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時間を気にしつつ [ストックホルム 2019 冬]

みたい。

ランプの上から漏れたが、模様を作る。

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12月中旬に行ったスウェーデンの首都ストックホルムでの話、2日目の続き。
野外博物館Skansen スカンセンにて。

※ 前回のスカンセン薬局、ブリキ職人さん、金銀細工師さんの工房を見た話は、こちら

街のエリアの端っこには・・・

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・・・ガラス職人さんの工房があった。 があるので、中はすごく暖かい。

手前にあるのは、たぶん農家の守護神ともなってる妖精のTomte トムテ(複数形はTomtar)。
クリスマスには日頃の感謝を込めてトムテにお粥をあげてたそうな。


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天井からぶら下がるランプが、お気に入り。 左のが欲しいなぁと思った。
でも我が家には今使える場所もないし・・・しかも結構いいお値段。 一つ一つ手作りだものね。

手作りの価値に納得いくようになったのは、ボビンレースを始めてから。
2時間余りかかっても、ほんの小さな1模様しか織り進めななかったりする・・・。


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雪だるまランプも愛らしい。 他に、ベニテングタケもあった。
ここにもオレンジ丁子(クローブ)が刺してあるポマンダーが。

ガラス細工ショップが隣接されてて、そこに魅力的なものがあっちにも、こっちにも。
店内の方はは撮影禁止だったので、お見せできないのがもどかしい。

ガラス工房の隣は、家具工房だったのだけれど閉まってたので、さらにその隣の・・・

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・・・エンジニアの作業場へ。 道具もいろいろ。

右のオレンジ色の文字のプレートは、380/220ボルトと書かれてある。
「電圧のかかった状態で作業しないでください」みたいな警告かな。


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1920年頃の産業環境らしい。 シャフトベルトドライブ。 天井からの長いベルト機械に。


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オイル差しがいくつも並ぶ中、赤いのが可愛かった。

ふと思い出したけど、母が使ってた足踏みミシンオイル差し、半球状のに長く尖った口が付いてた。
その形が妙に気に入って。 今の時代の電動ミシンも、オイル差したりするのかな・・・。

数年前に引っ越した先にカーテンがなかったので、自分で縫って以来、ミシンを使ってない。
日本から持ってきたミシンだから、欧州で使うのには変圧器が必要で、面倒だからというのもあるな。


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ボンボン・・・となりそうな柱時計は下に何やら機械付き。 脇には、カード差し
ひょっとして、昔のタイムカード打刻機・・・タイムレコーダー

よく見ると International Time Recording Company Ltd. London と、文字盤に入ってた。


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その隣には、何に使われるのかわからないけど、ボルトとアンペアのメーターや配電が。
プレートには、ハンドルの位置。

その下のには、Maskiner och apparater få på inga vilkor af obehöriga vidröras と、
「いかなる状況においても、機械や電気器具に無許可の人物が触れてはいけません」とあった。

スウェーデン語って、アルファベットのaの上に小さな円がつくのが、なんか可愛い。
この小さな円リング符号というらしい。 aåäの音に近かった。


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だんだんと暗くなってきた。 この時、15時過ぎ。 パン屋さんのある石畳坂道を下りていこう。
昼にKamoさんがシナモンロールを買ってくれたパン屋さん。

看板がプレッツェルの形。 スウェーデン語では、Kringla クリングラというみたい。

金物屋さんの前を通り過ぎてから右に曲がって上がっていくと・・・

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・・・長く続く建物が。 長屋。 長いので全部入ってないけど全長48mらしい。

野外博物館ができる前からここにあり、商人John Burgman氏の使用人庭師のための家だったよう。
現在はオフィスとして使われてると解説板にあった。

さらに真っ直ぐいって、左に曲がると・・・

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・・・フニクラ(ケーブルカー)に出た。

朝、エントランスの横で見たフニクラ、ここに繋がってたんだ。
寄り道はこの辺にして、元に戻ろう・・・。


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藁のヤギさんの看板。 

この時は可愛いなぁと撮ってたのだけれど、後で書かれた単語の意味を調べたら
「クリスマスの工芸品、キャンドル作り」。  ・・・見に行けば良かった。

暗いけど、まだ15:40頃。 でも時間が迫ってきた、急がないと。
北欧は、オランダよりも、もっとあっという間に時間が過ぎていく気がする。



4月1日のオランダの日の出は7:13、日の入は20:14。 太陽が出ている時間が13時間1分になる。
(もし冬時間のままだったならそれぞれ、6:1319:14。) 

せっかく明るかったのに、夏時間になってから、朝起きるとまだ暗いのがツラい・・・^^;。

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ちぃ

どこを切り取っても絵になる風景。
早すぎる夕暮れも北海道の風景に重なって
(私、現在は大阪在住ですが出身は札幌なんです^^)
とても親近感を覚えるストックホルムの情景です!!
工房の「窓」にとてもニュアンスがあって見とれてしまいました。
一時期ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダーシリーズにはまっていたのですが
あの世界の雰囲気がとてもよくわかりました。
フニクラ・・・?♪フニックリフニックラ〜♪の???
無知ですみませんwww
by ちぃ (2020-03-31 20:18) 

ヤッペママ

天井に不思議な模様。
by ヤッペママ (2020-03-31 20:42) 

kuwachan

この時期のヨーロッパは朝はなかなか明るくならないし
夕方という時間にならないうちにあっという間に暗くなりますよね。
初めて行ったパリで暗くなって来たのにあるはずのメトロの駅が
見つからず、胸の鼓動が次第に早くなるのを感じながら
ひとりで探し回ったことを思い出します。
by kuwachan (2020-03-31 21:38) 

JUNKO

楽しめると所が沢山ありますね。
by JUNKO (2020-03-31 22:06) 

ぴーすけ君

ガラスのライトは 光が明るく暖かでいいわ〜。
雪だるまさんは、連れて帰りたくなります♪
by ぴーすけ君 (2020-04-01 00:07) 

めぎ

そう言えば以前は日本から持って来た電化製品をいくつか使ってて(昔のMDとか!)、変圧器も使ってましたけど、もうすっかりドイツ製に切り替わりました。
要らない変圧器をどなたかにお譲りしようとも思いましたけど、欲しいという人も現れなくなりましたねえ。
この春は休校になっちゃって、朝早く起きなくて済むようになって、夏時間になっても何の影響もないです…
by めぎ (2020-04-01 05:16) 

YAP

ほぼ1日かかるくらいの場所ですね。
ここを観光しようと思ったら、それなりに計画しておかないと。
エンジニアとしては、こういう古い機械は非常に興味があります。
ドイツ博物館とかでも見たけど、そのコーナーになるとひとつひとつ説明も読んだりするので、時間かかっちゃいます。
by YAP (2020-04-01 07:56) 

ナツパパ

工芸品ってみるのも使うのも好きです。
工業製品のように、壊れたら買い替えが効かないところは困るけれど、
一点物の良さを体験できるのは嬉しいですよね。
by ナツパパ (2020-04-01 09:28) 

斗夢

私が仕事を初めた頃、ベルト掛けの工作機械を使っている
工場がほんの僅かですがありました。懐かしい^^。
by 斗夢 (2020-04-01 09:45) 

よーちゃん

職人さんたちの工房、もう何十年も前から
時間が止まったように感じました。
ガラス工芸、日本の観光地でも体験できるとこあるんで
いっぺんやってみたいなぁと思ってます。
by よーちゃん (2020-04-01 12:08) 

Boss365

こんにちは。
ガラス工房、興味ある作業風景です。妖精トムテ造りは、貴重なモノ?を見学です。
ランプではないですが・・・
照明器具を探してます。手作りガラスシェードは高価で手が出ません。
「キャンドル作り」も興味津々です。
「楽しい」と時間の経過が早く感じます!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2020-04-01 12:54) 

いろは

こんにちは^^
ガラス職人さんの工房はとても興味があります。
ガラス細工が大好きです^^
珍しい柱時計、貴重な物ですね♪

バナーが変わりましたね〜
心が和みます^^
by いろは (2020-04-01 15:25) 

TaekoLovesParis

明るくきれいなチューリップの群れ。世界中がコロナで不安になっている時期、赤は元気が出ていいですねー。赤、白、ピンクと実に綺麗。
by TaekoLovesParis (2020-04-01 16:56) 

miffy

ヘッダー春らしくなりましたね~
ガラス工房は興味があるものが多すぎて長い時間を費やしてしまいますね。
割れ物、以前は郵送してましたが最近は持って帰れる小さな物だけ買うようにしました。
作業場の大きな窓、光がたくさん入って仕事がしやすそうです。
by miffy (2020-04-01 16:56) 

snow

ヘッダー素敵だなぁ(^^♪
幸せ色のチューリップ 

by snow (2020-04-01 21:12) 

みち

ランプの模様面白いですね、お花が咲いているみたい。
天井から下がっているランプ、ほんと素敵!欲しいなぁ。
手づくりのものって魅力ありますよね。高価なのは仕方ないです。

by みち (2020-04-01 23:08) 

ぼんぼちぼちぼち

ヤギさんの看板、仰るとおり可愛いでやすね!
キャンドル作り体験、楽しそうでやすね。
あっしも一度体験してみたいと前々から思ってやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-04-02 15:51) 

よしころん

バナーがちゅーりっぷに♪
気持ちが明るくなります^^
by よしころん (2020-04-02 18:44) 

mitu

石畳の坂道の写真がとってもいい雰囲気かもしだしていますね
だんだん暗くなっていくの好いなぁ
 ヘッダーのチューリップは、背比べしてるみたい^^
by mitu (2020-04-02 19:14) 

kyon

トムテ、そういうのがあるんですね。
工房のいろんな道具、趣深いですね。
by kyon (2020-04-03 01:57) 

coco030705

こんばんは。
最初のランプが素敵。天井の模様がきれいですね。赤い帽子のガラスのトムテがひとつほしいです。Inatimy さんのお好きなランプ、とてもいいですね。私も家に飾りたいです。
ストックホルムって情緒がありますね。オランダとはまた違った魅力があると思いました。
by coco030705 (2020-04-04 00:20) 

Inatimy

→皆さま「時間を気にしつつ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。結局、この日1日だけでは酢感染の敷地内全部を見ることができず、その広さに驚いたのでした・・・。冬でこれだから、夏はもっとイベントがあって大忙しなんだろうなぁ。

→ちぃさま
冬のオランダも明るい時間が短いのですが、ストックホルムはさらに短く^^;。日本は縦に長い国土だから、南北で日の暮れ方も大幅に異なるでしょうね。工房の窓も、そこから漏れる光もまたいいものでした^^。クルト・ヴァランダーシリーズ、検索してみました。なるほどスウェーデンの小説。BBCでドラマ化もされてるんですね。フニクラ、欧州などでケーブルカーを示す時によく使われる単語のようですね。私もいつも♪フニックリフニックラ~♪と頭に流れます^^。

→ヤッペママさま
ランプから漏れた光が天井に不思議な模様を作ってましたよ^^。

→kuwachanさま
パリ、メトロの駅たくさんありますよね。同じ駅名なのに路線によって違うし。乗り継ぎできる駅でも、実際は地下でんかなりの距離を歩かないといけなかったりして^^;。怪しい人が多い駅もあるから、私もいつも緊張してました。

→JUNKOさま
この日1日だけでは回りきれないほどの広さでした^^;。

→ぴーすけ君さま
そうそう、この雪だるまさんのライトも魅力的で、一瞬心が揺れたんですが、よく考えると冬にしか使わないかもしれない・・・となって、伸びる手を日込めました^^;。

→めぎさま
変圧器、我が家でも必要なのはミシンだけです^^。日本から持ってきた変圧器がいる電気ものはミシンとスキャナーだけだったんですが、それも壊れちゃって。我が家は在宅勤務になっても起床時間はさほど変わらず、5時45分起床から6時半起床になったくらいかな。ここ数日は起床時間にはちょっと明るく。

→YAPさま
あまりイベントのない冬でこれですから夏はもっと大忙しかも^^;。こういう古い機械ものって楽しめますよね。ドイツ博物館ほどの規模じゃないかもしれませんがパリにもMusée des Arts et Métiers パリ工芸技術博物館というのがあって、すごく楽しめましたよ、オススメです^^。(旧ブログの記事https://inatimy.blog.ss-blog.jp/2012-09-03)。

→ナツパパさま
工芸品はいいですよね、すぐには同じものが手に入らないと思うと、ことさら、大事に扱ったり^^。くらいの中に一部でもそういうのがあると、ほっこりします。

→斗夢さま
オランダの野外博物館に行った時に、こんなベルトで動く洗濯機なんかも見たことがあります^^。色々活躍していた時代なんですね。

→よーちゃんさま
工房ってその作業が見られるの、貴重ですよね^^。オランダにもガラス工芸の盛んな町があって、レールダムっていうんですが、そこでもこんな作業ば場がありました。体験できるなら、ランプの傘なんかしてみたいなぁ。

→Boss365さま
手作りのガラスシェード、憧れますよね。私もオランダのレールダムにあるガラス工芸の工房で、すごく気に入ったガラスのシェードがあったんですが、恐ろしく高い価格がついていて断念したことが・・・。キャンドル作りもいいですよね。オランダのチーズで有名なゴーダのまちは、手作りのキャンドルでも有名な町です^^。

→いろはさま
ガラス細工はいいですよね。ショップは宝の山のように魅力的なものが多かったです。柱時計、まさか初期のタイムカードの打刻機が、こんな木製のボンボン時計だったとは思いもせず、驚きでした^^。バナー、今年は閉園で行けないので、キューケンホフのチューリップを選んでみました。

→TaekoLovesParisさま
毎日コロナウィルスの話題ばかりなので、明るいのがいいな、とキューケンホフのチューリップに、今年は行けないし・・・。手前に固まって咲いてるのが、これ、同じ品種なんですよ。全部、シルバーストリーム♪

→miffyさま
高校の修学旅行でガラス工房を訪れた時どうしても欲しくなっていくつか買ったんですが、持ち歩くのが怖くて、そこから宅急便で自宅に送ってもらいました^^;。届け物に母がびっくりしてましたが。ヘッダー、撮りに出ることがないので、過去に撮ったものからですが、この時期、チューリップがいいかなと^^。

→snowさま
ヘッダー、素敵だと言ってもらえて嬉しいです^^。昨春にキューケンホフで見たチューリップのシルバーストリーム。色のバリエーション、様々で面白いですよね。

→みちさま
ランプの模様、こういうのっていいですよね。暗いからこそ楽しめるというのか。手作りの物の価値、高いのは納得、でも、どうしても欲しいものだと心の中での葛藤がすごい、すごい^^;。

→ぼんぼちぼちぼちさま
自分好みの色、形でキャンドルを作るのは楽しそうですよね^^。冬はキャンドルをよくつけるので、いくらあっても困らないし。

→よしころんさま
ヘッダー、2ヶ月経ったので春らしいものに変えてみました^^。どこへも取りに行けてないので、次のヘッダー、どうしようかな・・・・。

→mituさま
ここの石畳の坂道、雰囲気がとってもよくて^^。暗くなりだしたら、本当にあっという間にどんどん。窓の明かりが心地よさげな暖色なのも、寒い中で温もり感じます。マッチ売りの少女のような。

→kyonさま
トムテ、北欧には北欧の神話や昔話があって、興味深かったです^^。今の暮らしの中にチラ見えしてて。工房のいろんな道具も掻き立てられますね。

→coco030705さま
ストックホルムは大きな街ですが、このスカンセンの野外博物館には昔の家々が多く保存されてて、とても雰囲気がよく、かなり楽しめましたよ^^。動物園や水族館も敷地内にあるんですがそこまでは全くみに行けず・・・広さを実感です。
by Inatimy (2020-04-07 21:01) 

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