ワイン港と煉瓦 [ロッテルダム 2018 春]
星の円窓、木々の枝。
4月中旬、Rotterdam ロッテルダムに1泊2日で旅したお話の続き。
カフェで珈琲タイムした後、宿の方に戻りつつ、再び街歩き。
目に留まったのは、赤い灯台。 高さは13.4mらしい。 その近くには、大小の港湾用クレーンが。
ここはMaritiem Museum Rotterdam ロッテルダム海事博物館だった。 納得。
歩行者橋を渡っていこう。 船の舳先がすぐそばに。
オランダ語でZee ゼーは海。 Meeuw メーウはカモメ科の鳥のこと。
Zeemeeuw ゼーメーウで、単にカモメを指すこともあるみたい。
Zeemeeuw ゼーメーウで、単にカモメを指すこともあるみたい。
ずっと東へWijnhaven ヴァインハーフェン(ワイン港)が続く。
東インド会社が貿易で活躍していたオランダ。
黄金時代、長い航海に飲み水とワインは欠かせなかったよう。
黄金時代、長い航海に飲み水とワインは欠かせなかったよう。
きっと、この港でのワインの荷揚げの量もすごかったのかもしれない。
オランダ絵画にもワインやワイングラスが多く登場するしね。
オランダ絵画にもワインやワイングラスが多く登場するしね。
左に見える赤い船は・・・
・・・灯台船。 その名の通り、灯台の役割をする船。
ここの船は、現在はカフェ・レストランとして使われているよう。
灯台船の先には立派な橋が。 Regentessebrug レーヘンテッセブルッフ。 直訳は女性摂政の橋。
1889年に木製の橋から、これに架け替えられたらしい。
この辺りは1940年のナチスドイツによる爆撃で、建物が破壊されたエリア。
しかし、橋は壊れることなく残った。 国家遺産になっている。
しかし、橋は壊れることなく残った。 国家遺産になっている。
私が好きなのは、この魚の部分。 苔で顔は緑色。 増水した時は、水没するんだろうな。
困り顔のライオン。 橋には4頭のライオンの像が設置されている。
橋から眺めていたら、船の上に犬がいた。
この後、街の中心の方へと角を曲がり、ワイン港から離れた。
美味しそうな鶏肉料理屋さんの前を過ぎて、目に付いたのは・・・
美味しそうな鶏肉料理屋さんの前を過ぎて、目に付いたのは・・・
・・・美しい建物。 煉瓦の組み方を変えて作られた壁の装飾が見事。
地上階の窓に取り付けられた面格子も、シンプルかつオシャレ。 1950年にできた建物だそうな。
正面玄関に回ってみた。 エントランスの両側に階段。
1824年に設立されたNederlandsche Handel-Maatschappij オランダ商社の建物だったよう。
オランダ商社の本社はアムステルダムにあって、建物はDe Bazel デ・バーゼルと呼ばれていた。
そっちは、国家遺産にも指定されてる。 ※ その写真のある記事は、こちら。
そっちは、国家遺産にも指定されてる。 ※ その写真のある記事は、こちら。
エントランスの扉の上にある明り取りの窓が、またお茶目。
鳥、うなぎ、魚、タツノオトシゴらしき装飾。
鳥、うなぎ、魚、タツノオトシゴらしき装飾。
現在は、どこかの会社のオフィスとして使用されてるみたい。
そのまま大きな通り、Blaak ブラーク通りを進むと・・・
・・・お隣の建物の入口上には、なぜかアムステルダムの紋章が。 2頭のライオン。
明り取りの小窓の面格子がまた、素敵。
その下の扉も重厚そうで、シブい装飾。 ここも1950年完成の建物で、銀行だったそうな。
地上階の窓の面格子も手が込んでいた。
更に歩いて・・・
・・・アーチ型のエントランス。
1930年〜1934年に建てられた、元は銀行だった建物。
第二次世界大戦後、損傷部分が修復され、国家遺産になっている。
第二次世界大戦後、損傷部分が修復され、国家遺産になっている。
1981年からは、Willem de Kooning Academie ヴィレム・デ・コーニング・アカデミーという
視覚芸術(絵画、彫刻、版画、写真など)やグラフィックデザインの芸術学校。
視覚芸術(絵画、彫刻、版画、写真など)やグラフィックデザインの芸術学校。
I have to change to stay the same. 壁に描かれたこの言葉、深いなぁ。
学校の名前は、ロッテルダム生まれの画家、
Willem de Kooning ヴィレム・デ・コーニング(1904-1997)から。
アメリカで活動をしていたので、日本語ではクーニングという表記がされてるよう。
Willem de Kooning ヴィレム・デ・コーニング(1904-1997)から。
アメリカで活動をしていたので、日本語ではクーニングという表記がされてるよう。
最初の円窓の写真は、このアカデミーのエントランス上のものだった。
ガイドブックに紹介されてる見所からは、かけ離れているけれど、
気の向くままに街歩きしても、何かしら自分好みのポイントが見つかる^^。
気の向くままに街歩きしても、何かしら自分好みのポイントが見つかる^^。
タグ:ロッテルダム
ZEEMEEUWという船の船首の数字はなんのためなんでしょうね??
気になります!!
by そら (2018-06-05 19:59)
こんばんは。
ライオンの表情が何ともユーモラスでかわいいですね。=^_^=
by coco030705 (2018-06-05 20:21)
海に釣りに行くと灯台をよく見ます。
白いのと赤いのがあります。
港の堤防の先端に建っているものがほとんどなので、
街の真ん中に建っている光景が珍しく思います(^^)
by riverwalk (2018-06-05 20:58)
海の街の雰囲気、いいですね~
色々自分で発見して歩く散歩、楽しそう。
by めぎ (2018-06-06 02:54)
赤い灯台船、かわいいなぁ^^
確かに長い航海、飲み水とワインは欠かせませんょね。
アーチ型のエントランスも、すてき。
こういう街歩き、楽しそうです。
by 初夏(はつか) (2018-06-06 06:34)
船なのに灯台なんですね〜
面白いですっっ
by oko (2018-06-06 07:18)
橋の上のライオンの顔が西洋人ぽくて興味深いです
日本だとこんな顔にはなりませんね
by luces (2018-06-06 07:57)
どの建物も歴史を感じますね
修復されてって建物もあるんですね
戦争ってなんでも壊しちゃうんですね
撃つの躊躇わないもんなんですかね
by (。・_・。)2k (2018-06-06 10:43)
星の円窓って見たことがありませんでした。
珍しいのかな?
観光名所じゃない場所を歩いていてもフォトスポットがたくさん。
いいですね~♫
by sheri (2018-06-06 16:02)
新しいビルを建てつつも、ちゃんと残すべきもの残していますね。
by KOME (2018-06-06 22:40)
赤い船灯台の役割なんですね。
面白いなぁ~。なぜ船なんでしょう? 普通灯台って遠くからも見られる高台とかにあると思うけれど、船で? 気になります。笑
I have to change to stay the same. 確かに深そうな言葉ですね ^^v
by moz (2018-06-07 06:21)
ライオンの下の魚、シャチホコみたい^^
機能性だけでなく、見た目の美しさと楽しさがあるデザインが好いですね~♪
by mitu (2018-06-07 10:59)
ぶらぶらお散歩しながら、自分好みの物を探すのって楽しいですよね(^^)
同じ場所でも目につくものが人それぞれだし。
後でkamoさんと写真を見比べる楽しみもありますよね~
by miffy (2018-06-08 08:54)
→皆さま「ワイン港と煉瓦」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。ロッテルダムはデザインの面白いビルが多いんですよ^^。ちょっとした部分にもこだわりが。
→そらさま
船首の数字、詳しいことはわからないのですが、おそらく、目安か、メモリか。船に荷物を積み込むと、その重みで船体が沈むので、それを知るためのものかと^^;。
→coco030705さま
勇ましい表情ではなく、ちょっと困り顔なところが愛嬌があるというか^^。凝ったデザインの街灯のついた、装飾の美しい橋でした。
→riverwalkさま
この赤い灯台も昔は岬の方にあり、役目を終えて、海事博物館に展示物として移設されてきたようです^^。でも、ビルと並ぶ姿には、目を引きますね〜。
→めぎさま
アムステルダムも港町だけど、規模が違いますね〜^^。近代的なビルに囲まれて、街自体の雰囲気も異なり、いつもと違うところにいる、という雰囲気が盛り上がりました。
→初夏(はつか)さま
長い航海には保存食も必要だろうし、それにも使える香辛料を手に入れに遠い国まで船を出した東インド会社もすごいなぁ・・・としみじみ^^。アーチ型のエントランスもかっこいいですよね。曲線を含んだ建物って好きです。
→okoさま
灯台の役目をする船っていうのも、すごいですよね^^。その船、慎重に進んでいかないと・・・灯台がないところで仕事するんですもんね。
→lucesさま
目が奥まってて、彫りが深いライオンさんですよね^^。誰かモデルになった人がいたりして。
→(。・_・。)2kさま
戦争って恐ろしいですよね、撃てって言われたら打たざるをえないのかも。上からの命令に従わないと自分の命すらどうなるかわからないだろうし。そんな世の中にならないでほしいです・・・。
→sheriさま
星型のある円窓、いいデザインですよね^^。桟の取り方でこうも変わるとは。観光スポットじゃないけど、興味をそそられる物や場所がたくさんあって、散歩、楽しくできました。
→KOMEさま
新しいビルも、また、味のあるデザインだったりするので、愛される街なんでしょうね^^。古いものとできるだけ共存していくの、いいですよね。
→mozさま
灯台の役割をする船があるのは、地理的な問題とかで灯台の建設が困難な場所があるからのようですよ。高台・・・オランダは低地だから、高台もあまりなく・・・^^;。
→mituさま
橋についてる魚の装飾って、なんか好きなんですよ^^。なんの魚なんだろう?とか。今まで見てきた中では、だいたいホウボウみたいなデザインが多かったかな。
→miffyさま
気に入ったらいつでも来られる距離だから、っていうのもあり、軽く散歩程度で、あれこれ観光ポイントを詰め込む必要もなく^^。同じ場所を歩いているのに、別のもの見てたり、角度が違ってたり、写真飲み比べは楽しいです。
by Inatimy (2018-06-12 17:56)