揺れて、余韻じんわり [フローニンゲン 2016 春]
帰りたい方向に行かないなら・・・
降りたい駅を通り過ぎてしまったなら・・・
その時はまた、違う列車に乗ればいい。
4月中旬に行ったオランダの北東部の街、Groningen フローニンゲンの旅話、2日目の続き。
これで最終話。
Martinitoren マルティニ塔に上った後、Goudkantoor ハウトカントールで昼食をとり、
そろそろ駅に向かおうかな・・・と歩き出して・・・
・・・Vismarkt フィスマルクト(魚市場)の広場へ出た。 この日も何やら市がでてる。
左に見えるのは、前日のお昼に、小海老を挟んだパンと、海老風味の練り物の天ぷらを食べたお店。
広場の中央では、シャボン玉にはしゃぐ子供たち。
手芸、工芸、食べ物、日用品などが並ぶ市場のようだった。
向こうに見える背の高い建物は教会、Der Aa-kerk デル・アー=ケルク。
その手前の神殿風なのは、昔、Korenbeurs 穀物取引所だったところ。
普通の四角い建物に見えるけど・・・
・・・かなり奥行きがある。 裏から見たところ。 前方後円墳っぽいフォルム。
この穀物取引所の建物は現在、スーパーマーケットになっていた。
煉瓦の壁に木の影。 今頃は、この木も緑がフサフサなんだろうな。
その隣にあったDer Aa-kerk デル・アー=ケルクの教会堂。
深緑とクリームがかった山吹色が印象的。
見えづらいけど、中央に停まった自転車の前カゴも同じようなイエロー系。
こういう色のつながりを見つけるのも好き。
塔の上部も、そんな色分け。
そして、ブラブラと店の並ぶ通りを抜けて・・・
・・・駅へ。 前日来たばかりなのにね。 1泊2日ってあっという間だ。
駅構内の発車標で、帰れそうな列車を適当に探して・・・
・・・乗り込む。 扉の向こう側は、1等席。 赤茶色のシート、ちょっぴり豪華だ。
ゆっくりと動きだす列車。 フローニンゲンの街から徐々に遠ざかっていく。
そして記事の最初に載っけたジュースのある風景の写真を撮っていた。
念のため検札係の人が来た時に尋ねてみたら、どうやら乗り換えが必要らしいので、
Zwolleズヴォレの駅で、向かいに停まっていた列車に乗る。
他にも乗り換えの人がたくさんいたようで、皆急ぎ足でホームを横切って車内へ。 すぐに発車した。
この辺りは濃いネズミ色の雲。 陽が差したり、また曇ったり。 時折降ったり。
野に見える白い点々は、羊だった。
今度の車両はこんな感じ。 前の席のおにいさんは、小型犬を抱いて乗っていた。 おとなしい。
オランダの列車の旅は、なんとなく気が楽。
目的の駅に止まらなかったら、適当な街で降りて、遊んでから帰ろう・・・などとも話していた。
クリスマスツリー畑かな。 11月中旬ごろから街で売られる生木は、畑で育てられる。
そもそも、オランダには山もなく・・・。
どこまでも平らな大地が続く。 穏やかな風景、心地よい列車の振動に眠気。
手入れされた大地、農場、次第になじみのある風景になってきたかな。
送電線に鉄塔、発電用のウインドタービン。
途中、昔ながらの風車もあったけど、ボケてしまった・・・。
車窓から流れる景色を撮るのは難しいね。
そして、フローニンゲンを出て約3時間、夕方、無事に帰宅。
買ってきたもの。 持って行ったのは小型のバッグだから、小さなものばかり。
雨宿りのおもちゃ屋さんで買ったカードゲームは、神経衰弱。 オランダの名画がいろいろ。
瓶詰めは、Kamoさんセレクトの林檎シナモンジャムと、チーズ用のマルメロのディップ。
その右隣はフローニンゲンの地ビール。
絵葉書は、各実家へ送る用と保存用で3枚。
その下のカード、横のGRONINGENマグネット、フローニンゲン州の旗のステッカーはKamoさんの。
それらの下に敷いてあるのは布バッグで、キッチン雑貨店DILLE&KAMILLEの。
ビールはKamoさんが事前に調べて、狙いを定めていたもの。 酒屋さんで購入。
Sweet Stout とあったけれど、甘くはなかった・・・。
そして、柔らかいチーズを切るときのためのナイフ。
写真のVache de chalais ヴァッシュ・デ・シャレは、知人のフランス人からの頂きもの。
栗の葉で包まれているらしい。
デヴィッド・ボウイが思わぬきっかけとなって行くことになったフローニンゲン。
気がつけば写真もたくさん撮って、1泊2日を満喫。
そして買ってきたビールやジャムなども、ちびちび堪能。
オランダの北の方も、いいところ。
めでたし、めでたし。
長い旅話にお付き合いくださり、
ありがとうございました^^。
タグ:フローニンゲン
この広い空の中、のどかに楽しめる市場のようす
いいですね~、憧れるわ。
by ぴーすけ君 (2016-07-26 20:27)
クリスマスツリー畑、もちろん何年かかけて育てて出荷ですよね。
いろいろな木がミックスで育てられてる造園屋さんの畑なら目にする機会も
あるけれど、モミの木だけっていうのは目に新鮮!
おみやげの青地に白抜き文字のマグネット、私もいくつか所有^^。
そして住んでた街のはホウロウの看板屋さんで実物大のオーダーw。
by ハリネズミ (2016-07-27 09:11)
こんな絵はがきが届いたら
素敵だろうなぁ(^^)
by (。・_・。)2k (2016-07-27 11:04)
栗の葉で包まれているらしいチーズ、いい感じですね
トトロからの贈り物みたいでカワイイナァ^^
by mitu (2016-07-27 11:17)
素敵なお土産!!
どれも魅力的で、わたしも欲しい!!
素敵な旅の思い出と、そして美味しいお土産がいいなあ。
アップルシナモンのジャム、わたしも大好きです。
チーズカッターも良いなあ。
by ナツパパ (2016-07-27 17:05)
素敵な旅でしたね~
一泊なら荷物も少なくていいな。
今いるところで、よくオランダの車を見かけるんですよ~
みんな、自転車積んでます♪
by めぎ (2016-07-27 22:01)
列車の内装もオシャレですね~
ヨーロッパ鉄道の旅してみたいなぁ
by shino* (2016-07-27 22:47)
気ままな旅が一番いいですよね^^
いいなと思ったところで降りて、また行きたくなった場所に向かう。
訪れた街をゆっくり歩いて回るながらの新しい発見は、楽しい時間になりますね。
飼われたナイフ、フォークみたいで変った形もいいですね^^
ビールのパッケージも面白いです。
お土産は、その時の思いでも一緒に含んでいますね。
by アールグレイ (2016-07-28 13:46)
時間を気にせずに適当に電車に乗り込んで行き先が違えば
乗り換えれば良いって素敵な旅の仕方ですね。
日々時間に追われているからたまには何も計画せずに気ままな
旅も良いですね~
ビールのパッケージのオオカミさん?いい感じですね。
by miffy (2016-07-28 14:00)
フェルメールのミルクを注ぐ女ですよね ^^
神経衰弱のゲームなんだ。これ欲しい(笑)
それと、狼かな? ラベルのカッコいい地ビールもいいですね。
旅の思い出、写真とお土産と電車の心地よい揺れと ♪
素敵な旅でしたね。
本当、山がないから、もちろんトンネルなんかもないのでしょうね。
by moz (2016-07-29 05:48)
おみやげいいな、カード美しい、一枚一枚が楽しみ
布部袋もいいな、、地元のお店のいいよね
そしてアップルシナモンジャム おいしい!
目的の駅に止まらなかったら、そのフレーズがとても好き、羨ましい
気持の自由さが、すてき
by engrid (2016-07-29 09:01)
→皆さま「揺れて、余韻じんわり」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。列車の旅だと手元に置いた地図や道路標識を気にすることなく、ぼーっと景色を眺めて撮ったりできるので楽^^。混雑もたまにあるけど、日本のラッシュアワーよりはるかに空いてる♪
→ぴーすけ君さま
旅先の市場って魅力的ですよね^^。見慣れないものとか面白いものを見つけたり。雰囲気だけでも楽しめるので好きです♪
→ハリネズミさま
何年もかけて育てたらしい大きな木のもあるし、小さなものも鉢植えで売ってますよ^^。オランダでもクリスマスツリーのする木の種類はいろいろみたいで、どれがいいか、TV番組で紹介してたり。我が家には置くスペースがないから、まだ買ったことないんですけどね^^;。<ホウロウの看板屋さんで実物大のオーダー。>って、スゴイですね〜。家の中に飾ってあるのかな^^。
→ (。・_・。)2kさま
街の絵葉書、今まで立ち寄った先々で買ってるので、かなりたまってます^^。展示会開けそうなくらい。一体どこ?って分からないほどの小さな街のも♪
→mituさま
トトロのは、笹の葉で包んだ木の実でしたっけね^^。いいですよね〜。この栗の葉包みのチーズ、濃厚な味わいでおいしかったです♪
→ナツパパさま
旅先のお土産、その地のものや食べ物は外せませんよね^^。近所には売ってないものとか、魅了されるもの、様々で。チーズの下に敷いた布もまた旅で入手、デンマークで買ったものなのでした♪ アップルシナモン、冬を思わせる私も好きな風味です♪
→めぎさま
一泊だと荷物軽いです♪ 最近はより便利になって、いざとなると旅先でもなんでもそろうし^^。自転車、オランダ人にとって足ですもの♪ キャンピングカーに何でも積んで、バカンス先でも普段と同じような暮らし、してますね〜。
→shino*さま
写真の列車は、1等席、2等席の区別はありますが、日本でいう新快速や快速みたいなもの^^。結構キレイです。ドイツだともっとキレイなんですけどね。ヨーロッパ鉄道の旅、いつか是非♪ shino*さんが撮られる風景、素敵だろうな〜。
→アールグレイさま
気まま度が二人とも同じくらいなので、一緒に行動してても楽ちんです^^。オランダは九州サイズほどの国土なので、その日のうちに帰れる距離だというのも気ままにできる要素の一つなのかも。柔らかいチーズを着るためのナイフなので、穴が開いてて切り離しやすくなってるみたいです^^。先っぽで一片をさしたり。思い出のあるお土産、じっくり味わって余韻を満喫しました。
→miffyさま
切符じゃなくタッチ式の磁気カードで乗り降りできるっていうのも、気軽さの一つで^^。切符のように事前に目的地を決めてあるわけでもなく。そんなに列車の旅に慣れてもいないので、間違ったら間違ったでいいや、って感じです。オオカミ風なデザインのラベル、 Kamoさん、綺麗に剥がして残してましたよ〜。
→mozさま
フェルメールのミルクを注ぐ女、そうです^^。あと、右はパウルス・ポッテル「雄牛」、左は、ルドルフ・バクハウセン「荒海の船」。 ゴッホやレンブラントなどもあり、18種類の名画が楽しめますよ♪ オランダ、山はないけど、トンネルはあるんです^^。川底トンネル。橋をかける代わりに川の下をくぐります♪
→engridさま
街の見所を集めたカードが好きで、あちこちに行くたび、立ち寄った先で買い集め、今では凄い量に^^;。買い物の布袋も、いくつあっても邪魔にならず。ザブザブと洗濯できるのも便利。オランダ、そんなに広くもないので、その日のうちに家に帰れればいいや、って感じです^^。
by Inatimy (2016-08-01 17:55)