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坂の上に建つ [ヘルシンキ 2018 夏]

並んで歩いて、同じ風景を見ているだけで幸せだったりする。

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7月初旬、夏休みに行ったフィンランドの街、Helsinki ヘルシンキでの話、6日目の続き。

ヘルシンキから1時間ほど長距離バスに乗ってやってきたPorvoo ポルヴォーで、
対岸の土手から、川沿いに建ち並ぶ赤い木造の倉庫群を見た後・・・

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・・・を渡ると目の前に坂道が現れた。 坂の上の切妻屋根の建物を目指す。

の入り口、左側に建つ建物の壁には・・・

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・・・何やらプレートが。

Jan Anders Jägerhorn ヤン・アンダース・イェーガーホーン(1757-1825)という人が、
1818年から1825年まで住んでいた家だそうな。

アイルランド、そしてフィンランドの独立を夢見て尽力した人らしい。


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坂道は、まるっこい石でできた石畳だった。 道路の端っこの方には、小さい石が。

普段、平らなところばかり歩いてるから、結構、堪える。
撮りつつ、休憩。


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切妻屋根の建物は、Porvoon tuomiokirkko ポルヴォー大聖堂

左奥に見えてるのが・・・

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・・・入ってきた入り口。 三角屋根の下にアーチ型。


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大聖堂はとても大きく、敷地の端っこまでめいっぱい下がって、やっと私のカメラに収まった。

15世紀の後期ゴシック様式らしい。


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大聖堂から少し離れたところに、鐘楼が。 大聖堂のエントランスは横側にあった。


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入って左側にパイプオルガンが。 
中のオルガンは1978年に作られたものだけれど、外側のオルガンケースは1799年と古いものらしい。


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パイプオルガンを背にして座ってみた。 主祭壇はさっぱり系。

このポルヴォー大聖堂は、フィンランド福音ルター派教会に属するらしい。

両側、上の階にも席があり、全部で750席だそうな。


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1764年に作られた講壇が立派。 その横、天井からは、キャンドルシャンデリア。 

講壇のひさしの下には・・・

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・・・白い鳥のフィギュアが吊り下げられていた。 かな。 飛んでるみたいに見える。

聖書ノアの箱舟の話では、オリーブの枝を咥えてノアの元へ。 
水が引いたことを知らせに来たらしい。


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ヴォールト天井のくぼんだ部分。 繊細そうな模様。


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壁にあった聖母子像

この大聖堂は、2006年に酔っ払った18歳の青年に放火されて、外側の屋根が完全に焼け落ちたらしい。
ヴォールト天井と内部はから免れたものの、と消火のの被害を受けたとか。
改修工事がなされ、2008年に再開されたよう。

それ以前にも、デンマーク軍によって破壊されたり、ロシア軍によって燃やされたり、
第一次世界大戦中にも焼かれ、さらには不発弾に見舞われたり・・・と壮絶な歴史。


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顔に翼だけついた天使の像。 
こんな風に表現されるのは、位の高い天使で、最高位の熾天使(してんし)や2番目の智天使

その左奥に見えるのが・・・

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・・・1846年に描かれた絵画で、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」を模したもの。


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高い天井からは帆船もぶら下がっていた。
奉納船といって、船員や造船業者から教会へ寄贈されるもの。

元々あったオリジナルの船はヘルシンキフィンランド国立博物館にあるそうな。


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シブい深緑色の座席の細工もおしゃれ。 座席の下にはセントラルヒーティング暖房があった。


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外に出て、鐘楼を眺める。 てっぺんには風見鶏が付いていた。


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煉瓦のつぎはぎ感がたまらない。

時間は13:30頃。 軽くお茶でもしようと石畳の道を歩き出す。
良さげなお店はKamoさんが事前に情報チェック済み。


帰りのバスの時間まであと2時間
ポルヴォー旧市街歩きは続く。



オランダ、金曜は白い朝を迎えた^^。
寒いけど、外歩こうかな。

2月になったのでヘッダーの写真を変えてみた。
南の野に日の出を見に行った日、帰り道で振り返った朝日色の農道。

nice!(52)  コメント(22) 

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コメント 22

そら

歴史を感じさせられますねぇ!!
そう言えば外国は表札って無いようですね、日本だけとか。
by そら (2019-02-01 18:04) 

ぼんぼちぼちぼち

大聖堂の内部 すごい豪華で素敵でやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2019-02-01 18:23) 

めぎ

鐘楼の壁の窓などが、ちょっと涙をキラリとさせたお顔みたいに見えますね~
素敵なところの素敵なお写真、拝見していると楽しいです。
あら、こちらは金曜日、水曜日に降った雪が結構消えてました。お近くだけど若干違いますね~週末は雪の予報でちょっとドキドキです。
by めぎ (2019-02-01 18:45) 

よしころん

>並んで歩いて、同じ風景を見ているだけで幸せだったりする。
うん。わかる^^
雲がとてもよいなぁ♪
by よしころん (2019-02-01 20:35) 

ma2ma2

ヨーロッパは石の建物って感じですが木造の建物もあるのですね(^^)
by ma2ma2 (2019-02-01 22:10) 

riverwalk

石畳の坂道は趣がありますね。
少し歩きづらそうです。
登り切ったら、達成感がありそうです^^
by riverwalk (2019-02-01 23:00) 

coco030705

こんばんは。
大聖堂の中を見たら、キリスト教の力を感じずにはいられません。
本当に美しいですね。

by coco030705 (2019-02-01 23:49) 

angie17

ヘッダー写真が変わられましたね。
ステキです!!
by angie17 (2019-02-02 00:22) 

TaekoLovesParis

私も開けた途端、朝日がきれいなモネの絵のような色のグラデーション、遠くへつづく道。「すてき!」と思いました。「異国小路」にぴったりの道ですね。

by TaekoLovesParis (2019-02-02 09:45) 

(。・_・。)2k

最後の写真 良いですね
教会撮れるの羨ましいなぁ

by (。・_・。)2k (2019-02-02 12:12) 

kuwachan

北欧のゴシックは外観からしてスッキリとして洗練された雰囲気がありますね。
奉納船はマルセイユの大聖堂で見たものを思い出します。
海とは切っても切り離せない場所ではきっと同じようなことを考えるのですね。
by kuwachan (2019-02-02 13:34) 

斗夢

ヘッダーは大地がまっ平らであることをわからせてくれます。
by 斗夢 (2019-02-02 14:06) 

miffy

北欧の大聖堂ってシンプルで落ち着いた感じがしますね。
石だけでなく木材もふんだんに使っていて素敵です。

ヘッダーの写真とっても素敵ですね~
by miffy (2019-02-02 19:35) 

JUNKO

私も最後の1枚が特に好きです。どれもこれもエキゾチックで惹かれます。
by JUNKO (2019-02-02 19:50) 

ネム

大聖堂の外観、すごく個性的な感じですね。内側も見どころがいっぱいあって、すごく好みです。
最後のレンガの壁のアーチ、石で埋める前はどうなってたんだろう?!
by ネム (2019-02-02 20:10) 

KOME

色々残っていて、いいなあ。
日本が保存している遺産は、割合にしたらどうなるのだろう。
by KOME (2019-02-02 20:15) 

テリー

どちらかというとシンプルな感じの教会ですね。
by テリー (2019-02-02 22:32) 

oko

大聖堂の模様?が面白いですねっっ
日本にはこういう感じの建物無いですよね・・・
by oko (2019-02-03 06:13) 

kyon

ポルヴォー大聖堂、なんだかお菓子の家のよう。
白い壁にはクリーム、三角の部分はチョコかクッキー。
by kyon (2019-02-03 17:15) 

Inatimy

→皆さま「坂の上に建つ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。村や町で一番背が高いのは教会や大聖堂という言葉通り、大きな建物でした。訪れる街に教会や大聖堂があると必ず立ち寄ってます^^。

→そらさま
表札、ないことはないんですよ。オランダでも一軒家で表札かけてる人もいるし(ドアの横とは限らず)、かけてない人もいるし。集合住宅だとインターホンとかに名前入ってます^^。

→ぼんぼちぼちぼちさま
大聖堂の内部、これでも質素な方かもしれません^^。バロック様式だとネジネジ柱とか金キラな装飾も多いし♪

→めぎさま
鐘楼、ほんと、顔みたいに見えますね^^。帽子かぶってる感じで。壁も2色に分かれてて服着てるよう。週末、雪の予報もなく、日曜は晴れました〜。でも月曜は再び雨、みぞれ・・・。薄暗いです。

→よしころんさま
何気ないことに幸せがありますよね^^。だんだんと晴れてきて、雲、いい感じに薄まってきました。

→ma2ma2さま
北欧では割と木造建築も見かけましたよ。でも、火事の問題とかもあって、新たに建設する場合は石造りに限られたりしてるようです。オランダは山もなく石が撮れる場所も数少ないので、煉瓦の建物が多いです^^。

→riverwalkさま
石畳の坂道、私にとってはかなりの角度でしたよ^^;。捻挫しないように気をつけて上りました。普段の運動不足、ダメですね・・・。

→coco030705さま
プロテスタントの一つのルター派の教会だから、内装、割とさっぱり目^^。シンプルな美しさ。カトリックだともう少しへヴィーなんですけどね。

→angie17さま
ヘッダーの写真、だいたい2ヶ月ごとに変えるようにしてます^^。その2ヶ月間で次のヘッダー用の写真、撮らないと^^;。

→TaekoLovesParisさま
裏道、脇道、横丁なんかとはちょこっと違った農道ですが、一般車両が通らない、自転車や歩行者のための小さな道。「異国小路」にぴったりと言ってもらえて嬉しいです^^。

→(。・_・。)2kさま
行った先々に教会や大聖堂があり、ちょこっと寄ってご挨拶^^。最後の写真、塔の前にはテラス席が設けられ、壁よりにあるカウンターに置いてあるポットのコーヒーを売ってるようでした。青空になり、ここち良い日差しで散歩も楽しく。

→kuwachanさま
奉納船、オランダの教会にもあるので、なんか身近な感じがして^^。マルセイユの大聖堂にもあるんですね。まだまだ船の安全性に限界があった時代、海に従事する人たち、きっと無事を願う心は国が違っても同じですね。

→斗夢さま
ヘッダーの写真、どこまでも平らなんですよ、こんな感じで^^。起伏のある風景が見られるのはオランダの南部の方だけなんです。

→miffyさま
miffyさんが北欧を旅された時に、木造の大きな教会の写真を撮られてましたよね。あれってノルウェーでしたっけ^^。あんなのもいいなぁ。

→JUNKOさま
暑いのが苦手で北へ向かって旅したんですが、日常とは違う風景にいい刺激いただきました^^。欧州といっても、いろいろ文化が違いますね。

→ネムさま
切妻屋根に独特な装飾の壁、とっても魅力的でした^^。鐘楼のレンガの壁のアーチ、気になりますよね、以前はどんな造りだったのか。一部煉瓦の積み方も異なってるのも気になるところ。

→KOMEさま
日本が保存してる遺産もたくさんあるのだと思いたいですね。そこだけでなく、街の景観も全部保護してほしいなと思ったり。京都などもどんどん街並みが変わってきてるし・・・。

→テリーさま
プロテスタントの一つのルター派だから、シンプルですよね。カトリックだともっと装飾が多いんですけどね^^。

→okoさま
大聖堂の壁の模様が面白いですよね^^。あの模様、白い壁に煉瓦か浮き上がるように、造られてました。ずらして積んで、凹んだところを白く塗ってあるのかしらね。キレイで好きです♪

→kyonさま
壁の模様のところはミルクチョコ、色の濃い屋根の部分はダークチョコ、窓ガラスは飴で、ってね^^。なんて美味しそうな。
by Inatimy (2019-02-04 23:56) 

suzu*

またしてもビリげっちょん!( *`艸´)
まぁまぁまぁ。。
どこさ見ても可愛ゅらしい建物ばっかやんなぁ♪
カメラ向けると多すぎや~~ん!
ウチかてここら行ったら捜索願が出るやもしれまへん。
でさ、有名所の建造物やと誰それが、的なのありますが
ホンマは名もなき職人さんらが造らはったんやろに
と、しばしば思うところでおます。
自分家の樹脂窓枠を木製に替えとぅござる(*´ω`*)
by suzu* (2019-02-05 10:46) 

engrid

並んで、感想を話しながら、あちらへとかこちらへもとか
ブラブラしてるのは、楽しくて、幸せ
by engrid (2019-02-06 01:47) 

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