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ゾウと鍵をかけるもの [コペンハーゲン 2014 夏]

教会見学の楽しみは、

ファサードやガーゴイルの怪しげな生き物探し・・・

・・・だけでなく、美しき彫像を眺めること。

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7月に行ったデンマーク旅、コペンハーゲンの続き。

朝ホテルを出て、埠頭を歩き、橋から4つの塔のある風景を眺め、
クリスチャンハウンにあるVor Frelsers Kirke 救世主教会ネジネジに上った後のお話。

せっかくだからとの下の教会堂の中も見ることに。

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エントランスからポーチを抜けて入ると正面奥に主祭壇。 
最初の写真はその前に並ぶ天使の像のひとり、Jeremiell イェレミエル。 左から2番目。

イェレミエルの右側には、
Michael ミカエルUriel ウリエルGabriel ガブリエルRaphael ラファエルの4名。
そして、左側にはKerub 智天使

右の柱には説教壇が見える。

欧州の教会と言えば赤が多かった。 だから、ブルーのカーペットや主祭壇が新鮮に感じる。
デンマークの街の中には国旗の赤も多いしね。

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なぜかしら、入り口両脇にゾウ。 鼻の穴もじっくり見てしまう。

コペンハーゲンでは、ゾウをよく目にする。 
ホテルの椅子もゾウ柄の布張りだった。 マンホールのふたにもゾウ

調べて見ると、
1478年にクリスチャン1世が象騎士団を創設し、そのメンバーに授けられた徽章がゾウ
そのペンダントがパリルーヴル美術館にあるそうな。

現在でも象の勲章は、デンマークの最高の勲章らしい。

そしてカールスベア(カールスバーグ)のビールにもゾウのラベルのものも。
醸造所にゾウの門があるみたい。

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入って右側には、小さなパイプオルガン。 教会の天井には、キラキラとがある。

バロック建築の教会だから、ステンドグラスも無く。 
でも、バロックの割には、ごてごて装飾も少なくスゴくシンプル。

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説教壇のあたりから後ろを見る。 さっきのゾウは、重厚なパイプオルガンを支えていた。

書かれてあった数字によるとパイプオルガンは1698年のものらしい。 
ちなみに教会堂が出来たのは1695年。

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主祭壇の左側には、並んだお尻。 囲まれた中央には洗礼盤

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席はボックスシート。 列ごとに番号が。

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木製扉にあるのは単なる鉄の装飾ではなく、鍵付きなのだ。

そういえばに来た時に見たラウンドタワーの教会もこんな鍵付きボックスシートだった。

ひょっとすると、どれもお金を払わないと入れない席なのかもしれない。
昔はそれも教会運営の資金源になっていたのかな・・・などと想像。 実際はどうなんだろうね。

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高い天井。 クロッシング部分のドームを支える柱には、4人の福音書記とその象徴が。

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マルコ(獅子)、マタイ(人もしくは天使)。

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ルカ(雄牛)、ヨハネ(鷲)。

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パイプオルガンの上には、太陽

それらは時計で、太陽の方が何時、が何分かを示しているよう。
手元の腕時計と見比べると、1時間のずれが。 冬時間のままだった・・・。

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目が隠れてたけど、がなかなかシブい。

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2頭のゾウの間から、また外に出よう。

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ポーチには3つ寄付金箱が並んでた、そのうちの1つ。 頑丈そうな錠前付き。

壁にあるMenighedsplejen、意味は地域ケアらしい。
きっと他の2つもその目的が書かれてあるのかも・・・

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・・・と、その両端のも調べると

左端: folkekirkens nødhjælp 国民教会の救済
右端: kirkens aktivitetsfond 教会の活動資金 ・・・だった。

日本のお賽銭箱に比べると、かなりガードが固い。

教会も必死だったのかも・・・。 今もそのまま使われてるんだろうな。


そうそう、鍵をかけるといえば、玄関。 欧州の家の玄関ドアは日本と違う。
外側から開けるで、同様に内側からもそのを使って施錠する。
サムターンなるものがないのだった。

面倒だからと内側からを突っ込んだままにして家にいると、
今度は、外から帰ってきた人がを差し込んでも回らず開かない・・・。

で、ちょっと家の前に出るだけだからとを持たずに外へ出ると、
強風でドアがバタンっとなって閉め出されたり・・・一瞬、頭の中が真っ白。
オートロックは恐ろしい。




そろそろ時間はお昼頃。 
食べるところへ移動しよう。

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コメント 15

ハリネズミ

洗礼盤を取り囲むおしりたちがなんともかわいい~^^。
それに比して寄付金箱のいかつさと言ったら・・・・^^;。
錠前がいっぱい。教会なのにここまでやるんだ!?
盗みたい人がいれば慈悲のココロ(?)で許しちゃいそうな気がするのに。
玄関ドアの鍵、内側からの施錠に鍵がいるのは大変そう!
ドイツで暮らしたアパートはオートロックではあったけど、内側からの
施錠には鍵がいらないタイプでした。内側からも鍵、挿してみたいな。
時として締め出されて困った状況になるとしてもオートロックっていいかも。
施錠したかどうか心配で何度も確認にしちゃうほうなので、ワタシ^^;。
by ハリネズミ (2014-10-14 16:13) 

ぴーすけ君

ゾウさんの牙がリアルでびっくりです(^0^)身体のシワもすご~いわ。
by ぴーすけ君 (2014-10-14 18:17) 

ami

像さん、がんばっているゾウーー。
意味のある装飾、たくさんの謎解き探険のようですね。
by ami (2014-10-14 19:06) 

カエル

青と白が何故か長崎の教会を思い出させたわ。
教会内でなくて、海の青なんだけどね。美しい教会だなって。
お賽銭箱盗まれないのが不思議なんだろうね、海外だと。一枚目の写真が印象的でした。あとお尻♪
by カエル (2014-10-14 19:14) 

めぎ

強風でバタンと閉まっちゃったっていうのは結構多くの人が一度は経験することですね。
うちは念のためご近所さんに鍵を預けてあるんですが、そのご近所さんが休暇で留守の時などちょっと緊張します。
鍵と言えば、外からしっかり鍵をかけると、中の人は鍵がないと出られなくなるでしょう。それもちょっと怖いですよね、閉じこめられちゃって。うちのドイツ人がむかし友人の家に泊まって、その友人が朝早く仕事に出かけちゃって、たぶんその友人はいつもの癖で鍵をかけて行ってしまい、うちのドイツ人は夜にその友人が戻ってくるまで家を出られなかったということがあったそうなんです。今は携帯ですぐに連絡取れるけど、当時は携帯もなかったですしねえ。
by めぎ (2014-10-14 21:43) 

engrid

鍵のお話、処違えば暮らしの習慣もちがってきますね
うちからも鍵ですか、、、
めぎさんの話にも、ビックリ
by engrid (2014-10-15 00:38) 

ふゆん

白い中に金色があるのステキだなー!
金色大好き♪
お尻ちゃんが並んでるのかわいいー!
お尻大好き♪
象って鷹や鷲やライオンみたいに
強いものの象徴なのかなー?

by ふゆん (2014-10-15 06:25) 

アールグレイ

デンマークの教会の内部は、白にブルーで
すごく清潔感のある清らかさですね。
天使を形取った像が、またなんて美しいのでしょう。
デンマークの教会で、象が重んじられているのも初めて知りました。
ボックスシートも鍵付きなんですね。
by アールグレイ (2014-10-15 09:03) 

テリー

デンマークで、象が大きな意味を持つとは、面白いですね。
洗礼盤を囲むかわいいお尻も面白い。ほかの国の教会とは、かなり、雰囲気が違いますね。
by テリー (2014-10-15 18:10) 

ameya

白をベースに青や金が印象的な意匠。素敵な教会ですね。
by ameya (2014-10-16 06:49) 

miffy

真っ白な壁にブルーの絨毯が映えますね~
ゾウさんちょっとリアルで怖いな^^;
キューピッドのお尻可愛い♪
寄付金箱、何もそこまでしなくてもって感じの鍵ですね。
by miffy (2014-10-17 00:13) 

Inatimy

→皆さま「ゾウと鍵をかけるもの」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。以前いたドイツの街の動物園はゾウの飼育がとっても盛んで、大きなエリアにゾウが何頭も。広々とした土の上で、看板にある特徴と名前を照らし合わせて見るのも楽しかったな・・・。そういえば、動物園、ご無沙汰だ。

→ハリネズミさま
天使のお尻があまりにも可愛くて^^。頑丈に鍵をかけた寄付金箱、やっぱりモーセの十戒にあるように盗みは御法度なんでしょうねぇ。オートロックですが、ガチャンとドアが閉まっただけでは実は施錠されてないんですよ。外からドアノブが回せないから(回らない取っ手だったり)、ドアの横面にポチッと出たり入ったりする部品を引っ込めて開けられないだけで。この状態だと空き巣に簡単に入られちゃうようです。ドア閉めて1回、ものによっては2回鍵を回す必要ありです^^。 我が家がドイツで住んでた家は2回鍵を回すタイプでした。

→ぴーすけ君さま
壁のゾウ、案外リアルですよね。 ちゃんと見て再現してるな〜^^。鼻の先、お気に入りです。

→amiさま
重そうなパイプオルガンですよね〜。木造装飾がこってり♪ 国によって教会も様々だから、不思議なもの、気になるもの、いろいろ。 天使の像もキレイでした。

→カエルさま
青は聖母アリアの象徴でもあるからなのかな。 ふふ、ポーチの寄付金箱、守りの固さが半端ないですよね、大きな錠前いくつもついてて。でも盗みを犯させない役割は十分果たしてるかな。これは無理だと思わせるのも、その人のためかも^^。 

→めぎさま
そうそう、鍵を持ってないのに外から施錠されると出られないんですよねぇ。我が家、スペインで内側から鍵を差した状態で閉め出しくっちゃって、近所のキヨスクのおばさんに助けてもらいました^^。鍵屋さんの電話番号教えてもらってそこで電話。私ひとりの時に閉め出された時は、Kamoさんのオフィスまで歩いて鍵を取りに^^;。

→engridさま
欧州内での引っ越し約10回、あちこち転々としてても未だにオートロックはドキドキもの^^;。部屋の窓の施錠すらも新旧いろんなパターンがあって引っ越すたびに戸惑います。マンション入り口の暗証番号があった時は、それをうっかり忘れちゃったり・・・蒼白。

→ふゆんさま
お尻って可愛いですよね〜。 人間だけでなく動物のも好き^^。 デンマークはゾウだったけど、パリはライオンやトラが多かったな。 鷹やライオンは欧州の紋章に多いよね。日本の家紋はもっと動物のレパートリーがあったかな。 ウサギとか可愛いって思ったことが^^。

→アールグレイさま
白にブルー、金のシンプルな内装でした。 聖母でもなく、十字架に磔になったキリストの像でもない主祭壇も新鮮で。その前に並んだ天使の像も美しいものばかりで。鍵付きのシートは珍しいですよね。

→テリーさま
言葉がわかると、もっと詳しくデンマークとゾウの関わりが分かるんでしょうけど・・・私には無理で残念^^;。 国が違えば教会の雰囲気も構造も違ってて、新しいことばかりです。 だから余計に公開されてる教会に入ってみたくなるんでしょうね〜。ゾウ、見られてそれだけでも満足でした。

→ameyaさま
天井にちりばめられた金色の星もなかなかいい感じでした。 白い壁や天井ってスッキリ見えますね^^。 

→miffyさま
青い主祭壇に青い絨毯、しかもこの時、前を青い服を来た観光客もいて、青が目に飛び込んできました^^。 寄付金箱、どんなふうに開けられるのか見てみたいですね〜。 錠前の上にさらに錠前みたいだったもの。 
by Inatimy (2014-10-17 19:53) 

けん

白壁の教会も欧州ではまた新鮮ですね。
フランスにもありました。でも名前忘れた・・・。
1枚目。素敵ですね♪
by けん (2014-10-18 11:45) 

Inatimy

→けんさん
フランスの白い壁の教会・・・どこかしら。 パリでは見なかったような。 私が白い壁で覚えてるのは、ドイツのハイデルベルクの街の教会。 気になって調べたら名前はイェズイーテン教会。 スッキリ^^。一枚目、美しい天使の像でした♪
by Inatimy (2014-10-21 20:11) 

りゅう

一枚目の写真の美人さんにうっとり♪
すべすべお肌の美白だねぇ~
パイプオルガンの装飾も素敵ですね、演奏を聴きたい♪(*^_^*)
by りゅう (2014-11-03 01:19) 

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