街の台所へ行ってみる [ウィーン 2014 冬]
ここは、どこ?
一瞬、寒さを忘れる色だった。
2014年12月に行ったオーストリア旅のお話。 ウィーンでの3日目の始まり。
朝9:30頃にホテルを出て、東の方へ小さな通りをジグザグ。
Leiner というインテリア専門デパートを見つけて、チラッと中を見た。
こういう寄り道は、我が家ふたりには多い。
さらに、画家クリムトも常連だったとガイドブックにあったカフェ、Sperl シュペールの横を抜けて・・・
・・・Naschmarkt ナッシュマルクトへやって来た。 食料品市場街。
マルクトには2本の通りがあり、それぞれ通りの両側に店が並ぶ。
チーズ屋さんのショーケース。 フランスのチーズ、P'tit Basqueは食べたことがある。
肉屋、魚屋、お菓子屋さん、スパイス屋さん、何でもあり。
八百屋さんの店先には、彩り豊かな果物や野菜が並ぶ。
でも、どうしてこの時期にメロンやスイカが・・・と違和感もあったりも。
ちょっと離れたところは、営業してない空き家なのか、閉まってるお店もあり。
そんな時、ふと目についたのが、この2つの建物。
気になって、なんとなく撮っていたのだけれど、後で調べたら案外有名なものだった。
どちらもオーストリアの建築家 Otto Wagner オットー・ヴァーグナー(1841-1918)の作品。
1898年に建てられたもの。
細部まで凝った作りだ。 この建物は、Medaillon haus メダイヨン・ハウスとも言うらしい。
金細工は、その建築家と親交があったデザイナー、
Koloman Moser コロマン・モーザー(1868-1918)によるものだとか。
建築家、デザイナー、ふたりとも、ウィーン分離派。
コロマン・モーザー・・・その名前、聞いたことがある・・・と記憶を辿ると、
パリにいた頃にオルセー美術館で作品を見たんだった。
その左隣にあるのが、Majolikahaus マジョリカハウス。
壁にはマジョリカ焼のタイルが貼られ、バラの花模様が。
どちらの建物も、一般の人が住む住居らしい。 中はどんな風になってるんだろうなぁ。
ナッシュマルクトで我が家が買ったのはこちら、Wanderer Schnitte というもの。
シュニッテとは、カットした焼き菓子・・・かな。
様々なドライフルーツやナッツ類が入ってる様子。
量り売りなので好きな分だけ売ってもらえる。 小さい断片でも、ずっしりと重かった。
ナッシュマルクトは、移民系のお店が多く、歩いてると似たようなお店が何度もある感じ。
バクラヴァなどのトルコや中東のお菓子も多く売っていた。
で、最後にナッシュマルクトで珈琲タイム。
焙煎珈琲屋さんがあったので、外のカウンターで立ち飲み。 エスプレッソを。
店内には大きな焙煎機があった。 店の名前は、Gegenbauer。
カウンターに並んでいる袋は、ココア、アプリコットシード、ヘーゼルナッツ。
珈琲豆以外の品もあるから、焙煎屋さんといったほうがいいのかしら。
向かいには同じ店名のお酢屋さん。 オイルもあったかな。
店員さんは両方の店を掛け持ちで忙しそうだった。
ゆっくりと味わって、時間は11:10頃。
さて、次の場所に移動してみよう。
ウィーンのお話も早く終わらせないと
1年経ってしまうなぁ・・・^^;。
タグ:ウィーン
マーケット萌えます(*´ω`*)
カラフルな食材に ダイスキなチーズの種類豊富なこと。
その土地の方々の生活も垣間見られて
こういうとこ見るの好きだなぁ~
by だいず (2015-10-04 20:49)
食料品市場街、いっぱい果物もチーズもビーンズも豊富で
回って眺めるのも楽しそう^^
金細工などの建物の壁面もすごく繊細でおしゃれですね。
花模様の壁面も優美な感じです。
歩き回りながら、カフェに入る時間も体も気持ちも休まって
いい時間ですね。エソプレッソも香しいでしょうね^^
by アールグレイ (2015-10-04 22:59)
市場はほんと楽しい
そこに在る日常の暮らしを、垣間見るようですもの
カラフルな八百屋さん、チーズの豊富なこと
量り売りの、ナッツのケーキはいいな、
金細工に、マジョリカ焼きタイルの建物は、魅力的
そして、それが現在も機能して使われていることはすばらしい
by engrid (2015-10-04 23:21)
市場楽しそう~♪
買い物もだけど撮り歩きも。。
八百屋さんが特にいいなぁ
by shino* (2015-10-05 00:14)
マジョリカハウスの壁の花模様、数年前に丸の内の三菱一号館で”KATAGAMI Style”って展覧会があったんだけど、その時の図録にもこの建物が紹介されてたよ。モーザーもそうだけど、ユーゲントシュテュルのデザイナーたちは日本の染め物の型紙に大いに興味を持っていたそうで、このヴァーグナー作品の建物の花柄も確かにそんなふうだよね。いいなぁ~、いなちゃん。実物見てこられて羨ましい。
by yk2 (2015-10-05 01:52)
12月にスイカですね~。日本だと見かけない時期だけど、あるんですね~。
by 母ちゃん (2015-10-05 08:03)
建物、私もその「なか」が気になります^^。
他人様のお家の中を見る機会って限られてますものね。
マルクトは活気と豊かな色彩がいいですね。
なにも買わなくても覗いて歩くだけでも楽しい♪。
by ハリネズミ (2015-10-05 08:47)
市場はいいよね。新鮮なものが溢れているだけでわくわくするもの。
何か買ったのかな?
by カエル (2015-10-05 09:55)
こういうところに行くと、ですね...わたしはオカシクなります(笑)
正常な判断は先ず期待できません。
見たもの全部欲しくなっちゃうんですよねえ...困ります。
で、自宅に帰って我にかえって...ふと見たら目の先にカミさん...
...いささか目をつり上げて呆れ気味のカミさんが...ううう。
by ナツパパ (2015-10-05 10:28)
こういう市場、一度は行ってみたいです。
海外!!って感じで憧れが募ります♡
あれこれあれこれ・・・行きたい場所ばかり増えてゆく・・・(^◇^)
ツマ。
by kaname (2015-10-05 12:55)
見たこともない野菜がいっぱいですね
こういうところ散歩してみたいなぁ
by (。・_・。)2k (2015-10-05 20:51)
オリーブにチーズ、マーケットの香りが私的そうな写真だわ♪
by ぴーすけ君 (2015-10-05 21:16)
オリーブが美味しそう♪
マーケットって楽しいですよね~
オットー・ヴァーグナー達ウィーン分離派の作品は素敵なものが
多いですよね。
マジョリカハウスのアールヌーヴォー風の植物模様とっても好みです。
カールスプラッツ駅のヒマワリ模様も良いな~
ウィーンまた行きたくなりました。
by miffy (2015-10-05 21:56)
一年あっという間ですよね~
ナッシュマルクトってその場でつまむマルクトという意味だと聞いて、うちではちゃんとテーブルに用意せずキッチンで立ち食いすることをナッシュしようって言ってます。お昼によくナッシュしてるんですよ♪
by めぎ (2015-10-06 16:20)
→皆さま「街の台所へ行ってみる」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。旅先のスーパーマーケットや市場って、食のミュージアムですよね〜♪いつもワクワクです。ナッシュマルクトはウィーンという雰囲気よりもエキゾチックな感じ。知らない食べ物にもそそられますね^^。
→だいずさま
チーズ、お好きですか。オランダのチーズも美味しいんですよ^^。シンプルなんですが濃厚な味わいで。熟成が進んだのは、ほのかに味噌の風味がしたり。私はもともとチーズ苦手だったんですが、欧州を転々としてるうちに大好きになりました。
→アールグレイさま
2枚目の、あれオリーブなんですよ、すごく種類が豊富で。スパイスやドライフルーツなどのお店も多かったです。散歩途中の建築物も私の楽しみの一つ。たいていあとで何だったんだろうと調べて、そうだったのか〜と^^;。焙煎珈琲屋さんがあると、寄らずにはいられない我が家ふたり、エスプレッソも美味しかったです。
→engridさま
その地の衣食住が垣間見られるポイントは、いいですよね。市場、スーパー、デパートなどなどもそうだし、郷土資料館的なミュージアムも^^。量り売りのナッツのケーキ、一瞬価格見て高いなと思ったんですが、ずっしりと重くって納得。小腹が空いた時にちょうどよかったです。今も使われ続けてる昔の建物、日本だと耐震面や防災面で使えなくなってしまうことも多いのでしょうね。
→shino*さま
市場楽しいですよね〜。見るのも、撮るのも、食べ歩くのも♪ 八百屋さん、本当に品揃えが豊富で。クリスマス前だから特別にというのもあるのかしらね。どこの八百屋さんもカラフルでした^^。
→yk2さま
その展覧会のお話はブログにアップされてないんですね・・・庭のバラの花の記事しか見つけられず^^;。日本の文様や昔の反物の柄って今でも十分おしゃれですよね。麻の葉や青海波、籠目など、オランダの雑貨でもよく見かけます^^。マジョリカハウスの壁のタイルはすごくおしゃれでしたよ〜。軒下のカラフルな色合わせも。旅のメインがクリスマス・マーケットだから、それを渡り歩く途中でいろんなものを目にするわけなんですが、これはとってもラッキーでした♪
→母ちゃんさま
日本だと、クリスマス前にはイチゴが出回りますよね〜。国によって違うのかしらね^^。
→ハリネズミさま
スペインのバルセロナにあるカサ・ミラは現役の住居でしたが、外側の奇抜さも楽しく、室内も一部公開されていたので、内装や外の眺めも堪能。住んでる人にとっては騒々しいのかもしれませんが、このウィーンのマジョリカハウスも、ちらっと期間限定でも公開があったらなぁ、と思いますね^^。マルクト、どんなものが並んんでいるのかチェックするだけでも十分楽しいですよね♪
→カエルさま
旅先で必ずチェックするのが、市場やスーパーマーケット。普段の暮らしに、ちょこっと旅の思い出を持続させるのが好きで。このマルクトで買ったもの、本文に載せてあるんですが・・・。
→ナツパパさま
我が家は二人ともがそのタイプかも^^;。旅先のスーパーやマルクトに出かけると、爆発しちゃいますねぇ。一応、手に持てる分やスーツケースに入る分を考えては買うんですが、誰も止める人がいないのも危なすぎです^^;。
→kanameさまのツマさま
市場は楽しいですよね、見たことのないもの、珍しもの、食べてみたいとそそられるもの、雰囲気だけでもワクワクしてきます♪ レストランでは味わえない、何気ない食もいい思い出に^^。
→(。・_・。)2kさま
何だろう、ってものがたくさん並んでました♪ どこかウィーンじゃないみたいなスパイス屋さんとか、不思議な雰囲気で。ちょっとした食堂みたいなお店もあって、食べるのも面白そうですよ^^。
→ぴーすけ君さま
オリーブの艶やかさが、食をそそりますね^^。チーズの匂い、スパイスの匂い、海の幸の匂い、わくわくするようなお店の連続でした♪
→miffyさま
カールスプラッツ駅も次の記事に登場です^^。クリスマス・マーケットをめぐる旅なので、あまり事前にガイドブックを読まなかったから、あとで知った情報が多々あり^^;。クリスマス・マーケットの旅にウィーン分離派をめぐる旅がプラスされたら、きっと休暇が足りなくなってただろうなぁ・・・。
→めぎさま
一年本当に早いです・・・歳をとってくると時間の流れが高速^^;。ナッシュってそういう意味だったんですね〜。我が家がキッチンで立ち食い(たまに椅子)するのは、お好み焼きかな。フライパンで焼いたのをお皿に乗っけて分けっこして食べながら、次の焼き具合を見るって感じで^^。
by Inatimy (2015-10-07 16:23)