冬に見た向日葵 [ウィーン 2014 冬]
曇天のウィーンの街に、
陽炎のように浮かび上がる建物・・・
・・・なんてね。
2014年12月に行ったオーストリア旅のお話。 ウィーンでの3日目の続き。
食料品市場街ナッシュマルクトを見た後、てくてく歩いて・・・
・・・Karlsplatz カールス広場へ。
広場に面して建っているのは、Karlskirche カールス教会。 1716年に起工し、1739年に完成。
建築家は、Johann Bernhard Fischer von Erlach(1656-1723)
ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハ。 バロックの巨匠だそうな。
そして、その息子ヨーゼフ。
ちなみに、ザルツブルクのコレーギエン教会、三位一体聖堂、ミラベル庭園などもこの建築家の作品だとか。
ペストの鎮静祈願で造られたこの教会には、2本の円柱が。
ガイドブックによると、ローマのトラヤヌス記念柱からヒントを得たらしい。
ふと、思い出したのが、フランスはパリのヴァンドーム広場にあった記念柱。
あれもトラヤヌス記念柱を模したんだったかな。 1本だったけど、こんなネジネジ感じだった。
ここへ来たのは、クリスマス・マーケットを見るため。 でも、お店は閉まってる・・・。
サイトの情報では11:00からだったのに、来てみたら12:00からになっていた。
仕方なく、広場に設けられた柵の中の本物のヤギやブタ、ヒツジを見て和む。
こういうの、好き。
そして、次の場所へ移動する時に見かけて気になったのが・・・
・・・この建物。 旧カールスプラッツ駅。 1898年に建てられたSバーンの駅の入り口だったそうな。
建築家は、先に紹介したメダイヨン・ハウスやマジョリカハウスと同じく、
オーストリアの建築家 Otto Wagner オットー・ヴァーグナー(1841-1918)。
現在はその建築家の展示室になっていたけど、オープンしてるのは4月〜10月で、行った時は閉まってた。
記事の最初の写真は、この扉のガラスに映ったカールス教会。
向かい合うもう一つの建物は、カフェになっていた。
せっかくの壁の模様が消えかけてる・・・。
展示室の方の建物は、お手入れされて壁の装飾がくっきり。 向日葵。 軒下のは何だろう。 ハス?
これらの花の装飾を担当したのは、オットー・ヴァーグナーの元で建築を学んでいた教え子。
Joseph Maria Olbrich ヨゼフ・マリア・オルブリッヒ(1867-1908)。
ナッシュマルクトからカールス広場に来る途中で、金の脳みそがのったような建物を見かけたのだけれど、
信号が青になったかで気になりつつも撮らずに後にした。
それが、このヨゼフ・マリア・オルブリッヒの建てたセセッション館だったとは・・・。
しかも脳みそではなく、「金色のキャベツ」と呼ばれてる月桂樹の葉をモチーフにしたドームらしい。
旧駅舎の建物から、さっきのカールス教会が見えた。
教会を背にすると、道路に青&オフホワイトの車両が。 まるっこいところが愛らしい。
赤&白のトラムを目にする中、珍しくて慌てて撮った。
これは、ローカル鉄道バーデン線。
ウィーンの南約25kmほどのところにあるバーデンとを結ぶ私鉄だそうな。
オーストリアのバーデンもその名の示す通り、温泉地。 硫黄泉が湧くらしい。
どんなところなんだろうなぁ。
あぁ・・・湯船にゆったりと浸かりたい。
体の芯まで温まりたい・・・。
え 最後のちんちん電車みたいに
道路上を走ってるんですか?
by (。・_・。)2k (2015-10-06 20:11)
トラムの窓が大きいですね~。
by ぴーすけ君 (2015-10-06 20:28)
古い駅舎、かわいらしいデザイン♪。
屋内なのに展示室が半年しか開いてないのは残念ですね。
ヤギさんといっしょに写ってるブタさん、思いがけない色に見落としそうに^^;。
by ハリネズミ (2015-10-07 07:23)
「なにしてるの?」という感じで覗いてる子ブタちゃんがカワイイです(^_^)
by mitu (2015-10-07 07:48)
このトラムは、郊外に行く私鉄がウィーンの市内に乗り入れているのでした。
わたし息子と乗りに行ったことありますよ。
今でも、15年前と同じ電車と色なんですねえ。
期待満々で乗ったら、小さな街に着いてしまって、そこは住宅以外なにもなくて、
さてどうしようか、と途方に暮れましたっけ。
懐かしい思い出です。
by ナツパパ (2015-10-07 08:28)
あ、Inatimyさんの解説がちゃんとついていました。
慌ててコメントしちゃってみてなかったんです、すみません。
by ナツパパ (2015-10-07 08:29)
お久しぶりです。
昨日はコメント嬉しかったです。
ありがとうございました★
昔、建築の仕事をしていたこともあり、建築大好きです!
歴史ある建物を生で見たら感動するでしょうねぇ〜!
でも、素敵なお写真で少し旅気分を味わえました(*^_^*)
by ともやん (2015-10-07 08:58)
トラムはないのかな?
秋冬寒いよね。
by カエル (2015-10-07 10:35)
InatimyさんのカメラがInatimyさんの眼となって
旅の一コマ一コマを見せてくれる。
私にとっては見るもの全てが新鮮で楽しいんです ^^♪
by MIKUKO. (2015-10-07 22:38)
1枚目のドアの模様が額縁のようで
ステキな絵になってますね
バーデンが恋しい季節になってきました♪
by shino* (2015-10-08 21:15)
冬の向日葵?ってカールスプラッツ駅だったのですね。
この辺りは何度も訪れました。
ウィーンの建物は好きなものが多いんですよね~
だんだん寒くなってきて温泉恋しくなりますよね。
by miffy (2015-10-08 21:23)
→皆さま「冬に見た向日葵」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。この夏見た本物の向日葵は花が終わりかけたのばかり。思ったより早く終わってしまうんだなぁ・・・と^^;。のんびりしすぎたかな。
→ (。・_・。)2kさま
最後の青とオフホワイトの車体の、道路上を走ってるんですよ〜^^。ウィーンの街は、路面電車があちこちに。こんな風に郊外へ向かう私鉄も乗り入れてるようです。
→ぴーすけ君さま
大きい窓ですよね〜。中から外の眺めを十分楽しめそう♪逆に外から中の様子もよく見えるかな。
→ハリネズミさま
開館期間短いですよね^^;。アムステルダムでもこういうタイプのミュージアムがあって、ミュージアム・トラム・ラインがそれで。欧州の古い路面電車のミュージアムなんですが、実際に線路を走るのが4月〜10月。で、豚さん、すっごく愛らしいんですよ
。茶色い毛が生えてて、絨毯みたいな感じで♪
→mituさま
この豚さん、お気に入りです。好奇心が旺盛みたい。餌食べてるところとか、じーっと眺めて楽しませてもらいました^^。
→ナツパパさま
もし私が書きそびれてても、ナツパパさんがいらっしゃると安心です^^。この青とオフホワイトの車両、ナツパパさんは息子さまと乗車されたんですね。しかも15年前。北海道の旅で拝見した後ろ姿の息子さん、あらためて見ると大きくなられた姿にジーンときました^^。
→ともやんさま
建築の仕事をなさってたんですね、いいなぁ。私は子供の頃から家の間取り図を見るのが好きで、建築物好きに^^。たまたま見かけて撮ってきた建物ばかりなんですが、あとですごいものだと知って仰天してます^^;。
→カエルさま
赤と白のボディーのトラムは、今でのウィーン記事で何度か登場してるので・・・くどいかなと。オランダ、来週月曜は、最高気温で10℃と冬みたいになりそうです。ますます湯船が恋しく・・・あと、鍋料理。
→MIKUKO.さま
とにかく見たもの、風景をそのまま残しておきたくって、どんどん撮りながら歩いてます^^;。気温が低いので、時折カメラをコートのポッケで温めながら。私のSONYくん、寒さに弱くてすぐにダウンなんですよ・・・。 何気ない写真でも楽しんでいただけて嬉しいです^^。
→shino*さま
曲線の多い建物や装飾が好きで、いいものに出会えました^^。こういう扉、家にも欲しいな。お風呂場には、床にモザイクを敷いて・・・と夢の中で楽しんでます。今のささやかな夢は、湯船に濁り湯の入浴剤なんか入れてたっぷりと浸かりたいこと^^。日本の温泉宿もいつか泊まってみたいなぁ。
→miffyさま
先のナッシュマルクトの記事のコメントに書かれていたので、一瞬ドキッとしましたよ、先がバレてる〜と。我が家は今回クリスマスマルクト巡りがメインだったから、大きな美術館以外は調べてなくて、このカールプラッツ駅もたまたま見かけたという・・・^^;。
by Inatimy (2015-10-09 19:36)
ヨーロッパの温泉地って、飲む温泉だったり温度が低かったりして、ますます日本の温泉やお風呂が恋しくなったりしますよねぇ。
by めぎ (2015-10-09 21:21)
→めぎさま
飲むところって多いですよね〜、しかもあまり美味しくないという^^;。私の夢は、日本の個室露天風呂付きの温泉宿に泊まることです♪好きな時に、好きなだけ、ふやけるまで入ってみたい〜。
by Inatimy (2015-10-13 18:00)