噴水から坂道を上る [ズトフェン&デーフェンター 2022 冬]
手には、月桂樹の葉っぱと、市の紋章である黒い鷲(ワシ)の入った盾。
2年近く前、2022年12月下旬、列車でZutphen ズトフェンを訪れ、
翌日にDeventer デーフェンターに移動した日の続き、18話目。
翌日にDeventer デーフェンターに移動した日の続き、18話目。
デーフェンターはアムステルダムの東の方、やや南寄りに、直線距離で約86kmほどのところにあり、
ズトフェンからは直線距離で約12km北に位置する。 この日の最高気温は9℃くらい。
ズトフェンからは直線距離で約12km北に位置する。 この日の最高気温は9℃くらい。
※ 前回の、ズトフェン駅からデーフェンターに列車で来て、観光案内所の建物を見た話は、こちら。
街の中心の広場、Brink ブリンクにある噴水で、ライオンの顔、角笛を吹く子供の像がついている。
これは、Wilhelminafontein ウィルヘルミナフォンタイン(ウィルヘルミナの噴水)。
これは、Wilhelminafontein ウィルヘルミナフォンタイン(ウィルヘルミナの噴水)。
ウィルヘルミナ(1880-1962)は、昔のオランダの女王で、
現国王ウィレム=アレクサンダーの曽祖母(ひいおばあちゃん)。
現国王ウィレム=アレクサンダーの曽祖母(ひいおばあちゃん)。
ブリンクの広場から、Bergstraat ベルフストラート(直訳は、山通り)を上がっていく。
緩やかな上り坂で、中央は石畳、端の方は煉瓦畳の道。
緩やかな上り坂で、中央は石畳、端の方は煉瓦畳の道。
写真の右側にある煉瓦造りは、1834年に建てられた昔は倉庫だった建物。
道なりに進んで建物の角を曲がると・・・
・・・2つの尖塔が目に飛び込んでくるので、まずは一枚。
あの教会の塔が目当てで、この通りを歩いてきた。
教会の名前は、Bergkerk ベルフケルク(山教会)。
Sint-Nicolaaskerk シント=ニコラースケルク(聖ニコラース教会)とも言うようだ。
Sint-Nicolaaskerk シント=ニコラースケルク(聖ニコラース教会)とも言うようだ。
元々は1200年前後の頃にロマネスク様式で建てられ、改修・改築を経て後期ゴシック様式も加わったそう。
振り返ってみる。 中央の建物の右側に、歩いてきて今もいるBergstraat ベルフストラートで、
左側には短いMaansteeg マーンステーフ(月小路)。 Y字路になってる。
左側には短いMaansteeg マーンステーフ(月小路)。 Y字路になってる。
こんなふうに、2つの塔と古い建物を一緒に撮りたかったのだった。
ここもKamoさんに見せたかった風景の一つ。
ここもKamoさんに見せたかった風景の一つ。
少し進んで・・・
・・・坂の上から、2つの塔と一緒に撮った古い建物を見る。
壁にある1629の数字は建てられた年だと思う。
建物正面の上部が階段状ではなく、波々に曲線になるように煉瓦で作ってあるのが可愛い。
建物正面の上部が階段状ではなく、波々に曲線になるように煉瓦で作ってあるのが可愛い。
その建物の右隣2軒目は・・・
・・・角家。 建物の角にはクリスマスツリーが建てられてて。
建物正面の上部、突き出た小さな三角屋根、あそこには多分、ロープの巻き上げ機。
そのロープの先にフックを付けたりして、ハンドル回して荷物の上げ下ろしに使ったり。
そのロープの先にフックを付けたりして、ハンドル回して荷物の上げ下ろしに使ったり。
似たようなのをノルウェーのハンザ都市、ベルゲンで見たことがある。
ちなみに、このデーフェンターもハンザ同盟に加盟していた古い街。
ちなみに、このデーフェンターもハンザ同盟に加盟していた古い街。
建物の右側は、Bergkerkplein ベルフケルクプライン(山教会広場)に面している。
Bergkerk ベルフケルクの中に入ってみた。 さっぱりとした感じ。
1580年にプロテスタントの手に渡ったため、カトリックの特徴はすっかり無くなって。
現在、この教会はイベント会場。 コンサート、展示会、会議などに使用されているそうな。
現在、この教会はイベント会場。 コンサート、展示会、会議などに使用されているそうな。
Bergkerkplein ベルフケルクプラインの広場から眺めた、なだらかな坂道。
この道を歩いてここまで来た。 右端にチラッと見えてる家が、さっきの写真の角家。
この道を歩いてここまで来た。 右端にチラッと見えてる家が、さっきの写真の角家。
今度は写真左の方にある道を進む。
それが、Kerksteeg ケルクステーフ(教会小路)。
煉瓦畳はヘリンボーン(意味は、ニシンの骨)の模様。
煉瓦畳はヘリンボーン(意味は、ニシンの骨)の模様。
いつも気の向くまま、だいたいこっちの方に行けば街の中心に戻りやすいかな、と道を決定。
その小路の角の煉瓦造りの家はこんなだった。
紅葉した葉っぱが美しい。 窓辺にもベンチにも植木鉢。 オシャレ。
紅葉した葉っぱが美しい。 窓辺にもベンチにも植木鉢。 オシャレ。
扉のリースにはシルバーリーフの丸葉ユーカリも使われて、
白い磨りガラスのクリスマスボールがヤドリギの実を思わせる。
白い磨りガラスのクリスマスボールがヤドリギの実を思わせる。
いいなぁ・・・。
少しでも、オランダにあるデーフェンターの街の雰囲気が伝わりますように^^。
塔の尖がり具合がもう
オランダと言うかヨーロッパを感じます。
by 響 (2024-11-05 17:29)
ウイルヘルミナの噴水って随分高いですね。広場の中心にあるんですね。街の中心に広場があることはこちらではまずないですね。尖塔もいい色合いに時を経ています。教会小道煉瓦畳も素敵,コツコツ音を立てて歩いてみたい、
by JUNKO (2024-11-05 17:30)
尖塔が二つある教会はそう多くないですよね。
いくつか見たことありますが、この教会の尖塔はかなり鋭い角度ですね。
石畳の小道はけっこうありますが、煉瓦畳は珍しいですよね。
こうやってきれいに敷き詰めるのに、職人さんの苦労が想像されます。
by YAP (2024-11-05 18:46)
オランダにもロマネスク様式で建てられた教会があったのですね。
内部には名残とかあるのかしら・・気になります
天を刺すような尖塔が如何にもゴシックって感じがします。
by kuwachan (2024-11-05 22:24)
シンプルなリース、センスありますね
こういうの真似して作ってみようかなぁ
by mau (2024-11-06 00:37)
石畳にも建物にもふんだんに煉瓦が使われていて、
全体的にぬくもるを感じる街並みに感じました。
トンガリお屋根の教会の上にある風見鶏は、
ふたつの屋根の両方の屋根についているんですね。
by marimo (2024-11-06 09:00)
渋い色合いが素敵な教会でやすね!
歴史を感じやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2024-11-06 12:53)
最後の画像のリース、おしゃれ感が半端ないですね。
シンプルでいて存在感があって。余白の素敵さは真似
できないですねー(ΦωΦ)キラーン☆
by あとりえSAKANA (2024-11-06 14:41)
こんばんは^^
歴史ある建築物や噴水など、趣があり素敵ですね♪
見て回ったら楽しいでしょうね^^
by いろは (2024-11-06 18:03)
ヘリンボーンはニシンの骨という意味だったんですね。
好きな柄なんですが知りませんでした。
by cheese (2024-11-06 21:17)
趣のある素敵な街ですね。
人もほとんどいないし、散策が楽しそうです。
ハンザ都市って、いっぱいあるなぁ…
by めぎ (2024-11-07 02:10)
こんにちは。
ベルフケルク(山教会)ですが、ロマネスク様式から「改修・改築を経て後期ゴシック様式」は大変興味深いです。ロマネスク様式とゴシック様式には建築的な類似点が多そうです。また、内部を観ると明るくスッキリ感あり、モダンな印象です。ステンドグラスが意外にシンプルな感じです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-11-07 13:50)
2年前ならまだいいですよ。
私なんてまだ3年前の話です^^;
日が当たっているところと当たっていないところで建物の感じが違っていて面白いな~
気の向くままに散歩するのも楽しいですね^^
by miffy (2024-11-07 16:07)
→皆さま「噴水から坂道を上る」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。ズトフェンの街から列車で移動してきて、荷物を持ったままの散歩ですが、なだらかな坂道だったので、大丈夫でした^^。全く知らない街の散歩はワクワク感がたっぷりですね。
→響さま
欧州でも春のチューリップの時期以外はあまり知名度がないオランダですが、見どころ多いです^^。
→JUNKOさま
どこの街でもだいたい街の真ん中に大きな広場があって、そこで市場が開かれたり^^。煉瓦畳、敷き方もパターン色々なので模様を見てるのも楽しいです。
→YAPさま
尖塔が2つ、たまにありますが、教会の懐具合で片方が未完だったりも多いですね。今までもたくさん紹介してきたように煉瓦畳みはオランダでは一般的です^^。山もないし、石が取れるところも限られているので、煉瓦を焼いて、道に敷いたり、教会や家を建てたり。今でも煉瓦畳多いです。駐車場もそうで、敷く煉瓦の色を変えて区切りを示したり。
→kuwachanさま
ロマネスク様式で建てられた教会は多いものの、それが残っているのは少ないかもしれません。残っていても一般公開されてない部分だったり。塔はいかにもゴシックですよね^^。
→mauさま
リース作りもされるんですね、すごいな^^。これからの時期、リースを見ると気分がウキウキしてきます。
→marimoさま
オランダはあまり石が取れるところがないんですよ。山もないから。なので煉瓦を焼いて、家を作ったり教会を作ったり、道に敷いたり^^。塔の風見鶏、両方についてますね。でもそれぞれ違う方向を向いていて。この短い距離で風向きが違う^^?
→ぼんぼちぼちぼちさま
煉瓦の色の街っていいですよね。教会もシブいし^^。古くから栄えた街だから街の建物も古いものがあったり。
→あとりえSAKANAさま
紺色でもさらに濃い暗めな色のドアに、このリースがぴったりマッチしてました^^。余白の美しさ、ありますよね。こんなリースの似合う煉瓦造りの家に住んでみたい。
→いろはさま
散歩しながら街の雰囲気を堪能し、育てられてる植物をチラッと拝見し、あぁいいなぁ・・・とうっとりなのでした^^。
→cheeseさま
ヘリンボーン、いい模様ですよね。私も好きです^^。もし自分の庭があったら、この敷き方でレンガの小道を・・・と夢見てます。
by Inatimy (2024-11-07 23:49)
コメント遅くなっちゃいました^^
ヘリンボーン模様のレンガ、凝ってるなぁ、素敵ですね♪
窓枠の黄色が、効いてますね。
by おと (2024-11-08 01:02)
→おとさま
コメントいただけるだけでも有難いです、どうかお気になさらず、お気軽に。無理せず日々の暮らし優先で^^。ヘリンボーン模様、いいですよね。煉瓦の敷き方、いろいろあるので見てるだけでも楽しくて。窓枠の黄色もインパクトありますよね。通りの雰囲気を壊さないか、ギリギリのラインを攻めてるなと感じました。
by Inatimy (2024-11-08 05:23)
→めぎ様、Boss365様、miffyさま ごめんなさい。大変失礼しました。途中で切れてしまってました・・・。
→めぎさま
広場の近辺、街の中心の方は賑やかなんですけどね^^。この教会のあたりはとっても静かでした。オランダや北欧を旅して、ハンザ都市って思ったより多いなぁと実感。教科書の文字だけで覚えた言葉が、この年になって身近なものに感じられます。
→Boss365さま
元々あった教会から時代を経て手狭になったのか、修復が必要になったのか、様式が変わっても歴史の中を生きてきたっていうのがすごいですよね^^。あまりにスッキリとしていて、誰もいなかったので、この先へ進んでいいのかもわからず、入り口付近で一枚撮らせてもらっただけで外へ・・・。
→miffyさま
3年前・・・ふふふ、その3年間になさった旅のお話も楽しみにしてます^^。デーフェンターに旅したのが12月、太陽がものすごく低い位置を移動する時期だったので、建物の陰で日が当たらない家も多くて。昼過ぎなのに、夕方みたいな感じなんですよ。だいたい見たいものがあるところの位置は把握してるんですが、道は適当です^^;。
by Inatimy (2024-11-08 07:01)