ぐるり、ぐるりと巡る

煉瓦の壁に、スズメ発見。

正確にいうとイエスズメかな。

オランダでよく見るのは、ほっぺの黒斑のないイエスズメ。

しかも頭にはグレーも入ってるし、メスは全体的に茶色っぽい。

12月中旬のオランダ国内旅行（2泊3日）のお話の続き。

Gouda ハウダ（ゴーダ）の街で、運河沿いを散歩して、

一番大きな教会のSint-Janskerk 聖ヤン教会を見た後・・・

・・・教会の周りを歩いていくと、脇を小さな水路が流れ、かかる小橋の向こうに門がある。

1609年にできたLazaruspoortje ラザルスポールチェ・・・意味はラザロ小門。

彩色の施されたレリーフは、イエスの「金持ちとラザロ」のたとえ話が表現されてるという。

この門をくぐると、そこは元病院だった建物を使ったGouda Museum ゴーダ博物館の庭。

庭のテラス席、テーブルの上にはキャンドルが。

寒いからか誰も座ってなかった・・・けど、これを撮った後、大勢のお客さんが来た。

左に見えてるのが、聖ヤン教会。　右の博物館の壁にある像は・・・

Gaper ハーパーらしきものだった。　

意味は「あくびをする人」だけれど、薬局のシンボルで、薬を飲むために口を開けてる。

ゴーダ博物館にもかなりのコレクションがあるそう。

　

門と、このハーパー・・・気になるからゴーダに来るたびに撮ってしまう。

他にも煉瓦の壁の角に人の顔。　頭に1649の年号入り。

ミュージアムの庭を散策して出てきたら、長い笛を吹いたおじさまが。　制服の足元は木靴。

Midwinterhoorn ミドゥヴィンターホールンと言う、木製の楽器だそうな。

地域によって、アドヴェントの始まりから東方の三博士の日の間など、演奏する時は様々だけど、

だいたい冬の一番日が短くなるあたりにその楽器を吹くのには変わりないよう。

引き続き、聖ヤン教会の横を歩いていく。

古そうな切妻屋根の建物の中にも明かりが灯っていた。　なんかの展示があったんだったかな。

これは、昔のWeeshuis ヴェースハウス・・・孤児院だった建物。　

以前、この中庭で、黄色いアクリル樹脂でできた豚のたくさんついたピラミッド作品を見たことがあった。

この道を左にまがって出てくると・・・

・・・屋台の出てる運河沿いの通りが。

そこを通らず、さらに左へ。

角の店は、棚に大きなチーズが並ぶチーズ屋さん。　看板が可愛い。

お隣のお肉屋さんも、看板は負けてはいない、燻製ソーセージ。　店内の壁に本物が。

マルクト広場に戻ってくると・・・

・・・市庁舎も薄っすらと明かりがついていた。　

ライトアップもされて。　右端に聖ヤン教会とクリスマスツリーがチラッと見えてる。

だんだんと暗さが濃くなるにつれ、金色に浮かび上がる市庁舎。　

少し離れたところから見たところ。　ちょっと角度は違うけれど・・・

・・・その前夜に撮った写真と見比べてみる。

こっちはDen Haag デン・ハーグのMadurodam マドゥーロダムで見たゴーダの市庁舎のミニチュア。

ちゃんとクリスマスツリーもあって、よくできていた。

まだセレモニーには時間があるようなので、聖ヤン教会のステンドグラスを見に行く。　

今度は外から。　巨大な行灯みたいな感じ。

ゴーダはチーズ（Kaas カース）で有名な街だけれど、

キャンドル（Kaars カールス）の産地でもある。

実は訪れたこの日、Gouda bij Kaarslicht と言うイベントがあった。

キャンドルライトの灯るゴーダ・・・って感じかな。

だから、聖ヤン教会の中でも、マーケットやコンサートなどの催しをしていたのだ。

約10年ほど前にも一度、このイベントに来たことがあったが、プログラムを見てなくて、

粘ったけど、あまりの寒さに根を上げて夕方帰った。

以来、毎年12月になるとKamoさんが「ゴーダ、キャンドルナイトやなぁ・・・。」というので、

ひょっとして、そろそろくるかな、と思ったていたら、11月に、

『ゴーダの旅へご招待』とKamoさんから可愛いテディベアの表紙のカードで知らされたのだった。

Kamoさんのお目当はマルクト広場であるセレモニー。　18時頃からツリーの辺りで始まるのを待つ。

広場でも木靴を履いた人たちによるミドゥヴィンターホールンの演奏があった。

19時くらいに聖ヤン教会の塔の上でファンファーレが。

オランダ人の男性歌手がツリーの周りで歌を披露していく。　TVでも見る顔だ。

市庁舎の窓辺にもキャンドルライトの灯り。　19時45分頃にはクリスマスツリーも点灯された。

広場に集まった観客も参加してクリスマスキャロルなども歌っていくのだが、

メロディーは分かるものの、オランダ語の歌詞が分からず・・・ちょっぴりアウェー感。

しかも、ものすごく寒かった。　

でも、Kamoさんは満足そうだったので良かった、良かった。

夕飯は・・・

・・・宿のレストランでこの日の特別メニューを。　

海老入りの燻製パプリカのスープの後に出てきたメインは、なんかの鳥。

後で調べたらヨーロッパヤマウズラだった。

ズールコール（オランダのザウワークラウト）入りのスタンポット、梨、トリュフソースで。

デザートは、ピスタチオのアイスに、レアチーズケーキ。

街のあちこちでは、22〜23時まで様々な催しが続いたみたい。

金曜の夜だからね。

我が家ふたりは、歩き回ってくたくた。

デン・ハーグから列車で移動してきて街の散策・・・という長い1日だったな。

旅のお話も残すところ、あと1回＾＾。

タグ：ゴーダ

コメント 17

チーズにソーセージ、お店のディスプレイが良いですね
ウズラもおいしそうです
by luces (2017-02-22 08:18) 

チーズ屋さん、お肉屋さん、いろいろな看板が楽しいですね
長い笛を吹く木靴のおじ様、うちのお庭に一つ欲しいなぁ^m^

by mitu (2017-02-22 09:24) 

夕方から夜への雰囲気素敵です。
建物の灯りに暖かさを感じます。
街歩きの醍醐味ですね。
お二人で話をしつつの街歩きは、
ホント憧れます。
by ナツパパ (2017-02-22 09:56) 

看板の主張がわかりやすいですね（＾＾）
スズメ オスメスの見分けがつきません
今度調べてみます

by (。・_・。)２ｋ (2017-02-22 12:13) 

チーズやさんの看板、かわいいですね～
チーズ好きには、萌えるわ。
by ぴーすけ君 (2017-02-22 12:21) 

青の時間帯の暮れゆく街の写真、綺麗ですね～
でも、寒い時期になぜわざわざ行ったことのあるゴーダへ？と思っていたら、目的があったのですね！
蝋燭のイベント、素敵でしょうね～企画して招待してくれるなんて、いいな♪
by めぎ (2017-02-22 16:17) 

運河沿いの屋台がとっても素敵です！　灯りがいい感じになってますね～。ゴーダ、一度は行ってみたい街なんですよ♪
by 母ちゃん (2017-02-22 16:33) 

夕暮れに浮かぶステンドグラスが最高に美しいですね♪
そのくらいの時間帯の空の色も独特ですごく好きです。
ピスタチオアイス、すごく興味津々です。
食べてみたいです。
ピスタチオ系は全て美味しそうが予感♪
ツマ。
by 竹口要 (2017-02-22 20:33) 

流れで おじさまも作りものかと思ってしまいました
チーズあれこれ味見してみたいなぁ
ピスタチオのアイスも^^
by shino* (2017-02-23 00:43) 

所々にワンポイントの飾り物
見てて飽きないなぁ(^^ゞ
by KAZ (2017-02-23 09:25) 

かわいいスズメさんのいる壁面ですね＾＾
物語がいろいろ出てきそうな街の様子、いいですね。
ライトに浮かび上がる建物も、雰囲気があって素敵です。
by アールグレイ (2017-02-23 17:44) 

こんばんは。今コメント数行書いたのですが1行しか付きませんおかしい！チューリップの記事も数行書いたのですが…。
by coco030705 (2017-02-23 19:03) 

（別々に書きますね）とってもきれいなクリスマスツリーさすがヨーロッパです。ステンドグラスも本当にすばらしいですね‼

by coco030705 (2017-02-23 19:08) 

でもやっぱりオランダは寒い？友達がまだダウンコートが普及してないときにこの時期ニューヨークへ行って凍えそうだったそうです。

by coco030705 (2017-02-23 19:15) 

何度見ても気になって仕方がない物ってありますよね。
後で見返してまた撮っちゃってるって＾＾；
ライトアップされた市庁舎とクリスマスツリー綺麗ですね～
ゴーダへのお出かけはキャンドルナイトをご覧になるためだったのですね。
１０年越しの願いが叶いましたね。
by miffy (2017-02-23 21:41) 

タイルの飾りの雀、あくびする人も、、チーズやさんに、肉屋さんの看板と、とても楽しい、、探して歩く散歩っていいな、夕暮とともに灯りが、綺麗、ステンドガラスがますます美しく映えるし、、
運河沿いの屋台と、寒くても見て歩いてしまうわ
気づいたら、クタクタになるまでね
by engrid (2017-02-24 00:37) 

→皆さま「ぐるり、ぐるりと巡る」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。セレモニーを見るためにマルクト広場にはものすごい数の人たちが集まってました。市長さんのコメントがあったり、微笑ましい子供の歌があったりと、いろいろ＾＾。

→lucesさま
地図やソーセージの看板、リアルにわかりやすいですよね＾＾。お店の中もおしゃれにディスプレイされてて、お客さんもたくさん入ってました。ヤマウズラ、美味しかったですよ。普通のウズラよりも大きくて♪

→mituさま
長い笛を吹く木靴のおじさま、本物です＾＾；。でも、こんなフィギュア、小さいのがあったら、買ってしまうな〜♪　あればいいのに＾＾。

→ナツパパさま
あたりが青くなってきた頃の暖かな窓の光って魅了されますよね＾＾。好き好きに写真を撮っては、寒いので並んでくっついて歩いたり。お店を見ながら、たわいもない話で笑ったり、楽しい時間でした♪

→ (。・_・。)２ｋさま
すっごく明快な看板ですよね、ありのまま＾＾。多くの鳥のようにイエスズメはオスが華やかでメスが地味な茶色だけど、普通のほっぺに黒丸があるスズメはオスもメスも同じ模様ですもんね・・・＾＾；。難しそう。

→ぴーすけ君さま
チーズ屋さんの看板、いいですよね〜。ゴーダチーズの上にエダムチーズも＾＾。このミニチュア、あったら欲しいな。

→めぎさま
冬のゴーダ、冷えました〜＾＾；。でも、キャンドルライトの灯るゴーダ、なかなか良かったです。ショッピング通りの店先にもさりげなくキャンドルがあったりして。このゴーダの旅、カードで知らされた時には、すでにホテルも予約済みで。この後にデン・ハーグも追加になったという＾＾。招待でも、現地の道案内は私なんですけどね・・・ま、役割分担で、いいかな。

→母ちゃんさま
チーズがお好きなら、魅惑的な街でしょうね〜＾＾。チーズマーケットの開催される春夏あたり、オススメですよ。冬は寒い〜。

→竹口要さまのツマさま
暗くなりかけの青の風景っていいですよね＾＾。教会やお店の明かりが暖かそうな光で。冬の醍醐味かな。夏だと日が長すぎて、かなり遅くまで待たないといけないけど。ピスタチオアイス、Kamoさんがすごく好きなんですよ＾＾。

→shino*さま
おじさまは本物でした。ふふ、木靴を履いて笛を吹く等身大のおじさま人形ですか、今の時代ならあってもおかしくないですよね〜＾＾。オランダのチーズ、美味しいですよ〜。熟成期間も様々で、それぞれ味わいが深く。マスタードをつけて食べるの、オススメです♪

→KAZさま
何かしら面白いものが見つかるオランダの街、散歩に向いてますよ〜＾＾。KAZさんが歩くと、また違った視点で、かっこいい写真が撮れるかも♪

→アールグレイさま
イエスズメさんのモチーフ、かわいいですよね＾＾。さほど大きくない街なので、歩きやすいです。古い街なので、見るものも新鮮に映って。昼間見るのと、暗くなってから見るのとでも、雰囲気が異なってきますね〜。

→coco030705さま
広場にあるクリスマスツリー、木は北欧の姉妹都市から毎年贈られるんですって＾＾。立派な大きさですよね。オランダ、年々暖かな冬になってる感じですが、たま〜にガツンと寒くなり。風が吹くと体感温度も下がってブルブルです・・・。ニューヨークも寒そう。コメントが反映されないのって以前記事で書いておられた症状ですよね。早く治らないかしらね。

→miffyさま
以前撮ったからいいや、って思っても、あ、やっっぱり撮っておこ、って＾＾。キャンドルライトの灯るゴーダ、Kamoさん、ずっと気になってたようです。今回やっと来られてよかった、よかった＾＾。12月って忙しいから、ついつい毎日追われちゃうんですよね。だから、旅のサプライズはいい気分転換でした。

→engridさま
時間つぶしにぐるぐる広場の近所を歩いて回ってたので、いろんな面白いものに出会いました＾＾。その分、歩いてクタクタに。しかもセレモニーが始まる頃にはすごく空腹で。空腹だと余計に寒さを感じますねぇ＾＾；。
by Inatimy (2017-02-27 18:50)