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街角の円塔 [オーレスン 2017 夏]

もともとは何だったんだろう・・・。

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7月上旬、夏休みに行ったノルウェーの街、Ålesund オーレスンでのお話、番外編

交差点に面した角、両側を坂道に挟まれて建つ円い塔
背後は、白い建物に食い込んだようになっている。

オーレスンに到着した日、夕食後の散歩の上の展望台に行った帰り道、
扉が開いていたので、ちらっと中を覗いてみた。


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ここはLøvenvold kinoLøvenvold映画館)。 中はシンプル。 白い扉の向こうに奥が続くよう。

かつてはチケット売り場だったであろう場所は、
窓口を塞ぐように、内側からお菓子や飲み物の写真入り価格表が貼られていた。

そのそばの壁には、スパイダーマンのポスターが。


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古い映画を上映してるのかと思ったら、違うんだ。
"Spider-Man: Homecoming"「スパイダーマン:ホームカミング」2017年で新しいのね。


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これは、その3日後の晴れた日に。 

エントランスの上には、装飾文字で、Løvenvold Theater とある。 Kinoではない。
これは、昔、映画館がしばしばFilmteater フィルムシアターと呼ばれていたかららしい。

元は何の建物だったのかと調べてみたら、最初から映画館として1923年に造られたみたい。
オーレスン初の映画館だったそうな。


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それに、周りの建物よりもかなり古そうに見えるけれど、そうではなく。
円塔の方が後にできたらしい。

意外だったな。

昔からここにあって、途中、警備の詰所とか牢屋か何かに使われてたりしたのかと思ってた。
今まで見てきた欧州の多くって、たいていそんな風だったから。


ちょっと話がそれるが、つながりで。

ロンドン塔が普通のでなく城砦だったと知ったのは大人になってから随分後。

小学生だったか中学生の頃に読んだ、夏目漱石「倫敦塔」
私の中で作られたイメージは、なぜか大きな円い塔だった。 ← 読解力のなさ^^;。

しかも、話がホラーで、怖くて二度と読めなかった・・・。 

「吾輩は猫である」「草枕」かに「倫敦塔」が付いていた本で、
話が短いからと先に「倫敦塔」を読んだゆえ、もしメインの話もそうだったら、と読めずじまい。

”ホラー作家、夏目漱石”がしっかりと焼き付いてしまっていた・・・。


その後、国語の授業のおかげでホラー作家の疑いも晴れ、
ファンタジーっぽいと、タイトルに惹かれて手に取ったのが「夢十夜」
しかし、これまた読み始めたら、怖かったのだった・・・^^;。


・・・おどろおどろしいのって、苦手だ〜。

皆さんは、どう?

nice!(45)  コメント(22) 
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コメント 22

そら

映画館の入り口でしたか!
それにしても洒落てますね(^^)
by そら (2017-08-06 17:35) 

(。・_・。)2k

石造りでカッコイイですね
丸い建物ってちょっと憧れますよねぇ

by (。・_・。)2k (2017-08-06 19:19) 

kabu

こんな感じの建物のバーがあったら かっこいいな♪
この季節 おどろおどろしいお化けの話とか
テレビでやってますが…。
怖くて チャンネル変えちゃうかも…(*ノェノ)
by kabu (2017-08-06 20:05) 

DON

丸い形って 柔らかい感じ
レンガ造りって 硬い感じ
両方が相まって オサレな感じ~(^^ゞ
by DON (2017-08-06 20:10) 

アールグレイ

オーレスン初の映画館だったのですね。
なかなか目立っていますね^^
夏目漱石、いろいろな人間模様の小説は読んだりしましたが
怖いものは読んでいないので、ホラー的な作家のイメージはなかったです。
怖いものは、ちょっと苦手です(*_*;
by アールグレイ (2017-08-06 20:18) 

yokotee

これが映画館とか洒落てますよね
おどろおどろしいの大好きかも(^^♪
by yokotee (2017-08-06 21:59) 

よしころん

おされ~な映画館ですねぇ^^
ホラー映画も似合いそう(笑)
by よしころん (2017-08-06 22:04) 

kyon

ノルウェーとか、おしゃれ!行ってみたいですね。
お金と勇気がない^^;
石造りの建物ってあまり見たことがないので新鮮です。
by kyon (2017-08-06 23:25) 

みち

格好イイ映画館ですね。
スクリーンとか椅子とかもクラシックな感じなのかな?
おどろしいのは私も苦手です(><)
by みち (2017-08-06 23:40) 

TaekoLovesParis

こんな目立つ建物が映画館。当時は映画が娯楽の中心だったとわかりますね。
倫敦塔という字のようすがもうおどろどろしいですねー。私は読んでないんです。これで、漱石先生に遠くなってしまったとは(笑) ふつうは、「吾輩は猫である」から入るのに。Inatimyさん、文学少女。
怪奇ものでは、エドガー・アラン・ポーのアメリカン・ゴシックが結構好きです。
by TaekoLovesParis (2017-08-07 08:48) 

oko

お洒落な建物ですね♪
こういうの日本に無いですものね〜
by oko (2017-08-07 09:31) 

ぴーすけ君

こんなところに円の塔、かわいらしい姿が
目を惹きますね~。
by ぴーすけ君 (2017-08-07 11:04) 

mitu

コメントしたはずが…反映されていませんでした
ムーミンの家みたいな円塔形の建物、好いですね~♪
小泉八雲とかは大丈夫のもあるけど、おどろおどろしいのはダメ~^^
by mitu (2017-08-07 12:44) 

y*

オシャレですね^^撮りたくなる被写体だぁ♪
夢十夜…懐かしいな^^
by y* (2017-08-07 14:20) 

めぎ

ホント、古そうに見えるのに、新しいんですね!
塔に限らず、古い街にはちょっとおどろおどろしいところがありますよね〜
ザルツブルグでも、ん、ここ、ちょっと怖っ…というところがありました。
by めぎ (2017-08-07 18:16) 

snow

ここに来たらどう撮るかなぁ
想像力を掻き立てます
何処をどうやって切り取ろう?
Løvenvold Theater の文字と影は撮りたいな
てっぺんのガラスのイエローも
何て素敵な建物なんだろう(^^)/
by snow (2017-08-07 20:06) 

miffy

新しいと言っても100年近く経っているんですね。
人を呼び込むにはインパクトのある建物が必要だったのかな~
塔の2階部分はどうなっているのでしょうね。
怖いお話、本は大丈夫ですが映像は苦手です。
なるべく見ないようにしていますが映画の予告はいきなり始まるので・・・
by miffy (2017-08-07 23:07) 

yk2

ホラー作家・夏目漱石って面白すぎる(^^;。僕も『倫敦塔』読んでないなぁ。留学中の漱石は神経衰弱のイメージがあって話題が暗そうなんですもの。まさかそれがホラーだったとは(ゲラゲラ^^)。
by yk2 (2017-08-08 00:47) 

luces

石造りの塔に現代的なスパイダーマンの組み合わせが
なんか面白いです。
by luces (2017-08-08 08:02) 

竹口要

オシャレな映画館!
同じ映画を見るにしても感じ方が全然変わりそうです。
夏目漱石・・・数ページで挫折しました。
でもホラー作家なイメージはなかったな・・・と
思い浮かべていたのは「宮沢賢治」でした。。。
ツマ。
by 竹口要 (2017-08-09 16:25) 

うっかりくま

私は「我が輩・・」を最初に読んだので、
漱石はお笑い系かと思っていました。
後日、真面目に悩む作品を読んでウッソ~(笑)。
ゴシックホラーは、結構好きです。


by うっかりくま (2017-08-09 21:13) 

Inatimy

→皆さま「街角の円塔」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。角に建つ円い塔が先にできたものだと思っていたら、まるっきり逆でした^^。使う建材やデザインで古さを出せるのも面白いなぁ・・・とますます興味をそそられます♪ もっとこんな風なの増えればいいのにな。最近の街の建物って味気なさ過ぎるもの。

→そらさま
映画館の入り口に塔を作っちゃうという発想がすごいですよね〜。あっちこっち細部も凝っててお洒落な^^。

→ (。・_・。)2kさま
石造りってところがいつも煉瓦造りを見ている私には新鮮で^^。円い建物も、建物の一部に丸みがあるのも、憧れます♪  壁が円いと家具などは起きにくいのかもしれないけど・・・^^;。

→kabuさま
お、バー! そうかも、こんな感じのバーとかすごくお洒落かも^^。日本の夏は怪談などで涼を取るってありますよねぇ・・・TVで始まっちゃうと怖くて子供の頃はリモコンがないTVだったから、チャンネル変えに行くのも怖くてできず^^;。

→DONさま
石造りで頑丈そうだけど丸みがあって見た目には優しいというの、面白い効果ですよね^^。映画館の入り口にこれを持ってくるって発想が見事♪ こんな街づくり、いいなぁ。

→アールグレイさま
初めての映画館ってこともあって、驚きの入り口にしたのかもしれませんね^^。入ってみようかな、と思わず引き込まれそうな雰囲気。夏目漱石、初めて読んだのが倫敦塔っていうのがまずかったですね・・・本のメインの話より短いからと。やっぱり怖いものは怖いなぁ。

→yokoteeさま
洒落た入り口ですよね、奥が別の建物に繋がってるなんて^^。まさかこの円塔が映画館だとは最初分からなかったです。え〜、おどろおどろしいの、大好きだとは・・・^^;。怖いもの見たさっていう気持ちもなきにしもあらず・・・TVで怖い映画とかあると何かに隠れ、これは特殊効果だと言い聞かせつつ見たり。

→よしころんさま
おしゃれな円塔映画館でホラー映画・・・だめだぁ、お金払ってまで観に行けないかも^^;。

→kyonさま
ノルウェーはオランダから近いですからねぇ・・・飛行時間は東京ー北海道くらいだもの^^。オランダも九州サイズだし。そんなオランダ、煉瓦造りの建物がメインなので、私も石造りの建物は新鮮でした♪

→みちさま
入り口だけが石造りの円塔ってところが意外性があって、しかもおしゃれですよね。背後の建物に映画館のホールがあるなんて。中、どんなのでしょうね。日本って涼を取るのに夏に怖い話の特集、よくありますよねぇ・・・子供の頃、膝掛けに隠れて見たりして、余計暑くなったりしました^^;。

→TaekoLovesParisさま
街で初めての映画館ですものね、円塔の意外性のあるエントランス、きっとたくさん人が来たかも^^。私は全く文学少女ではなく・・・夏目漱石、いい作品だからと勧められ、買ったのが「吾輩は猫である」だったか「草枕」で、その後ろの方に「倫敦塔」がついてたんです。単にそっちの方が話が短いからと先に「倫敦塔」を読んでしまったという^^;。カフカの「変身」だって不気味な話で、夏休みの読書感想文の宿題の課題図書じゃなかったら手に取らなかったかも・・・。怖いものって、想像力が膨らみすぎて。

→okoさま
石造りで円い塔、おしゃれですよね^^。周りの建物より後で作られたのに、昔からありそうなと勘違いしてしまいます。それほど馴染んでしまうの、不思議〜。

→ぴーすけ君さま
街の角っこにあるっていうのも目に留まりやすいですよね。周りに似たような建物がないから、円い塔が映画館だとわかりやすくもあり♪

→mituさま
ムーミンの家♪ 街の中に建物に、一部が円塔で、ムーミンの家を思い出したの、ありましたよ^^。おしゃれですよね^^。推理小説くらいならまだ大丈夫だけと、おドロドロしいのは勝手に想像が膨らんでいって余計怖くなっちゃいますね^^;。

→y*さま
街全体がいい感じなんですよ^^。残しておきたくて、あれこれいっぱい撮ってしまった旅でした。夢十夜、最後まで読まれたんですか?すごいなぁ・・・私は最初の方で挫折しました、怖くって^^;。

→めぎさま
古い街にはそれなりの歴史もあるし、その中でもいろんな出来事があって、え・・・ってところも存在しますよね^^;。私自身は霊感はないんですが、なくても怖い雰囲気がするところなんとなくわかったり。

→snowさま
上の方が六角形なのもおしゃれですよね、灯りもついて^^。一眼を持っておられるブロガーの皆さんだったら、すごい写真が撮れるんだろうなぁ・・・。石造りの頑丈そうな建物、こんなの欲しいなぁ♪

→miffyさま
本当だ、結構な年数経ってますよね^^。確かに街角にある円塔がエントランスだと、インパクトありそう。すぐに覚えられるし。2階へは別のところから階段を上がるのかも。TVで怖い映画、コメディー要素があったらまだ大丈夫かな・・・特殊効果だと言い聞かせて観てたり^^;。怖い話の方は、勝手に想像力が膨らんで・・・。コマーシャルの時に怖い映画の予告編とかは心臓に悪いですよね・・・。

→yk2さま
ホラー作家ですよ、夏目漱石は〜。倫敦塔、単に話が短いからと先に読んでみたばっかりに・・・。次に手にした夢十夜だって十分ホラーだったし・・・私と夏目漱石は相性が悪いのかも^^;。ちなみに「吾輩は猫である」と「長靴をはいた猫」、私の中ではごちゃ混ぜになってます・・・。怖いのって、映像で見せられるより、自分の中で膨らんだ想像の方が強く感じるなぁ・・・。

→lucesさま
建物が古いから、私もなんとなく古い映画専門で上映してるイメージだったけれど、最新のスパイダーマンを上映する現役バリバリの映画館でした^^。

→うっかりくまさま
どんな作品を先に読むかでその作家さんに抱くイメージって変わりますね〜^^。うっかりくまさんにとっては、コメディー作家・夏目漱石だったんですね。ゴシックホラーか・・・廃墟とか出てきたらやっぱり怖いなぁ。
by Inatimy (2017-08-11 17:39) 

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