街のもう一つの教会へ [ズトフェン&デーフェンター 2022 冬]
赤と緑・・・だけではなく、そこに紫を合わせるところ、色使い上級って感じ。

2年ほど前、2022年12月下旬、列車でZutphen ズトフェンを訪れ、
翌日にDeventer デーフェンターに移動した日の続き、21話目。
翌日にDeventer デーフェンターに移動した日の続き、21話目。
デーフェンターはアムステルダムの東の方、やや南寄りに、直線距離で約86kmほどのところにあり、
ズトフェンからは直線距離で約12km北に位置する。 この日の最高気温は9℃くらい。
ズトフェンからは直線距離で約12km北に位置する。 この日の最高気温は9℃くらい。
※ 前回の、広場の計量所を見て、カフェでおやつを食べた20話目は、こちら。
カフェを出て、宿とは反対の方向、南東に続く道を行くと・・・

・・・大きな建物が見えてくる。
1450年〜1525年の間に、ゴシック様式で建てられた教会で、Lebuinuskerk レバウヌスケルク。
デーフェンターの街の守護聖人を祀ってあるそうな。
デーフェンターの街の守護聖人を祀ってあるそうな。

中に入ると、古い煉瓦造りなのに、奥のライトの色でちょっとモダンな感じもする。
椅子もベンチみたいな作り付けのものではなく、新しいものが並べられていた。
椅子もベンチみたいな作り付けのものではなく、新しいものが並べられていた。

ちょこっとズーム。 緑と紫。
この記事の冒頭の、赤い扉につけられたクリスマスリースの写真は、この教会のエントランス。
この記事の冒頭の、赤い扉につけられたクリスマスリースの写真は、この教会のエントランス。

振り返ると出入り口。 その上に、大きなパイプオルガンがあった。

銀色のパイプにくすんだ淡いグリーンがおしゃれな。 上には竪琴、そしてラッパを吹く天使の姿。
1836〜1839年に作られたパイプオルガンで、
そのパイプは前身の16世紀のオルガンのものを多く使用してるとか。
そのパイプは前身の16世紀のオルガンのものを多く使用してるとか。

天井から下がるキャンドル風な照明もゴージャス。

ローマ・カトリックだと主祭壇がある場所だけど、とってもシンプル。 ツリーが飾られていた。
元々はカトリックだったこの教会を、1580年にカルヴァン派(カルヴァン主義)が所有して、
内部がかなり破壊されてしまったそうだ。 ← 日本では聖像破壊運動と言われてるみたい。
内部がかなり破壊されてしまったそうだ。 ← 日本では聖像破壊運動と言われてるみたい。
なので教会内部は祭壇も聖人像も壁画も残ってなくて、かなりあっさりとしている。
現在はプロテスタント教会。
現在はプロテスタント教会。

サッと中を見て、外に出た。 塔の高さは62.5mらしい。

大きな塔のある教会。 周りにはイルミネーションで作られた白鳥やトナカイの姿などがあった。
こんなに薄暗いけど、まだ15時半ごろ。
こんなに薄暗いけど、まだ15時半ごろ。

教会に面して建っていた、階段状のファサードを持つ切妻屋根の古そうな建物。
ここもホテルのようだった。 レストランもあって。
ここもホテルのようだった。 レストランもあって。
さて、ぶらぶらと散歩しながら、今宵の宿の方へ戻っていこうかな。
☆ ☆ ☆
聖なる柊・・・holy holly。
私の耳にはホウリーホリー、いや、2つ目の単語は微妙にア寄りで、ホウリーハリーとも聞こえる。
私の耳にはホウリーホリー、いや、2つ目の単語は微妙にア寄りで、ホウリーハリーとも聞こえる。
夜、TVを見ていたら画面に山の上にあるハリウッドサインが映って、
Hollywood ハリウッドって、ヒイラギ(柊)の木・木材って意味?・・・と思わず口に出た。
Hollywood ハリウッドって、ヒイラギ(柊)の木・木材って意味?・・・と思わず口に出た。
すると隣に座っていたKamoさんが、聖なるって意味じゃないの?と。
検索してスマホの画面を二人で覗き込む。 hollyはヒイラギ(柊)で、holyが聖なるという意味。
検索してスマホの画面を二人で覗き込む。 hollyはヒイラギ(柊)で、holyが聖なるという意味。
それで、最初の聖なる柊が頭に浮かんだというわけで。
似たような綴り、なのに発音が微妙に違って、意味は全く異なる・・・英語は苦手だ^^;。
似たような綴り、なのに発音が微妙に違って、意味は全く異なる・・・英語は苦手だ^^;。
☆
日本語だと、ひらがなで書くと同じなのに、漢字は違って、意味が全く異なるってこともあるから、
海外の人たちからすると難しいいのかな。
海外の人たちからすると難しいいのかな。
例えば、「くも」も、雲(空の)と蜘蛛(虫の)があるものね。
さらに同じ関西出身の我が家ふたりでも、それぞれイントネーション(アクセント?)が違うときた。
さらに同じ関西出身の我が家ふたりでも、それぞれイントネーション(アクセント?)が違うときた。
私の場合、雲はくがやや強めで、もは音が下がる。 蜘蛛はくから音が上がって、もがやや強め。
標準語だと、また違うんだろうなぁ・・・。
標準語だと、また違うんだろうなぁ・・・。
結局、どちらも難しい・・・。
私も紫が好きなので、このリースはツボです(笑)
これ、めちゃくちゃ欲しい!
by angie17 (2024-12-20 19:16)
この紫と緑の配色は、お洒落ですね。
なるほどなあ
カトリックからプロテスタントに変わった教会なのですね。
そういうのって、結構あるのでしょうか?
by 八犬伝 (2024-12-20 19:49)
Xで[アルトゥル 日本推しラトビア人]@ArturGalata
と言う方の12月18日の記事で【日本語の『はい』は
YESだけど『はい⤴』になると『なに?』になり、
さらに『はいはい』と2回続くと面倒くさい感情を含み、
さらに『はいはいはいはい』と回数が増えると『それそれ
それそれ』の意味に変わり、電話を切る時の『はーい』は
『電話きりまーす。さよならー。』の意味だと知りもう無理】
というのを発見して爆笑。日本語、難しいですね(^^;)
by あとりえSAKANA (2024-12-21 00:06)
チャーチ内部が素晴らしいです。
天上のアーチはとくにすばらしい!
昔は宗派の争いもあったんですね。
by Jetstream (2024-12-21 00:10)
くすんだ淡いグリーンのパイプオルガン、こういう色のを初めて見ました^^上品な色で素敵ですね♪
by おと (2024-12-21 05:49)
ツアーでイタリアを1週間ほど回りましたが、毎日教会めぐりでした。
でも、だんだんいいなあと思うようになりました。ファサード、
ステンドグラス、教会によってはイコン。
ステンドグラスを撮りたかったんですが、三脚は禁止でした∧∧
by 斗夢 (2024-12-21 06:45)
色合いがなんだか教会らしくないと言ってはなんだけど、パステル調で綺麗ですね。
漢字と言えば、「見る」という感じを覚えた生徒たちの何人かが必ず「読みます」を「よ見ます」と書くようになります。可愛いです。
by めぎ (2024-12-21 08:36)
確かに紫が効いてますね!そして、あまりにも素敵なパイプオルガン!!弾いてみたいです(笑)、いや、マジで…
by トモミ (2024-12-21 11:45)
紫ってオシャレ感が増しますよね。
教会内部がゴシック調の外部とつりあいが取れてないのが気になるな・・・
京都の友達がメールでも話し言葉で書いてくるのですが、標準語よりも気持ちがこもっていて好きです^^
by miffy (2024-12-21 13:20)
紫色と赤そしてみどりのリースがシックでいいなぁ♡
教会の中もシックなツリーが飾れるんですね。
柊のお話は面白いですね(笑)
関西と関東では諸々発音が違いますね(≧艸≦)だいぶ慣れました。
by marimo (2024-12-21 15:17)
紫使いのリースお洒落ですね
決まり切った色しか使えないので参考になります
田舎から上京した際アクセントに苦労しました
by ヤッペママ (2024-12-21 17:34)
外観を見るとカトリックの教会らしいなと思ったのですが
内部が破壊されて現在はプロテスタントの教会になっているのですね。
パイプオルガンの色がとっても素敵です。
内部があっさりとしているのでパイプオルガンの存在が印象的。
ここで聴くパイプオルガンの音色は格別でしょうね。
by kuwachan (2024-12-21 17:42)
カトリックだった教会がそんな風に宗派(って言い方で合ってますか?)が同じ建物のまま変わることってあるんですね。
日本のお寺とかでそういうことってあるのかなあ?
歴史が長いと、いろいろ生臭い話もあるんでしょうね。
by YAP (2024-12-21 18:37)
「葉っぱ」のイントネーションは関東と関西で違うなと感じました。
by kome (2024-12-21 18:59)
始めは偶像崇拝、権威主義であっても、後世の者にとっては(仏教徒だから)、なんて美しいステンドグラスだなどと見上げて堪能します。採光や色とりどりのライトアップも含めて。信者様にはもう、それはそれは敬虔な建造物でしょう。しかし(仏教徒にとっては異教徒の)建造物の美を堪能させてもらっています。やっぱり、微細なまでに彫刻された建造物や、色とりどりのステンドグラスは、それだけで美しい工芸品で、美に対する敬虔な心を持ってしまいます。キリスト教の布教活動は世界規模だから、映画を観たり小説を読んだり、下手すれば仏教の伝来や仏教行事よりも、キリスト教に関係する行事を、国教でもないのに日本人は器用に堪能しております。外国の方には理解できないでしょうね。
by tommy88 (2024-12-22 09:41)
ゴシック様式の教会は重厚です。でも内部は華やか。パイプオルガンも立派ですね。ウエストミンスター寺院で初めてパイプオルガンの音を聞いた時身が震えた記憶があります。
by JUNKO (2024-12-22 11:09)
こんにちは。
レバウヌスケルク教会、これまた見事な建物。
内部の椅子はモダンで、移動も可能なので色々な使い方が出来そうな空間です。
パイプオルガンですが、人間比較あり、大きさに驚くばかりです。
ところで「結局、どちらも難しい・・・。」同感です。
ネイティブでも人それぞれ?言語を学ぶのは大変です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-12-22 11:39)
紫の上級色使い、教会内部のドームの色とお揃いっぽいので
教会のテーマカラーか今年のクリスマスのテーマカラーかなーって思いました^^
くすんだ緑がおしゃれなパイプオルガン、こういう色合いのカップ&ソーサーを友人の結婚式の引き出物でいただいたことがあります(≧∇≦)
雲も蜘蛛も同じイントネーションの道産子ですっ(≧艸≦)
by ちぃ (2024-12-22 14:05)
リースもライトも紫が素敵ですね
リースの配色、何かに真似してみようかな
by mau (2024-12-23 00:33)
→皆さま「街のもう一つの教会へ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。これを書いてる今は大晦日。遠くから花火の音が聞こえてます^^。お返事が遅くなってすみません。12月は忙しい月。その上SSブログが終わるので何かと準備が必要で・・・。
→angie17さま
赤と緑だけじゃなく紫を加えるとググッと大人な感じがしますよね^^。
→八犬伝さま
オランダには多いようですよ。北部はプロテスタントが多く、南部はカトリック。でも最近の若い人たちも含めて無宗教という人たちも増えてるようです。
→あとりえSAKANAさま
ふふ、すごく面白いお話をありがとうございます。そう言われれば、「はい」って意味が多いかも^^。あと、日本人って、人が話してる時の相槌が多いですよね。しっかり聞いてますよ、みたいな雰囲気を出してて。こっちの人って無言で聞いてるから、話面白くないかな、飽きてしまったかな、嫌な話題だったかな、なんて日本人だと空気読んじゃいますよね^^;。
→Jetstreamさま
ヴォールト、っていうみたいなんですよね、この天井の建築。日本語だと穹窿(きゅうりゅう)で、漢字が難しくって。宗教の違いっていつの時代でも複雑ですよね・・・。
→おとさま
くすんだ淡いグリーン、いい色ですよね。年代的にはちょっと新しい感じだけれど、オルガンのパイプは古いものから受け継がれてて。
→斗夢さま
イタリアを1週間旅されたの、羨ましいです。私はイタリアへは一度も行ったことがなくて^^;。ステンドグラス、私はいつも手で持って普通に撮ってます。三脚持ち歩くのもセットするのも面倒で^^;。
→めぎさま
教会内部、カルヴァン派の破壊運動などで、壁などが白く塗られてしまったようです。パイプオルガンも古い教会の割には色合いがモダンですよね。「読みます」で思い出しましたが、読むの後に何かがつくと意味が加わりますよね。「読み上げます」とか。ドイツ語もオランダ語も分離動詞って苦手だったけど、海外の人たちから見れば、日本語にも似たようなものがあると感じるのかしらね。
→トモミさま
パイプオルガン、弾いてみたいとはすごいな、楽譜が読める人が羨ましいです^^。私はまるっきりダメで。すごい音が鳴り響くでしょうね、教会って音響良さげだから。
→miffyさま
建物自体はゴシックなんですが、内部は破壊行為に遭って昔のカトリックの教会らしいものが何も残ってなくって。私の友達もメールで話し言葉使ってますよ^^。懐かしい言葉がいろいろ出てきます。ハンガーのことを衣紋掛けって言ってたり。
→marimoさま
紫の色使いが素敵ですよね。本当に大人な感じでシック。関西圏の中でも微妙に使う言葉が違うんですよね。大学でも最初わからない言葉がいろいろありました・・・。神戸の友人のいう「ツレ」とか相手のことを指す「自分」には混乱^^;。
→ヤッペママさま
色使い、参考になりますよね。私も、この紫の使い方には、おぉ!となりました^^。アクセント、今でも標準語のがよくわからずです・・・関西弁って濃い。
→kuwachanさま
最初はカトリック教会だったのが、カルヴァン派に破壊され、その後プロテスタンのの教会になったよう。(カルヴァン派はプロテスタントとはみなさない、という見方の方が強いみたい。)パイプオルガン、色は新しい感じだけれど使われてるパイプは昔の16世紀のものを使用してるから音は当時の感じなんでしょうね^^。
→YAPさま
同じ建物でも宗派(って言い方が合ってるかどうかは私にも不明^^;)も変われば、宗教自体が変わるってこともありますね。スペインだとコルドバに元々はイスラム教徒の礼拝堂だったメスキータを後にそのままでキリスト教徒が礼拝に使ってた建物があります^^。
→komeさま
「葉っぱ」のイントネーション、私の場合は、「葉っ」にアクセントがきます。「ぱ」は音が低くなる感じ。関東は逆かな^^。
→tommy88さま
その逆の立場もありますよ、海外の方々が京都に訪れて神社仏閣を楽しんでいらっしゃいます^^。お互いが理解し合って尊重するのって大事ですよね。
→JUNKOさま
ウェストミンスター寺院、チャールズ国王の戴冠式が行われたところですよね^^。英国には行ったことがないので、TVで見る分しかわからないのですがパイプオルガン、いい音が響きそうな。
→Boss365さま
この教会、借りることもできるみたいで、結婚式、追悼式、会議、展覧会、コンサートとあれこれ今までも貸されてきたようです。言語を学んで習得するのは長い道のりですよね・・・欧州内引っ越すたびに暮らしの言語が変わって、結局どれも中途半端に終わってます^^;。
→ちぃさま
リースの紫、教会内のライトとお揃いですよね^^。パイプオルガンの色のカップ&ソーサー、私も昔、もらったことが。ナルミだったか、ノリタケだったか。あ、Kamoさんと同じだ、雲も蜘蛛も同じイントネーションですよ、Kamoさんも^^。
→mauさま
リースの配色、いいですよね。無r先が入っただけでぐっと大人な感じでシックになって^^。
by Inatimy (2025-01-02 06:01)