船に乗る春 [ミュージアム]
茶色いもこもこ、
黒いタイツに、白ソックス。
・・・暑そうだな。
少し遡って・・・5月初め、珍しく晴れの日が続いていた頃のお話。
アムステルダム中央駅から列車に乗って、北に向かってお出かけ。
その頃は、まだ芽吹き始めたばかりの木々もあり、桜に似た白い花を咲かせる木もちらほら。
街並みが途切れた後も、窓から緑の野の流れる風景をぼんやり眺めていると・・・
・・・突然パッと目の前が華やかになり、慌てて撮る。
赤やオレンジのグラデーションから白のチューリップ畑。
徐々に目的地に近づいてきた辺りの街。 家の裏庭が水路に面していて、自家用ボートが停泊してた。
アムステルダムから約50分ほどの列車の旅。
到着後、駅前の観光案内所に立ち寄ってから、裏の乗り場で船を待つ。
あっちの船は、また別の行き先なので、見てるだけ。
15分ほど待って、小さなフェリーに乗り込む。 横を通り過ぎていく帆船。
マスト2本ともに縦帆を持つスクーナーかな。
フェリーは目的地から一旦遠ざかり、もう一つ別の乗り場に寄ってから、戻った。
まぁ、いいや。 時間はたっぷりあるし。
のんびりと小さなフェリーで風に吹かれるのも心地いい。 他にも停泊中の帆船がいろいろ見られるし。
いつも気になるのが船体の側面にある、横向きな水滴型の板。 魚の胸びれみたいに両サイドについてる。
オランダの帆船でよく見かけるのだけれど、
何なんだろう・・・って、ずっと思ってて、先日調べてやっと分かった。
あれは、オランダ語で Zijzwaard ザイズワールト。 日本語ではリーボードというらしい。
格納式で、使うときは縦になるよう、幅の広い方の先端を水面の方へおろすみたい。
波や風を受けて船が斜めになっても、転覆しないよう垂直に直そうとしたり、
潮の流れの中で船の横滑りを減少させたりして、船体の安定を図るためのものなのだそう。
多くの船には船体の下にキールという魚の腹びれや尻びれのようなものが付いているけれど、
オランダは運河や川、海は浅瀬も多いので、それが使えず、格納式に。
船体の下についてるものでも必要な時にだけ出すMidzwaard ミットズワールトというのあるみたい。
船の装備も国の地理によって変わってくるんだなぁ。
あれが、街の中心辺り。 街の名は、Enkhuizen エンクハウゼン。
左に見えるのは、灯台。
中央にある円筒状の建物は、Drommedaris ドロムダリスの塔。 16世紀の要塞だったらしい。
その右にあるのは、Zuiderkerk 南教会。
船は中心地を過ぎてから、ヨットハーバーを超え、やっと目的地に到着。
この続きは、また今度。
先日の青いニシンを見たのもこの日^^。
ドロムダリスの塔、かわいいっ♪
羊さんの色も変わっていて モコモコ具合がぬいぐるみみたいですね。
by ぴーすけ君 (2016-08-28 20:26)
帆船良いですねぇ
そういえば乗ったことないけど
静かなんですかね?
by (。・_・。)2k (2016-08-28 21:38)
なるほど、河川の船はそういうところに気を使うんですね。
キールがないと、船は不安定になりますし、横風は想像以上に
影響が強いですから、必須の設備なのでしょう。
それにしても帆船...良いなあ。
by ナツパパ (2016-08-29 08:49)
オレンジのチューリップ畑が目にとまりました。すごく広い大地で育てているんですね。
by はな (2016-08-29 09:24)
茶色のモコモコ羊、カワイイですね・・・♥
by mitu (2016-08-29 09:38)
いつも絵本のなかのような異国の景色、楽しませていただいています~^^
by よしころん (2016-08-29 10:02)
素敵な旅ですね~♪
春の木々の、これから!という雰囲気がちょっと懐かしくなりました。今はもう木々は終わっていく感じですものね。
船を借りて運河をまわる旅をしようなんて言い出してからもう10年以上経って、未だ実現してません。
by めぎ (2016-08-29 17:16)
帆船、ロマンを感じます
運河に優雅に浮かぶ姿、貴婦人よね
素晴らしい眺め、、
運河の街は自家用ボートなのね、
お家の裏から、ボートでお出かけなのかな
by engrid (2016-08-29 18:34)
白い羊さんをよく見ているので、茶色の羊さん
とても新鮮です。
帆船、航海する船の中では、美形ですよね^^
海の風も感じらえて、さっそうといいですね。
by アールグレイ (2016-08-29 20:03)
帆船 名かな日本じゃお目にかかれない。
かっちょいいですね~(*´ω`*)
by だいず (2016-08-29 20:45)
モッコモッコの羊さん、着ぐるみ着てるみたい(笑)
フェリーから見た景色がミニチュアみたい。
帆船、良いですよね~
いつか帆船でのクルーズに行くのが夢です。
by miffy (2016-08-29 21:26)
自転車から飛行機まで、ブログをやっていると乗り物ってとても気になりますよね。仲でも船は一番かもしれません。
冒険とロマン? (笑)。見ているだけでなんとなく話を物語ってくれそう b^^
帆船いいな、横浜にも日本丸がいますが、そちらにはこんなにたくさんなんですね。ザイズワールト、広げているところ見てみたいです ^^v
by moz (2016-08-30 06:35)
一面に広がるチューリップ畑。
これ、球根を採るためのものなのかしら。
その下の写真がとってもかわいらしくて、この橋の近くに住みたいなぁ
・・・・なんてw。
by ハリネズミ (2016-08-30 08:54)
帆船絵になりますね
帆を張ってないのも面白くて好きかも
by shino* (2016-09-01 23:53)
→皆さま「船に乗る春」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。乗ったフェリーはミュージアムボート。観光案内所に寄ったのは、ミュージアムカード提示でミュージアムのチケットを入手するため。これでボートも乗れるのでした^^。
→ぴーすけ君さま
昔、まだブログを始める前にエンクハウゼンに来たことがあって、このドロムダリスの塔の近くまで行ったことが。真上から見ると鍵穴みたいな形になった建物でした^^。羊は多分Zwartbles (ズワルトブレス)。オランダのフリースラント地方原産の。かわいいですよね〜^^。
→(。・_・。)2kさま
帆船、一度乗ったことがありますが、停泊中のでした^^;。どうなんだろう・・・大海原を航海してる時って、すごい音してるのかなぁ。
→ナツパパさま
オランダのミュージアムで帆船の模型や絵画を見ても、いつも目に止まる気になるものだったので、やっと判明してスッキリしました^^。魚のヒレみたいな装飾ではなく、装備として必要なものだったんですね〜。辞書片手に解読が大変でした・・・^^;。
→はなさま
チューリップ畑、すごいでしょ^^。春先、北や北東の球根畑では、こんなシーンがたくさん見られます♪
→mituさま
もこもこ羊さんは、オランダのフリースラント地方原産のZwartbles (ズワルトブレス)。以前は、アムステルダム南西のアムステル川沿いにある公園の中にもいたんですが、最近ご無沙汰してるので、また探しに行こうかしら^^。
→よしころんさま
こんな平らな大地に住んでるので、私の方こそ、よしころんさんのブログで見事な山の姿や見慣れぬ植物を楽しませていただいてます^^。
→めぎさま
時の流れは早いですね・・・あっという間に秋に突入しかけなのに、まだ春のお話が終わってないんですよ^^;。船を借りて運河巡りの旅、いいですね〜。すごい写真がいっぱい撮れそう♪ いつか是非、実現を♪
→engridさま
家の裏が水路に面した家ってかなり多いんですよ^^。多くの人が自家用ボートを持っていて裏庭からお出かけです。子供達がゴムボートで水路を進んで遊ぶ姿もよく見かけます♪
→アールグレイさま
この茶色い羊さんはオランダのフリースラント原産の種類です^^。ズワルトブレスというみたい。帆船、帆柱だけが見えるのもいいですけど帆を張った姿はますますカッコいいんですよね〜。
→だいずさま
日本の帆船、横浜で見られるんですってね^^。私も日本では滅多に見たことがなかったので(長崎で一度見ただけかも)、オランダで帆船見るとワクワクです♪
→miffyさま
停泊中の帆船、かなり大きかったです♪ こんな景色が見られるなら、たまには船に乗るのもいいですね〜。旅好きであちこち行かれてるmiffyさんだから、帆船でのクルーズの旅も実現近そう^^。
→mozさま
オランダ、自転車も多いので気になるし、船もまた同様。ミュージアムに行っても帆船の模型や絵画があるし、停泊してるのもあるし、帆船祭も毎年どこかしらで開催してるし、結構楽しめます^^。写真見えづらいですが、帆を張ってるスクーナーが、ザイズワールトおろして、使ってます♪
→ハリネズミさま
一面のチューリップ畑、多分、球根を取るためのものです。花が咲いて病気がないかチェックして花だけを刈り取ってしまうんですよねぇ・・・^^;。近郊の小さな町っていいですよね、かわいくって♪ 間取り図好きな私、たまに不動産サイトで見て遊んでます^^。
→shino*さま
帆船、帆を張ってなくても、カッコイイですよね。帆柱だけでも骨格ががっしりしてるのが見て取れて^^。
by Inatimy (2016-09-05 17:08)