森のそばの教会へ [街並み]
水に浮かんだガーベラの花に惹かれた。
ガーベラはオランダに来てから知った花。
友達の家に遊びに行くときに、何度か持って行ったことがある。
友達の家に遊びに行くときに、何度か持って行ったことがある。
9月中旬、ふたりで森林公園のAmsterdamse Bos アムステルダムの森へ出かけた日の続き。
最低8℃、最高19.5℃くらいの日。
最低8℃、最高19.5℃くらいの日。
※ 前回の、森と、桟橋からの怪しげな湖を楽しんだ話は、こちら。
森と湖を見た後、尖塔が見えていた教会、Bovenkerk ボーフェンケルクにある
Sint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルクに寄った。 この日はお祝いのイベントをしていて。
Sint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルクに寄った。 この日はお祝いのイベントをしていて。
教会堂の中は綺麗に再建されていた。 ここまで来るまで6年もかかったんだな。
火事のニュースは衝撃的だった。 2018年9月15日の夕方に出火して、
主塔(森から見えていた尖塔)だけを残して屋根が焼け落ちたのだった。
主塔(森から見えていた尖塔)だけを残して屋根が焼け落ちたのだった。
新しい床はタイルでモザイク模様になっていた。
火事から8ヶ月ほど経った頃の、2019年5月下旬に、その主塔に上った記事は、こちら。
塔からの眺めと、そこから見えた崩れた屋根の写真がある。
塔からの眺めと、そこから見えた崩れた屋根の写真がある。
キャンドルの王冠のような照明。
オランダ語では、kroonluchter クローンルフターというよう。
シャンデリアみたいなものも意味するみたい。
シャンデリアみたいなものも意味するみたい。
その奥に見えていたステンドグラス。 聖書のお話を表している。
左側の一番下は、星に導かれ東方の三博士が聖母子を訪ねているシーンだった。
左側の一番下は、星に導かれ東方の三博士が聖母子を訪ねているシーンだった。
主祭壇に置かれていた三連祭壇画。 絵ではなく浮き彫りにしたような像なのだけれどね。
そうそう、書き忘れたけれど、ここはローマ・カトリックの教会。
そうそう、書き忘れたけれど、ここはローマ・カトリックの教会。
上か下げられていた十字架のキリスト像。 この像は、閉鎖された他の教会から移されたもの。
オランダ北部のフリースラント州の、人口4570人ほどの小さな街Workum ヴォルクムにある教会、
Sint-Werenfriduskerk シント=ヴェーレンフリードゥスケルクから。
Sint-Werenfriduskerk シント=ヴェーレンフリードゥスケルクから。
他にも、説教壇、マリアとヨセフの祭壇、像なども移されたそうな。
ヴォルクムは昔、行ったことがあり、小さな街の歴史博物館でカメラ・オブスクラを見たのを覚えてる。
ヴォルクムは昔、行ったことがあり、小さな街の歴史博物館でカメラ・オブスクラを見たのを覚えてる。
さっき話した王冠状の照明。 本物のキャンドルではなく、電気。
以前にあったのは、火事で落下して熱で壊れて錆も出てしまったらしいから、新たに再現されたものかも。
以前にあったのは、火事で落下して熱で壊れて錆も出てしまったらしいから、新たに再現されたものかも。
翼廊の東側のバラ窓、
Martelaren van Gorcum ゴルクム(ホルクム)の聖殉教者の描かれたステンドグラス。
Martelaren van Gorcum ゴルクム(ホルクム)の聖殉教者の描かれたステンドグラス。
1572年、南ホラント州にある街、ゴルクム(ゴリンヘム)の19名の聖職者が捕えられ拷問を受けた末、
同州にある街、デン・ブリエルで処刑されたという。 (正確には司祭17名、信徒兄弟2名らしい。)
同州にある街、デン・ブリエルで処刑されたという。 (正確には司祭17名、信徒兄弟2名らしい。)
翼廊の西側のバラ窓のステンドグラス。
上の方に、聖アンデレ十字3つのアムステルダムの赤い紋章が入ってる。
上の方に、聖アンデレ十字3つのアムステルダムの赤い紋章が入ってる。
主祭壇の左の柱にあった説教壇。 これもヴォルクムの教会から移されたものかも。
主祭壇の左側にあるマリアの祭壇。 これも移されたもののよう。
その上のステンドグラス。 幼子イエスを膝に、青衣をまとったマリア像。
主祭壇の右側のヨセフの祭壇。 これも移されたものらしい。
ちなみに、柱にある赤い服を纏った像が、この教会の守護神である聖ウルバヌス。
その上のステンドグラス。 中央にいるのが聖ヨセフかな。
ヨセフは、マリアの夫で、イエスの養父。
ヨセフは、マリアの夫で、イエスの養父。
入って来た方向へ振り返る。
多くの教会はエントランス上にパイプオルガンが設置されているけれど、まだ無い。
多くの教会はエントランス上にパイプオルガンが設置されているけれど、まだ無い。
オルガンも後々、先に述べた教会から移されたものが設置されるよう。
火事から助け出されたと思われるピエタが痛々しかった。
立派に再建されて良かったと思う。
我が家のささやかな3ユーロも、このどこかに使われてるのかもしれない。
2019年にSt.Urbanus Chocolade(聖ウルバヌス・チョコレート)が販売されていて、
5ユーロのうちの3ユーロあまりが教会の修復費用に当てられる、というので購入したのだった。
5ユーロのうちの3ユーロあまりが教会の修復費用に当てられる、というので購入したのだった。
選んだのはピュア(ダーク)。 200gもある大きめなもので満足感あり。
普通の板チョコが1枚50g〜60gなので、たっぷりと食べ応えがあった^^。
普通の板チョコが1枚50g〜60gなので、たっぷりと食べ応えがあった^^。
タグ:教会
教会の火事というと、パリのノートルダム大聖堂の火事を思い出します。
あと、山口県のサビエル記念聖堂。(「サ」 は濁らないらしい)
いずれも観光で見学したことある教会だけに、強く記憶に残ってます。
この記事の教会のニュースは、知りませんでした。
Inatimyさんの以前の記事も拝読しましたが、まだ火事の傷跡が生々しい頃の訪問だったんですね。
今のこの姿までの再建は、多くの人の力で実現したことでしょう。
by YAP (2024-11-15 17:52)
2019年の記事、読んできました^^
火事の後の塔からの屋根、再建されて、本当に良かったですね。
閉鎖された教会から移してくるというのも、良いアイデアですよね。
by おと (2024-11-15 20:42)
この火事のお話、とても良く覚えています。ショックでしたよねぇ…
教会が立派に蘇りましたね。新しいけれど、移転してきたものの所為か新し過ぎなく見えて素敵です。
きっとたくさんの人がチョコレート買ったんでしょうねぇ…
by めぎ (2024-11-15 21:15)
ノートルダム大聖堂が再建されたようですね。
by 斗夢 (2024-11-15 21:35)
ガーベラ、茎が太いから花を目立たせるなら浮かべるのは良いアイデアかもしれません
教会…復旧して良かったですね
ピエタもお掃除してあげて欲しい
by mau (2024-11-15 23:28)
やっぱりキリスト経のお国柄ですね。
教会の火事、というと、やはりつい最近のノートルダムを
思い出します。
こちらは立派に再建されて何より出したね。
by 向日葵 (2024-11-16 02:58)
バケツの水に浮かべた
ピンクのガーベラがかわいい(*'▽')
それを置いているのが
教会のお庭というところにも
風情を感じます(´ー`)
日本でも最近は“花手水”などで
よく見かけますが
涼し気で素敵ですよね♪
火事という災難から見事に再建された立派な教会。
美しいヴォールト天井やステンドグラス、
新しいモザイク柄の床面などを眺めると
Inatimyさんも感慨深いものがおありでしょう(*´ω`)
ところで・・・
まもなくSSブログがサービス終了するようです。
ご存じでした?(・ω・`)
https://blog-wn.blog.ss-blog.jp/2024-11-15
by あおたけ (2024-11-16 06:32)
焼け落ちた教会にいらした時の記事の事覚えています。
もうそれから5年以上も経っていることに驚きました。
時が経つのは早いですね。
すっかり綺麗に再建されてよかったです。
パリのノートルダム寺院も再建されてそろそろ公開されると聞きました。
ピエタ、火事から救い出されてよかったですが火事の物凄さを物語っていますね。
by kuwachan (2024-11-16 07:04)
やけた教会が再建されてよかったです。大きくて立派な教会ですね。美しいです。
by JUNKO (2024-11-16 12:42)
3ユーロ、きっと何かに役立ってますね!アムステルダムの紋章って何故だか好きなんですよねぇ~、個人的なツボ(笑)!!
by トモミ (2024-11-16 14:13)
火事にあって再建
33観音巡りでも同じような状況のお寺を知りました
我が家もガーベラが沢山咲くようになったら水に浮かべてみましょう
by ヤッペママ (2024-11-16 16:37)
こんばんは^^
ステンドグラスが美しいですね♪
バラ窓はノートルダム寺院でも観ましたが、こちらはとても鮮やかなブルーが多いですね。
ピエタ、顔だけ焦げてしまっていますね。残念ですね。
by いろは (2024-11-16 18:51)
再建されてよかったです。
ガーベラもなんですが、いろいろ品種が増えてきて帰宅時に花屋さんに寄るのがそれなりに楽しみです。
by kome (2024-11-16 20:10)
素晴らしい教会の造作とステンドグラスですね。
教会の再建、NHKの番組でノートルダム再建の番組で見ましたが、大変な復元作業です。この教会も同様で6年も再建に費やしたのは容易に察せられます。
by Jetstream (2024-11-16 23:47)
王冠状のキャンドル土台、とても美しいでやすね!
きらびやかでありながら下品さがなくて、
さすがヨーロッパのセンスだと思いやした!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-11-17 14:56)
教会、蘇りましたね。
新しいものと移転されたものが見事に調和して美しいです。
少し黒くなったピエタが痛々しいな・・・
by miffy (2024-11-17 16:03)
家事からの復活だったのですね。
蝙蝠天井が凄く美しい。
by 響 (2024-11-17 17:46)
→皆さま「森のそばの教会へ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。他の教会から移されたものが、また少しずつ配置され、どんどん良くなっていくのが楽しみです^^。屋根が崩れ落ちた状態を見た時は本当にショックでしたが、キレイに修復されて本当に良かったです。
→YAPさま
パリのノートルダム寺院もよく行っていたので、尖塔が崩れ落ちる映像を見た時は言葉が出ませんでした。でも今年の12月8日にお披露目のようなので後もう少しですね^^。山口県のサビエル記念聖堂は焼失前の姿とは全く異なっててびっくりでした。
→おとさま
オランダには閉鎖されて売却される教会も多くて。内装品など別の教会で残る形になり、今回はタイミングよくお互いの教会が助かったみたいです^^。
→めぎさま
新しくなってもちゃんと以前の教会の様子を残すようにしてあるのでさほど違和感なく。単に寄付を募るのではなく、チョコという形を取ったのもいい案だなと思いました。2023年まで販売してたみたい。
→斗夢さま
そちらは12月8日だったかにお披露目のようですね^^。
→mauさま
花の国オランダ、いろんな花の見せ方に驚かされます^^。長靴、木靴に球根植えたりとかね。
→向日葵さま
オランダ北部の方は今の時代ほとんど無信仰なようです。教会も閉鎖されたり、新たにそれがホテルやカフェ、イベント会場になったり。カトリックは南の方が多いかも。
→あおたけさま
水に浮かべた花は涼しげですよね^^。ほんと、日本では花手水ってありますよね。風情があって好きです。教会堂はそのままの雰囲気で、その横に全く新しく追加されたガラス張りの部屋もあって、その区別がしっかりというのもいいなと思いました。SSブログのサービス終了のお話、リンクつけてくださってどうもありがとうございました。たまに覗いてはメンテナンス情報をチェックしてたのですが、ちょうど見た後にその終了の記事がアップされてたようです。情報、すごく助かりました^^。
→kuwachanさま
ピエタ、痛々しいですよね。火事の激しさが伝わってきます。ノートルダム大聖堂も今年の12月8日だったかに公開されるみたいですね^^。どうなっているのか気になるところです。クリスマスのミサも行われるのかな。
→JUNKOさま
再建されて新たに生まれ変わっても以前の面影はそのままで、横に新しく増築。ガラス張りで明るい光が入ってました^^。
→トモミさま
紋章、私はエンクハウゼンとかウルクの魚の入ったのが好きです^^。かわいい。
→ヤッペママさま
ガーベラを育ててらっしゃるんですね。いい花ですよね。長い茎なところも私は好きです^^。切り花で楽しんでも、毎日切り戻しても平気だし。
→いろはさま
ノートルダムのバラ窓よりはかなり小さめですが、とても美しい色でした^^。ピエタ、向かって左側の面が焼けてしまって火事の恐ろしさが伝わってきます。
→komeさま
再建されやっとここまできました。嬉しいです^^。ガーベラも種類が増えましたよね。八重咲もあるし、色のバリエーションも豊富で。
→Jetstreamさま
ノートルダムの再建も大変だったでしょうね。教会堂の規模も大きいから。今年の12月8日に再開だそうなので、後少しですよね^^。
→ぼんぼちぼちぼちさま
王冠上のキャンドルの照明、美しいですよね^^。ピカピカなところがまだ真新しい感じがしますが、そのうちこなれていくんでしょうね。
→miffyさま
ちゃんと昔の雰囲気を残したまま修復再建されたみたいで、火事で残った部分とうまく調和されてました^^。新たに横にガラス張りの部屋まで増築されてて、明るい光の入る部屋でした。教会のイベントに活躍しそう。
→響さま
交差リブヴォールトのことをコウモリ天井って言うんですね。なんだかかわいいな^^。
by Inatimy (2024-11-22 20:31)