ウサギに追われる [手作り]
のろのろ
カメの歩みで
隙間時間に進む手仕事。
手を動かすことは好き。 たとえしたことがない分野でも。
これは、小さなタピスリーになるもの。
以前、パリ1区にあるお店 Annie Bouquet アニー・ブーケで買ったキット。 糸の他に針もついてる。
硬めの地に図柄は手書き。 縁飾りだけ図案がある。 あと刺し方の説明・・・フランス語だけど。
お店の女性はとても親切で、分からないことがあったら尋ねてきてね、と笑顔。
でも、買って間もなく引っ越しが決まったので、家探しに忙しく取りかかれなかった。
よって、オランダでチクチク開始。
升目に微妙に色がのってたりして、ここはこの色で刺してもいいのかしらと迷うことも・・・。
この手芸は Petit Point プティ・ポワン。 日本語でもプチポワンというものらしい。
クロスステッチとは違うよう。 差すのも X(クロス)ではなく、/(スラッシュ)のみ。
Le Point de Saint Cyr ・・・サン・シールのステッチとでも訳すのかな。
その刺し方のフランス語の解読が難しかった・・・。
基本、右上角から始めて、斜めに進む。
針を進める際、上がって行く時は、針の向きが横。 下がって行く時は針の向きが縦。
裏面を見ると、縦横に糸が出て、それが少しずつ重なり、厚みが出てるのが分かる。
中央が埋まったので、縁取り部分を開始。 間違いそうなので、升目を数えながら一部ステッチ。
そうそう、糸は細いアクリルの毛糸みたいなの。
紺色の格子に赤を入れていく。 この辺りまで来て、何だかおかしいことに気づいた。
残ってる糸、紺色がやけに多い。 図案を見ると、ベージュを使う部分が多いはずなのに。
案の定、ベージュの糸が足りなかった。 間違って紺色が多めに入っていた模様。
・・・ま、いいか。 中央部分は完成してるし。 途中、中断もして、買ってから2年も経って仕上がった。
覚え書き: サン・シールのステッチは、こころもちゆったりめに刺すのが重要。
でないと/ばかり刺していくと、地が一方に縮まって変形して来る。
Kamoさんからもらったポストカード。 パリ5区にある国立クリュニー中世美術館のもの。
6枚のタピスリーからなる『貴婦人と一角獣』 で有名なところ。 ※ 以前のブログの過去記事はコチラ。
ウサギのタピスリーのキットを買うきっかけとなった。
手仕事は他に、ボビンレースも。 細かな作業はなかなか進まず。 途中で糸が切れてあたふたしたり。
それでもバカンス明けの9月から4つの課題を仕上げ、現在5つ目に悪戦苦闘中。
あと編み物も、たまに思い出したかのように。
かぎ針編みで夏服を作り、棒針編みは目を落とさぬよう怖々、残り毛糸で小物を練習。
初心者の域を超えないくせに、本の通りに作らず、模様を変えたりアレンジしたり。
指定の糸が手に入らないからサイズが違って来るのもあり、つじつま合わせでもあるけど。
手芸屋さんそのものが少ない上に、ウール100%の毛糸がなかなか売ってなくて、選択肢が狭いのだった。
・・・と、こんなこともしてました、のお話でした。
もう4年ほど前から閉まったままの、クロスステッチがあったわぁー。
そんな話を、去年もInatimyさんのところにコメントした気がする(笑)。
時間は自分でつくらないとですね~、はい^^
by hatsu (2014-12-05 21:18)
下絵も可愛いですが、出来上がりはさらに暖かみが加わりますね。
丁寧な仕事でとても美しいです。
by luces (2014-12-05 23:24)
可愛い作品が仕上がりましたね~額に入れて壁に掛けたらきっととっても素敵♪
このクリュニー中世美術館の記事、覚えてます~
ここに行ったときのことを思い出した、とコメントしたんでしたよねえ。
また久々に、そこへ行ったときのことをまざまざと思い出しました。
あのときに考えていた未来と今はまるっきり違ってて、心持ちも全然違ってて。
いやあ、よくここまで来たなあ・・・
by めぎ (2014-12-06 03:00)
とても細かな//の手仕事。
完成してうさぎさんが喜んでいるように見えます。
お休みすると、力加減が変わり、凸凹になることもありますが
さすがinatimyさん、とても綺麗な仕上がりですね。
ボビンレースも優雅で繊細な作品、楽しんで下さいね。
by ami (2014-12-06 06:10)
プチポワン。
可愛らしいいい名ですね。
うさぎさん、みんな幸せそうで楽しそうだなぁ。^^
inatimyさんの温もりも一緒に編み込まれてるって思うと
一層、暖か味と大切にしたい思いが膨らみますね♪
今朝は都心でも2°で私の家の方はきっと0°辺りと冷え込んでますが
記事を拝見しているうちに・・心がぽかぽかになりました~^^✿
by baby_pink (2014-12-06 07:40)
プチポワンと思しき頒布会、クチュリエにもあったような^^。
そのなかのひとつにハリネズミちゃんモチーフのがあって、もう何年も申し込みを思案中。だってやったことのないハンドメイドなんだもん。
でもこの記事を読んでたらやってみたくなってきたかも♪。
ボビンレースは使う道具の糸巻きのかわいさにやってみたいなぁって思うけど、
クロスステッチの糸でさえしょっちゅう絡ましちゃう私には高嶺の花かも^^;。
これ、『フランダースの犬』でアロアがやってたんですよね~。
by ハリネズミ (2014-12-06 08:09)
後ろを振り向く仕草が可愛らしいですね。
これは長く愛用していけそうな...うらやましい!!
by ナツパパ (2014-12-06 10:15)
Inatimyさんの手仕事には、いつも感心しています。クロスステッチじゃなくても、厚みがでて、すてきなのになりましたね。叔母が「フランス刺繍」を習っていて、フランスが刺繍の本場と言ってました。
by TaekoLovesParis (2014-12-06 10:45)
わあ、なんてかわいいうさぎ。
じっくり根をつめて作り上げる作業ですね。
by ameya (2014-12-06 12:30)
いなちゃんのクロスステッチと云えば・・・で、今、なつかしの若冲「ヒョウとネズミ」を旧blogで検索して見て来ました(^^。
by yk2 (2014-12-06 14:56)
わー、一角獣のタペストリー
去年パリに行った時観たいって思ったら、逆に日本に来てたんです。
うーん、やっぱいつかクリュニーでって思い、お預け。
うささんの白、落ち着いた赤と合いますねー
いいなぁ、仕事いっさいやらないでいい時間たーっぷりあったら、
こういうのイッパイやりたいです♡
by nicolas (2014-12-06 17:58)
カメの歩みでウサギって、おもしろい!(^_^)
このウサギの図案いいな~♪素敵な手仕事ですねパチパチ
by mitu (2014-12-06 22:11)
細やかな作業が続きますね~。完成が待ち遠しいですね♪
by 母ちゃん (2014-12-07 08:30)
プチポワンは素敵ですよね
一針づつの根気は、楽しみかしら
いただいた小物をいくつかもってます、母の友人がたしなんで見えたので、バラの模様が多いの、ウサギかわいいわ、素敵
ボビンレースって、あの繊細なのよね、、、
手仕事がお上手なのね、、素敵、
何か、作りたくなってきました
by engrid (2014-12-07 11:33)
素敵!!Inatimyさんは器用でいらっしゃって、何でも御出来になってうらやましいです!!
タペストリーのウサギ、可愛いですよね。人物とか一角獣とかはコワめに描いているのに、ウサギは可愛らしいので、私も現地でウサギとかクジャクにじいっと見入ってしまいました。ボビンレースのは、何をつくられていらっしゃるのでしょうか。
Inatimyさんは、アクセサリーも可愛いのを作られそうですね。
by Bonheur (2014-12-07 18:53)
素敵なプチポワンが出来上がりましたね~
ベージュの枠よりも紺色の枠の方が作品が浮き上がって見えるような気がします。
これからの寒い季節は暖かいお部屋での手仕事良いですね。
by miffy (2014-12-08 23:19)
→皆さま「ウサギに追われる」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。12月も半ばにさしかかり、気分的にも追われる感じに。ナイルの馬だからと午年にカバのポストカードを飾ったのが、ついこの間のようなのに。来年は羊か・・・卯年ならこのプチポワン使えたのに・・・羊、飾るもの探しとこ。
→hatsuさま
4年だったら、まだまだ大丈夫。私がやっと完成させたマフラー、7年かかったもの^^;。時間って作っても作っても、あっというまになくなっちゃいますよね。したいことが山ほど。
→lucesさま
お店の女性が書かれた下絵、その通りに刺すのも案外難しく、どっちの色?と迷うこと多々ありました・・・。途中で、ぱっと止めたり再開できる手仕事なので、家事の合間にチクチク。編み物だったら、模様が、次の目の編み方が、と混乱なんですけどね^^;。
→めぎさま
これにあう額、今探してるところなんですよ〜。すでに、壁にはいろんな額が、廊下にまで。クリュニー中世美術館は、日本にいた頃にTVで見て、行ってみたいなと思っていたら、何年か後にまさかの欧州引っ越しで転々、さらにパリに引っ越しになって・・・今はまたオランダに、と私も思わぬ展開になってます^^;。人生どう転ぶか分かりませんよねぇ。
→amiさま
いえいえ、何度も何度も中断しちゃって、他の手仕事も平行してたりで^^;。作業してる最中がなぜか楽しいという。だから、ごくごくシンプルな模様のマフラーに7年もかかったり。ボビンレースはオランダ人に囲まれ、しどろもどろで、緊張感たっぷりです^^。
→baby_pinkさま
フランス語の響きでプチポワンって上品に聞こえますね〜。転々とする中、その地、その地の手仕事ものにトライしてみることにしてるので、引っ越した後になっちゃいましたが、フランスの手仕事も堪能^^。日本も寒くなってきましたね。pinkさんも暖かくしてお過ごしくださいね。
→ハリネズミさま
スゴい、日本は何でもありますね〜。クチュリエにも頒布会とは。私も最初わけも分からず、ウサギに惚れて買っちゃって、後でプチポワンだと知ったという。その地の手仕事を試してみるという自分の中の目標は達成^^。ボビンレース、『フランダースの犬』でアロアがしてたとは・・・私、犬のパトラッシュばかり見てたかも^^;。ボビンレースは、日本で1日体験レッスンに参加したことがあって・・・散々な仕上がりでしたが、オランダで見つけた時には好奇心がうずうず。
→ナツパパさま
昔の人の動物表現、なかなか愛らしいものが♪ 「貴婦人と一角獣」には他に鳥やライオンなどもいて、あとさまざまな植物も織り込まれてて、その点でも見応えありです^^。そんなタピスリー見たら、ウサギのキットがどうしても欲しくなり^^。
→TaekoLovesParisさま
フランスの絵画にもいろいろと手仕事が登場しますよね。本を見てても刺繍も、ボビンレースも、タピスリーも、そそられる作品が多かったです。何か作ってる時間って、とても好きなんですよ。出来上がったものを手に入れるより、自分で作り上げていくのが楽しくて^^。もっと器用さがあれば作業が早く進むんですが、のんびりとちまちま。
→ameyaさま
このウサギさん、可愛いですよね〜。後半、材料が足りないかも・・・と焦りました。中央の肝心な部分は仕上がったので、まわりのベージュ部分は、ま、いいかな・・・と^^;。
→yk2さま
ふふ、懐かしいものを覚えておいでで。 若冲のあれ、一部だけだったから、絵全体をステッチして行くとスゴいものになるでしょうね〜・・・って、想像するだけで、しませんよ^^;。今、手元には、編みかけのものも複数あるし、買った毛糸が出番待ち。
→nicolasさま
いつかクリュニューでぜひ、「貴婦人と一角獣」を♪ 他の展示も面白くって、ここが公衆浴場だったんだ〜と。そういえば、ノートルダム大聖堂の広場下でも公衆浴場の展示見たのでした。プチポワン、ウサギさんのは小さいキットで、もっと大きなものもありましたよ〜。家事だけで仕事してないけど、時間がたーっぷりあったら、もっともっと何かを作っていたいなぁ。お料理も^^。・・・オーブン欲しいなぁ。
→mituさま
あれこれ手を出すわりには、それほど器用でもなくて、時間がかかるんですよ・・・。ボビンレースも、カメの歩み。編み物もこの記号はなんだ?と調べるところから^^;。
→母ちゃんさま
あ、ウサギのはもうこれで完成です・・・。ボビンレースで今、取りかかってるのは、きっと1ヶ月はかかるだろうな〜。
→engridさま
何事も作っている最中が一番楽しいですね〜。下手の横好きで、それほど器用でもないので時間がかかりますが、どこに引っ越しても楽しめてます♪ ボビンレースはオランダで始めました^^。せっかくだから、その国の手仕事ものにトライしてみるのも、いいかなと。
→Bonheurさま
器用でも何でもできる訳でもないんですよ・・・^^;。時間はかかるし、編み物も記号がわからず、ネットで検索してるし、編み方も動画で探したり。マフラーは7年かかって完成。ボビンレースも先生に教わりながら地道に前進。テーブルに敷くものだったり、服の飾りだったり、リボンレースだったり、いろいろです。一角獣のタピスリーは、動物だけじゃなく、植物も可愛く織られてますよね〜^^。
→miffyさま
パリにいたら、足りないって材料を買いに行けたんですが残念。でも、試しに作ってみた第一号で感覚が分かったので、今後もいろいろ楽しんでいけそうです^^。夏でも涼しい日が多いので、欧州は手仕事に向いてるかもしれませんね〜。8月でもウールで編み物でした^^。
by Inatimy (2014-12-11 02:11)
私にはできないことだから、Inatimyさんのところで堪能させてもらってます。
一針一針丁寧にやっているんだろうな~って想像してる。
立体的でかわいいね、ウサギのやつ♪
by カエル (2014-12-11 15:32)
→カエルさま
私もそれほど上手な訳でもなく^^;。 でもやってみたくなるの。何かに集中できる時間って好き〜。ウサギのプチポワンは、面白かったな〜。今度もしパリのその店に行ったら、今度はタピスリーの中に使われてる植物ものを入手したいな。
by Inatimy (2014-12-22 17:51)