて半分ほどの量になったけど。 今度はなんとか大丈夫。

最後はエスプレッソでしめて気分を一新。

dmk3d4c16.JPG
ホテル周辺の夜の街をふたりで歩いた。 通りにはクリスマスの装飾。

真冬の寒い日でも、テラス席が出ていて、数人が外で飲んでいた。

dmk3d4c17.JPG
水路沿いの石畳に自転車。 橋の街灯にクリスマスツリーの灯り。

オランダでも見かけそうなシーンだけれど、違うのが石畳
山のないオランダは多くが煉瓦畳なのだ。

公衆電話も今となっては珍しい存在。 

dmk3d4c20.JPG
ホテルの裏側から、東の方、クリスチャンハウンのエリアを見る。

昔は倉庫が並んでいたと思われる埠頭の遠くにネジネジの塔が見えた。 
ラウンドタワーからも見たVor Frelsers Kirke 救世主教会

あの、フランスの作家 Jules Verne ジュール・ヴェルヌの書いた物語、
"Voyage au centre de la Terre" 『地底旅行』の挿絵に出てきた教会の塔。

dmk3d4c19.JPG
モダンなガラス張りの劇場。 SONYくんは手持ちでの夜景も普通に撮れる。

冷たい風に少々震えながらも、撮った写真を見せ合ったりして、
ふたり一緒に過ごす時間を楽しむ。


雲に隠れた月の明かりが神秘的な夜だった。



これで旅のお話は終わり。

そう、終わりなのだ。
12月のとある日、昼の飛行機でオランダからデンマークへ飛び、到着後15時頃から街散策して、
翌日から、まるまる2日の観光。 
そして最終日は朝食後すぐ空港に移動し、昼の飛行機でデンマークからオランダへ。

あっというま、ほんの3泊だけのコペンハーゲン滞在型デンマーク旅


「どこのクリスマスマーケットを見に行きたい?」の問いかけに
「北欧、まだ行ったことがないなぁ。」と、ふと口に出た言葉。
そこから1時間弱でフライトもホテルの手配も済んでしまった旅。

当初の予定ではどこかのクリスマスマーケットへいつものように日帰りのはずだったのにね。
ふたりで旅するのは何年ぶりだろう。
猛烈に仕事が忙しい中、時間を融通して予定を組んでくれたKamoさんに感謝。


旅のお話は終わったけど、あと1回だけ続く予定。

ところで、みなさんの魚の焼き加減は?

nice!(38)  コメント(14) 
共通テーマ:旅行

nice! 38

コメント 14

ナツパパ

一つの街に滞在して...わたしも好きな旅行のパターンです。
観光地を追いかけて移動は、最近ちょっと煩わしくて。
ふと、コペンハーゲンに行けるのはうらやましいです。
by ナツパパ (2014-05-17 05:35) 

yk2

いなちゃんの食べた料理、見た目にずいぶん工夫をしているようだから、魚の火の通り具合にそう頓着しない様にも思えないお皿だよねぇ。レアが普通なのかな?。それとも、食べるのが日本人だからと、sasimi風に生っぽくした方が喜ぶとでも思ったか?(^^;。それともただ単に蒸し時間が足りなかったのかなぁ?。カレイ系白身の蒸し魚の半生は・・・あんまり想像できないねぇ。実際食べたことないもん(苦笑)。

by yk2 (2014-05-17 07:23) 

めぎ

半生・・・うーん、どうなんでしょうかねえ。
私もヨーロッパで魚料理って、あまり経験が無くて。
イギリスのあの揚げた白身魚はいつもしっかり火が通ってたし、ドイツの魚料理も普通しっかりと。イタリアやスペインも、食べたのは数少ないけど、中が生だった経験はないなあ。先日のトルコもしっかり焼かれてました。
うちでもうちのドイツ人がいつも中まで火を通してます。
でも、北欧はお魚料理の多いところだし、海に囲まれてるし、大陸とは違うのかなあ。
by めぎ (2014-05-17 08:03) 

ハリネズミ

うーん、お魚の焼き加減、やっぱり切り身でもしっかりと焼いてるのが
ベターだけど、半生でも許しちゃうかなぁ。
内臓まで残さず食べたい丸ごとのお魚の場合はしっかりがっちり
焼けてないと嫌だけど・・・・。
クレーム?、ダンナさまが言ってくれるのっていいなぁ。
うちは私がもろもろの交渉ごとは担当。だから海外に行くとストレス。
外国語だと言いたいことが言えないから^^;。
で、なんとかダンナさんに言わせてみたり。
by ハリネズミ (2014-05-17 08:31) 

アールグレイ

3泊の旅行、いい時間を過ごされましたね^^
旅行先で購入された物は、後になってもその思い出がよみがえってきて
思い入れがありますよね^^
美味しそうな魚のメインディッシュと思いったら、半生だったのは
ちょっと残念でしたね。
良いことも悪いことも、過ぎてしまうと懐かしい思い出になりますね^^
by アールグレイ (2014-05-17 15:59) 

ami

最後の写真、未知との遭遇に、一コマみたい。
by ami (2014-05-17 20:35) 

ameya

日本人は生の魚を好むけど、生焼けってのはだめですね。(+_+)
たたきっていうのは完全に冷えてますものね。
by ameya (2014-05-18 07:27) 

母ちゃん

本当に公衆電話ですね! 日本でもどんどん減っていってますが、そこはちゃんとありますね。治安がいいのかな~。
by 母ちゃん (2014-05-18 08:49) 

のの

いいですね~(´人`)* うっとり・・・・。
素敵なクリスマスを過ごされたようで、羨ましい限り・・。
私もいつかクリスマスからお正月をヨーロッパで過ごしてみたい♪
(どうやって行くのか・・・・(笑))
魚の生焼けは生臭さが際立つのでちょっと嫌ですね~;
うちもきっとお店に言って焼き直してもらうかも。
by のの (2014-05-18 12:13) 

ねこの手

魚は生に限ります。刺身が食べたいよ~>_<
焼くときはしっかり焼いたほうが好きかな。身がホロホロするのがいいな。
クリスマス休暇、今年はどこにお出かけかな。
by ねこの手 (2014-05-19 17:21) 

miffy

生なら生、ちゃんと焼くなら焼いたお魚が良いですよね。
そういえば、コペンで食べた大きな鰈は半生だったような気がします。
北欧の人は生魚も食べるから火をあまり通さない方がお好みなのかも。
最後の写真、雲間から見える月明かりが素敵ですね。
by miffy (2014-05-19 23:37) 

moz

そうなんですか、北欧では半生で食べるのかな?
でも、ぼくも生なら刺身でないと、焼いたり蒸したりしたものはやはりちゃんと火が通っていないとだめです。そうそう、あのにゅるっとした食感と生臭さはダメです。焼き直していただけて良かったですね。せっかくの美味しそうな料理ですから。
夜景、とってもきれい。地底旅行の挿絵なんですね。sony 君、立派です ^^v
by moz (2014-05-21 05:42) 

NO NAME

月明かりの写真がとても美しくて、ぼーっとみぃってしまいました。
急に決まったから又格別に楽しかったのかもしれないね。
私も北欧のたびに参加したみたいだったよ。
魚はね、生は刺身じゃないとだめよ。
kamoさんが対応してくれてよかったね。
皮はパリッと、中は火が通りました、、、、、ね!位が好きだな。
by NO NAME (2014-05-22 11:25) 

Inatimy

→皆さま「夜の灯り、月明かり」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。 もう5ヶ月前の冬のお話。初デンマークは短かったけど楽しい旅に。3泊同じところに宿を取ったのも初めてのことかも。ゆったり滞在型は気分的にも楽ですね〜。

→ナツパパさま
あちこち点々としてさらに移動時間が長いとなると、もう堪えますねぇ。日本の旅行会社のプランはハードスケジュール過ぎて。集合時間気にせず好きなように見られるのでもっぱら個人旅行です。今ではチケットもホテルもネットで楽々手配できますものね。昔は国際郵便為替も使ってたりしましたから ^^。

→yk2さま
一瞬、私の頭をよぎったのが、もしかして冷凍の魚?ってことでした。観光地ですものね、利益重視で材料費安く押さえるためにあり得るかと。これにこりて魚はオーダーするのやめよう・・・。海老はしっかり火が通ってたしOK。あ、でもオランダのホテルレストランやパリでは帆立貝柱の中心が半生だったことがあるなぁ。yk2さんは帆立貝柱の中心の「にゅる生温かさ」は許容範囲?

→めぎさま
魚の中心の半生は初めてでした。揚げ物はしっかり揚がってますものね。スペインのお料理は野菜までこれでもかというほどくたくたに煮込まれてましたが・・・。もし今度北欧に行ったら再度他のレストランで魚料理をオーダーして北欧の魚の焼き加減がミディアムなのを確認・・・する勇気はもうないなぁ^^;。

→ハリネズミさま
切り身だと半生OKですか〜寛大♪確かに内蔵まである魚だと、しっかりと焼いてないと、ちょっとこわそう・・・。あ、北欧はKamoさんが英語で対応してくれましたが、生活拠点の国だと私がしどろもどろの現地の言葉で^^;。オランダではカフェでの珈琲のオーダですら私が。もう言いたいこと言えないので本当にもどかしいです・・・。

→アールグレイさま
何年ぶりかというくらい久々のふたりでの旅行だったので、同じ街3泊でもじっくりのんびり楽しく過ごせました。一時帰国ですら、ひとりずつ交互でだったので。 魚はやめて、今度はお肉のメインにしようかなと思います♪ 

→amiさま
未知との遭遇・・・いつもなぜだかコクーンと混乱してしまう。月明かりの美しいコペンハーゲンの夜でした。

→ameyaさま
生焼けの魚はとてもとても無理な食感・・・。 たたきは別物ですよね。 鰹のたたき、刻みネギたっぷりでポン酢とおろしニンニクやショウガで・・・あぁ食べたい。 

→母ちゃんさま
観光ポイントだったので観光客用にも残してあったのかも。日本に一時帰国した時、使える携帯を持ってないので、公衆電話探し、すっごく困ります ^^;。

→ののさま
コペンハーゲンはクリスマス前の時期で、クリスマスと年越しはオランダでのんびりと。飼ってた猫が心配でずーっと日帰りばかりだったので、何年ぶりになるかしらというくらい久々の旅でした。自分でお料理しなくてもいいっていうのが楽チン♪ でも生焼けは困りますね ^^;。

→ねこの手さま
新鮮な魚だったら、お刺身がいいですよね〜♪ 我が家で食べる魚はパンガシウス(あのナマズの仲間の)や脂ののったサーモン、燻製サバ、塩漬けニシンばかりで。日本に一時帰国した時だけ海鮮祭のごとく好きな魚を食べ放題 ^^。クリスマス休暇、はたして今年はあるんだろうか・・・。

→miffyさま
カレイのミディアム・・・やっぱり苦手かも、半生。お肉もミディアムよりもう少し火が通ったくらいが好きなので。デンマークのニシンはおいしかったな。オランダの塩漬けとはまた違って、甘酢漬けで ^^。 最終日、幻想的で美しい月明かりの夜でした♪ 寒かったけど・・・。

→mozさま
北欧の魚料理の火加減については気になるところで、今後行く度に魚料理をあちこちで食べて調査研究するっていうのも一瞬考えたんですが、やっぱり「にゅる生温かさ」は避けたいですねぇ。ネジネジの塔、昔からあるというのも不思議。対岸の遠くからですが挿絵にある場所を見て感慨深かったなぁ。コンデジSONYくん、インテリジェント・オートでシャッター押すだけ何でも撮ってくれるので楽々♪

→NO NAMEさま(←カエルちゃんかな?)
月明かりがとてもキレイな夜だったよ。そしてコンデジSONYくんが押すだけできちんと撮ってくれました。決まるときはトントンと話が進んで行くね。何事にも適した時期があるのかも。 旅ではKamoさんが英語で何でもやり取りしてくれたので楽チンでした。暮らしの拠点の国では、オーダー役は私なのに ^^;。どこに住んでも、しどろもどろな現地の言葉・・・。
by Inatimy (2014-05-23 23:34) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。