おとぎの国の市庁舎 [ウィーン 2014 冬]
向かい合う天使をみつけた。
2014年12月に行ったオーストリア旅のお話。 ウィーンでの2日目の朝の続き。
小路のクリスマス・マーケットを見て、フォルクス劇場の角を左に曲がってライムントの像、
それから、ギリシャ風な国会議事堂を見た後。
トラムの走る通りを、さらに西へと歩いていくと・・・
・・・今度はトラムじゃなく、白いトレインに出会った。 子供も大人も乗せて走るみたい。
そばの木には、高ところまで何かが飾られている。
ズームしてみると、カップケーキのなる木になっていた。
現実にそんなのがあったら、毎朝の収穫が楽しみだな。 あ、先に鳥に狙われるかな・・・。
人だかりのする、いろんな窓のある小屋を覗いてみたら、鶏ほかいろんな動物が。
ツリーの飾られた部屋で、肘掛椅子に腰かけた大きなクマさんが、
動物たちに本を読み聞かせしている、ほのぼのするシーン。
そんなメルヘンなところは、ウィーンの市庁舎の前にある公園・・・って、
肝心の建物が木で隠れてる・・・。
公園の片隅には、この時期、サンタのトナカイに乗って線路を走る子供用の遊具も。
でも、私が気になったのは、そのそばにあった・・・
・・・水飲み場。 なんてレトロな。 大理石と真鍮でできているよう。
調べてみると、作ったのは、Hans Muhr ハンス・ムーア(1934- )というオーストリアの彫刻家。
"Wiener Trinkbrunnen"とか、"Muhr-Brunnen"と名がついているみたい。
ウィーンの水飲み場、ムーアの泉・・・って感じかしら。
そして、メリー・ゴー・ラウンドもあった。
オーソドックスな馬のほかに、ゾウ、チンパンジー、白鳥、ニワトリ、気球などがあった中、
私の狙いは・・・
・・・半馬半魚の不思議な生き物のこちら。
ギリシャ神話には、ヒッポカムポスという半馬半魚がいるようだけれど、
あれは、前脚に水掻きがあるんだそうな。
半馬半魚・・・昔、調べたことがある気がする・・・と思ったら、パリでだ。
リュクサンブール公園のそばにマルコポーロの庭があって、
そこの噴水<四大陸の泉>に半馬半魚の像があった。
列車は、木の枝にも走る。 冬だけの楽しみだな。 夏は緑の葉が生い茂って見えないもの。
さっきのカップケーキもそうだけど、夜になると灯りがつく電飾。
キリストの生誕シーンを人形で再現した物もあった。
クリスマスまでまだ日があり、生まれてないはずなのに、ウィーンではもう幼子イエスがいた・・・。
意外とキチッとしてたのがスペイン。 クリスマスが終わった後に幼子イエスが飼い葉桶に登場だった。
やっと近くまで来たウィーン市庁舎。 先日紹介したアーケードはここ。
上の方は少し霞んでいるみたい。
写真で右端に見える、時計のある塔のてっぺんには、旗を持った騎士の像がいるらしいのだけど・・・。
市庁舎前広場のクリスマス・マーケットは、すでに大にぎわい。
階段を上がって右手を見ると、霞んだ遠くに2つの尖塔がキレイな教会が見えた。
あれは、Votivkirche ヴォティーフ教会。
市庁舎と同じく、ネオ・ゴシック建築(ゴシック・リヴァイヴァル建築)。
アーケードの一部では、たくさんのクリッペが展示されていた。
クリッペは、人形などでキリスト降誕シーンを再現したもの。
私の狙いはいつも東方の三博士。
彼らが幼子イエスに持参した贈り物が、乳香、没薬、黄金。
ちょうど写真の中央に立っている人が持っているのが、乳香を炊く香炉。
我が家がこの日の朝、小路のクリスマス・マーケットで買ったのは、オレンジの香りの乳香だったけど、
当時はそんな香り付きなんてなかっただろうな・・・。
市庁舎の中では、子供向けのワークショップが開催されていた。
お菓子を焼いたり、クリスマスの飾りを作ったり。 そんな子供たちの上で星がキラキラ。
クリスマス・マーケット会場の市庁舎前広場、それが終わると今度はスケートリンクが設置される。
たくさんのひとが集まって楽しめる市庁舎っていいなぁ。 皆に愛されてる感じ。
いい匂いにつられ、我が家ふたりもそろそろお腹が減ってきた。
クリスマス・マーケットで食べるのもいいけど、どこかで座ってゆっくりしたいね・・・と・・・
・・・市庁舎広場から出て、横断歩道で信号待ち。 白と赤のトラムが通り過ぎていく。
向かいに立つ建物は、Burgtheater ブルク劇場。 この建物裏へ抜けていこう。
さてさて、美味しいものにありつけるかな。
市庁舎のクリスマス・マーケット、これだけ?
・・・って思われるかもしれないけれど、
また夜に行ったのでした。
こちらのブログ見てたら、もうクリスマス気分
かもめ~ルの印刷したばかりなのに・・・
もう年賀状のことが頭に浮かんできました~
おいしいもの、気になります(^^♪
by mitu (2015-07-03 20:22)
まさに おとぎの世界♪
ちょっとした水飲み場さえ ステキですね。
メリーゴーラウンドだって 何かが違う。…ステキ(*´ω`*)
by だいず (2015-07-03 20:27)
ああ、またウィーンに行きたくなってしまった。
by gillman (2015-07-03 20:54)
おとぎの国ですね~
2枚目、大きな実が成ってるのかと
思っちゃいました(笑)
by shino* (2015-07-03 23:29)
木にカップケーキがなっていたり
列車が乗っていたり・・・その遊び心、いいですね~♪
こんな風に楽しかったら寒さも忘れられそうです(^O^)/
ツマ。
by kaname (2015-07-04 06:57)
木の幹や枝を走る電車、かわいいデザイン。
日本では見かけないかも。
メルヘンチックですてき、私も欲しいなぁw。
キリストの生誕を再現したシーンのイエスはクリスマスが過ぎてから
置くなんて、スペインって芸が細かいですね。
by ハリネズミ (2015-07-04 08:47)
本当におとぎの国ですね(^^)
生で見てみたいです
by (。・_・。)2k (2015-07-04 14:40)
おおっ、なつかしいトラム!!
わたしと息子は、同じ車両でリングを3周しましたっけ。
運転手さんが、息子にとても親切にしてくれました。
ウィーン、行きたいなあ。
by ナツパパ (2015-07-04 16:44)
もう見飽きない、歩き疲れることなく
グルグルしてしまいそうです
なんて楽しくって、メルヘンで、素敵なのかしら
by engrid (2015-07-04 18:09)
クリスマスの飾り、日本とは違いますね~。
ワークショップもあっていいなっ♪
by ぴーすけ君 (2015-07-04 19:09)
飾り付けのひとつひとつが凝っていて可愛らしいです。
by luces (2015-07-04 20:55)
カップケーキのなる木とトレインがへばりつく木が楽しくていいですね♪
by momo (2015-07-04 21:14)
電飾が電車なんですね~。見ているだけでも楽しいです(^^)
by 母ちゃん (2015-07-04 21:42)
カップケーキのなる木、庭にひとつ欲しいです。
いつか実現する日が来るかしら・・・
メリーゴーランド、私は気球に乗りたいな~
赤と白の古いタイプのトラムに乗って市内を1周したことあります^^
by miffy (2015-07-04 21:53)
こんなメルヘンの様なクリスマスなら、一年中クリスマスでもいいですね♪
by mitu (2015-07-05 09:43)
あと数ヶ月後にはまたこのような冬になるんですよねぇ…
ドイツ語圏よりラテン語圏の方が宗教に厳格かも知れないですね。
by めぎ (2015-07-06 00:08)
→皆さま「おとぎの国の市庁舎」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。晴れていたらよかったのだけれど旅の間、最終日に少し晴れ間が見えただけで、ずっと曇り空・・・冬らしい空とはいえ、薄暗いなぁ。この市庁舎前広場は、TVでよく見る場所。実際に市庁舎を見てジーンときました^^。
→mituさま
あ、かもめーる、そうか暑中見舞いの季節ですね〜。私もカードでも書こうかな。夏だ、暑いな、と言ってうちに、あっという間に年賀状に頭を悩ませる頃になるんだろうな^^;。またデザイン考えなきゃ。
→だいずさま
メリーゴーラウンドの動物や乗り物、見るのすごく好きなんです^^。乗るならどれがいいかな、止まったままのより上下に動くのがいいな、とかね。できたら、変わったものに乗りたい♪
→gillmanさま
私は初めて行ったウィーンでしたが、何度行っても楽しめそうな街ですね^^。まだまだ見切れてない部分がたくさんです。
→shino*さま
遠目に見ると本当に何かか実がなってるようでしたよ^^。すごい電飾を思いつきますよね〜。夜も光ってて綺麗でした♪
→kanameさまのツマさま
クリスマスムードを盛り上げる装飾があちこちに。子供だけでなく大人も楽しい気分になれるクリスマス・マーケットでした^^。寒くても、温まるホットワインもあるし、美味しそうな食べ物もいろいろ♪
→ハリネズミさま
木の枝の列車やカップケーキ、電気がつく夜も綺麗でした♪ クレーンに乗って準備するのかな。配線に気をつけながら配分良く飾り付けるのって大変そう^^;。12月25日が過ぎてから、スペンでは幼子イエスが飼い葉桶に^^。キチッとしてました。住んでた街では、その後、幼子イエスが誘拐されたこともあったり・・・のちに無事に戻ってきたそうですが。
→ (。・_・。)2kさま
市庁舎公園と市庁舎前広場、安全を考えた上で、どこにに何を置くか考えて、ここまで徹底的に飾って、アトラクションも用意して、クリスマス・マーケットも設置・・・と大掛かりなプロジェクトだろうなぁ・・・と、おとぎの国の裏舞台を想像^^。文化祭の用意みたいでワクワク。
→ナツパパさま
リングになってると乗ってるだけで市内観光できますよね〜。でも結局我が家ふたりはトラムに一度も乗らずに、毎日歩き回っていたのでした^^;。毎日クタクタで爆睡。今度行った時にはナツパパさん親子のように、トラムに乗って周ろうかな♪
→engridさま
ずーっと毎年クリスマスを祝い続けてきた国、装飾にもこだわりが^^。冬の楽しみ方もすごいですよね。目一杯、全力で。夢のあるクリスマス・マーケットでした♪
→ぴーすけ君さま
飾り方がダイナミックですよね。発想がまた違ってて。子供向けのワークショップも、すごく種類があって、子供たちだけで頑張ってるのが印象的でした。親御さんたちは、しきりの外で見守るだけみたいで。
→lucesさま
飾り付け、カップケーキに、トレイン、アドベントクランツ、いろいろ凝ってました^^。流星みたいに見える電飾も♪ 動画で撮らないと分かんないんですが。
→momoさま
カップケーキもトレインも、夜になると綺麗に光ってましたよ♪ 年季の入ってそうなメリーゴーラウンドも、レトロな雰囲気が^^。
→母ちゃんさま
電車やカップケーキの他に、ハートやギフトボックス、雪の結晶などもありました^^。冬は暗くなるのが早いので、長い時間楽しめます♪
→miffyさま
大きな木でしたよ〜、カップケーキのなる木♪ 庭にあったらいいでしょうね〜。メリーゴーラウンドの気球も懐かしい雰囲気のする可愛さでした^^。庭にメリーゴーラウンドもいいなぁ。トラムで市内一周、窓の外の移りゆく風景を見ながら乗るのも、素敵かも。今度行くことがあったら、それしてみようかしら^^。
→mituさま
2回もコメントいただいて感謝です^^。一年中クリスマス・・・美味しい物が溢れかえって、毎日食べ過ぎちゃいそう^^;。
→めぎさま
一年って本当にすぐ過ぎて・・・あっという間に季節は巡りですよね^^;。ラテン語圏の宗教的行事は確かに厳格かも。復活祭の頃もスペインでは1週間毎日何かしら行事があったし。その点、オランダはクリスマスの頃も宗教色をさほど感じず、日本に近い感じがします。
by Inatimy (2015-07-07 18:22)
半馬半魚の不思議な生き物にぎょっとした!
海外にいくと、ロープで吊り下げられた光物をよく目にしますよね。それはヨーロッパやアジアでも。
日本ではあまり見かけないのはなぜかしらね。
by カエル (2015-07-14 14:43)
→カエルさま
半馬半魚、パリの噴水のも綺麗な彫刻なのでした^^。馬の顔に注目して、足のほうは後から気づいたという。<ロープで吊り下げられた光物>ってイルミネーションのことかな?日本って夜が眩しすぎるからじゃないかしら。ネオンの看板や街灯、ビルの窓の明かりとかね。
by Inatimy (2015-07-21 01:24)