SSブログ

聖ヤン大聖堂にて [街並み・デン・ボス]

キャンドルを立てるための、壁についた燭台
植物のツボミや蔓を思わせる装飾が美しく。

dn24bsch63.jpeg
ここは、Sint-Janskathedraal 聖ヤン大聖堂


6月中旬、1時間弱、列車に乗ってDen Bosch デン・ボスに行った日の続き、6話目
アムステルダムから見ると南南東約80kmほどのところにある街。

最低10℃、最高21℃の程よく晴れた日・・・からの曇り空。
 ※ 前回の、聖ヤン大聖堂の外観と中に入って見たものの前半の5話目は、こちら


dn24bsch64.jpeg

Lijdensaltaar ライデンスアルタール(直訳:苦しみの祭壇)。
キリスト受難の話などをテーマにしている祭壇。 1500年頃に作られたものらしい。


dn24bsch65.jpeg

今の大聖堂は1350年から1530年にかけてブラバント・ゴシック様式で建てられたもの、
というのは、前回で述べた。 ステンドグラスが何枚もあるので、見応えたっぷり。


dn24bsch66a.jpeg

先のステンドグラスの一部をズームしたものをトリミング。 若い女性の編んだ髪、衣装がとても美しくて。


dn24bsch67.jpeg

身廊、クロッシング、内陣・・・と、後方、パイプオルガンの下、西側のエントランス近くから、
主祭壇のある方向を見る。 長い。 オランダで一番大きな大聖堂だけある。


dn24bsch68.jpeg

天井から吊り下げられた、キャンドル風のランプがついた照明の下で、見上げてみる。


dn24bsch69.jpeg

ステンドグラスは割と高いところにあって、近寄って見るとこんな感じ。 北側の側廊にて。


dn24bsch70.jpeg

カメラを双眼鏡がわりにしてズームして詳細を見たり。
中央のステンドグラスの真ん中の右側あたり。 

鎧の胸元、水鳥の模様が可愛くて。
おそらくこれは、デン・ボスの南11kmほどのところにある、Boxtel ボクステルの街の紋章


dn24bsch81.jpeg

そのステンドグラスの下部分にも別の紋章らしきもの。 この水鳥は、3羽のガンかな。 可愛い。

オランダ紋章にはライオンなどの動物の他に、水鳥が入ってたりもして、なかなか面白い。


dn24bsch71.jpeg

さらに歩いてステンドグラスを見る。 色使いや植物模様がいい感じ。
ミラノの司教、S. Ambrosius 聖アンブロシウス。 養蜂家の守護聖人。

その左側には・・・

dn24bsch72.jpeg

・・・S. Gregor Magn(Gregorius de Grote) ローマ教皇のグレゴリウス1世

色の濃淡で人物の表情や手の感じもリアルな。


dn24bsch73.jpeg

には何かしら彫像がついていて。 気になったのはこの女性の像。


dn24bsch74.jpeg

というのも、手にお掃除道具みたいなのを持っている。 昔のバケツブラシ

台座には S. Martha 聖マルタ(ベタニアのマルタ)とあった。
主婦、料理人、執事などの守護聖人だそうな。


dn24bsch75.jpeg

西側のちょこっと奥まった礼拝堂にあった像。 1280年〜1340年にオーク材から作られたものらしい。
Zoete Lieve Vrouw van Den Bosch というよう。 デン・ボスの慈悲深い聖母マリアって意味かな。

1566年の偶像破壊から逃れるために市庁舎に移されたり、街がプロテスタントの手に渡った時は
カトリック信仰が戻るまでベルギーのアントワープ経由でブリュッセルに移されたり。

この聖ヤン大聖堂に戻って来たのは1853年のこと・・・とWikipediaに。


dn24bsch76.jpeg

その横のステンドグラス。 
赤い実がなる木の下に、鳥や魚、動物たちに囲まれて、アダムイヴがいる。


dn24bsch77.jpeg

クロッシングあたりから見た、南側の天井のヴォールト、窓のトレサリー(窓の上部の装飾の桟)。


dn24bsch78.jpeg

イコンが何枚も飾られた小部屋もあった。


dn24bsch79.jpeg

クロッシングあたりの柱の上部に見た、建物を持っている

その奥に見える内陣の天井いっぱいに描かれた・・・

dn24bsch80b.jpeg

・・・イラストのような天使の様子が気に入った。 今の時代でも十分通用しそうな感じ。


この日の話、まだ続く。



年末、お掃除や片付け、縫い物など、しておきたいこと、あれこれ動いていたら、
疲れが溜まって少し調子が悪かった。 月曜あたりから、やっと復活の兆し。

もう頑張りすぎるのは止めよう・・・^^;。

nice!(40)  コメント(22) 
共通テーマ:地域

nice! 40

コメント 22

トモミ

オランダ、住んでたのにこんな立派な大聖堂がアルことすら知りませんでした!最後の一行、とても大事です(笑)!!

by トモミ (2025-01-07 11:15) 

Boss365

こんにちは。
聖ヤン大聖堂の扉構造?の祭壇、荘厳でインパクトありです。
また、ステンドグラスも見事、陰影が立体的で圧倒される色彩です。
「ブラバント・ゴシック様式」を正確に理解していませんが・・・
縦に伸びたゴシック様式の内部空間は美しいですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2025-01-07 12:50) 

JUNKO

大聖堂だけあって素晴らしいです。ステンドグラスも美しい。こんな建物を目にできるのうらやましいです。
by JUNKO (2025-01-07 12:51) 

めぎ

素晴らしい場所ですね~色々楽しい発見もあって。
キリスト教の聖堂は中に誰でも入れるというのがいいなって、今回モスクに全く入れなくて思いました。
そうですよ、健康が何より大事。他のことなんて健康あってのことなんですもの。
by めぎ (2025-01-07 17:44) 

斗夢

ステンドグラスがきれいですね。
以前、イタリアなどを巡ったとき、三脚の使用はNGで
うまく撮れませんでした。
ろうそくの灯も撮りたいと思いました。
by 斗夢 (2025-01-07 18:01) 

marimo

ものすご~く高い天井!
これは天井の絵や装飾はどうやって描いたのだろう。
さすがオランダで一番大きな大聖堂だけありますね。
by marimo (2025-01-07 20:00) 

cheese

燭台の模様と後ろの鮮やかなステンドグラス?
のボケがたまらないです。
南側の天井の装飾もとても美しく魅入ってしまいました。
by cheese (2025-01-07 20:32) 

Jetstream

ステンドグラスの絵、色遣いが鮮やかで素晴らしいです。
素晴らしい文化遺産でもありますね。
どうぞご無理されず、お過ごしを。
by Jetstream (2025-01-07 21:14) 

八犬伝

綺麗なステンドグラス
素晴らしいですね。
こういう文化が日本にはないのです。
by 八犬伝 (2025-01-07 21:19) 

mau

ステンドグラス、圧巻ですね
こういうところで讃美歌とかオルガン聴きながらぼーっとしていたいです
頑張り過ぎないようご自愛ください
by mau (2025-01-08 00:08) 

おと

ステンドグラス、ほんとに素晴らしいですね^^
どうぞ無理のないように、お体大事にしてください!
by おと (2025-01-08 07:35) 

imarin

日本ではいろいろな風邪が流行していて、自分も年末からぼやぼや咳したり、怠かったり、調子が出ません。
いろいろな用事がようやく終わったので、これから少し養生します。
inatimyさんもどうぞお大事に。
by imarin (2025-01-08 15:39) 

YAP

水鳥が入った紋章、鳥好きにはたまりません。
こんなかわいいのが紋章になっているなんて、今まで見たことないです。
by YAP (2025-01-08 16:22) 

ヤッペママ

ステンドグラス素晴らしいですね
海外で見た記憶ありますが写真はありません
お疲れになるまで体を酷使なさったのですね
お大事になさってください
by ヤッペママ (2025-01-08 16:37) 

ゆうみ

ステンドグラスの精工さにうっとりします。
凄腕の方の最高傑作ですね。
お体どうぞご自愛くださいませ
by ゆうみ (2025-01-08 16:46) 

tommy88

燭台の装飾まで美しい。
ステンドグラスも美しい。
高い高い天井。
不純物の私ですら、敬虔な気持ちになります。
宗教は違っても、厳かな室内が好きです。

by tommy88 (2025-01-08 18:19) 

kuwachan

聖ヤン大聖堂、オランダで一番大きな聖堂というだけあって
見応えがありますね。
祭壇の中央部分の色がセピアっぽくなっているところも絵画ですか?
ステンドグラスも色鮮やかで見事ですね。
無理し過ぎないことが一番です。私もひしひしと感じています(^^ゞ
by kuwachan (2025-01-08 22:05) 

yk2

このステンドグラスのアダムとイヴの頭上、赤い実のなる木の上にはとぐろを巻いたヘビはいなかった?(^^;。
by yk2 (2025-01-08 23:04) 

テリー

ステンドグラスが素晴らしいですね。
主婦、料理人、執事などの守護聖人の像が、あるとは、面白いですね。
街がプロテスタントの手に渡り、また、カトリックが取り返すという記述がありますが、戦闘があったのでしょうか。

by テリー (2025-01-09 11:48) 

miffy

聖ヤン大聖堂、見ごたえがありますね。
気になる所が多すぎて時間をかけてじっくり見たいですね。

やってる時は一生懸命なので感じないですが、終わったとたんに疲れを感じちゃいますよね。
何事もほどほどにが大事なのかな・・・
by miffy (2025-01-09 15:45) 

みち

ステンドグラスが色鮮やかでとても素敵です。
大きさもあって迫力がありますね。
頑張りすぎないのが大事って、私も最近思うようになりました。
by みち (2025-01-12 00:22) 

Inatimy

→皆さま「聖ヤン大聖堂にて」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。大聖堂の外に装飾として付けられている像、割と新しいものもあって、中には携帯電話でお話ししている天使さんもいらっしゃるとか^^。時代を映しててこういうのもありですね。

→トモミさま
オランダって案外いいものがたくさんあるんですよ。チューリップやチーズ市以外にも見どころたくさん。あれもこれもしておきたいと頭の中で段取りを考え始めたら、なかなか止まらなくなって。休憩して頭のクールダウンも必要ですね^^。

→Boss365さま
難しいこと抜きで、あぁ綺麗♪と感じるだけでも十分。扉構造の祭壇画、これは多翼祭壇画になるんだったかな。絵画は6枚、中央の凸部分は彫刻の像で構成されてます^^。広い空間、クレーン車もない時代に作られたのがすごいですよね。

→JUNKOさま
大聖堂や教会はいろいろ見てきましたが、その文、日本の神社仏閣にはかなり縁遠くなってしまい、その美しさに触れることなく^^;。

→めぎさま
キリスト教でもカトリックは誰でも入れることが多いけれど、プロテスタントの教会は閉まってることがほとんどです・・・。日本の神社やお寺も海外からの方々を受け入れてますよね^^。でもお寺の宿坊では普通のホテルと勘違いされてクレームが入るので大変らしいです。日々を過ごすには健康が一番ですよね。でも健康だとついつい欲張ってあれもしておこうと体を動かしてしまって^^;。

→斗夢さま
私は三脚を使ってステンドおグラスを取ったことがありません^^;。三脚自体、面倒臭くて持ち歩かないし・・・。

→marimoさま
この高さのものをクレーンのない時代に建てたこともすごいし、天井がを書いたこともすごいし、昔の人のパワフルさには圧倒されます^^。九州サイズほどの国土しかないオランダ、でも大聖堂はすごく立派でした。

→cheeseさま
黒いペイントの燭台だったので、背景はカラフルなのがいいなと、ステンドグラスを^^。植物装飾も好きなので、あれこれたくさん取ってしまいました。

→Jetstreamさま
列車に乗って見にきた甲斐がありました^^。あれもこれもと見どころがあってキョロキョロ。年末は飛ばしすぎたので、年始はゆったりと歯止めをかけて過ごしてます^^;。

→八犬伝さま
日本にも九州などには教会が綺麗に保存されてる感じがするのですがそうでもないのかしら。オランダでは教会に通う人が減り、使われなくなった教会も多く、本屋さんになったりカフェになったり、イベント会場へ転身するところも。

→mauさま
パイプオルガン、いい音が響きそうですよね、これだけの広大な空間があると^^。年明けからは頑張りすぎないように、自制してます^^;。

→おとさま
もう、素晴らしいとしか出てこないですよね、圧巻でした^^。健康だとついついまだ大丈夫と過信して動き回ってしまうので、ほどほど加減を覚えるように努めてます^^;。

→imarinさま
風邪、インフルエンザ、すごく流行ってるみたいですね。こっちの人はマスクをしないので、ラッシュ時の混雑の際はちょっとドキドキものです・・・。手洗いうがいはしっかりとしないといけませんよね^^;。imarinさっっもゆったりと養生されますように。

→YAPさま
水鳥が紋章っていうの、すごく私も気に入りました^^。日本の家紋にも鳥が入ってるものが数多くあるみたいで、調べてて楽しく。

→ヤッペママさま
春や秋に中掃除くらいはしてるんですが、なぜか12月って大掃除しないとムズムズ。ダメですね、もっとゆったり構えられるようにしたいです^^;。

→ゆうみさま
ステンドグラスのデザイン、見事ですよね。ところどころに入った植物柄がたまらなく^^。高いところとか、一人で家にいるときにすると転倒した場合に誰も助けがないかもと心配で、Kamoさんお休みの時に、とし始めるとあれもこれもと気にになって、ついつい。

→tommy88さま
宗教は違っても、互いの心を尊重して大事にしたいですね^^。装飾のこだわりがあちこちに見られてその美しさに惚れ惚れでした。

→kuwachanさま
祭壇の中央、凸型部分は、絵画ではなく彫刻、彫像でした。細やかな構成で、キリストの受難を表現してありました^^。ステンドグラスもかなり力が入った作品でしたよ。あれも、これも、ついでにあそこも、と、ついつい作業が増えていき、クタクタになってしまったのでした^^;。ほどほどで自分で歯止めが効くように努めたいです・・・。12月って掃除の気持ちがうずうず。

→yk2さま
それね、私も見た時にヘビを探したんですが姿が見えず・・・どこかに潜んでるかと思ったのに^^;。ウォーリーを探せ状態。

→テリーさま
守護聖人にもいろんな分野があるのだと驚きでした^^。プロテスタントとカトリックの間で戦闘・・・とはいかないまでもいざこざがあったのでしょうね。オランダ北部はプロテスタントの教会が多く、南部はカトリックの教会が多いです。

→miffyさま
聖ヤン大聖堂、かなりの見応えがありました^^。ここまで列車で来た甲斐があり。一つし出すと、あそこもここもと「ついで」が多くなり、気づけば山ほど動き回ってて。なかなか難しいですよね、ほどほどで止めるのは^^;。

→みちさま
大きな大きなステンドグラスが何枚もあって、圧倒されます^^。どれも色がとても綺麗で。頑張りすぎないように、ほどほど目指して、今年一年健康でいられるように努めたいです♪
by Inatimy (2025-01-13 18:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。