石造りの中で船を見る [オーレスン 2017 夏]
船は帆でもつ、帆は船でもつ。
7月上旬、夏休みに行ったノルウェーの街、Ålesund オーレスンでのお話。 4日目の続き。
青空の下、Aksla アクスラ山の展望台から朝の光に照らされた街を眺めて、
大満足で降りてきた後・・・
大満足で降りてきた後・・・
途中、ちょこっと買い物をして、島をつなぐ橋のところまで戻ってきた。
一旦、荷物を置きに宿へ戻り、軽くお茶もする。 この道、何度も通るけど、好き。
で、再びお出かけ。 今度は宿の前から伸びる道をずんずんと。
途中、フクロウの装飾に出会う。 葉っぱはアカンサスかな。
途中、フクロウの装飾に出会う。 葉っぱはアカンサスかな。
右に見える道、すごい坂道。 交差点に面した家の2階が、二軒隣の家では玄関のある1階の高さに。
さらにまっすぐ行って、次の交差点で左手の道を見ると、その先には大型客船が。
アクスラ山の展望台からも見えていた船は、これだったよう。
アクスラ山の展望台からも見えていた船は、これだったよう。
あ・・・Holland America Lineって、船体に書いてある。
現在は米国のクルーズ会社だけれど、
元々は、オランダと米国間の船積みをしていたオランダの海運会社。
現在は米国のクルーズ会社だけれど、
元々は、オランダと米国間の船積みをしていたオランダの海運会社。
後で船を見に行ったら、オランダの国旗が翻っていた。
で、やってきたのは、Ålesund kirke オーレスン教会。 これが東向きの正面。
前日の夕食後の散歩で歩いていたのは、この向こう側の道。
この教会は夏季(6月〜8月)のみ中を公開している。 月曜〜金曜、しかも10〜14時と時間も短い。
見学料は一人30ノルウェークローネ(約425円)だったかな。
見学料は一人30ノルウェークローネ(約425円)だったかな。
扉を入ると、アーチの作る曲線が印象的な内部。
ここはプロテスタントの教会だそう。
ここはプロテスタントの教会だそう。
長椅子の装飾が可愛い。 中央に赤い花。
赤の花の他に、青い花のもあった。 よく見ると、交差部分を円で囲む十字架。
南北の両側の窓はステンドグラスになっていた。
設計案では小さい窓だったよう。 でも中が暗くなるので、大きくなるよう建設過程で変更されたみたい。
ガイド冊子によると、暗い教会内部はカトリック教会を象徴するようだと批判の声が上がったとか。
ガイド冊子によると、暗い教会内部はカトリック教会を象徴するようだと批判の声が上がったとか。
カトリックとプロテスタント・・・建物内部の明るさまで、違いがあるんだなぁ。
頭上に帆船。 船の模型がぶら下がっているのも、海に面した国だからかな。
オランダでも何度か見かけた。
オランダでも何度か見かけた。
奉納船と言って、船員や造船所から教会へ寄贈されるよう。
南側のステンドグラス、使徒のペトロ(ペテロ)が漁をしているところ。
南側のもう一枚は、海で嵐にあって、荒波にもまれてる船と助けられてる人。
ステンドグラスにも海にまつわるものが使われていて、
暮らしの中で海の存在が大きいことがうかがえる。
暮らしの中で海の存在が大きいことがうかがえる。
北側にあった一枚。 これは・・・王の息子の結婚式だったかな。
他にも数枚ステンドグラスがあったけれど、どれも色使いがシブめだった。
他にも数枚ステンドグラスがあったけれど、どれも色使いがシブめだった。
中に入った時からすごく目を引いていたのが正面の祭壇。 フレスコ画が見事でね。
中央に十字架のキリストの像のステンドグラスもあり。
中央に十字架のキリストの像のステンドグラスもあり。
上には鳥の図柄。
向かって左側には、幼子イエスの生誕の様子。
右側は、天使に囲まれ、空へ昇っていくキリスト。 神々しい感じだな。
今回のオーレスンの旅では「どうしても行きたいところ」を3つに絞った。
1つめがアクスラ山の展望台、2つめがアールヌーヴォーの博物館のユーゲントシュティールセンター、
そして3つめが、ここ、オーレスン教会。
そして3つめが、ここ、オーレスン教会。
あとは散歩がメインで、気分次第でどこかへ行くという。
これで、目標達成。
半円の中に収められたパイプオルガンも美しく。
振り返ると、エントランスの上には、さらに大きなパイプオルガン。
そのパイプの間にある3つの小さなステンドグラスは、
ドイツ皇帝のWilhelm II. ヴィルヘルム2世(1859-1941)によって贈られたものだそう。
ドイツ皇帝のWilhelm II. ヴィルヘルム2世(1859-1941)によって贈られたものだそう。
中央には、ノルウェー王で聖人のオーラヴ2世、左にはドイツの国章の黒いワシ、
右のは隠れてて見えないけど、オーレスンの紋章だそう。
右のは隠れてて見えないけど、オーレスンの紋章だそう。
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世は、ノルウェー西部のフィヨルドへ、
よくヨットに乗って休暇に来ていたよう。
よくヨットに乗って休暇に来ていたよう。
なので、オーレスンの大火災の際には、すぐさま救助船三隻分の大量の物資を送ったそうな。
そのことに感謝の意を表してオーレスンには、皇帝の名前にちなんだ、
Keiser Wilhelms gate カイセル・ウィルヘルムス・ガータという通りもある。
Keiser Wilhelms gate カイセル・ウィルヘルムス・ガータという通りもある。
しばし長椅子に腰掛けて、静かな時間を過ごす。
右にあるステンドグラスに描かれているのは、
新約聖書のルカによる福音書にある善きサマリア人のたとえ。
新約聖書のルカによる福音書にある善きサマリア人のたとえ。
誰かを助けたりする大きな力はないかもしれないけれど、
思いやりの心は忘れずに生きていきたいなぁ・・・。
思いやりの心は忘れずに生きていきたいなぁ・・・。
忙しかったりすると、つい目の前のことで手一杯になって、
気持ちに余裕がなくなりがちだし・・・^^;。
気持ちに余裕がなくなりがちだし・・・^^;。
教会は日本にいるとあまり触れる機会はありませんが
こうして見ると綺麗な装飾ですね!!
一度見にいくのも良いかもですね(^^)
by そら (2017-10-06 18:45)
船のある風景は良いですね。
景色に船が違和感なく溶け込んでいます♪
by riverwalk (2017-10-06 21:58)
教会の内部のアーチが幻想的ですね(^-^;
by JIM (2017-10-06 23:01)
石造りの建物の中が、こんなにも美しいなんて
ステンドグラスに、アーチの曲線の造形美
椅子の装飾と すばらしいです
最後の一枚、素敵 奉納船がかかり壁に、ほのかな灯りと。。。
by engrid (2017-10-07 00:58)
気持ちの余裕大切ですよね
仕事も、プライベートも・・・
目の前のことすら見失うことがあります
というか、目の前のことしか見てないと判断誤ってしまいがち(^^♪
by yokotee (2017-10-07 06:22)
素敵な協会♪
写真を拝見しているだけで気持ちが穏やかになっていくような…
ありがとうございます^^
by よしころん (2017-10-07 07:16)
教会いい感じ♪
木造の椅子はヒンヤリしそう
ステンドグラスから入る柔らかい光に
華美でなく 渋いカラーのも落ち着くなぁ(*^ω^*)
by kabu (2017-10-07 11:10)
4枚目の坂
すごい坂ですよねぇ
なのに車停める人がいるなんて
すごい勇気(笑)
by (。・_・。)2k (2017-10-07 11:59)
こんにちは。
教会のステンドグラスはほんとうにすばらしいですね。
なかなか日本ではお目にかからないような大作が、ヨーロッパの教会では普通に見られますものね。キリスト教の勢力のすごさを感じます。
by coco030705 (2017-10-07 15:56)
素敵な教会ですね。
シックなカラーのステンドガラス、
眺めていると、あっという間に時間が経ってしまいそうです。
船の街なんですね♪
by みち (2017-10-07 20:57)
もう一つの行きたいところは教会だったのですね。
石造りの外観とは打って変わって中は木をふんだんに使っているんですね~
フレスコ画もステンドグラスも素敵ですね~
壁に映った照明もいい感じですね^^
by miffy (2017-10-07 21:01)
船の飾られた教会、素敵ですね~
ヴィルヘルム2世さん、そんなところでそんな休暇を過ごしていたとは♪
by めぎ (2017-10-08 07:58)
派手な装飾ではなく細部まで美しい協会ですね
by luces (2017-10-08 09:21)
ふくろうさんの装飾かわいいですね。
教会のステンドグラス、細かいですね~。
波の表現が面白いです。
by ふにゃいの (2017-10-08 19:47)
正面の祭壇バックに人物画撮ってみたいなぁ
なかなかいい雰囲気なのだ
>思いやりの心は忘れずに生きていきたいなぁ・・・。
Inatimyさんから頂くコメントから
自分 いつも思いやり感じます
この場を借りて
いつもありがとうございます(^^)/
by snow (2017-10-08 23:37)
→皆さま「石造りの中で船を見る」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。教会の中の船、日本でも神社への奉納船が見られたりして、宗教も違うのに遠く離れた欧州と共通点があるところが興味深く^^。
→そらさま
どこか街を訪れた時は必ずと言っていいほど教会や大聖堂に訪れてます。その地を知ることもできるし、建物も魅力的だったりするし、賑やかな街の中でもホッとできたりもするし^^。
→riverwalkさま
船のある風景はいいですよね。しかも、帆船の模型というのも素敵で^^。オランダでは5年に1度、帆船のお祭りもあるんんですよ。
→JIMさま
アーチのある建築は優しい印象を与えますよね^^。曲線が作る空間の美♪
→engridさま
中も石造りかと思いきや、優しく暖かな色合いでした^^。曲線が柔らかな感じをさらにアップしてくれてますよね。長椅子も装飾に凝った木製で。教会内は明るかったんですが、壁際のランプの雰囲気とステンドグラスの模様を出すために暗めにして撮ってます♪
→yokoteeさま
気持ちの余裕、常に持っていたいですよね^^。日常にあれこれ突拍子も無いことが起こったりすると、調子が狂っていっぱいいっぱいになってしまったり、目の前のことすらうっかり見落としてたりして^^;。
→よしころんさま
普段も静かな環境にいることもあるけれど、街の中の賑やかさと遮断された教会って、なんか気持ち的にふと立ち止まって自分を見ることができる空間なんですよね^^。なので好きです。
→kabuさま
教会の壁にあったシブめの色のステンドグラスと、ドイツの皇帝から贈られたステンドグラスのカラフルさが対照的で、これもお国柄、土地柄の違いなのかしらと興味深かったです^^。木製の椅子、真冬は冷たいだろうなぁ・・・。
→ (。・_・。)2kさま
この坂道の角度、すごいですよね。私なら絶対止められないです^^;。坂道発進も自信ないなぁ・・・。どの車も日本で見る「車輪止め」してないのみもびっくり。大丈夫なのかな。
→coco030705さま
カトリックの教会ならもっとステンドグラスやら装飾やら凝ったものになるのでしょうけれど、プロテスタント教会なのでほどほどに抑えてサッパリしてました^^。それでもフレスコ画は見応えあり♪
→みちさま
オーレスンはいくつかの島が集まったところで、橋や海底トンネルで繋がって、鱈の漁獲量もすごいところ。だから船も身近なんでしょうね^^。
→miffyさま
小さな町で、さらに行くところを絞って、ただただ散歩を楽しむことに専念しました^^。石造りの教会、中はほんわかぬくもりのある内装となってましたよ。しかも明るい感じ♪
→めぎさま
ヴィルヘルム2世さん、ノルウェーまで船で来てるのも、ふふですね^^。ちゃんとバカンスとってたんだなぁ。火事で大打撃を受けたオーレスンにとっては、皇帝からのすごくありがたい救援物資だったようです。すぐに行動に移せるってすごいことですね。
→lucesさま
長椅子の木彫りの装飾だとか、祭壇周りのアーチの飾りだとか、あまり目立たない細やかなところにも丁寧に造られた感じのする教会でした^^。
→ふにゃいのさま
ふくろうさん、可愛いですよね。知恵の象徴とされてるふくろう、玄関の上で凛々しく見下ろしてました^^。穏やかな波と荒れた波、表現がいいですよね。
→snowさま
祭壇のフレスコ画、幻想的なタッチでとても素敵でした。鳥の図柄のところがお気に入り。遠い異国の文化って感じがして^^。私のコメントから思いやりを感じてくださってるなんて、なんだか照れますね^^;。そう言ってくださると、とって嬉しいです。常に思いやりや感謝の気持ちを抱いていきたいです。
by Inatimy (2017-10-11 17:58)