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終点の駅で降りる [ホールン 2022年 夏]

最後尾の客車からは、先頭までが遠い・・・。

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12時5分、蒸気トラムは終点のMedemblik メーデンブリックの駅に到着。

ホールンの駅を出発したのは10時40分。 途中の駅で15分ほど見学もありで、
約20km1時間25分かけての、のんびり列車の旅だった。


7月中旬、Hoorn ホールンの旅、2日目の続き。 14話目
ホールンはアムステルダムの約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日夏休み

 ※ 前回の、蒸気トラムの客車の車窓からやデッキからの眺め13話目は、こちら


下車して、いくつか客車の横を通って行くと・・・

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・・・自転車を下ろしてるところに出くわした。 

蒸気トラム機関車客車の間に接続されていたキャリアSHM 90。 1959年製。
雨樋みたいなものをホームに・・・なるほどね。 持ち主が手を伸ばして鍵でロックを解除してた。

自転車と旅するのがごく普通なところ、オランダだなぁ。 奥の方に蒸気トラム機関車がチラッと見える。


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切り離された蒸気トラム機関車はこんなの。 ホールンからずっとバックで走ってきた。
こぢんまりとしたサイズ。

の蒸気トラム機関車は、LTM 26 "Ir.P.H. Bosboom"
LTMは、Limburgsche Tramweg-Maatschappij で、直訳は、リンブルフのトラム軌道会社。

オランダ南部のリンブルフ州の街を繋ぐ路線で活躍していたものらしい。

その後、ドイツで産業用機関車として使われ、デュイスブルク、ノイスなど転々、所有者が次々と変わり、
1972年にオランダのホールン=メーデンブリック間の蒸気トラムミュージアムに購入された。


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白く蒸気が出てるのがわかる。

1922年にドイツのニーダーザクセン州の州都、Hannoverハノーファーにあるメーカー、
Hanomag ハノマークで作られた蒸気トラム機関車なんだそうな。


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いい色だな。

ちなみに運行日によって、使われる蒸気トラム機関車は、いろいろ変わるよう。
ホールン駅の整備所で見た蒸気機関車 NS 7742(愛称 Bello ベロ)は人気が高いみたい。

線路を渡って、階段を上がると・・・

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・・・堤防の上からは、が見える。 Enkhuizen エンクハウゼン行き。

駅で降りた人の中には、このに乗って次の街に向かう人もいる。
ホールン発の蒸気トラムチケットには、主に3つの選択肢があった。

ホールンから蒸気トラム往復メーデンブリック到着後、1時間20分くらい後にホールンに出発)。

ホールンから蒸気トラムメーデンブリック、約1時間20分後、そこからエンクハウゼンへ。
 (その後、もしホールンに戻るなら、NSオランダ鉄道で戻れる。それはチケットに含まれず。)

ホールンから蒸気トラム片道メーデンブリック

我が家はメーデンブリックの街をもっとゆっくりと見たかったので、片道チケットで来た。


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ホールン駅でもらった地図。 中央から左下がHoorn ホールンの街。

時計回りに左上へと見ていくと、Wognum ヴォフヌムTwisk トゥヴィースク
Opperdoes オッパードゥースの駅があり、風車、その右下にMedemblik メーデンブリック

そのそばにの絵が見えてる。 船の行き先は、Enkhuizen エンクハウゼン
そこの街には、Zuiderzeemuseum ザウダーゼーミュージアムがある。
 (オランダ版の江戸東京たてもの園とか博物館明治村みたいな感じ。)

 ※ 2016年にザウダーゼーミュージアム行った時の話で、
  雰囲気がよく分かりそうな写真があるのは、こちら1こちら2


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堤防の上から蒸気トラム機関車駅舎客車を眺める。
機関車、自転車を載せたキャリア、客車3両、ブフェ車(食堂車)、客車2両という編成だったよう。


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蒸気トラム機関車。 そのままバックで写真左方向へ進んでいく。


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次の復路の出発準備かな。 手動で線路のポイント切り替えしてる。

おそらく今度は左側の線路をこっちに向かって走って来て、反対側の駅の端っこまで行き、
再びポイント切り替えで右側の線路に戻って客車に接続されるんだろうな。

で、往路では最後尾だった客車が、復路で先頭になる、という。
そしてバックではなく、蒸気トラム機関車は順当な向きで、ホールンまで戻って行く・・・と見た。


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自転車を積んでたキャリア SHM 90の下。 14t、23tなど数値が。 なんの重さだろう。
黄色いレバーで何か調整できるのかな。


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キャリア客車接続部分。 こういうのも見慣れてないから、面白く感じる。


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キャリアの下にあった重ね板バネ。 懸架装置(サスペンション)の役目。


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重ね板バネの両端に、上ばね吊りと下ばね吊りらしきものがあるから、二段リンク式になるのかな。
・・・と、旅の後で、あれこれネットで調べる時間も楽しく。

SHM 90は、1959年製造。 昔はこんな仕組みのサスペンションだったんだな。
詳しい話はチンプンカンプンだけど、普段の暮らしで目にしない物の形って、ワクワクする。



コンデジSONYくん(RX100M7)が帰ってきた。
修理に出して1ヶ月半ほど・・・思ったより早かったな^^。

FUJIFILM X20は、Kamoさんに返しておこう。

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コメント 20

ma2ma2

蒸気トラムは意外と小さくて可愛い感じですね。
SONYのコンデジ、修理は日本まで送るのでしょうか。
by ma2ma2 (2023-02-17 19:15) 

斗夢

時々、ヨーロッパでボランテアで鉄道を運行しているところを見ますが、
ヨーロッパ人は鉄道が好きなんですね、動かすことも乗ることも。
by 斗夢 (2023-02-17 19:24) 

Boss365

こんにちは。
蒸気トラム機関車に自転車のキャリア車両あり、有り難いですね。
製造から約100年?経過ですが、綺麗に再生整備され素晴らしいです。
艶あり「いい色だな。」に頷くばかりです。
また、計7車輌牽引?意外にパワフル・馬力あるのに驚きました。
ところで、コンデジSONYくん、無事に修理され帰還、何よりです。
重さから解放かな?多分!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-02-17 20:22) 

JUNKO

こういう見知らぬ街を乗り物に乗って回って来たいですね。異国情緒はなんとも言えません。
by JUNKO (2023-02-17 21:12) 

おと

蒸気トラム、可愛いですね〜。良い旅だなぁ。
こういう接続部分とか、ほんと魅力的ですよね^ ^
日によって、いろんな蒸気トラム機関車に交代するところ等、英国の保存鉄道にも似ていますね♪
カメラ治って良かった。嬉しいですね♪
by おと (2023-02-18 06:44) 

YAP

こういう観光列車でも自転車を運べるというのがオランダらしいですね。
クルマのサスペンションも黎明期から長い間は板バネでした。
今では大型の商用車とかで一部残ってたりしますが、ほとんどがコイルスプリングです。
by YAP (2023-02-18 06:59) 

marimo

ホームとトラムの高さがかなり違うんですね~
階段のようなものは備え付けられているのでしょうか?
「機関車トーマス」の世界のリアル版みたいで巣(≧艸≦)
by marimo (2023-02-18 08:02) 

kuwachan

機関車の渋いグリーン色がステキですね。
今もピカピカで綺麗ですね。塗り直しているのかしら?
自転車を載せるキャリアが付いているのもオランダらしいですね。
終点で下りて船に乗って別の場所へ行けるのも楽しそうです。
堤防の上から見た機関車や駅舎の風景はまるで絵本の絵を見ているよう^^
by kuwachan (2023-02-18 11:00) 

ぼんぼちぼちぼち

蒸気機関車トラム、寸詰まりで可愛いでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-02-18 11:23) 

よーちゃん

自転車はこういう専用車両に積まれてるんですね。
線路のポイント切り替えが手動なのも、なんだかのどかで素敵!
グリーンのちっちゃい蒸気トラム機関車も可愛いなぁ~( ̄▽ ̄)
by よーちゃん (2023-02-18 11:30) 

いろは

こんにちは^^
蒸気トラム機関車が可愛いですね♪
色も素敵なグリーンで、お洒落な感じがします^^
by いろは (2023-02-18 16:10) 

ふにゃいの

ピカピカの深緑色いいですね~。
ブリキのおもちゃが欲しくなる感じです。
by ふにゃいの (2023-02-18 16:34) 

めぎ

機関車をすぐ近くで撮影できるのって楽しいですね。
その昔の機械の仕組みも、興味津々。
1時間20分でって、結構微妙な時間ですよね。見足りないような、でもひょっとすると十分なのか…
以前ザルツブルク近郊の登山電車で、帰りの電車を予約できるんですが、何時間後にするか悩んだことを思い出しました。せっかく予約したけど、結局予約した時間より早いので戻りました。
カメラ、戻ってきてよかったですね。やっぱり自分のが一番かしら。
by めぎ (2023-02-18 21:09) 

(。・_・。)2k

カメラ帰ってきて良かったですね
やっぱり使い慣れた物がいいですもんね

by (。・_・。)2k (2023-02-18 22:54) 

あおたけ

深緑色で小さな機体の
蒸気トラムの機関車がかわいくて、
まるで模型のようですね(*´▽`*)
この機関車が何両もの客車を牽いて
走ってきたこと思うと
健気さを感じます(^^)
そして編成中に連結された
自転車運搬用の無蓋貨車もおもしろいなぁ(*'▽')
素敵な鉄道リポートをありがとうございます♪
by あおたけ (2023-02-19 06:51) 

mitu

蒸気トラム機関車、絵本に出てくる機関車みたいですね
連結部分とか見れると、子供でなくてもワクワクしますね^^
by mitu (2023-02-19 14:21) 

miffy

蒸気トラム機関車、運航日ごとに違うのが走るんですね。
全種類制覇したくなりますね。
カメラ早く戻ってきて良かったですね^^

by miffy (2023-02-19 15:36) 

ちぃ

マイ自転車と一緒に旅、良いですよね!
何台も積み込まれているのがさすがオランダ^^
日本では時々サイクリングイベント等で
臨時列車が出ることはあるみたいですが日常化には程遠い感じです。
コンデジ、戻ってきたのですね!
使い勝手は元通りになったかしら^^
by ちぃ (2023-02-19 16:01) 

tommy88

明治村オランダ版、そう聞きたくなると行きたくなります。
だって、明治村って楽しいんだもん。
時々、時代ドラマの撮影をやってますし。

by tommy88 (2023-02-22 08:40) 

Inatimy

→皆さま「終点の駅で降りる」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。蒸気トラム、楽しめました^^。強いていえば、ホールン駅敷地内の展示を見る時間がもっとあったらよかったのにな、という感じかな。面白かったです。

→ma2ma2さま
鉄道の蒸気機関車よりも軽量化されたものが蒸気トラム機関車みたいです。バスが普及するまで近郊の街を繋いでました^^。SONYのコンデジは、オランダで買ったものなので、オランダで修理です。日本で買ったものは日本まで修理を出しました。

→斗夢さま
日本でも保存鉄道がいろいろあると思います^^。鉄道博物館も日本にたくさんありますよ。鉄道を愛する気持ちは同じですね。

→Boss365さま
渋い緑の塗装もカッコよく、小型なのに蒸気トラム機関車、思ったよりパワフルでした。速度はゆっくりでしたけどね。客車も木造で軽量なのかも。コンデジSONYくん、無事に戻ってきてよかった。3月に入ったら、再び使おうかな^^。

→JUNKOさま
近所でもいつもと違う路線に乗れば、違った風景が見られて私には新鮮です^^。遠回りして、通ったことがない道を歩いてみたり。

→おとさま
日によっていろんな蒸気トラム機関車に変わるのは、乗客の多さも関係してるのかも。乗客が多いと、牽引する客車も増えるので、よりパワフルな大きな蒸気機関車が必要だし^^。我が家が行った時期はまだ学校の夏休み前だったからまだ人が少なめ。

→YAPさま
自転車と共に行動するのが本当に普通なんだなと実感でした^^。車のサスペンションも板ばねだった時期が長いんですね。古い車、下から覗いたら見られるかな。

→marimoさま
最初のページの追記(続きを読む)に「ホームが低く、客車に乗り降りのステップがついている・・・の続きもどうぞ」とあるよう客車側についてるのでした^^。

→kuwachanさま
製造年数は古いですが、修復され、手入れされて、ちゃんと塗り直されています^^。自転車と一緒に乗れるところもいいですよね。駅もホームが広くって。船も心地良さげだけれど、我が家はメーデンブリックの街をのんびり散歩を選択♪

→ぼんぼちぼちぼちさま
蒸気トラム機関車、こぢんまりさが愛らしく^^。

→よーちゃんさま
自転車は専用のキャリアが付いてました^^。今の鉄道でも自転車が乗せられますが、乗客と一緒の車両で中に積み込めて、一画が自転車が置けるスペースに。単線だし、線路のポイント切り替えも手動だし、転車台もないけど、そういうのんびりした時間の流れを楽しめるのも貴重ですよね。

→いろはさま
蒸気トラム機関車、シックな落ち着いた色合いで、おしゃれですよね^^。サイズもこぢんまり。

→ふにゃいのさま
こういうミニチュアのおもちゃがあったら、思わず買ってしまいそうで危険だな^^;。

→めぎさま
12時5分にメーデンブリック到着なので、きっとお昼を食べて少し散歩して戻ってきたらその時間、ってことなのかなと^^;。我が家は時間を気にせず散歩がしたいなと片道で。朝食たっぷり食べたし、蒸気トラムで林檎のタルトも食べたので、空腹でもないし。カメラ、ちゃんと戻ってきてよかったです。やっぱり小さいのがポケットに入りやすい^^。

→ (。・_・。)2kさま
カメラ、思ったより早く戻ってきました^^。凸凹してないコンパクトなのが上着のポッケに入れやすくていいです。

→あおたけさま
蒸気トラム機関車、すごくコンパクトですよね。この駅までバックで走ってきたから、後部にランプ(オイルランプみたいなタイプ)が取り付けられてましたが、復路では普通に走るので前方に差し込まれてました^^。取り外しできるんだとびっくり。自転車を運ぶ車両、なんて言うのか分からず、キャリアと書いたんですが、無蓋貨車っていうんですね。なるほどでした。

→mituさま
今の鉄道とは全く違う連結部分とか、見慣れぬものにワクワクでした^^。非日常の世界って、旅してるなと感じます。

→miffyさま
運行日ごとに、と言うのか、きっと乗客の多さによっても変わるんだろうなと。多ければ客車も増やさないといけないだろうし、もっとパワフルな機関車の方が適してるろうから^^。夏休みで子供たちが多い日には、人気の機関車が走ったりするのかも。

→ちぃさま
すごいですよね、普通に自転車と共に列車で移動というのが^^。今の鉄道でも普通に自転車を乗せられる車両があります。乗客が乗るスペースの一画になるんですけどね。コンデジ、元気になって戻ってきました。設定が初期化されてたので、どんなふうにしてたか、思い出して設定しなおしてます^^;。

→tommy88さま
明治村、中学生の頃校外学習で行きましたが、ものすごく楽しかった思い出^^、あの頃にデジカメがあったら、すごく撮っていたかも。
by Inatimy (2023-02-23 23:34) 

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