街を眺められる場所 [街並み]
自転車のある風景、オランダのどこにでもある日常。
目立つと盗難の可能性が高まるから、地味な自転車が多いかもしれない。
8月中旬、列車に30分ほど乗ってLeiden ライデンを訪れた、日帰りのお話の続き。
ライデンは、アムステルダムの南西、約36kmほどのところにある街。
ライデンは、アムステルダムの南西、約36kmほどのところにある街。
最低15.5℃、最高24.5℃くらいの日。
※ 前回の、ミュージアムから裏道を抜けて賑やかな街の中心でぶら下がった靴を見た話は、こちら。
※ 前回の、ミュージアムから裏道を抜けて賑やかな街の中心でぶら下がった靴を見た話は、こちら。
頭上にぶら下がる靴の通りを歩いて、自転車を見て、やって来たのは・・・
・・・淡いクリームイエローの門。 その門の上には剣を持ったライオン。 ライデンの紋章でもある。
ライオンの元の盾には交差した2つの鍵。
その両側にあるのが、今から行くところのミニチュアサイズの像。
その両側にあるのが、今から行くところのミニチュアサイズの像。
ミュージアムを見た後、私の刺繍糸の買い物も済ませ、
Kamoさんに「他に行きたいところある?」と聞いたら、ここを見たいというので道案内。
Kamoさんに「他に行きたいところある?」と聞いたら、ここを見たいというので道案内。
門をくぐって、カフェのテラス席の間をすり抜けて、階段を上がってきた。
途中で振り返ると、枝葉の隙間からゴシック建築の教会が見える。
途中で振り返ると、枝葉の隙間からゴシック建築の教会が見える。
赤い扉を抜けて入ると・・・
・・・目の前に広がるのは、煉瓦造りの環状の壁。 中央には大きく育った木々。
連なるアーチの上には歩ける通路がある。 壁の上部は凸凹した形で、銃眼があったり。
アーチ部分の銃眼はそれより少し大きめ。
アーチ部分の銃眼はそれより少し大きめ。
ここは、1150年に建てられたBurcht ブルフト(意味は城砦)。
それ以前にも木造のが建ってたらしい。 煉瓦造りになり、何度か修復を重ねて、現在まで維持されている。
それ以前にも木造のが建ってたらしい。 煉瓦造りになり、何度か修復を重ねて、現在まで維持されている。
その通路から、外側を眺める。 さっきのゴシック建築の教会堂がチラッと見える。
下を見ると傾斜。 ブルフト(城砦)はなだらかな丘の上に建っているのだ。
下を見ると傾斜。 ブルフト(城砦)はなだらかな丘の上に建っているのだ。
山がない、どこまでも平な地のオランダゆえ、この丘は人工的に作られた。
簡単にいうと、運河を掘って出た土を盛って高くしたらしい。 すごい量だな・・・。
簡単にいうと、運河を掘って出た土を盛って高くしたらしい。 すごい量だな・・・。
通路では約20m(丘の高さ+壁の高さ)からの眺めを楽しめる。
左に見えるのは、Marekerk マーレ教会。
Museum De Lakenhal ミュージアム・デ・ラーケンハルの前の道からも見えていた建物。
Museum De Lakenhal ミュージアム・デ・ラーケンハルの前の道からも見えていた建物。
右に見えるのは、85mの高さの煙突を持つGasfabriek ハスファブリーク(ガス工場)。
1967年に天然ガスが導入されるまで、そこで石炭からガスを生産していたよう。
1967年に天然ガスが導入されるまで、そこで石炭からガスを生産していたよう。
通路から内側を見ると、こんな感じ。 あの螺旋階段を上がって来た。 環状の壁の平均的高さは6.2m。
ブルフト(城砦)の外側にも木々が生い茂る。
夏、元気よく育った緑で視界が覆われ、通路の隙間からはあまり外の風景が見えなかった。
夏、元気よく育った緑で視界が覆われ、通路の隙間からはあまり外の風景が見えなかった。
入って来た赤い扉とは別の扉から抜けて・・・
・・・煉瓦の壁の外へ。 くるっと歩いて回れる。
さっきも見えていたゴシック建築。
Hooglandse Kerk ホーホランツェ・ケルク(直訳は高地の教会)。
Hooglandse Kerk ホーホランツェ・ケルク(直訳は高地の教会)。
裏道から抜けて・・・
・・・Oude Rijn アウデ・ライン(直訳、旧ライン)が流れる道へ。
ドイツのライン川の支流・分流であり、北海へと続く。
これに沿ってしばらく歩いて、ジグザグに駅の方へ向かおう。
これに沿ってしばらく歩いて、ジグザグに駅の方へ向かおう。
ブルフト(城砦)からも見えていたMarekerk マーレ教会。 八角形の建物。
1649年に、オランダで最初の、プロテスタントの礼拝のために建てられた教会。
1649年に、オランダで最初の、プロテスタントの礼拝のために建てられた教会。
Marebrug マーレブルッフ(マーレ橋)。
可動橋で跳ね橋だけど、大きな船はもう他のルートを通るので、長い間開くことなく今に至るらしい。
可動橋で跳ね橋だけど、大きな船はもう他のルートを通るので、長い間開くことなく今に至るらしい。
左にチラッと見えてるのが、橋の管理人の詰所みたいな小屋で・・・
・・・今は人の姿はなく、何かしらの展示に使われている。 鳥の剥製とか、植物とかがあった。
すぐそばのもう一つの橋には、プランターの花が飾られて。 時間は16時45分。
少し歩いて、マーレ橋とマーレ教会のある風景を撮る。
マーレ教会の上部をズーム。 ここにも時計を発見。 ちゃんと時間が合ってる。
ミュージアム・デ・ラーケンハルの前を通って・・・
・・・来た道を引き返す途中で見た風車、De Valk デ・ファルク(意味はハヤブサ)。
ここまで来れば駅までは一直線。 また近いうちにライデンに。
ついでに夕飯も外食すればいいのに・・・って思われるだろうけれど、
たとえレンチンの簡単なものになっても家でゆっくりと食事したいと思う我が家2人なのだった^^;。
たとえレンチンの簡単なものになっても家でゆっくりと食事したいと思う我が家2人なのだった^^;。
それに、日本だと美味しいお店がいっぱいあるから、あそこもここも行ってみたいと思うのに、
いざ一時帰国すると、なぜかデパートでお惣菜やお弁当を買って宿で食べてしまうんだな。
いざ一時帰国すると、なぜかデパートでお惣菜やお弁当を買って宿で食べてしまうんだな。
不思議。
こんにちは。
「地味な自転車」ですが、ベーシックで頑丈?飽きのこないデザインです。
煉瓦造りの環状の壁に「銃眼」の文字あり、敵を迎え撃つ?防壁みたいですね。
マーレブルッフ(マーレ橋)・跳ね橋として稼働していないみたいですが・・・
モダンで大変頑丈な作りです。
橋の管理人の詰所ですが、何となく?カフェにしたい感じです(爆)。
ところで、以前は外食中心でしたが・・・
歳重ね?「家でゆっくりと食事」する事が多くなりました。
食べたり飲んだりした後に動くのが億劫・面倒になっています!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-10-25 17:42)
電動アシストなんか乗っていたらすぐに盗まれそうですね。
地味なママチャリが一番かもですね。
by ma2ma2 (2024-10-25 18:19)
ライデン、いいなぁ。素敵な街並みですね。我が家も、家に帰れる範囲のお出かけだと、ほぼ外食しません。一時帰国時は、友達と会って食事する時以外は、家で自炊(笑)。のんびりとリラックスできますしね~。
by おと (2024-10-25 18:44)
平たい街をどこまでも自転車で...なんて素敵な旅なのでしょう。
風を感じながらのサイクリングはいいなあ、憧れます。
...でもね、わたし自転車乗れないんです(涙)
by ナツパパ (2024-10-25 19:40)
教会、ライデンの小さな町のイメージからはちょっとびっくりの大きさですね。
昔栄えたんだなあって感じました。
うちも夕食はうちでってことばかり。
前回のヴィサンブールからも帰ったのは土曜日で土日とも予定がなかったし、しかも時間の融通の効く車なのに、午前中に現地を出て帰宅し、お昼さえうちで食べました。
by めぎ (2024-10-25 20:44)
そうなんですか
帰国された時は、是非レストランや居酒屋で食事をされてくださいな。
美味しいですよ。
by 八犬伝 (2024-10-25 20:46)
渋くてカッコいい自転車ですね。
アーチが並んでいる風景も素敵です。
運河の土を山にするって良いアイディア!!残土が発生しないってことですものね。
by みち (2024-10-25 22:24)
山を造ってしまいましたか。人間は大きなことがやれるんですね^^
by 斗夢 (2024-10-26 04:35)
丘でさえ人工的なものって、オランダってそんなにまで平地が続く地形なんですね。
我が家も夕食はほとんど外食しません。
食べ終わってから家に帰るのが、なんとなく面倒で。
食後はそのまま少しの時間グテーっとしたいのですが、外食だとそんなことできないので。
by YAP (2024-10-26 07:08)
木々の向こうに見えてきた
どーんとそびえたつゴシック建築の教会。
その佇まいに街のシンボル的な存在感が伺えます(*'▽')
それを臨んだ場所はオランダにしては珍しく
けっこう起伏があるように思いましたが
なんと人工的に作られた丘なのですね(・∀・)
街なかで道路と同じくらいの高さを流れる水路
こちらのほうがいかにもオランダらしい風景に
感じます(^^)
by あおたけ (2024-10-26 07:37)
平らな土地での城はやはり攻め入られないための諸々な工夫が必要なんですね。
日本のお城はたいてい小高い位置にありますものね。
城砦というんですね。眼鏡橋的なのを見ると、この中に水路があるのかな?
なんて、南禅寺の風景と重ね合わせてしまいました。
旅先の部屋でお惣菜で晩御飯、あるあるかもです。
ホテルで晩御飯がついていたら、それが一番かな。
相方は、お酒飲んで帰るのが億劫みたいですが、
食事つきプランは、すぐに完売になってしまうのです。
by marimo (2024-10-26 08:55)
ライデン、遠い昔に訪れたことはアルのですがこの景色にはビックリ!そうか、人口の丘ね、それなら理解出来ますがオランダで丘なんて南部でも行かない限り普通はないですモノね(笑)!!
by トモミ (2024-10-26 09:59)
木々のあい間から見える建物がエキゾチック、自転車は日本と同じ風景なのに、とても洒落で素敵に見えます。
by JUNKO (2024-10-26 16:38)
どこまでも平らな地…人工的につくられた丘
坂の多い横浜とは大違い
by ヤッペママ (2024-10-26 18:04)
こんばんは^^
ゴシック建築って素敵ですね♪
マレー橋とマレー教会のある風景も好きです。
by いろは (2024-10-26 18:06)
運河を造るために掘った土が丘になってしまうとは本当に凄い量ですよね。
丘の上にゴシック様式の教会、空に向かって聳える尖塔がより目立ちますね。
木々の間から見える教会のショットがステキです^^
by kuwachan (2024-10-26 22:55)
自転車のある古い街って、いいでやすよね!
日常使う実用的なものでは、自転車と傘って、とても美しい形をしていると思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2024-10-27 11:18)
→皆さま「街を眺められる場所」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。干拓して大地を作り上げてきたオランダ人、土を盛って丘まで作るとはすごいですよね^^。
→Boss365さま
オランダの自転車はかなり頑丈。その分、価格も高く、いいお値段します^^;。だから盗られるとかなりの痛手。橋の管理人の詰め所、カフェにするには小さすぎなんですよね・・・。家で食べるの、そうそう、飲食の後に家まで帰らないといけないっていうのが面倒かもしれない。
→ma2ma2さま
電動アシストも狙われやすいかも。ママチャリみたいなお手軽な自転車はオランダにはないですね・・・かなり古いのじゃないと。すごく頑丈に作られてるんですよ。
→おとさま
友達とは私はランチが多いかな。日本にはもう実家も無いから自炊はしないし、夜は静かに食べたいのもあって、お惣菜を買って宿で食べてしまうのかも^^;。
→ナツパパさま
自転車の旅・・・あ、我が家は列車でこの街に来てます^^;。冒頭の写真は単に街で見かけた自転車のある風景を撮っただけで・・・。我が家が自転車でいったのはキューケンホフくらいかな往復で70kmほどはあったかも。
→めぎさま
ライデンはかなり古い街なんですよ。レンブラントの生まれ故郷でもあります^^。日本に一時帰国した際くらいは和食なんかを外で目一杯食べればいいのに、いざ日本に到着すると、どうもその気が失せて、宿の部屋でゆっくり。行く前は食べたいものが山ほどで、選びきれないほど店を見てたのに。
→八犬伝さま
一時帰国する前はあれこれ食べたいもののお店をチェックしたりするんですが、一旦日本に入ってしまうとデパ地下のお惣菜など買って宿の部屋でゆっくり食べたくなってしまうんですよね・・・^^;。デパ地下のもすごくおいしくって。
→みちさま
丘を作るための土を調達するために運河を掘るっていうのもすごい発想ですよね^^。オランダは本当に土があまりなくって、今の工事現場でも砂が使われていたり。貝殻が入ってる砂、最初見た時はびっくりでした。
→斗夢さま
干拓して土地を作ったり、植林して森を作ったり、オランダ人はそうやって国を作ってきたんですよね、すごいです^^。
→YAPさま
ものすごく平な地です。丘は南のリンブルフ州まで行かないとないです^^。あれもこれも食べたいと日本の食べ物に飢えてるはずなのに、日本に住んでいた頃もあまり外食しなかったので、一時帰国で日本に入ってしまうとすっかりそのモードに切り替わってしまうんですよね。で、オランダに戻ってきて、あぁ、あれ食べに行っておけばよかった、ってなって^^;。家で食べると食後もそのままゆったりできるのでいいですよね。お店だと並んでる人もいるから早く出ないといけないって思っちゃうし。
→あおたけさま
運河がY字になっている地形に建つ城塞みたいなところです^^。そこに土を盛り上げて丘状に。干拓して地面も作るし、植林して森も作るし、なんでも作ってしまうオランダ人すごいです。道路と水位がさほど変わらない、しかも運河には柵もない、それがオランダらしい風景かも。
→marimoさま
居住する作りもなくお城というより防衛のための砦なんですけどね^^。煉瓦造りの壁は普通の壁で水路はないです。土を調達するために作られた運河はまた埋められてもう今の時代には残ってないみたい。コロコロと大地を作り変えるオランダ人、面白いです。日本は夕食付きの宿が多いですよね。ノルウェーで夕食付きの宿を見つけて泊まったことがあるんですが、次に行こうと思ったら夕食付きはやめてしまったようで、ショックでした・・・。
→トモミさま
そうなんです、人工的な丘です^^。といってもオランダ人はなんでも作ってしまうから人口のものだらけかも。アムステルダムの森林公園のボスも植林して作った森だし。昔大きな湖があったところを干拓して土地を作り上げて、今ではホーフトドルプの街とかスキポール空港とかになってるしね。
→JUNKOさま
たまにはこんな高さから街を眺めるのもいいなって感じです。高いビルから見るのとはまた違った感じ。自転車、オランダのはすごく頑丈な作りで、割といいお値段します^^;。
→ヤッペママさま
横浜は出張で中華街近辺あたりと新幹線の駅くらいしか記憶にないんですが、そんなに坂のある土地だったんですね。いつかゆっくり見て歩きたい街です^^。
→いろはさま
ゴシック建築の教会、横で壁を支える飛梁がまた美しいんですよね^^。マレー教会も上から見ると八角形の建物なんですって。
→kuwachanさま
運河を作った時の土を盛り上げてできた丘、そこから見る教会はまだまだそれよりも背が高く、教会を作り上げる技術もすごいですよね^^。ない物足りないものがあると人はその制限の中でどうにかして作り上げようとする工夫を生み出して、そこが面白いなと思います。
→ぼんぼちぼちぼちさま
オランダ、自転車は多いですが、雨の日でも傘をさして歩く人がほとんどいません^^;。私も雨の日はフード付きの上着やレインコートを着るようになりました・・・。
by Inatimy (2024-10-31 16:25)
ゴシック建築の教会、マーレ橋とライデンには見どころが多いですね。
文教都市だけあって、自転車で通う学生が多いのかな?
レンブラントの生家?があるとか。訪れてみたい街です。
by Jetstream (2024-11-01 20:06)
→Jetstreamさま
学生がいる、いない関係なく、オランダ全土、自転車が多いです^^。残念ながらレンブラントの生家はもう無くて、建っていただろう場所の建物の壁に「レンブラント・ファン・ライン 1606年7月15日にここで生まれた」とオランダ語で記された碑のプレートがあるだけです。シーボルトが住んでいた家はあって現在はミュージアムに^^。
by Inatimy (2024-11-02 22:48)