SSブログ

教会からの街の眺めは [ズトフェン&デーフェンター 2022 冬]

あの高いところから街を眺めてみたら、どんな風だろう?

2zt221dx48.jpeg
大きな縦長の窓の建物は、Sint Walburgiskerk シント・ワルブルヒスケルク(聖ワルブルギス教会)


1年余り前、2022年12月下旬に差し掛かった頃、列車でZutphen ズトフェンに行った日の続き、8話目
ズトフェンはアムステルダムのの方、やや寄りに、直線距離で約92kmほどのところにある。

この日の最高気温は8℃くらい。 曇りで、少し小雨も降っていた。
 ※ 前回の、中世を思わせる1549年の建物ペリカン通りのお店を見た7話目は、こちら


2zt221dx49.jpeg

入場料を払って、聖ワルブルギス教会の中へ入る。 まずはの見学を。

ガイド係のおじさまに連れられ、階段を上がり、眺めてみた4つとその仕組み。
1950年製で、4つの中で一番大きな鐘は、4,800kgあるらしい。

には、当時の女王ユリアナの4人の子供の名前がついていて、
ベアトリクス、イレーネ、マルフリート、マライケ。 現国王ウィレム=アレクサンダーの母が、ベアトリクス。


2zt221dx50.jpeg

その上の階にも2つがあった。 小さな方は1,800kgで、大きな方は3,800kg
は全部手動で鳴らされるそう。

さらに上がって、狭い展望テラスへ。 北側から見ていこう。

2zt221dx51.jpeg

左の背が高いのが、Wijnhuistoren ヴァインハウストーレン(ワインハウス塔)
この日、ズトフェンの街に列車で到着して、ランチを食べたカフェ・レストランがあるところ。

 ※ そのランチの写真があるお話は、こちら

右の尖塔は、Nieuwstadskerk ニーゥウスタッツケルク。 意味は、新街教会。
正式名称は、Sint-Johannes de Doperkerk シント=ヨハネス・デ・ドーパーケルク

13世紀ごろからある教会で、そのの高さは77mらしい。 
今いる教会の塔より、1mほど、あっちの塔の方が高いようだ。


2zt221dx52.jpeg

ちょこっとズームしてみる。 ランチを終えて、宿にチェックイン後に歩いた道が見えた。

 ※ に出会ったり、ショーウィンドーを見ながら歩いたお話は、こちら

ワインハウス塔の奥に見える教会堂の向こう側の一部、元・修道院だったところが、宿
全15室のBroederenklooster ブルーデレンクロースター。 直訳は兄弟修道院。

 ※ 宿のお部屋とそのからの景色があるお話は、こちら

視線を右側へとずらして行こう。

2zt221dx59.jpeg

背の高いのは、Watertoren ヴァータートーレン(給水塔)。 1926〜1927年にできたもの。
高さは46.2mで、600m3の貯水量。 

給水塔として使われていた市門のDrogenapstoren ドローヘナプストーレン(ドローヘナプ塔)
代わりにと作られた。


2zt221dx53.jpeg

今いる教会の屋根。 その向こうにDrogenapstoren ドローヘナプストーレン(ドローヘナプ塔)

 ※ そのの下を抜けていったお話は、こちら

記事の冒頭の写真は、教会の屋根の左側、木が立っている辺りから撮ったもの。
こんな、あっちからと、こっちからの写真を撮るのが好き。


2zt221dx54.jpeg

街の南側を見たところ。 この日、左下の水路脇の緑の土手にある歩道を、
煉瓦造り市壁を撮りながら左へと歩いて、ドローヘナプ塔に向かったのだった。

 ※ 市壁家並み教会の屋根が見えたお話は、こちら

街の横を流れている大きな川の名前は、IJssel アイセル川


2zt221dx55.jpeg

今いる教会アイセル川の間にも、残った煉瓦造り市壁の一部がある。

ズームすると・・・

2zt221dx56.jpeg

・・・煉瓦の建物の上に丸屋根の建物。 Bourgonjetoren ブルホーニェトーレンと呼ばれている。
街や港を守るため、大砲も設置されていたとか。 対岸の並木が可愛らしいな。

フランスブルゴーニュ公爵は、オランダの領土を征服するために戦争を起こしていて、
ズトフェンは彼らが手に入れたかった最後の地だったらしい。

市壁の一部に、1457年に建てられたの高さは12m。 は、最も分厚いところで4mもあるよう。
の上の丸屋根は、1741年に追加されたものらしい。

修復中で閉鎖されてて見学はできなかった。


2zt221dx57.jpeg

教会の正面あたり。 

煉瓦造りの門のある白い建物から中庭、奥の建物は、Musea Zutphen ズトフェン・ミュージアム
Hof van Heeckeren ホフ・ファン・ヘーケレンという17世紀の豪邸だった建物らしい。

その左隣にはホテル。 私が提案していた宿だったけれど、結局Kamoさん推しの元・修道院の宿にした。 
右隣のブルーの建物は、ズトフェン役所


2zt221dx58.jpeg

右端にワインハウス塔が見えてきて、ぐるりと一周。
ご覧のように、どこまでも平らな地が続いていて、山が無い

晴れてるともっと綺麗な眺めだったろうな。


2zt221dx60.jpeg

ズームしてみた切妻屋根。 赤茶色グレイの瓦屋根。
一つの屋根でもミックスでまだらになってたり。

クリーム色の壁の家があるのは、Ravenstraatje ラーフェンストラーチェ(ワタリガラス通り)
その通りが垂直に突き当たるのが、Zaadmarkt ザートマルクト(種子市場)の通り。


2zt221dx61.jpeg

たっぷりと眺めを楽しんだ後、すり減った煉瓦階段を降りて行った。
ガイドのおじさまは、ゆっくり降りるから先に行ってて、と。


この日の話、まだまだ続く。



日没が21時45分を過ぎた。

日の出の位置も、日の入りの位置も北寄りになり、
緩やかに横移動しながら日が沈む。

夜、23時を過ぎても北西の空がまだ薄っすらと明るく^^。

nice!(58)  コメント(24) 

nice! 58

コメント 24

kuwachan

教会でガイド付きって珍しい感じがしますが、ガイド係のおじさまは、
その度に階段を上り下りで運動にはなりますが大変ですね。
塔の上からの眺め、高い建物は塔だけで他はほぼ同じ高さというのが
ヨーロッパの古い街並みですね。
屋根の色も赤茶色やグレイの2色で統一感が感じられて素敵です。
by kuwachan (2024-05-28 18:23) 

ma2ma2

釣り鐘はかなり重いのですね!
塔の上からの街並みは良い感じですね。
by ma2ma2 (2024-05-28 18:40) 

八犬伝

本当だ、山がない。
こういう塔は昇り降りが大変ですよね。
上からの眺めは、とても壮観なのですがね。
by 八犬伝 (2024-05-28 21:04) 

斗夢

街で一番高い建物が教会・尖塔はいいですね。
競うように建てられる高い建物の景色は好きでないです。
by 斗夢 (2024-05-29 04:30) 

めぎ

昔はどこかに行くと必ず教会の塔に登って街を眺めていましたが、そう言えば随分長いことやってないです。
いつも同じ町に行くようになっちゃったからなぁ…
by めぎ (2024-05-29 04:36) 

YAP

高いところから見下ろすヨーロッパの街はいいですよね。
無機質な日本の建築と比べると、はるかに美しいし、見ていても楽しいです。
by YAP (2024-05-29 07:50) 

mitu

高い所から眺める景色、いいなぁ
というか高い所が好き^^
すり減った煉瓦の階段の壁の煉瓦並べる作業、楽しそうかも^^
by mitu (2024-05-29 07:52) 

marimo

高い塔の上から眺める街並みもいいですね♪
大きな鐘!重たいんですね。
日本のお寺にある梵鐘も、きっとめっちゃ重いですよね(≧艸≦)
日没が21時45分(@_@)
夕暮れ時のような時間帯が長い感じですか?
それとも昼間のようにずっと明るい?
by marimo (2024-05-29 07:56) 

Boss365

こんにちは。
聖ワルブルギス教会の塔の見学ですが・・・
内部の「4つの鐘とその仕組み」を見る事が出来、面白そうですね。
また、展望テラスから素敵な眺め・風景あり・・・
街を一望出来る大変ありがたい場所です。
ところで、詳細に建物を認識されているInatimyさん、流石です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-05-29 12:54) 

(。・_・。)2k

開校記念日にジャックも上に登れるけど
景色良くて良いですよね 鐘撮ってみたいなぁ
by (。・_・。)2k (2024-05-29 15:33) 

JUNKO

山がない景色ん保温では見られませんね。おもちゃの家が並んで氏うようです。最後のレンガの螺旋階段、目が回りそうです。行ったところはすべてメモしてあるるのですか。全部覚えているのですね。
by JUNKO (2024-05-29 17:11) 

ヤッペママ

街に建物の大きな凸凹が無く素敵な眺めですね
健脚なうち沢山経験なさいますように
by ヤッペママ (2024-05-29 17:12) 

トモミ

改めて、オランダって真っ平ですよね…って思いました(笑)!!

by トモミ (2024-05-29 17:13) 

いろは

こんにちは^^
ヨーロッパに行って、屋根が赤いのが多くて何故かしら?と思いました^^
教会はどこも見事ですね。
高い所から見る景色が素晴らしいですね♪
by いろは (2024-05-29 17:37) 

おと

塔の上に登って街を眺めるの、我が家も大好きです^^
ここは、ガイドさんが案内してくれるんですね~♪
赤茶色とグレイの瓦屋根のお写真、好きです^^
by おと (2024-05-29 21:31) 

あおたけ

教会の鐘楼に上がられたのですね(*'▽')
大小の鐘が並ぶ様子は見ごたえがあります。
動いて鐘が鳴っているところも見てみたいけど
間近だとすごい音なのでしょうね笑
その塔の上から望む眺めも
街なみが一望できてこれは壮観☆
散策した道のりを眺望で辿るのも面白いですね(^^)
by あおたけ (2024-05-30 06:13) 

ぼんぼちぼちぼち

鐘を間近で観られるなんて、貴重な体験でやすね!
鐘に名前がついているというのも、面白いでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-05-30 09:51) 

ちぃ

山がちな日本の風景を見慣れていると
ずーっと平野が続くのは新鮮な風景です^^
晴れていたらどこまで見えるのかかなり気になります!
一番多いのは4,800kgもあるという鐘、滑車が付いていても
手動で付くとなると結構な力とコツが入りそう。
私が付くとしょぼい音しか出ない予感がしますー(≧∇≦)
上から見下ろしたズトフェンの役所、斬新な建築だなって思いましたw
by ちぃ (2024-05-30 16:58) 

coco030705

こんばんは。
ご無沙汰しております。
お写真、きれいですね。やっぱり街並みが素敵ですね。
ヨーロッパへ行きたいです。
by coco030705 (2024-05-30 23:04) 

みち

鐘楼のてっぺんに登れるなんて素敵!
鐘のひとつひとつに名前も付いているのですね。
高い所からの眺めも良いですね、ミニチュアを見ているようです。
通った中高に鐘楼があって最高学年でそこの掃除当番が回ってきました。
洋風ではなくてお寺にあるような鐘です。階段の怪談もあったりして、、、
懐かしいものを思い出しました。
by みち (2024-05-30 23:21) 

tommy88

教会の鐘には風情があります。
日本の寺も、梵鐘を鳴らす風情。
しかし、うるさいと近所迷惑を主張するのが勝ち。
ディズニーランドの花火にも制限が入るアホ日本。
カスタマーハラスメントが取りざたされる日本。
アホが増殖しています。

by tommy88 (2024-05-31 08:31) 

テリー

山がないという景色は、日本に住んでいる人間には、新鮮ですね。
by テリー (2024-05-31 09:55) 

miffy

塔からの眺め、オランダらしい街並みが素敵です。
手動で鳴らす鐘、車輪みたいなのを回すのかな?
たくさんの人が歩いた煉瓦の螺旋階段、歴史を感じますね。
by miffy (2024-05-31 11:51) 

Inatimy

→皆さま「教会からの街の眺めは」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。12月、最高気温が8℃だったこの日、塔の上はやはり寒かったです^^;。ガイドのおじさまの話によると、塔の上ではハヤブサが巣を作り、子育てするそう。2022年に亡くなったメスのハヤブサは剥製になって教会に保存されているみたい。

→kuwachanさま
塔に上るの、安全面からちゃんと付き添ってくださってるのかも。急な木の梯子もあったし。おそらく複数のガイドさんがいらっしゃると思われますが、それでも大変でしょうね^^;。ちゃんと景観を損なわないように、旧市街を守っているのはいいですよね。

→ma2ma2さま
釣鐘は重いです。どうやって上まで上げたんでしょうね^^。

→八犬伝さま
オランダの南部の方にしか起伏がないんですよ。それも山というより丘くらい^^。大きな街の教会や大聖堂だと、エレベーターが設置されてるところもありますね。

→斗夢さま
ちゃんと規制があるんでしょうね。旧市街の景観がちゃんと守られてるのは大事なことですよね^^。京都なんて背の高いマンションが街の中心にもどんどん建ってて。

→めぎさま
高いところはあまり得意ではなくて真下を見るのが怖いけれど、遠景なら大丈夫・・・で、教会の塔があると上へ^^。オランダ国外だと旅先を選ぶ時は、やはり起伏があるところ、魚介類が美味しいところを選んでしまいます♪

→YAPさま
日本の大きな街だとぎっしりとビルが立ち並んでいて圧縮されたような感じですよね。ズトフェンは小さな街なので、街の屋根を見るのも楽しかったです。あそこから歩いてきたんだなぁ、とか^^。

→mituさま
元々高いところはそんなに得意ではないんですが、真下さえ見なければ大丈夫^^。煉瓦の螺旋階段、家にも欲しいな。その他に、急な木製のハシゴもあって、なかなかスリルありました。

→marimoさま
大きな鐘、かなりの重さなのに、この上までどうやって持ち上げたんだろう?なんて思います^^。日没時間、さらに遅くなって、もうじき22時になりそう。晴れてれば夜8時くらいでやっと4時くらい?って感じです。日が沈んだ後もものすごくゆっくりと暗くなっていきますよ。

→Boss365さま
上から街を眺めるのは楽しいですよね。山もないから、どこまでも見通せて。道を覚えるのは割と好きなので、事前にGoogleマップを眺めてると大体の位置関係がわかります^^。なので道案内係。Kamoさんは宿の予約担当。

→ (。・_・。)2kさま
横浜のジャック、クイーン、キング、実際に見たことがないので、いつかは行ってみたいです^^。

→JUNKOさま
日本は山の方が多いですものね。オランダの国土は日本の九州サイズだからコンパクト。街の散歩、地図を見ながら歩きたくはないので、事前に大体の位置関係を頭に入れてあります。なので、その時の気分で適当に歩いても宿まで辿り着けるという^^。

→ヤッペママさま
どこまでも平らなので遠くまで見通せるのも面白くて。脚力というのは大事ですよね。衰えないように、踵の上げ下げなど日々少しずつだけでも鍛えてます^^。

→トモミさま
南の方だけですものね、起伏がある風景って^^。しかも丘くらいのなだらかな風景。

→いろはさま
屋根の色、赤茶色とかグレイとか、統一感がありますよね^^。煉瓦造りに合う色なのかしら。教会、段々と使われなくなってきている傾向がありますが、イベント会場、本屋さん、カフェレストランなど、いろんな姿で新たに生まれ変わってるところもあります。建物も使わないと廃れますよね。

→おとさま
塔をガイドさんが案内してくれるの、きっと安全面からなんでしょうね^^。ハラハラする階段もありました。塔の上から街を見て、あそこは歩いた、あそこも面白そうと、知るのが面白く。ふたりでそれぞれ街の眺めをたくさん撮りました。

→あおたけさま
教会の塔、眺めが良かったです。ズトフェン駅とそこに来るまでに渡った鉄橋も見えました^^。鉄橋に列車が来るのを待ったんですが、なかなか来なくて断念・・・。それほど大きな街じゃないから本数が少なくて。

→ぼんぼちぼちぼちさま
日本のお寺の鐘には名前はついてなかったんでしたっけ。日本のお寺の梵鐘には装飾がいろいろついてて綺麗ですよね^^。

→ちぃさま
日本はほとんど山ですものね。山と海岸線の間に街があったりして。でもそれも山の幸と海の幸を両方楽しめて^^。この日は曇天で霞んでましたが、すっきり晴れていたら、もっともっとずーっと遠くまで見えたでしょうね。鐘もすごく重いもので、これってどうやってこの塔の高いところまで持ち上げたのか気になるところです。ズトフェンの役所、デザイン性が高いですよね。ガラスの屋根みたいなところもあって、自然光もたくさん入りそうでした。

→coco030705さま
お久しぶりです。オランダのガイドブックにも載ってない小さな街を歩いてきました^^。もう1年半くらい前の話ですけれどね。

→みちさま
通学なさってた学校に鐘楼があったとは・・・カッコいいな^^。学生で学校を掃除するのって日本独特ですよね。階段の怪談・・・そんなのを聴くと掃除するのが怖かったでしょうね^^;。

→tommy88さま
教会の鐘も時間を知らせるのになりますよね。うるさいって思ってるのかなぁ・・・。それよりも飛行機が上空を飛ぶ方が苦情は多いかも。花火はオランダは年越し前後の何時間かだけしか許可されてないので、その騒音の苦情はないかな。お互いに思いやれる社会になるといいのになぁ。

→テリーさま
山がある風景に馴染みがある日本人なので、最初来た時は、オランダって平ら〜♪とびっくりでした^^。

→miffyさま
鐘の横についてる車輪みたいなのにきっとロープか何かがついてて、下で引っ張って鳴らすことができるのかなと思ったり。煉瓦造りの螺旋階段、作るのも大変だったでしょうね。こんなの、家に欲しい^^。
by Inatimy (2024-06-04 18:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。