暑い日には暑いものを [ヘルシンキ 2018 夏]
色合いも、ビジュアルも好きだ。
バラの花束よりも、この植物の花束が嬉しいくらい。
7月初旬、夏休みに行ったフィンランドの街、Helsinki ヘルシンキでの話、5日目の続き。
ウスペンスキー寺院(生神女就寝大聖堂)とヘルシンキ大聖堂の後、街並みを楽しみつつ目的地へ。
ウスペンスキー寺院(生神女就寝大聖堂)とヘルシンキ大聖堂の後、街並みを楽しみつつ目的地へ。
最初の写真は、たぶんEryngium planum エリンジウム・プラナムかな。
和名はマツカサアザミ(松毬薊)。 セリ科 ヒゴタイサイコ属。
和名はマツカサアザミ(松毬薊)。 セリ科 ヒゴタイサイコ属。
うぶ毛がフサフサ。 ふわふわそうな手触りのラムズイヤー。
学名:Stachys byzantina ・・・読み方、スタキス・ビザンチナでいいのかな?
和名はワタチョロギ(綿草石蚕)。 シソ科 イヌゴマ属。
和名はワタチョロギ(綿草石蚕)。 シソ科 イヌゴマ属。
・・・というわけで、やってきたのは1829年創設のヘルシンキ大学付属の植物園。
Kaisaniemen kasvitieteellinen puutarha カイサニエミ植物園。
Kaisaniemen kasvitieteellinen puutarha カイサニエミ植物園。
旅先の植物園、動物園、水族館を訪れるのが好きなのだ。
1300種類の植物コレクションがあるという温室に入ってみた。
まずは一番天井が高いパームハウス。 空はちょっとだけの青空で、薄い雲が。
まずは一番天井が高いパームハウス。 空はちょっとだけの青空で、薄い雲が。
ちなみに、温室は入場料がいるけれど、屋外の庭園は無料。
お隣のサバナルーム。 ベンチや小物があって、なかなか雰囲気良さげ。
奥には次の部屋の扉。 こんな感じで、ずーっと部屋がパームハウスを軸に横に繋がっている。
奥には次の部屋の扉。 こんな感じで、ずーっと部屋がパームハウスを軸に横に繋がっている。
そこで見たシロアカシアの葉っぱに水滴。 アフリカ原産。
学名:Faidherbia albida ファイドヘルビア アルビダ。 マメ科 ネムノキ亜科。
学名:Faidherbia albida ファイドヘルビア アルビダ。 マメ科 ネムノキ亜科。
朝、水遣りをしたんだなぁ。
お隣はドライフォレストルーム。 ・・・直訳すると乾燥森林部屋。
花火みたいな花・・・と思ったら、和名はセンコウハナビ(線香花火)というそうな。
学名:Scadoxus multiflorus subsp. katharinae
スカドクサス・ムルティフロルス 亜種名 カタリナエ。 ヒガンバナ科。
スカドクサス・ムルティフロルス 亜種名 カタリナエ。 ヒガンバナ科。
さらに隣は、デザートルーム。 砂漠部屋。 ここには多肉植物、サボテンがいっぱい。
ちょこっと座れるスペースがあるのが嬉しい。
ちょこっと座れるスペースがあるのが嬉しい。
日本では、ツキトジ(月兎耳)の名前でもおなじみの多肉植物。 ぐんぐん大きくなるものなんだな。
学名:Kalanchoe tomentosa カランコエ・トメントサ。
マダガスカル原産。 ベンケイソウ科 カランコエ属。
マダガスカル原産。 ベンケイソウ科 カランコエ属。
そのそばに伸びてきていたのも、カランコエ属の植物。 日本ではキンチョウ(錦蝶)というそう。
学名:Kalanchoe delagoensis カランコエ・デラゴエンシス。
学名:Kalanchoe delagoensis カランコエ・デラゴエンシス。
斑入りの長細い緑の先に、手のひらみたいに葉を広げてるのが面白い。
サウスアフリカルーム、南アフリカ部屋で見たのは、すみれ色の美しい花。
学名:Tulbaghia violacea ツルバキア・ビオラセア。 ネギ亜科 ツルバギア属。
和名は、ルリフタモジ(瑠璃二文字)。
和名は、ルリフタモジ(瑠璃二文字)。
女房言葉で、二文字とはニラのことを指すらしい。 ちなみに一文字はネギ。
しゃもじもそうだけど語尾に「もじ」がついたり、
おにぎり、おかき、おじやなど、頭に「お」がついたりするのも女房言葉なんだとか。
おにぎり、おかき、おじやなど、頭に「お」がついたりするのも女房言葉なんだとか。
咲き始めの淡いピンクの花。 モモイロハマオモト(桃色浜万年青)。
学名:Crinum moorei クリヌム(クリナム)・モーレイ。
ヒガンバナ科 ヒガンバナ亜科 ハマオモト属。
ヒガンバナ科 ヒガンバナ亜科 ハマオモト属。
ピンク色の花の集まり。 雌しべが、くるんとカールしてるのも愛らしく。
学名:Pelargonium capitatum ペラルゴニウム・カピタトゥム(カピタツム)。
フウロソウ科 テンンジクアオイ属。 南アフリカ原産。
フウロソウ科 テンンジクアオイ属。 南アフリカ原産。
紫色のツボミの濃淡がキレイで。 シソ科の植物らしい。
学名:Plectranthus saccatus プレクトランサス・サカトゥス・・・と読むのかなぁ?
花が開くと、色が淡くなる。
名前についてた saccatus はラテン語で「袋状の」という意味らしく、花の後方ががまさにそんな形。
名前についてた saccatus はラテン語で「袋状の」という意味らしく、花の後方ががまさにそんな形。
地面にべったりのハートの葉っぱから、か細い茎が伸びてる植物も気になる。 すごく小さな淡い紫の花。
学名:Streptocarpus haygarthii ストレプトカーパス・ハイガルティイ。
イワタバコ科 ストレプトカーパス属。 南アフリカ原産。
イワタバコ科 ストレプトカーパス属。 南アフリカ原産。
カットしたゆで卵の色合い。 この花の形はベゴニアっぽい、と思ったら正解。
ベゴニアも恐ろしく種類が多いけどね。
ベゴニアも恐ろしく種類が多いけどね。
学名:Begonia dregei ベゴニア・ドレゲイ。
シュウカイドウ科 シュウカイドウ属。 南アフリカ原産。
シュウカイドウ科 シュウカイドウ属。 南アフリカ原産。
次の部屋はアイランドルーム。 島部屋。
白い花びらに黄色い花粉が付いていた。 中央部分、濃いピンクの花があるみたいに見える。
白い花びらに黄色い花粉が付いていた。 中央部分、濃いピンクの花があるみたいに見える。
学名:Trochetiopsis ebenus トロチェティオプシス・エベナス。
Trochetiopsis × benjamini とも書いてあった。 アオイ科。
Trochetiopsis × benjamini とも書いてあった。 アオイ科。
アフリカ大陸の下部の左側に浮かぶ島、英国の海外領土であるセントヘレナ島の固有種。
見たことがある花・・・ニチニチソウ(日々草)だった。
これは、アフリカ大陸の下部の右側に浮かぶ島、マダガスカル島が原産。
これは、アフリカ大陸の下部の右側に浮かぶ島、マダガスカル島が原産。
学名:Catharanthus roseus カタランサス・ロゼウス。
キョウチクトウ科 ニチニチソウ属。
キョウチクトウ科 ニチニチソウ属。
・・・と、この辺りで額の汗を拭う。 かなり蒸し暑くて。 日本の夏のようだ。
旅の計画の時は、北欧だから涼しい夏だろう、だから温室に入って、少々ぬくぬくと・・・
・・・と考えていたのに。
・・・と考えていたのに。
温室の中で育てられていたのは、熱帯植物。 植物に適した暑さを甘く見てはいけなかった。
でも、暑い日には熱いものを食べるのがいいと聞く。
夏に雑炊や鍋焼きうどんを食べるのも好きだし、暑い日には暑い温室で汗を流すのもいいかも。
夏に雑炊や鍋焼きうどんを食べるのも好きだし、暑い日には暑い温室で汗を流すのもいいかも。
そう、フィンランドだもの、サウナと思えば・・・。
と、温室話は続く^^;。
20代の頃、夢の島の熱帯植物園によく行っていました。いつもひとりで入園時間ギリギリに駆け込んだりもして、職員さんに顔を覚えられてました(^^;
温室、久しぶりに行きたくなりました。春になったら行けるかな。
by ネム (2018-11-30 17:10)
1300種類もの植物がある温室!すごいですねぇ!!
それだけで暑そうです(笑)
by よしころん (2018-11-30 18:29)
ラムズイヤー、白くてふわふわで個性的でいい感じでやすね。
触ってみたいでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-11-30 18:38)
今年は北欧でも35度越えとかになったので、そんな日は温室にも入れないかも(笑)
1300種類の植物は判らないのが沢山ありそう(^^)
by ma2ma2 (2018-11-30 19:09)
いお色な花の名前をよくご存じですね。私なら1個も覚えられないと思います。最初のマツカサアザミが気に入ったのでこれは覚えたいですけど日本にもあるのかな。
by JUNKO (2018-11-30 19:24)
植物園ですかぁ、たまにはいいですよねぇ!
花をじっくりと観察するのも心の癒しになります(^^)
by そら (2018-11-30 19:43)
マツカサアザミの色合いが好いですね。
吾亦紅みたいです。
こういう野趣的な雰囲気の植物が好きです^^
by riverwalk (2018-11-30 21:11)
温室の中にベンチがあるのは、うれしいですね。
by KOME (2018-11-30 22:10)
こんばんは。
茶色のベンチとキリンさんのあるお写真と、白いベンチのあるお写真が好きです。昔から、なぜかベンチのある風景というのか、写真が好きなんですよ。理由はわからないんですけど。
by coco030705 (2018-11-30 23:05)
ああ、そうですよね~フィンランド・サウナ♪
沢山の花に囲まれて、サウナが楽しそうです。
この世には知らない植物がいっぱいですね。
それをこうして温室で見られるなんて、運んできてくれた人に感謝ですね。
by めぎ (2018-12-01 02:09)
わたしがいつも行くこども植物園にも小さな温室があります。
寒いときはいいのですが、夏は大変です。朝、水をかけるんですが
蒸し風呂のようになり入っていられません。
by 斗夢 (2018-12-01 06:47)
月兎耳、こんなに伸びるんですね〜
私が知ってるのと別物って感じですっっ
by oko (2018-12-01 08:41)
なるほど、湿度も高いですものね^^;
決して派手ではない植物たち、癒されますね^^
by kyon (2018-12-01 10:11)
素敵なお花がいっぱい。
最初の写真。
私もバラより、束で欲しいです♪
温室系の植物園では時々びっくりさせられますね。
ストレプトカーパス・ハイガルティイ…
謎です。
by ふにゃいの (2018-12-01 16:11)
こういうお城が欲しいなぁ
手入れしてくれる職人さんも必要ですね
by (。・_・。)2k (2018-12-01 17:46)
女房言葉、そうなんだと初めて知りました
丁寧語的な言葉かなって、思ってましたから
温室って、楽しい、、どこか違う場所にストンと入りこんだ感じでね
by engrid (2018-12-01 18:16)
珍しい植物をたくさん見れる植物園良いですよね~
真夏の温室はちょっと遠慮したいけど^^;
普段見慣れているような花が遠くの国から来たものだったんだ~って
わかったりするのも楽しいですよね。
by miffy (2018-12-01 20:54)
色々な種類の植物たちがいるんですね。^^
温室だからバーンと?派手でおおきな花たちばかりかなと思ったら、可愛い花達が多く落ち着いた雰囲気なんですね。
こういう温室良いかも?
センコウハナビ、逆さまにしたらほんとに似てるな 笑
はい、暑い時に熱いものを頂くのは良いですよね。タオルとか用意して ^^v
by moz (2018-12-02 08:32)
マツカサアザミ、この花素敵ですよね。
ヒゴタイとしてもこちらで見かけたりしますが
切り花など売られていたりすると、私も思わず買ってしまいます^^
植物園、私も大好きなところです^^
by アールグレイ (2018-12-02 16:52)
1枚目のアザミ、なんとなく紫色なとこも素敵。
ドライフラワーの花束も良さそうです。
by みち (2018-12-02 17:00)
→皆さま「暑い日には暑いものを」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。前年の夏に行ったノルウェーが16℃くらいと快適で、そのくらいだろうとフィンランドのヘルシンキを選んだのに、この夏は北欧も暑くなったみたいで・・・汗だくの温室になってしまいました^^;。
→ネムさま
植物園は面白いですよね。熱帯植物園だと、真冬の時期でもトロピカルな植物に会えるからそれもまた面白そうでいいなぁ。我が家は狭いベランダで、しかも育てるのが下手な私ゆえ、植物園でいろんなものに出会えるのが楽しく^^。
→よしころんさま
思ったより大きな温室でした、横にずーっと繋がってて長いんですよ。あまりに暑くて、一つ一つじっくり見てられなくて^^;。
→ぼんぼちぼちぼちさま
ラムズイヤー、肌触り良さげですよね^^。私も触ってみたい気持ちがムズムズと。でも、それをぐっとこらえて眺めるだけにしました。
→ma2ma2さま
この日は35℃ではなかったけれどそれでも汗が^^;。まさか北欧で汗かくとは思ってもみませんでした。暑いのが嫌で北欧に避暑に来たのに・・・・。
→JUNKOさま
花の名前はちっとも詳しくないんですよ。なので植物のネームプレートも撮ってメモです。^^;。マツカサアザミ、タヌン日本ではエリンジューム、エリンギウムなどの名前で出回っていると思います。いいですよね、この植物。
→そらさま
オランダの植物園にも行くんですが、異国の街の植物園も気になって^^。自分で育てられないものがたくさん見られると思うとワクワクです。
→riverwalkさま
マツカサアザミ、いいでしょう?。これに似たのに、ルリタマアザミというのもあるんですが、こっちはまん丸。あ、吾亦紅も私好きです。オランダ吾亦紅より、普通のがいいな^^;。
→KOMEさま
そうなんですよ、温室の中にベンチはすごくありがたかったです。かなり広いんですよね。しかも、しゃがんだり背伸びしたりで、体力使うので^^;。
→coco030705さま
ベンチのある風景、好きな気持ち、なんとなくわかるかも。私も理由はわからないけど自転車のある風景や写真が好きだから^^。
→めぎさま
今回体験することがなかったサウナ・・・しかし、暑さの苦手な私には、温室サウナですらきつかったです^^;。冬の冷たい空気が好きなんですよね。スーッとする感じ。温室の中、名前は知っててもどこから来たのかわからなかった植物、一度も見たことがない植物、不気味な植物、いろんな体験ができました^^。
→斗夢さま
日本の夏の暑さで温室は私、体力的に無理です^^;。すでに最近の日本の夏がトロピカルですよね。冬以外は温室なくても育ちそうだもの。
→okoさま
月兎耳、私もびっくりでした、こんな風に伸びていくんだと^^;。大きくなると木質化していくんですね。そこまで大きく育てたいなぁ。
→kyonさま
まさかこんなに汗かくほど暑い温室だとは思っても見なくて^^;。だんだんと空も晴れてきてますます暑くなったのでした・・・。まだまだ植物園、続きます・・・ってつい、図鑑みたいに集めたくなってしまうんです・・・。
→ふにゃいのさま
マツカサアザミ、これ、束でどっさりもらえたらワクワクですよね^^。庭があったら群生させたい。ストレプトカーパス・ハイガルティイ、これ、すごく不思議な植物^^;。
→(。・_・。)2kさま
温室みたいなお城、冬は快適かもしれませんね^^。温室自体を手入れしてくれる職人さん、植物のケアの庭師さん、募集しないと。我が家は狭いベランダですが、あまりにどうしていいかわからず、庭師さん欲しくなります^^;。
→engridさま
私も今回調べてて、女房言葉っていうんだ、って初めて知りました^^。植物を調べてても、それにまつわるいろんなことを知るきっかけとなって、その度に、なるほど〜と感心。小さくてもいいから、コンサバトリーのある住まいが憧れです。
→miffyさま
夏のパリの温室で恐ろしく蒸し暑いのを体験したことがあるけれど、まさか北欧でも同じ目にあうとは^^;。すごく涼しいと思っていたのに、ヘルシンキは意外と暑かったです・・・。我が家にもある月兎耳がマダガスカルから来たものだとは、驚きでした。
→mozさま
そんなに派手派手な植物はなかったですよ。意外とおとなしめな感じで^^。まだまだ続きますが、どうか飽きずにいてください・・・。線香花火、パチパチと光の枝を出すところに似てますよね、感じが。一つ一つ、もっとゆっくり見たかったけれど、汗だくでちょっと足早に・・・^^;。
→アールグレイさま
ヒゴタイはキク科ヒゴタイ属で、マツカサアザミはセリ科のヒゴタイサイコ属だから、また別のものなんですって。私も最初、ルリタマアザミに似てるから仲間かと思ってたんですが調べてびっくり^^;。でも、どちらも可愛くて好き。ブルーが綺麗ですよね。群生で育ててみたいなぁ^^。
→みちさま
マツカサアザミ、色がまた素敵ですよね。たっぷりと束で飾ってみたい^^。ほんと、ドライフラワーにしても良さげかも。
by Inatimy (2018-12-06 21:13)