マルクト広場で泉とお菓子 [モンシャウ 2015 夏]
小さな街で滞在するのは、
気分がゆったりする。
道案内も楽だからね。
2015年8月、夏休みに出かけたドイツのMonschau モンシャウ旅のお話の続き。
Haller ハラー という名の廃れた塔側にある展望台から街を眺めて、
再び、あの黄色い自転車の家の前まで下りてきた。
そして、その道をさらに進んで、右に曲がると・・・
・・・モンシャウで一番絵葉書にもなってる風景の場所へ。
Rur ルーア川にかかる石橋の上から。
歩いてきたのは、こんな道。 左に曲がると、黄色い自転車のある家の通りへ。
橋の欄干部分を入れずに撮ると、水面に映った家並みも。 ちょっと水量少なめかな。
木組みの見える家は好きだ。 日本語では、こんな造りを木骨造(もっこつぞう)ともいうらしい。
昔々に泊まった宿は、あそこ 、Hotel Zum Stern 。
年季の入ってそうな木造の螺旋階段があり、部屋の床は微妙に斜めに歪んでいたのが印象的だった。
ネットでチェックすると、今は中が改装されて、シックで落ち着いた雰囲気に。
橋から先は、こんな風景。 川沿いの木組みの家々は、Marktplatz マルクト広場に面していた。
広場には、カフェのテラス席が所狭しと並んでいる。 あの窓辺に花が飾られてるカフェの前に・・・
・・・泉がある。 Weberbrunnen とあったから、織工の泉という名みたい。
解説板には、Tuchmacherbrunnen ともあった。 織物製造の泉?
ちなみに、後ろ、写真右端に、壁にサンタさんが座ってる建物があるが、
あそこは、クリスマスの飾りなどを売っているお店。 昔々は、4階の窓からぶら下がっていた・・・。
Der Weber 織工。
モンシャウは18世紀頃、繊維産業が盛んだったところ。
スペインから輸入した羊毛を、尿と石鹸液と流水で洗って、紡いだ羊毛を織って、染色した。
Der Färber 染色工。
染色した後は、布を枠に張って整え、乾燥させる。
Der Scherer 布をカットする職人。
そして、職人さんが、ミリ単位きっかり正確にハサミで切ったという。
・・・と、そばにあったドイツ語の解説をかなり大雑把に訳してみるとこんな感じ・・・たぶん。
その泉のそばには、甘いもの屋さんもある。 この四角いチョコ色のが、モンシャウの銘菓らしい。
Monschauer Vennbrocken という名前。 モンシャウの泥炭ブロック、って感じかしら。
泥炭は、その名の通り泥状の炭。 乾燥させて燃料にした。
モンシャウの近くに"Hohes Venn"という自然保護区があって、そこで泥炭が取れたよう。
で、そのお菓子は簡単に言うと、マジパンをチョコでコーティングしたもの。
もう一つの銘菓が、Monschauer Dütchen。
生クリーム、アイス、果実を詰めても美味しいとあった。
Dütchenって何だろう? 昔にこの辺りで流通してた硬貨のことかしら・・・。
この写真は、次の日にお店で買った後の。
まず、食べてみたのは、焼き菓子の方。 これは1個単位でも買える。
食感はソフト。 味はサブレーのようで、美味しかった。
泥炭ブロックは、家に戻ってからのお楽しみにとっておく。
マルクト広場には、教会も建っている。 Aukirche という名前らしい。 そのままアウキルヒェと読むのかな。
エントランスそばのニッチには、聖母マリアの像があった。
でも、中はさっぱりしてて、モダン。 ここもプロテスタントの教会なのかしら。
広場に停めてあったバイク。 ハーレーダビッドソンの。
あちこちのお店をのぞきながら歩いていたら、ちょこっと荷物も増えたので、
宿へ一旦置きに戻った。
コンパクトな街だから、その点もすごく便利。
この日、まだまだ散歩は続く。
天気がいいうちにね。
次の日は曇りで下り坂という予報だったし。
それでなくても、空は気まぐれだから。
黄色い自転車、やっぱりカワイイですね♪
ハーレーダビッドソン、乗って見た~い!
by mitu (2015-09-22 19:50)
こじんまりした町で過ごすのほどゆっくりできるのありませんよね。
路地裏も多そうだし、美味しいものも近くにたくさんありそうな感じ。
いいなー。こんなところ♪
by けん (2015-09-22 21:16)
ハーレーダビッドソン,barbie さんが、こんなところまで、バイクで来たのかな。(そんなはずないですね)
by テリー (2015-09-22 23:27)
黄色の自転車は印象的でした。
だから目印にもなるんですね ^^
見るものすべてがたまらない・・・♪
建物の種類は違うと思うけど、
ドラクロワの作品のような街並み(特に冬の)が昔から大好きで。
実際にこういう街を散策できるInatimyさんが羨ましい!
by MIKUKO. (2015-09-23 01:20)
お散歩、楽しそうですね~♪
川の水、私が行ったときも少なくて、家々が水面に映る様子が撮れなくて残念だったという記憶です。
そういえばこのところライン河もずいぶん少なかったんですけど、今日は凄い雨が降りました。
そのうちにまた水量が増えるかしら・・・
by めぎ (2015-09-23 04:23)
小さな街に滞在型の旅、すてきですね♪。
荷物はホテルに置いたまま、その土地の人のように身軽に散策。
前の日見た通りを次の日は少しなじんだ気持ちで歩くのもいいな。
モンシャウでいちばん絵葉書になっているという橋からの風景が
ツェルマットで見た風景に似ていて、
訪れたことのない地なのになぜか懐かしさも感じたり^^。
by ハリネズミ (2015-09-23 08:00)
木組みの家って保守だったり管理に手間がかかるのでしょうね。
それでも、こうやってきれいに維持している姿は立派だなあ、と思います。
さすがに名所、とそう思います。
最後のサブレ風お菓子、ツボです!!!
これは食べてみたいなあ。
by ナツパパ (2015-09-23 10:12)
(TT)かわいぃぃぃ♡ なんて素敵な街並み・・・*
窓辺のお花も天こ盛りに咲いてて、素晴らしいですね♪
by momo (2015-09-23 11:08)
黄色の自転車、色もカゴも全て素敵!
窓辺の緑色も可愛い♪
そしてそして、ピンクのお花がモリモリと♪
あぁ夢のような世界・・・(うっとり)♡
ツマ。
by kaname (2015-09-23 14:57)
Inatimyさんの記事のおかげで、だんだんモンシャウに親しみが湧いてきました。メルヘンっぽい町ですね。木組みの家は、ストラスブールにも似てるような。
by TaekoLovesParis (2015-09-23 15:39)
童話の中の町ですね
by soujirou-3 (2015-09-23 20:54)
建物の歪みが年期を感じますね~。いつから建ってるんでしょう。古い街並みに新しい物があっても、違和感なのが不思議ですね~。
by 母ちゃん (2015-09-23 22:28)
石畳の続く道、メルヘンチックな建物…。
歩いてるだけで テンションあがりそう♪
黄色い自転車は鉢植えの台になってるのでしょか?
そんなセンスもステキ(*´ω`*)
by だいず (2015-09-23 23:26)
こじんまりした街だとなんだか落ち着きますね^^
かわいくてテーマパークのよう♪
お家の中もかわいいんだろうなぁ・・・と想像してしまいます。
by akko (2015-09-24 12:02)
木骨作りのお家が、可愛らしくって
窓辺の花の植え込みも、華やかで明るいわ
水面の映り込みも素敵
小さな街を、歩きまわってお散歩楽しいですね
焼き菓子、此方のヨックモックみたいなのかしら
by engrid (2015-09-24 18:16)
木組みの家、外から見てもかなり歪んでますね。
歪みや傾きもその家の歴史だと思うと愛おしいですね。
泥炭チョコ、中身はマジパンなんですね。
日本でも同じような形のチョコありますけど生チョコで出来てます。
サブレのようなお菓子美味しそう♪
名物に旨い物なしって言いますけどここの名物は美味しかったのですね^^
by miffy (2015-09-24 21:40)
→皆さま「マルクト広場で泉とお菓子」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。小さな広場でゆったりと飲んだりして過ごす午後・・・とイメージしてたお休みだけど、いざ行ってみると、かなり歩いてばかりで^^;。魅了されるものがあちこちにあるから止まらず・・・じっとしてられないなぁ。
→mituさま
黄色い自転車、可愛いですよね〜。オランダだったら、オレンジ色かなぁ。ハーレーダビッドソン、私は傷つけちゃいそうで怖いから、見てるだけでいいかも^^;。
→けんさま
こじんまりした街でも、かなり歩き回ってたから、もし大きな街だともっともっと歩いていたはず・・・と自分でもビックリ^^;。気分的にはのんびりなんですけど、体力的にはハードかな。
→テリーさま
バービー・・・人形の?ひょっとして、ハーレーダビッドソンに乗ったバービー人形があるとか?だとしたら、すごいな〜、カッコ良さそう♪
→MIKUKO.さま
階段の目印にもなってたし、窓に貼ってあったポスターにも目がとまるように^^。黄色い自転車、大活躍。ドラクロワ・・・と聞いて、ウジェーヌ・ドラクロワの方が頭に先に浮かんだけれど、ミッシェル・ドラクロワの方ですね^^;。何度か、クリスマスカードを買ったことがあります♪ いい建物風景ですよね〜。
→めぎさま
オランダだと水路や川には水が常になみなみとあるので、そのギャップで、あまりの少なさに驚いたのもあり^^;。オランダはこの夏は乾燥気味で、芝生も茶色かったけれど、その後は雨の日が多くって極端でした・・・。今週は晴れの日が多くていい感じ♪
→ハリネズミさま
昔は、事前にホテル予約もせずに転々とドイツを旅したこともありましたが、すっかりのんびり型が好みに^^。短い滞在でも気分転換できるのが一番ですね〜。ツェルマット、行かれたんですね、いいな〜。私の父が好きなんですよ。なのに欧州に誘っても飛行機が嫌だと来なくって・・・。
→ナツパパさま
木組みの家、漆喰の壁なんかも年を経て崩れたりするんでしょうけれど、大事に修復して街の景観を残しているのは素晴らしですよね。建物好きなので、そういう仕事に就きたかったなぁ・・・とも思ったり。サブレ風お菓子、ソフトな歯ごたえもなかなか美味しく。食べやすい味です^^。
→momoさま
窓辺のお花は建物自体をも美しく見せてくれますよね〜。私もしてみたい、でも虫が・・・の葛藤が^^;。
→kanameさまのツマさま
プランター代わりになってる自転車も素敵ですよね〜。ふんだんに花が咲いてる窓辺、美しい〜。街がキレイだと、それを維持しようという気持ちも観光客に自然とわくものなのかも^^。
→TaekoLovesParisさま
ストラスブールも木組みの家々が多いですよね。あっちのほうがもっと家の規模が大きくて重厚かも^^。モンシャウはそれより小型な感じ。街も小さいからそれでバランスもよく。
→soujirou-3さま
ドイツの童話に出てくる街も、こんな感じだったんでしょうね。美しい街並みでした♪
→母ちゃんさま
モンシャウ城で13世紀に建てられたものらしいですから、その頃にあった建物もあるんでしょうね^^。景観を損なわない新しい建物の馴染ませ方が上手ですよね、ドイツって。
→だいずさま
石畳の街、雰囲気いいですよね〜。小さい街だから、すぐにあちこちに通りが繋がってて、楽チン。黄色い自転車には鉢植えが^^。前にも後ろにも荷台にびっしりと。こういう使い方もいいですよね〜。
→akkoさま
小さな街で、のんびりした気分を味わい、気分転換。かなり歩いて体力的にはハードなんですが・・・普段の運動不足を解消するにもよかったかもしれません^^;。いつもと違う、それが旅の楽しみですよね。可愛い木組みの家のなか、どんな風な暮らしがあるんでしょうね〜。
→engridさま
花があるとカラフルで華やいで見えますよね〜。小さな街をただぶらぶら散歩する気軽さ、同じ街に滞在する旅は移動もなく、ゆったりできますね。焼き菓子、ヨックモックよりも分厚めでソフトなんですよ^^。
→miffyさま
名物に旨いものなし・・・え〜そんな言葉もあるんですね^^。ここのは美味しかったですよ。材料にも気を遣ってるのかマジパンはドイツで有名なリューベックのらしいです。マジパン入りのチョコはドイツでもよく見かけるんですが、ここのはカカオパウダーがかかってて、それがまたビターな感じで美味しくて。
by Inatimy (2015-09-30 22:54)