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その先の港町で [ビルバオ 2018 冬]

時計のある鐘楼。

まだまだの時間。

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12月中旬に行ったスペイン北部の街、Bilbaoビルバオでの話、3日目の続き。

ビルバオ郊外にあるPuente de Vizcaya ビスカヤ橋を見て、
Portugalete ポルトゥガレテの街のバルで遅めのお昼を済ませた後。

地下鉄に乗って、2駅先で下車し、やって来たのは、Santurtzi サントゥルツィという街。

1枚目の写真は、地下鉄の駅から歩いてたら脇道にちらっと見えたので、近くまで行った教会
Iglesia de San Jorge イグレシア・デ・サン・ホルヘ。 サン・ホルヘ教会

帰りに困らないよう、からの道のりを記憶しながら歩いていく。


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再び晴れの青空。 教会の横を抜けて、公園に出た。 ここにもガゼボ(西洋東屋)。
背の高いパームツリーに、オランダより南の国なんだな、と感じて。

今見ると、12月とは思えないような明るさ。


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公園を抜けると、鉄道の線路があり、それも越えてやって来た。
ずっと奥までパームツリー並木道だ。 風に翻るのは、バスク州

視線を左に移すと・・・

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・・・並んだ数々の。 ここは漁港。 

なだらかな石畳の坂を辿ると・・・

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・・・の中へと続いていた。 の色、キレイだな。

オランダは濁ってる。 地質的に泥炭が多いからなのかなと思うのだけれど。


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埠頭を少し歩くと、隣の岸壁にクレーンが見えた。
オイルフェンスには、並んでとまる鵜(ウ)カモメが。

このすぐそばには造船所があったから、万が一、そこからのオイル漏れに備えてなんだろうな。


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埠頭に設置されてるこれもクレーンの一種なんだろうか。 
その向こう側では、漁師さんたちが横付けされてた揚貨装置で何かしてた。 大きな漁網

さらに埠頭の先っぽに・・・

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・・・が。 Virgen del Carmen ビルヘン・デル・カルメン。 カルメンの聖母

カルメル修道院会での聖母マリアの名称らしく、日本ではカルメル山の聖母と言われてるよう。
1907年以来、この街、サントゥルツィ守護聖人でもあるみたい。


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埠頭の先端からは、遠くにビスカヤ橋が見えた。 ゴンドラに乗って川を渡ったあの運搬橋の。

左側にある丸屋根は、Getxo ゲチョの街の教会


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晴れた空、頭上には鳴きながら舞うカモメユリカモメ。 とてものどかな時間。
オランダにもカモメの類はいるのに、追って撮ってしまう。

ビルバオのような賑やかな街も楽しいけれど、少し離れた静かな街もホッとする。

写真の右端にある建物、さっき前を通った時、焼き魚のいい匂いがしてた。
裏に回ると、おじさまが炭火の上の畳一枚分あろうかというで、を次々と焼いていたのだ。 

・・・やっぱり気になる。


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ということで、その建物の2階にあったレストランへ。 15:45頃。
バルで遅めのをしてから、まだ1時間ほどしか経ってないけど、早めの夕食ということで。

窓辺の席から見た漁港
左の伸びた部分がさっき歩いてたところ。 カルメンの聖母像ビスカヤ橋が見える。


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待つこと20分あまり、料理が運ばれてきた。 香ばしく、いい匂い。

オーダーしたのは、Cola de Merluza コラ・デ・メルルーサ(2人前)。
メルルーサという魚の尾の部分。 テーブルの上で魚の尾の部分を半身ずつお皿に乗せてくれた。

付け合わせのジャガイモの他に、パン付き。
飲んだのは、私はモスト(葡萄ジュースのようなの)。 Kamoさんは炭酸水


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締めは、Flan con helado フラン・コン・エラード。 アイス付きプリン
スペインでは機会があればプリンを食べようと決めていた。

オランダでもプリンは売ってるのだけれど、なぜかしら、普通のカラメルじゃなく、
イチゴのソースだったり、チョコレートソースだったりするのだ。


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レストランが入ってたのは、こんな可愛いの窓柵のある建物の一画。

壁には1916年の年号と、Casa para Venta del Pescado カサ・パラ・ベンタ・デル・ペスカド
訳すと、魚の販売のための建物。 昔はここに漁師のギルド(同業者組合)があったそうな。


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帰り道で見た、サン・ホルヘ教会の扉。
サン・ホルヘは、聖ゲオルギウスのこと。 ドラゴン退治の話で有名な聖人

最初、この教会の横を通った時、扉の前にすごく長い行列ができていたのだけれど、
あれは何だったんだろうな。



この街に来たのは、ふらっとその時の気分で。

バルで昼をした後、これからどうしようかと2人で相談してた時、この辺、行ってみる?と、
観光パンフの地図にあったサントゥルツィに決めたという。 地下鉄の駅も近かったしね。



迷わないようを覚えるのは緊張感があるけれど、知らない街を歩くのは楽しい。
いろいろと気になるものが目に飛び込んできて、日常から離れた世界を感じられるから。




この日の話は、あと1回続く^^。

魚料理って、いいね。

nice!(52)  コメント(18) 
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コメント 18

JUNKO

メルルーサ、お魚の種類ですか。とてもおいしそうに見えます。海の色もきれいで、素晴らしい眺めですね。
by JUNKO (2019-06-14 16:43) 

Boss365

こんにちは。
海岸・漁港、12月なのに爽快感のある眺めと風景ですね。
メルルーサの料理!!シンプルで美味しそうです!!
違うと思いますが・・・直火焼き風で鯖の塩焼き?みたい(笑)
アイス付きプリンも手作り感あり美味しそうです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-06-14 17:39) 

ヤッペママ

メルルーサはソテーで頂いた事があるような気がします。

by ヤッペママ (2019-06-14 17:49) 

ma2ma2

メルルーサは白身の魚で日本では銀ダラ弁当などとして売られている時もあります!
美味しい魚ですね(^^)
by ma2ma2 (2019-06-14 18:20) 

斗夢

自分の足で歩いた道・街は覚えているもんですね。
by 斗夢 (2019-06-14 20:03) 

KOME

ぷりん、食べたくなったあ。
by KOME (2019-06-14 21:20) 

(。・_・。)2k

本当に海綺麗ですね
船 欲しいなぁ
免許はあるのになぁ

by (。・_・。)2k (2019-06-14 22:53) 

coco030705

5枚目の、石畳が海の中へと続いていて、船が係留されているお写真が好きです。ランチおいしそう。メルルーサは日本でもよくみかけますね。プリンとアイスクリームは言うことなし。

by coco030705 (2019-06-14 23:29) 

riverwalk

漁港が大好きです。
日本の漁港とはずいぶん違います。船の色が鮮やかです。
海に来たら、やはり魚を食べたいですね。
新鮮さが違います^^
by riverwalk (2019-06-14 23:32) 

よしころん

メルルーサ、こちらでも見かけます。
たぶん近くで捕れるのかな^^
白身で美味しいですよね♪
by よしころん (2019-06-15 07:11) 

oko

時計台、どんな鐘の音だろう・・って
思いました。
by oko (2019-06-15 12:01) 

miffy

気に入った街にふらりとよってお散歩良いですね~
匂いに誘われて食べたお魚、とっても美味しそうな焼き目ですね。
プリンとアイスクリームの組み合わせもステキ♪
サン・ホルヘ教会の扉、好きなデザインです。
by miffy (2019-06-15 15:00) 

めぎ

港町のお散歩、いいですね~
たしかにオランダや北ドイツの海は泥で濁ってて、海があってもこういう青い海と違うんですよね。
それに、たしかにプディングはあってもカラメルソースってないですよね~うちでもよくプディング作ってくれるけど、ソースは常にフルーツやルバーブなどのコンポート。日本のあのカラメルソースとプリンという組み合わせが懐かしいです。
by めぎ (2019-06-15 23:32) 

moz

知らない街を歩くのは、迷わないかとか? 少し緊張もしますが、色々な発見と、新しい所を歩いているという嬉しさがあってとっても楽しいですよね。 ^^
バスや車で移動したら分からないことが沢山あります。
メルルーサに出会ったのもきっとそうですね ^^v
青空とつても素敵ですし、パームツリーも意外でした。スペインはやっぱり南の国なんですね。
by moz (2019-06-16 07:55) 

Yamamoto

おはようございます、ビルバオは内陸にあるのだと思ってました。
ラ・コルーニャと同じ港町だったんですね。ラ・コルーニャは行った事あるんですか?
by Yamamoto (2019-06-16 08:18) 

Inatimy

→皆さま「その先の港町で」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。これと行ったあてもなく、なんとなく行ってみようと訪れた街での散歩ものんびりと楽しく^^。旅行で観光ポイントを次々と巡るのは慌ただしすぎるし、そこまで体力もないので、このくらいがちょうどいいかも。

→JUNKOさま
メルルーサ、タラ目メルルーサ科のお魚です^^。白身でさっぱりとしてて、炭火焼きの香ばしさがとてもよく、美味しかったです。海の色も、久々に見た透明感でした。

→Boss365さま
12月と思えないような明るい日でした^^。晴れた空はいいですね。メルルーサ、鯖とはちょっと違うかな。白身でさっぱり。スペインでデザートを選ぶ時はフラン(プリン)にしてます^^。

→ヤッペママさま
メルルーサ、最近は日本でも出回ってるみたいですね^^。食べやすいですよね。

→ma2ma2さま
へ〜銀ダラ弁当にメルルーサとは。美味しいですよね、メルルーサ^^。この幼魚はスペインではペスカディージャと言うんですが、それも美味です。

→斗夢さま
一度歩いた道は大抵覚えてますね、何年経っても^^。

→KOMEさま
日本のプリンは美味しいですよね。たまにシンプルにプッチンプリンが食べたくなります^^。

→ (。・_・。)2kさま
海の色、透明感あって、すごくキレイでした。オランダにはない色^^。免許あるの、いいですね〜。私の父も退職してから免許を取り、船で釣りしてました。釣れた魚、よくもらってたんですが、生きてる魚、さばくのが怖くて^^;。

→coco030705さま
普段はなかなか海を見ないので、漁港は楽しかったです^^。このレストラン、すごくいい匂いでしたよ、裏で炭火焼きしてて。プリンとアイス、ちょうどいい量でした♪

→riverwalkさま
日本の漁港、船はシンプルだけど、大漁旗が映えますよね^^。ビルバオの旅ではできるだけ魚介類が食べたいなと思ってました。普段食べる魚といえば、鯖、鮭、パンガシウスなので、それ以外が食べたくて♪

→よしころんさま
メルルーサ、最近は日本でも出回ってるんですね。美味しいですよね^^。白身でさっぱり。やっぱり魚が好き。

→okoさま
どんな鐘の音色なんでしょうね^^。滞在中には聞けなかったなぁ・・・残念。

→miffyさま
大きな町の見どころ巡りも刺激が多くて楽しいけれど、小さな町の散歩で軽い息抜きもほっこり^^。自分で作らずにして夕飯が食べられるのも楽ちん。メニュー見て選ぶ時がすごく幸せだったり。締めのプリンも満足でした。教会の扉、半円の部分のレリーフ、色分けされて塗られてて、凝ってましたよ。

→めぎさま
泥で濁ってますよね、海^^;。夏の青い空とは裏腹に、海水浴と言えないような濁りようで。曇天の日には凄みをますような。プリン、ドイツでもそうですか。恋しくなりますよね、カラメルソースのプリン。日本に一時帰国すると、必ずと言っていいほどプッチンプリン買って食べてます^^。

→mozさま
旅先ではなんとなく乗り物にも乗らず歩いてます。バスや路面電車もあるのに、とことん歩いて散歩^^;。昔スペインに住んでいた頃、すごく食べてた魚がメルルーサとその幼魚のペスカディージャ。懐かしい味でした。スペイン北部の街とはいえ、街路樹にパームツリーはすごく南国的で解くまで来たって感じでしたよ^^。

→Yamamotoさま
ビルバオはスペイン北部でバスク地方、ラ・コルーニャは北西部でガリシア地方ですね。ラ・コルーニャはスペインに住んでいた頃にレンタカーを借りてガリシア地方を回った時に寄りましたよ^^。
by Inatimy (2019-06-18 20:15) 

kuwachan

私もスペインでメルルーサ食べました。
日本でも子供の頃一時期食べた記憶がありますが
最近ではほとんど見かけません。
カルメル会と言えば、アビラを思い出します。
by kuwachan (2019-06-18 22:28) 

Inatimy

アビラのテレサ・・・ですね。アビラは市壁で有名なところですよね。私が思い出すのはYemas ジェマス^^。卵黄と砂糖のお菓子♪
by Inatimy (2019-06-18 22:54) 

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