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塔をくぐり小路を抜けて [ズトフェン&デーフェンター 2022 冬]

このの下をくぐっていくんだよ。

事前に見たいところをGoogleマップでチェックして、Kamoさんをご案内。

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このは、Drogenapstoren ドローヘナプストーレン。 ドローヘナプ塔

1444年から1446年にかけて作られた市門
煉瓦造りの市壁に囲まれた街だったので、1465年に煉瓦で塞がれるまで出入り口の役割だったよう。


1年余り前、2022年12月下旬に差し掛かった頃、列車でZutphen ズトフェンに行った日の続き、6話目
ズトフェンはアムステルダムのの方、やや南寄りに、直線距離で約92kmほどのところにある。

この日の最高気温は8℃くらい。 曇りで、少し小雨も降っていた。
 ※ 前回の、教会正面、その、周りの建物、市壁のある風景を見た5話目は、こちら


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オランダの彫刻家 Oscar Rambonnet オスカー・ランボネット(1958- )の作品、
Thonis van Grol 'Drogenap' トーニス・ファン・フロル「ドローヘナプ」1999。

ドローへナプというニックネームのこの人物が、名前の由来になったらしい。
ちなみに droge nap は、乾いたカップ。 彼がお酒を飲み干していた酔っ払いだったからという説も。

彼は、1555年にこのに住み始めたStadstrompetter スタッツトロンペッター
直訳は、街のトランペット奏者。 住民に、ニュース、規則、危険などを吹いて知らせる仕事だったよう。

この像は中は空洞で背後が空いてるので、を出して、その人物になった写真を撮ることもできる。


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の鉄柵のある窓から、編んだ髪のようなものがぶら下がっていた。
ひょっとしてグリム童話ラプンツェルをイメージした遊び心?

は、1571年には刑務所、1708年には木材倉庫
1888年から1892年までは、給水塔の役割も担っていたとか。 180m3の容量らしい。


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12月下旬に入ったところだったから、枝に残った茶色い葉っぱも、あとわずかに残るだけ。


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の下にあるアーチをくぐって見えたのは、また煉瓦の建物。 右はワイン屋さんの裏だったと思う。

今歩いている道にもちゃんと名前がついていて、
Drogenapsteeg ドローヘナプステーフ。 意味は、ドローヘナプ小路。


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のアーチ部分の天井。 交差ヴォールトが美しい。


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足元は、煉瓦と石のモザイク


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アーチを抜けて左側には、鉄柵の向こうに赤い扉。 なんだかファンタジーの世界。


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振り返って見上げた。 さっき見ていた面とは、また形が違う。 窓が2つ。


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アーチの先は、幅の狭い小路が続いていた。


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両側にそそり立つ建物の煉瓦。 切り取られたが細い。


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途中で振り返ると、さっきのドローヘナプ塔の三角屋根が見えた。


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小路を出て、しばらく先で振り返る。

階段状のファサードを持つ建物と建物の間のアーチが、通り抜けてきたドローヘナプ小路
その上に、とんがり屋根のドローヘナプ塔の上部が見えている。

これが、Kamoさんに見せたかった風景、その2。
(その1は、前回のお話、5話水路越しに見える煉瓦市壁教会の風景。)


この日の話まだまだ続く。



ちょっと忙しくてバタバタしてます。
いただいたコメントへのお返事、ぼちぼちとしますね^^;。

nice!(59)  コメント(21) 
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コメント 21

ma2ma2

塔の通り抜け出来るのも良いですね!
車が通れない細い道が結構残っているのですね。
by ma2ma2 (2024-05-07 18:51) 

八犬伝

刑務所として使われた建物が、割と残っていますよね。
日本では、ほんの数か所のみですが。
by 八犬伝 (2024-05-07 20:30) 

響

煉瓦のリブヴォールト天井って凄い。
これは見応えありますね。
by (2024-05-07 20:44) 

kuwachan

煉瓦造りの壁や建物に挟まれた小路を歩く時の
ワクワクどきどき感が伝わってきます。
煉瓦と石のモザイクの石畳も風情がありますね。
細いヒールの靴だとハマってしまいそうですが^^
by kuwachan (2024-05-07 22:54) 

(。・_・。)2k

4枚目の写真 良いなぁ
流石の構図ですよねぇ
by (。・_・。)2k (2024-05-08 02:56) 

斗夢

建物と建物との間から塔が見えると写したくなります。
見るたびに思うんですが階段状のファサードはどんな意味。実利が
あるんでしょう?
by 斗夢 (2024-05-08 04:30) 

お散歩爺

門をくぐって行くなんて奈良の大仏の柱の穴くぐりを思い出しました。
どの建物も小さな煉瓦を積み上げて作られてるんですね。凄い!”
by お散歩爺 (2024-05-08 06:53) 

YAP

石畳の小道は雰囲気がいいですね。
アーチをくぐるというのも日本ではそういうのがないので、特別感があります。

by YAP (2024-05-08 08:17) 

ryang

ヨーロッパ!ていう感じの素敵な建物!!
これが何百年も前からある、歴史が刻まれた
建物というのが素晴らしいですね
by ryang (2024-05-08 13:04) 

JUNKO

足元のレンガと石のモザイクいいですね。石畳みの小道が素敵です。日本にはない光景です。
by JUNKO (2024-05-08 13:14) 

ぼんぼちぼちぼち

おぉ!歴史ある建物が、あっちにもこっちにも!
ヨーロッパが石の文化の国だというのに、改めて納得しやした!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-05-08 15:57) 

ヤッペママ

煉瓦と石のモザイク素敵だな~
中は空洞の像 きっと中に入って写真を撮ると思います
by ヤッペママ (2024-05-08 16:56) 

Boss365

こんにちは。
ドローヘナプ塔の鉄柵のある窓から「編んだ髪」あり・・・
大変面白い風景、何だろう?気になりますね。
ドローヘナプ塔からドローヘナプ小路を通り、広場に到着かな?
とんがり屋根のドローヘナプ塔ですが・・・
良い目印・ランドマークになってますね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-05-08 19:14) 

おと

塔をくぐり抜けて、小道を散歩、楽しいですね〜♪
写真見せていただいて、ワクワクします^ ^
by おと (2024-05-08 21:41) 

めぎ

煉瓦と石のモザイク、素敵ですね~
いろいろ工夫して作っている街、散歩が楽しそうです。
by めぎ (2024-05-09 05:11) 

あおたけ

欧州の街でよく見かけますが
塔の下を潜り抜けるような小径って
ちょっとワクワク感がありますよね(*'▽')
煉瓦造りのドローヘナプ塔が
歴史の古さを感じる趣ですね(*´ω`)
またそのアーチ越しに見た
街なみのお写真もいい雰囲気(^^)
ドローへナプさんはお酒の飲みすぎで
透明人間になっちゃった!?(゚∀゚)
中が空洞になった像が面白いなぁ(・∀・)
煉瓦塀に囲まれて石畳が敷かれた路地
そこへ設えられたランプが素敵です☆
by あおたけ (2024-05-09 05:39) 

ちぃ

酒用のカップは常に空っぽ的なドローへナプさんとは仲良くなれそうな気がします(≧∇≦)
住民に、ニュース、規則、危険などを知らせる手段がトランペットというのがちょっと意外。
イメージ的には鐘じゃないかな?と思いますが
あれは時報で連絡事項はトランペットってことなのかしらね^^
防災無線みたいwww
それにしても煉瓦の建物がとても美しい!
天井のアーチのカーブにはうっとりで日本の石垣もそうですが
石なのにどうしてそんなに美しい曲線に出来るのか感心してしまいます^^
by ちぃ (2024-05-09 16:56) 

いろは

こんにちは^^
塔のアール部分の天井、交差ヴォールートと言うのですね。ランタンが下がっている風景がいかにも外国と言う感じで素敵です♪
最後のお写真も建物の素晴らしさが伝わって来ます^^
by いろは (2024-05-09 18:18) 

miffy

Googleマップ便利ですよね。
私もストリートビューを見て目標物を覚えるようにしてます。
石畳の小路、ワクワクしますね~
天井のレンガも足元のモザイクもとっても魅力的ですね^^
by miffy (2024-05-09 20:19) 

トモミ

いやぁ、こういう小道の風景、実にいいですね!続きも楽しみに待ってます!!

by トモミ (2024-05-10 15:55) 

Inatimy

→皆さま「塔をくぐり小路を抜けて」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。ズトフェンは人口が40,000人弱ほどの街。旧市街はこぢんまりしてて歩きやすく^^。昔は栄えていた古い街でもあり、建物が凝ってて楽しく。

→ma2ma2さま
車が通れない細い道、結構あります。でもそんなに不便を感じることもなく^^。

→八犬伝さま
こういう塔とか門は刑務所として使われていたことが多く。他に刑務所として建てられたものが今では学校に変わっていたりホテルになっていたりというのもあって、使い方が上手いなと思います^^。

→響さま
煉瓦造りの天井、上にのし掛かる重さを考えると、すごい構造だなと思いますよね^^。

→kuwachanさま
古い街を歩くときのワクワク感はたまりませんね。ヒールの靴・・・もう随分とご無沙汰です^^。冬のオランダ、足元がかなり冷えます。靴底からも冷たさが伝わってくる感じ。

→(。・_・。)2kさま
見るもの全てかっこ良くって、あっちもこっちもキョロキョロ^^。残しておきたいと思うものが多くて。ズトフェン、絵になるものがいっぱいです。

→斗夢さま
ファサードとは建物正面の意味。オランダの古い煉瓦造りの建物は上部がギザギザと段々になって先細ってます、切妻屋根の角度に合わせて。綺麗に三角にするのは手間もかかるから、階段状になってるんじゃないかしら。1600年代がピークだったみたいです。

→お散歩爺さま
奈良の大仏の柱の穴くぐり・・・懐かしいです。小学校の頃遠足で行ったことが^^。オランダは平な土地で山もなく、石が採れるところが少なかったから煉瓦が多いそうですよ。

→YAPさま
石畳・・・一部、煉瓦畳なんですけどね^^。石が貴重で。アーチをくぐるのワクワクしますよね。その先に何があるのかも。

→ryangさま
小さな街だけれど、昔はハンザ同盟の街で栄えていたので、古い建物も立派なものが多く^^。非日常な世界を楽しめる旅はいいですよね。

→JUNKOさま
山がないオランダ、採石場がかなり少なかったらしく、石が貴重で、煉瓦を合わせて使ってるみたいです^^。

→ぼんぼちぼちぼちさま
ヨーロッパは石の文化の国だけれど、オランダは石が採れるところがそんなに無く、煉瓦の文化の国です^^。

→ヤッペママさま
中が空洞の像、入って写真を撮るのも良さそうですよね。背が高い大柄なオランダ人でも入れるから、楽々^^。

→Boss365さま
「編んだ髪」、最初の写真にも窓から垂れ下がってるのが見えてるんですよ。最初はロープかと思ったくらい。ドローヘナプ塔、この辺りはとてもいい雰囲気でした^^。煉瓦造りの建物、統一感があります。

→おとさま
あっちもこっちも、見たいもの、撮りたいものがいっぱいでした^^。寒さを忘れるくらい。

→めぎさま
煉瓦造りの建物だけど、足元にはさりげなく石が一緒に使われていたりして、面白い街でした^^。ガイドブックにも載っていない街だけど見るところは十分にありました。我が家のつぼにピッタリ。

→あおたけさま
裏道、脇道、小路、抜け道・・・なんだかそういった雰囲気に私は弱くって^^。ワクワク感いっぱい。ドローヘナプさんの像、中が空洞なのがいい発想ですよね。誰でもその人になって写真が撮れるのはいい思い出にもなりそうな。路地の壁にあるランプ、夜に灯った光景も絵になりそうですよね。

→ちぃさま
トランペット吹き、私の中ではあまり違和感なく。というのも、昔TVで見た、王様に仕える人がラッパを吹いて王様からのお達しを市民に伝えてたシーンが頭に残ってて^^。「黙示録」のラッパ吹きとかもね。日本の石垣とかもすごいですよね、どうやったらあんなに綺麗に仕上がるんだろう、サイズや形の違う石なのに、って思います。

→いろはさま
全然詳しくはないんですが、ただ古い建築物が好きなので、気になることはあれこれ検索して調べてます^^;。旅に出ると新しく物事を知るいいきっかけをもらって。

→miffyさま
Googleマップである程度確認すると、現地では地図なしで歩けるので楽ちんです^^。便利な世の中になりましたよね。石と煉瓦の混じった道、足元を見るのも楽しく、門の天井を見るのも楽しく、見るもの多すぎてキョロキョロです。

→トモミさま
オランダ国内でも十分に見所がいっぱい^^。列車で行ける手軽さもよく。
by Inatimy (2024-05-15 17:18) 

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