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お城の中で・・・ [ホールン 2022年 夏]

煉瓦の色が途中から違うんだな。

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Kasteel Radboud カステール・ラドバウト(ラドバウト城)を裏側から見たところ。

7月中旬、Hoorn ホールンの旅、2日目の続き。 18話目
ホールンはアムステルダムの約35kmあたりにある街。 ここで我が家は3泊4日夏休み

この日は、ホールンから蒸気トラムに乗って、Medemblik メーデンブリックを訪れていた。
メーデンブリックは、ホールンの15kmくらいのところにある街。

 ※ 前回の、跳ね橋を渡り、のそばを歩いて、お城までやってきた17話目は、こちら

チケットを買って、ラドバウト城の中を見学する。

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雰囲気良さげな窓辺。 下の窓ガラスにブルーやピンクなど淡く色がついていて。
作り付けの腰掛けるベンチがいい感じ。 壁、分厚いな。

お城はFloris V van Holland ホラント伯フロリス5世(1254-1296)の命により
1282年〜1287年にかけて城砦として建てられたものらしい。

通常お城一つ建てるのに10年ほどかかっていたところを、5年で完成させたという記録的な早さだとか。


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壁の高いところにかけてあった毛織物。 大きなもので、2.17 x 2,73mある。
Zuidelijke Nederlanden (南ネーデルラント)からのもの。

"Millefleurs met tafereel met edellieden tijdens de jacht en herders"
「狩猟中の貴族の人々と羊飼いのいるシーンのミルフルール」かな。 1495〜1525年の間、作。

Millefleurs ミルフルールは、フランス語で意味は、千の花
小さな花や植物をたくさん並べた背景を指す。

有名なのはフランスパリ国立中世美術館(クリュニー美術館)所蔵「貴婦人と一角獣」


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隣に続くホールは明るく。 今は、結婚式を挙げる会場としても使われているとか。
はオーク材。 厚みが8cmと分厚く、も当時のもの・・・と、係のおじさまが教えてくれた。

ということは、このホールの床板には8cm以上の長さの・・・。

さらに次の間へと進んで・・・

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・・・その部屋の壁側に、中世の時代のトイレもあった。 気になるよね、こういうのも。

螺旋階段を上がって、上の階に進み・・・

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・・・古い絵地図を見る。 ちゃんとした正確な地図ではなく、円形にを示したもの。

何やら、不気味なのに、愛嬌もあるキャラクターが描かれているのを発見。
後で調べてみると、それらは空想の生き物。

Blemmyes ブレミュエスといい、頭がなく、胸部に目や口がある人類で、凶暴な食人族らしい。
似たようなもので、日本の妖怪に胴面(どうのつら)というのがいて、興味深い。

そんなキャラを見つけたのは・・・

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・・・Hereford Mappa Mundi ヘレフォード図

まるい形をした世界観の地図。 ここにあるのは1250年のもののレプリカ。
本物は英国西部に位置する都市、ヘレフォードにある大聖堂が所蔵しているそうな。

中央にエルサレム。 一番大事な街だかららしい。
アジアは上半分。 下半分は、左がヨーロッパ、右がアフリカ。 

地中海によって大陸の部分が分けられてるということだった。

ブレミュエスを見つけたのは、右下のエリアだからアフリカ・・・。


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上階は、外へも出られるようになっていた。 が吹いてて心地よい。
この日は、最高気温が23℃くらいの日だったかな。


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歩いてるところはかなり幅が狭い。


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オランダでよく見かけるゲーム台。 Sjoelen シューレン

木製の台の長さは2m。 奥の方には4つに仕切られていて、ディスクが通れるくらいのゲートがある。
ゲートは左から2,3,4,1となっている。 その数字は得点でもあり。

手で木製のディスク(30枚)を台の上で滑らせて、そのゲートに入れる遊び。

全部投げたら、入らなかったディスクを回収して2回目のチャレンジ。
また入らなかった分は、3回目(最後の回)に使う、という感じ。

1カ所にたくさん入れるのではなく、すべてのゲートに満遍なくたくさん入れる方が高得点になる。

4つの各ゲートに1つずつディスクが入っていれば20点。 2つずつ入っていれば40点というように。
3、4、5、6つずつ・・・と、20点がその個数の倍に増えていき、7つずつ入っていれば140点

さらに、上記のカウントで余ったディスクも各ゲートの得点(左のゲートから2,3,4,1点)がプラスされる。
最大スコアは148点。 4つの各ゲートに7つずつ入ってて、4点のゲートにさらに2つ入ってる場合。


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甲冑武器の展示も少しあったり。


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中世の服装なんかが展示されてあったり。

地下の牢屋として使われてた部屋も見たけど、ちょっと雰囲気が怖そうだった。


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ラドバウト城、当時のの様子がわかるディスプレイは少なく、資料の展示がほとんどだったけど、
なかなか楽しめた。

さて、そろそろ外に出ようか。
この日の話、まだまだ続く。





オランダの多くの人は、4月7日(金)から10日(月)まで4連休
イースター(復活祭)関係で。

金曜はGoede Vrijdag 聖金曜日、日曜はEerste paasdag 第一復活祭
月曜はTweede  paasdag 第二復活祭

これといった予定もない我が家は、家でのんびり。

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コメント 23

JUNKO

23度は快適な見学日和でしたね。甲冑の展示など興味あります。レンガの外壁もいい感じ。木造と石造りの違いを感じます。
by JUNKO (2023-04-07 17:37) 

斗夢

絨毯の絵柄は何かで見たような・・・同じようなものが
たくさんあるんでしょうね。
by 斗夢 (2023-04-07 18:01) 

ma2ma2

中世の展示物とかが見れて、楽しいですね。
人が少ない感じでのんびり見れたのではないでしょうか?
by ma2ma2 (2023-04-07 19:11) 

響

三角の屋根や階段状の壁など
キノコを食べるヒゲのおじさんのワールドを
連想しました。
by (2023-04-07 19:40) 

ゆうみ

中世のお洋服 シンプルだけど着心地良さそう。
by ゆうみ (2023-04-07 23:52) 

おと

ヘレフォード大聖堂、行ってみたくなりました^^
お城の上を歩くのって、気持ち良いですよね~♪
by おと (2023-04-08 04:17) 

あおたけ

中世のお城にしてはこじんまりとしていて
シンプルな外見だったラドバウト城。
城内もどこか邸宅のお屋敷っぽい印象を受けます(・∀・)
中世の時代のトイレ、
たしかにこういうの気になります(*´艸`*)
ロビンマスクみたいな(?)甲冑が
カッコいいなぁ(*'▽')
by あおたけ (2023-04-08 06:17) 

(。・_・。)2k

窓辺 お洒落ですね
こう言う作りも良いなぁ

by (。・_・。)2k (2023-04-08 08:50) 

YAP

シューレンというのは、ルールを説明されてますが、当時としては洗練されたゲームだったんだろうなと思いました。

by YAP (2023-04-08 09:29) 

Boss365

こんにちは。
ラドバウト城の窓辺、ベンチあり寛げる感じですね。
確かに分厚い壁、何か?仕掛けがありそうな印象です。
お城のホールで結婚式、素敵ですね。
床がオーク材みたいですが「厚みが8cm」にビックリ、板ではなく角材かな?
中世時代のトイレ、単純明快な方式です。
古い絵地図の「愛嬌もあるキャラクター」なる程で・・・
未知の土地・世界を表現している印象です?
ところで、イギリスでイースター・サンデーありましたが・・・
いまだに理解していない習慣です!?(=^・ェ・^=)

by Boss365 (2023-04-08 11:02) 

いろは

こんにちは^^
毛織物、素晴らしいですね♪
ヨーロッパで良く見かける絵柄ですね。
中世の服装は今でも通用しそうです。
お城としては割合地味めですね。
スイスでお城の牢とトイレを見ました。
池にそのまま落ちる...^^

by いろは (2023-04-08 17:02) 

miffy

中世のお城は居心地があまりよさそうにない感じがしますが、窓辺の雰囲気は素敵ですね。
屋根のそばの狭い通路、歩くの楽しそう♪
下を覗き込んでみたいです^^
by miffy (2023-04-08 17:38) 

めぎ

古いお城の見学、ワクワクしますね~当時の生活に思いを馳せて。
こんなところに住むのって快適さとはかけ離れていたんだろうなあ…
中世のタペストリーも、当時のモチーフに興味津々。
そう言えば昔、パリのそのタペストリーの中世博物館にも行きましたよ。友人が一角獣のモチーフ研究をしていたので、当時話をいっぱい聞きました。
by めぎ (2023-04-08 18:43) 

ヤッペママ

シューレンやってみたいな。
展示してある服装…こういうシンプルなのが好みです。
by ヤッペママ (2023-04-08 20:05) 

そら

素敵な雰囲気のお城ですね
私もそろそろカメラ片手に出かけたいのですが
娘のOKが出ないと出かけられないんですよねぇ(^^;
いい写真撮りに行きたいです!
by そら (2023-04-09 08:43) 

ナツパパ

壁がすごく厚いんですね。
お城だからこれくらいは仕方ないのかな。
レンガ造りでこの厚さ、どのくらいのレンガ使うのでしょう。
それを半分の期間で作るってすごいですね。
by ナツパパ (2023-04-09 10:03) 

snow

シューレンとか楽しそう
合宿先や旅行先にあったら夢中になってやりそうだ(^^♪
こういうの得意かもw
by snow (2023-04-09 10:10) 

moz

ラドバウト城、日本で言うと鎌倉時代に建てられたお城なんですね。
時代を思うとなんて立派なお城!! それも5年で立ててしまうなんて、凄いなぁ。十種産の力も絶大だったんでしょうね ^^;
お城の窓、いいですね。西洋の窓、画家たちが描きたくなるのが分かるような気がします。 ^^v
by moz (2023-04-09 10:48) 

mitu

雰囲気良さげな窓辺。ガラスの色がほんのり色がついていていいなぁ
こんな窓辺で本を読んだりお茶したり
猫と一緒に日向ぼっことかしてみたいなぁ
by mitu (2023-04-09 12:58) 

yk2

左の女性用とおぼしきチャコールのチュニックっぽいのは、首回り、裾のラインがオシャレ。柄として織られているのか、刺繍なのか、テーピングなのか??。写真だと服地の素材感もよく判らないので、色々と想像しちゃいますね(^^。
by yk2 (2023-04-10 01:35) 

kuwachan

タペストリー、私もパッと見て中世美術館を思い出しました。
お城の展示、甲冑は武器はよくありますね。
日本のお城に鎧、甲や刀があるのと同じかな。
by kuwachan (2023-04-11 00:23) 

kyon

ビュレミエス、怖い!不気味ですね!でもこういう絵ほどじっくり見たくなる不思議な感覚です。
by kyon (2023-04-15 22:51) 

Inatimy

→皆さま「お城の中で・・・」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。最初は外観だけ見るだけのつもりだったラドバウト城、中は意外にも面白い展示でした^^。解説プレートはオランダ語だったけどね・・・。音声ガイドは他の言語があったかはず。

→JUNKOさま
前日は28℃くらいと蒸し暑かったので、この日の23℃は快適でした^^。オランダには山が無いし、石が採れるようなところも多く無いので、焼いて作れる煉瓦が多いです。

→斗夢さま
壁にかけられた毛織物、こういうの案外多いかもしれませんね^^。

→ma2ma2さま
混雑するほどの人がいないので、ゆっくり見られました^^。

→響さま
キノコを食べるヒゲのおじさんのワールド・・・マリオ? 私はゲームがとことん弱いので続かずです^^;。

→ゆうみさま
中世の洋服、襟の装飾がおしゃれですよね^^

→おとさま
ヘレフォード大聖堂、帰国される前に是非^^。現地レポート楽しみです。お城の上、良い風が吹いてましたよ。眺めも良くて。

→あおたけさま
こぢんまりしたお城、だから5年という年月で早く建てられたのかしらね^^。中世の時代のトイレ、気になりますよね。フランスのヴェルサイユ宮殿にはトイレがなかったとも聞くし。甲冑、こういうのがあると、おお〜ってなりますね。

→(。・_・。)2kさま
窓辺にベンチができるほどの壁の分厚さ、っていいですよね。冬の寒さも夏の暑さも防げそう^^。

→YAPさま
シューレン、案外歴史ある遊びで、意外でした^^。今でも見かけるし、人気あるみたい。

→Boss365さま
ラドバウト城の壁の分厚さ、砦の機能で厚みがあるのか、こういうのいいですよね。冬の寒さも、夏の暑さも防げそうで^^。展示の内容、面白かったです。ヘレフォード図については動画で解説が流れてて、聞き取り苦手なので懸命に耳を傾け・・・でした^^;。オランダでもイースターを祝わない人も多く、スーパーのCM見ててもイースターの日のブランチ、ランチ、ディナーなんかで、ちょっと豪華な食事にする、みたいな感じ。

→いろはさま
お城といっても宮殿のお城ではなく砦の方のお城だから、シンプルなのかもしれないです^^。池にそのまま落ちるトイレ・・・水洗ですね、一応^^;。

→miffyさま
窓辺に作り付けのベンチがあるのっていいですよね。一度ドイツに泊まった宿にこういうのがありました^^。屋根の通路、下を見るのは怖いので、カメラだけ下を向けて、見ずに撮ったりしてました・・・。

→めぎさま
お城といっても宮殿なんかの居城ではなく、防御のための砦のお城なので、ある程度の覚悟があったんでしょうね^^;。パリの中世博物館も面白いですよね。あのタペストリーも確かフランドルで作られたものだったような記憶。

→ヤッペママさま
シューレン、面白そうですよね^^。今でも人気があるみたいですよ。中世の服、シンプルだけど、襟周りの装飾が可愛かったり。

→そらさま
腰痛が少しは治って、お散歩がてらあちこち撮りに歩けるといいですね^^。

→ナツパパさま
かなりのレンガが必要だったでしょうね・・・この厚みを出さないといけないのは。防御のための砦だから、大変だったかな。こぢんまりとしたお城だから、割と短期間でできたのかもしれませんね^^。

→snowさま
シューレン、そんなに複雑なルールでもないから、遊びやすそうです^^。

→mozさま
鎌倉時代か・・・しみじみ^^。当時の床と釘が残ってるところも浪漫を感じます。窓辺に作り付けのベンチ・・・こういうのいいですよね。

→mituさま
普段の暮らしの中にこんな窓辺があったら、日向ぼっこしながらずっとアドベで過ごしてしまいそう^^。猫も一緒に、がいいですよね。

→yk2さま
中世の時代の服、おしゃれですよね。襟元や裾にあるギザギザした模様は、白っぽい太い糸(毛糸?)を縫い付けてありました。カラフルなラインは、細くした布で。おしゃれですよね^^。今の時代でもいけそうな。

→kuwachanさま
パリの中世美術館も面白いですよね^^。お城の展示の甲冑や武器、本日本のお城に鎧兜、刀があるのと同じ感じですよね。地下の牢屋はちょっと怖い感じでした。

→kyonさま
ビュレミエス、国が違っても日本で似たような胴の面という妖怪がいるというのが興味深かいです^^。
by Inatimy (2023-04-16 23:29) 

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