サボテンとロックガーデン(植物園に咲く花) [花図鑑]
窓から覗くと、中には赤いシャツのおじいちゃん。
手に乗りそうなほど小さく見えた。
7月初めに行ったアムステルダム植物園のお話。
何の温室?と案内図を見ると、メキシコ温室。
入って、真っ先に目が行ったのは、赤い実がプチプチついたサボテン。
温室の中は、どこを見てもあちこちサボテンがいっぱいだった。
懐かしいな。
・・・もちろん、メキシコではなく。 サボテンが。 メキシコへはまだ行ったことがない。
子供の頃、家の庭にはサボテンの鉢がたくさんあった。 父が育てていたのだ。
名前はよく分からないけれど、長いもの、丸いもの、数種類あったと思う。
でも、花や実は見たことがなく、どれもテラコッタ色、砂色、サボテンの緑の組み合わせ。
忙しい仕事の合間の休日にだけ出来る世話。 サボテンが最適だったのかな。
私が大きくなったら、いくつかあげる、と言われてた。
なのに、元気なく枯れたものも数鉢。
原因は、母。 ・・・水のやり過ぎだと父が嘆いていた。
母も植物は好きだった。
朝顔、ユリ、サツキ、青紫蘇・・・あまりよく覚えてないけど、
何かしら種をまいたりもして、季節によって花が咲いていたように思う。
そんな母が、ある日、自分でサボテンの鉢植えを買ってきた。 カニサボテンだ。
カニの爪がつながったような形の肉厚の葉っぱの先にピンクの花が咲くもの。
水遣りの頻度もサボテンと言う名にしては多ほうかも。
父のサボテンにせっせと水遣りしていたのも、
単に、サボテンの花が見たかったのかもしれないな。
メキシコ温室の近くにあったイチジクの実はまだ青かった。
裏へ回ると・・・
・・・ロックガーデン。 ところどころに石がある。
伸び伸びと育ち、四方八方へ広がり、ネームプレートと一致せず・・・。
名前は分からないものが多かった。
そういえば、あの父のサボテンは、どうなったんだろう。
大人になってもう随分と経つというのに、まだ一鉢ももらっていない。
今度、聞いてみよう。
ひょっとしたら、母が全滅させたかな。
世の中には、好きだという想い、してあげたいという気持ちが、うまく伝わらないこともある。
母と植物の仲を見て、そう感じた。
Anagallis arvensis アナガリス・アルベンシス。
サクラソウ科 ルリハコベ属。
オランダ語では、Rood guichelheil 。
日本語だと、スカーレット・ピンパーネル、または、紅はこべ。
ちなみに、七草にも入ってるハコベ(ハコベラ)はナデシコ科ハコベ属で、
紅はこべとはまた別の科なのだそう。
現在、我が家のベランダ小庭では、ワイルドストロベリーがまた実をつけだし、
新たに成長してきた木苺(ヘリテージ)の枝にツボミが出来た。
ささやかながら実りの秋を楽しめそうだ。
※ 写真はSONY。
サボテンもロックガーデンも素晴らしいですね。
お母様は花々と一緒にサボテンにも水を上げてるんでしょうね。
でも心は優しいお母様なんですよ。
by 旅爺さん (2013-09-10 19:42)
お母さんの水やり、ほほえましいお話ですね。
by テリー (2013-09-10 23:32)
子どもの頃うちにもサボテンがあったような気がするのですけど、あれはどうなったのかしら。
数年前に実家に行ったときの記憶をたどってみても、全く思い出せないです・・・
by めぎ (2013-09-11 03:39)
赤いシャツのおじいさんと、赤い実のサボテンと・・・いい感じですね ^^
サボテン、放っておいてもすくすく育つ丈夫な子。
うちでも、母のところからもらってきたのが、ずいぶんと増殖しました。
親の? 大きなサボテンの周りにいつの間にか小さいのができて、それをはがして土のところに置いておくと、また、大きくなるんですよね。
Inatimyさんも今度もらってくるとよいと思います。お父さんのサボテン!!
by moz (2013-09-11 06:02)
ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が11日の広島21回戦(神宮)の6回に大竹寛投手から今季55号となる3試合連続の右越えソロ本塁打を放ち、プロ野球シーズン最多本塁打記録に並んだ。
このニュースはオランダでは報じられていますか?
王選手の持つ世界記録に並びました。
by 匁 (2013-09-11 20:32)
サボテンは乾燥地帯の植物だけど水が好きだって聞いたことがあります。
でも、水をやり過ぎるとやっぱり枯れちゃうんですね。
何でもやり過ぎはいけないのですね。
お父さんのサボテンいっぱい増えていて譲ってもらえると良いですね。
by miffy (2013-09-11 21:38)
サボテン栽培が流行った時期がありましたね。
うちの母もサボテンの鉢をたくさん育てていました。
ほとんど成長が見られないのに、なにがそんなに面白いのかと思っていました。
by HIROMI (2013-09-14 14:31)
サボテンのお花は派手な色のお花が多いよね。
水をあげたくなる気持ちわかるわぁ。。。
でも逆に私あげなさすぎて、小さくなっていったことがあるもの。
しまった!って思っちゃった。
家は自分の家で瀕死の重傷となった植物は母に任させるととたんに元気になる。不思議な力を持つ人です。^^
by カエル (2013-09-18 17:13)
→皆さま
『サボテンとロックガーデン(植物園に咲く花)』のお話に、nice! & コメントありがとうございます。 オランダはここ1週間ほどすーっと、毎日コロコロ変わる天気で、一日のうちに何度も雨・曇り・たまに晴れ間の繰り返し。 しかも最高気温が15℃ほどと肌寒い・・・。 あんなに暑い夏だったのに。 我が家の植物も花が乏しくなってしまった・・・。
→旅爺さんさま
優しい心がすれ違うのを見て、なんだか可哀そうでした。 私が預けた観葉植物数鉢も枯らしちゃって・・・。 ふふ。
→テリーさま
たくさん水を必要とする植物なら、きっと母と相性が良かったかもしれませんね~。
→めぎさま
ご実家のサボテン、どうなっちゃったんでしょうね。 私が欧州に来ることになって持ってこられなかった植物、実家の母に預けたんですが、2年後には跡形なく・・・。
→mozさま
我が家にはサボテンはないですが、多肉植物のセダム(・・・だと思う)があります。 増殖、お試し中です♪ 増えるといいなぁ。 サボテン、昔、日本にいた頃に持ってたんですが、うっかり棚から落ちかけた時に手で受け止めちゃって・・・今は、安全な棘のない多肉に(笑)。
→匁さま
野球の話題は全くないに等しいです・・・。 サッパリわからなくてネットで調べてみたらオランダ領アンティル出身の選手なんですね。
→miffyさま
水をやる頻度やタイミングがうまくいかないとダメになっちゃいますね。 昨年実家に行った時には、サボテン見当たらなかったなぁ・・・。 ローズマリーはわんさか生えて、柊は大きくなってたけど。
→HIROMIさま
サボテン栽培に流行があったんですか~? 知らなかった。 だからたくさんあったのかな。 ふふ、サボテンも、面白いですよ。 地道に育っていきます(笑)。 微妙な変化が嬉しい。
→カエルさま
私はついつい水遣りを忘れちゃうので、今日も慌ててランに水を(笑)。 スケジュール帳にも、植物に水をあげた日をチェックしてるのになぁ。 カエルさんのお母さまは緑の指の持ち主なんですね~いいなぁ。
by Inatimy (2013-09-20 06:12)