アムステルダム中央駅から西へ歩く [街並み]
まずまずのお天気みたいだから、行ってみる?
帰りにあそこにも寄ろうね。
・・・と、朝から地図を見て、だいたいのルートを記憶。
今から2ヶ月前のこと、9月下旬のアムステルダムの街歩きの話の始まり。
休みの日は森だの並木道だのに出かけていたので、賑やかなところは久しぶり。
この建物の壁にはLevensverzekering レーフェンスフェァゼーカリングとあったから、
生命保険会社のオフィスだったよう。 1843の年号も入っていた。
ここは、アムステルダム中央駅から近いエリア。
撮ってる背後には、運河の対岸に丸屋根の建物。
Ronde Lutherse Kerk ロンデ・ルーテルス・ケルク。
1668−1671年にバロック様式で建てられた教会で、何回か火事にあっても修復されてるよう。
さて、Haarlemmerstraat ハールレマーストラートを西へ歩いていこう。
ちょっとしたショッピング通りになってる。
次の運河に出てくると、黒いカノン砲に出会う。
Eenhoornsluis エーンホールンスラウスの橋のあたり。
↑ 意味は、一角獣閘門。
閘門(こうもん)とは、水量を調節して水面を一定に保つ堰(せき)みたいなものらしい。
橋を越えると、歩道に奇妙なオブジェ。 このキノコ風なのは見たことがある。
防舷材(ぼうげんざい)の一種だったかな。
埠頭などにあって、接岸時に船と岸への衝撃を和らげるためのもの。
新たな分野へ再利用? 自転車がもたれかかってる。
この右手の角は、チーズ屋さん。 自転車の主は、チーズの買い物中かも。
ここから通り名は、Haarlemmerdijk ハールレマーダイクとなる。 dijk ダイクは堤防、土手。
防舷材の向かいに立つのは、こんな切妻屋根の建物。
右端の角家は、一番上に1729と年号が入っていた。
ワイン屋さんで、それに合いそうなハムやサラミ、チーズなども売ってるよう。
相変わらず両側には店が並び、ウィンドーショッピングだけでも楽しめる。
そして、出会ってしまった。 ガラスの向こうに見えるのは、印刷機だ。
手動式卓上平圧印刷機。
春にオランダ北部の街、Groningen フローニンゲンへ旅した時に、
時間つぶしに何気なく入ったグラフィックス・ミュージアムで見た。 ← クリックで、その時の記事へ。
版と刷り上がったものが置いてある。 面白そう。 これは寄ってみない訳にはいかない。
印刷したものが、いろいろ売っていた。
あれこれ見せてもらって、ポストカード3枚、お買い上げ。
インクののりや濃さ、かすれ具合が一枚一枚違うので、好みの仕上がりを探すのも楽しい。
Kamoさんが選んだのは左下の。 あとの2枚は私。
店を出て、さらにぶらぶら。 途中の横丁はモダンな感じ。
誘惑に負けず、まっすぐ歩くと、やがてできたところは、
Haarlemmerplein ハールレマープラインという広場。
小さなマルクト(市場)が開催されてたその先には・・・
・・・大きな門が。 Haarlemmerpoort ハールレマーポールト。
アムステルダムは昔、要塞都市で、周りを壁で取り囲まれ、
そこにあった5つの主要な門のうちの一つが、ハールレマーポールト。
当時の門は老朽化で現在はもうなくて、その近くに19世紀に建てられたのが写真の門。
横断歩道を渡って、門の左側を歩くと・・・
・・・水路を挟んで向こうに、跳ね橋を渡る列車が見えた。
鉄道橋すら跳ね橋だなんて、オランダらしいなぁ。
そして交差点を右へ。 そこには、今にも何か投げそうな銅像が。
Ferdinand Domela Nieuwenhuis (1846-1919)。
フェルディナント・ドーメラ・ニーウウェンハウス。 オランダの政治家らしい。
水路にかかる橋を渡って着いたところは・・・
・・・緑広がる公園だった。 名前はWesterpark ウェスターパーク。
この先に、目的地が。
長くなるので、続きは今度。
そうそう、通りの名前などに出てきた頭の部分
Haarlemmer ハールレマーは、ハールレムのという形容詞。
ゆえに:
Haarlemmerstraat ハールレマーストラート(ハールレムの通り)
Haarlemmerdijk ハールレマーダイク(ハールレムの堤防)
Haarlemmerplein ハールレマープライン(ハールレムの広場)
Haarlemmerpoort ハールレマーポールト(ハールレムの門)
と、なる。
Haarlem ハールレムは、アムステルダムの西にある街。
このウェスターパークの写真の左に見える水路の対岸の道、
Haarlemmerweg ハールレマーヴェへ(ハールレムの道)をまっすぐに進むと、
車で20分ほどでハールレムへ着く。 歩いたら3時間半くらい・・・と出た。
昔だったら歩いた人もいたんだろうな・・・^^;。
ハールレマーとつく名前のなんて多いこと・・・。
それだけ重要な都市だったことがうかがえる。
タグ:アムステルダム
この大きさなら家におけるかもと思ってしまうような印刷機ですね
選んだポストカードがどれもセンスが良いです
by luces (2016-11-27 23:03)
Haarlemmerを私、ハーレマーと読んじゃって・・・というのはドイツ語だったらこの場合rをほとんどaのように発音するので・・・ハーレムの?と思ってちょっと調べてみたら、ニューヨークのハーレムはこのオランダのHaarlemから来てたんですね!
時々銅像を見て思うんですけど、昔の人の銅像って、意外と足が短かったりするでしょう。この政治家さんも結構背が低いですね。顔も大きいし・・・デフォルメされているのかしら。
by めぎ (2016-11-27 23:10)
アムステルダムの土地は湿気は多いのでしょうか。
運河が縦横にあって、低い土地で...となると、
東京とかの高温多湿の土地では、狭い通路は湿気が隠りそう。
手動式の卓上印刷機、わたし真剣に一台欲しいです。
by ナツパパ (2016-11-28 08:38)
ハールレムまで3時間半。
こんな素敵な景色なら歩いてみたいなー(*^_^*)
by よしころん (2016-11-28 08:54)
18世紀初頭の建物を見ながら歩けるのは素敵なことです。
日本じゃ特別な場所にしているけれど、普通に街並みなのが良いですね。
もちろん、昼間なら歩きたくなりますね。
by tommy88 (2016-11-28 09:22)
鶏とお船、私も好き。
お久ぶりです。
横丁のモダンな道通って行きたいな。。。
by カエル (2016-11-28 09:42)
路地がお洒落だなぁ
止まってる自転車たちがなんともカッコイイ!
by (。・_・。)2k (2016-11-28 11:13)
鉄道橋が、跳ね橋とは、さすがオランダという感じがしますね^^
ポストカードも素敵です。
特に帆船が気にいりました^^
by アールグレイ (2016-11-28 11:44)
見る物統べて オサレだなぁ~
古い建造物 大好きです(^-^ゞ
by KAZ (2016-11-28 11:57)
素敵な建物を見ながらのブラブラお散歩良いですね~
気に入ったお店にフラッ~と入って好きな物を買ったり
面白そうな物を見つけて写真を撮ったりと楽しそう♪
アムステルダムからハールレムまで歩いてみたいな~
いろいろ面白い物があって3時間半ではたどり着けないかも・・・
by miffy (2016-11-28 23:08)
政治家のおじさん、最初はグー、ってしてるみたいに見えます^m^
by mitu (2016-11-28 23:37)
たまには街歩きもいいですよね。
特にアムステルダムは歩いていても楽しい建物や景色がいっぱいですね。 ^^
やっぱり手の印刷っていいですよね。パソコンで印刷するのとは味わいが違うなぁ~。ポストカードも素敵です。帆船のがいいです。
最近うちでは帆船ブーム? でこの前もガレオン船の模型を小さいのですが作らされました ^^;
by moz (2016-11-29 08:27)
刷りあがりの違うポストカード、たくさんのなかからお気に入りの1枚を
探し出すのは楽しそう♪。
赤い鶏の、インパクトがありますね。
by ハリネズミ (2016-11-29 08:47)
私が観光に行ったら「???」ってなりそう;;
いや、でもある意味わかりやすいのかな?
卓上印刷機!これまたお洒落ですねー。
日本のプリントゴッコとは趣が違う・・・・・。
by momo (2016-11-29 10:00)
レトロな印刷機!
やってみたくなってしまいます^^
ポストカードも味があってかわいい♪
by akko (2016-11-29 11:00)
→皆さま「アムステルダム中央駅から西へ歩く」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。バスやトラムに乗って車窓から見る景色も楽しいけれど、歩いて、気になるところに寄り道したり、好きなところで時間をかけてじっくり見たりできるので、散歩が一番合ってるかも^^。
→lucesさま
ですよね〜、この印刷機一台、家にあったらいろいろ使えそう^^。カード、オランダっぽいなと思ったのを選んでみました♪ 他にもいろいあって迷いましたよ〜。
→めぎさま
日本語に表記するの、難しいですよね〜。ない音がたくさんあって。ハールレマーって書いたけど、日本語ほどクリアでもないし。でも、オランダ語だとドイツ語よりrの発音が残ってるかな。ニューヨークってオランダと関わりが深いみたいで、マンハッタン島だったかにニューアムステルダムって地名をつけたエリアもあったんだそうな^^。銅像、これ、背の高い台座の上にあって、ズームして撮ったもの。下から見上げてるから、背は低めに見えるけど、脚は長めに見えてるかな^^。パーツの大きさは、製作者の好みが出るのかも。
→ナツパパさま
日本ほど湿気は高くはないですが、欧州の中で言うと割としっとりなのかも。濃霧の日もあるけれど、風の吹いてる日が多いから、それほど感じることはないですが^^。手動式の卓上印刷機、私も家にあったら、あれこれ刷って遊んでしまいそう♪ 赤い色もかわいいですね。
→よしころんさま
ハールレムまで3時間半、オランダ人なら自転車かも^^。我が家も過去、チューリップを見にキューケンホフまで片道35~36kmの道を自転車で往復したことがありますが、クタクタに・・・運動不足の身には無謀でした^^;。
→tommy88さま
18世紀の建物、またはそれ以前の建物が、ごく普通に街の中にあるオランダ、外観はそのままに中の構造を強化したりして大事に使ってるようです^^。外壁だけ残した工事、たまに見かけます。いいですよね、そういうの。
→カエルさま
お久しぶりです^^。お元気そうで何より。カード、オランダっぽいなと選んだもの♪ 古い建物と新しいデザイン、うまく組み合わせてますよね〜。
→ (。・_・。)2kさま
この路地、いいですよね、思わず吸い込まれそうになったけど、先を急いでたので、誘惑を振り切りました^^。オランダの自転車、あちこちに止まってるので、デザインがかっこいいのに出会う確率も高いのが嬉しいところ♪
→アールグレイさま
鉄道橋まで跳ね橋、見事ですよね^^。 川の下をくぐるようにトンネル道路を作ったり、オランダの国、意外性がたくさんで面白いです。帆船、オランダのイメージ、ぴったり♪
→KAZさま
何かと面白い発見があるオランダの街歩き、なかなか前に進めませんよ^^。煉瓦の建物も、煉瓦の組み方そのものがまた凝ってるんですよね〜。
→miffyさま
この日の目的の場所まで、さっさとたどり着かないといけないのに、道中、誘惑が多すぎて^^;。ハールレムの街も、ミュージアムや教会、古い建物も多く、面白いところ、たくさんですよ。3時間半歩いた後に、さらに街歩きが待ってるかも^^。
→mituさま
最初はグー、じゃんけんぽん♪ ですね〜。私は、じゃんけん、チョキを出すことが多いな^^;。で、弱いんですよ・・・。
→mozさま
アムステルダム、歩いて見るところ、すごく多いです^^。しかし危なそうなところもあるので、雰囲気には常に敏感に^^;。パソコンの印刷とはまた違う版を組んでの印刷は、味わい深いですよね〜。刷り上がりが微妙に異なってて♪ 帆船、私も好きです、昨夏にアムステルダムの帆船祭りを見てからますます^^。
→ハリネズミさま
印刷機のあったお店のおじさまもとても親切で、あれこれ迷いながらもお気に入りを探せました♪ 貴重な印刷屋さん^^。赤い鶏の、オランダの野っ原の雰囲気がよく出てて可愛くて♪
→momoさま
この日、駅から歩いて公園まで出たルートは、すごく簡単、ほぼ一直線で西^^。卓上印刷機、これ素敵ですよね〜、赤い色のボディも可愛く。ここで買った鶏さんのカードを momoさんの猫スタンドに飾ってます♪
→akkoさま
今は何でもパソコンに繋げたプリンターで印刷できるから、きっと活版印刷のお店も経てきてるんでしょうけれど残って欲しいですよね^^。こんなにも味わい深い刷り上がり♪
by Inatimy (2016-12-02 18:39)