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広場をハシゴしていく [街並み]

昔、門限は夜0時だったのに、朝まで飲んだことがある。

鳥の声が聞こえる頃まで、何軒もハシゴした相手は、父だった。

・・・それじゃ、まったく酔えないよねぇ。

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横から圧縮されたような縦長の家が並ぶ。 間口の狭い建物のオランダ。 

8月中旬のひとり散歩記事「こんなところを歩いていたんだ」)の詳細。 

いったい、どんなところを歩いていたのか・・・

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スタートは、Dam ダム広場。 広場の南端から西へ抜ける。 

1つ目の運河のあたりで振り返って撮った写真。
中央に見えるのは、Koninklijk Paleis 王宮・・・といっても、現在は迎賓館的役割。

2つ目の運河を超え、3つ目の運河に架かる橋のそばには・・・

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・・・Oostindisch Huis 旧東インド会社本館。 

現在はアムステルダム大学の一部らしい。

この運河沿いを北にあがると、最初の目的地。

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途中、切妻屋根の建物を見上げたり。 

何かしら海の匂いがする・・・と思ったら、目の前が魚屋さんだった。← 写真右の黒っぽい建物 

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最初の目的地とは、Nieuwmarkt ニューマルクト広場にあるWaag 計量所

でも残念ながら一部工事中・・・。 しかたなく、建物周りをぐるっと歩いてみる。

ちょうど出ていたマルクトも、もう店じまいしかけ・・・。

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計量所の北側には、
オランダの彫刻家 Piet Esser ピート・エッセル(1914-2004) の作った像。 

台座に書かれてるBREDERO ブレデロ(1585-1618)は、オランダの詩人、劇作家で、
モニュメントのブロンズ像は、劇作品の中の主人公らしい。

頬にKiss。

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ブロンズ像の裏にも、運河。 

十字架の立つ丸屋根の建物は、Sint-Nicolaasbasiliek 聖ニコラース教会
橋の向こうには、Schreierstoren 涙の塔。 

その後は、広場から別の道で南へ。 
Sint Antoniesbreestraat という通り。
読みはシント・アントニースブレーストラート・・・かな。

その通りにはモダンな建物が多い。
旧ユダヤ人街で、みな第2次世界大戦中に強制収容所に送られて、残った空き家は解体。
その後、新しく建てられたものだそう。

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その通りを歩いてると、鐘楼が見えた。 

1608-1624年に建てられたZuiderkerk 南教会

レンブラント「夜警」はこの中で描かれたと言われてる、と手持ちのガイドブックにあった。

フランスの画家Claude Monet クロード・モネの絵には、
この教会と跳ね橋を描いたものがあるんだそう。 
所蔵はアメリカのフィラデルフィア美術館だったかな。

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そして通りを進むと、また運河。 
先が白いのは、Montelbaanstoren モンテルバーンの塔
船の先のような建物は、NEMO(科学技術センター)

昔、撮った時は、正面奥の建物がまだなくて、NEMOの建物がもっとはっきり見えたのに。
そして、NEMOの手前には、大きな帆船の帆柱が見えていた。

これを撮ってる背後には・・・

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・・・Museum Het Rembrandthuis ミュージアムになってるレンブラントハウス。 

右が、レンブラントが住んでいた家。 

昔、たまたま見つけて入ったことがある。
レンブラントの絵画(弟子のも)、エッチングの作品の展示の他、
石膏像や角や貝殻など絵の題材になりそうなもの、台所など昔の家の中の様子が面白かった。

建物を撮ってるそばにも気になるものがあり、それは・・・

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・・・カメ。 

書かれているのは、オランダ人作家・詩人の
Jacob Israël de Haan ヤコブ・イスラエル・デ・ハーン(1881-1924)の作品。
Jeruzalem, kwam, stem, Amsterdam と、末尾は、ちゃんと韻を踏んである。
はて、ちゃんとした全体の意味は何だろうね。

通りを横切り、向こう側に渡って、カフェのテラス席を横目に歩いていくと・・・

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・・・出てきたところは、Waterlooplein ワーテルロー広場

日曜のぞく毎日開催される蚤の市。 

振り返って撮った。 建物の向こう側にレンブラントハウス。 
写真左端の道を抜けてきた。 

マルクトは人が多いので気をつけないといけない。
見るのに気を取られてしまうので、その隙を狙う悪い人もいる。

と、気を引き締めたその時、ガシャーンという音が。

その方向を見ると、店の陳列商品に倒れ込んだ人。 
フラフラとしてて、ちょっとハイな感じ・・・。

怖いからサッとその場から離れた。 

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広場を先に行くと自転車が並ぶ。 道はこの先、緩やかに左へカーブ。 

写ってないけど、左側には市庁舎・ミュージックシアターの大きな建物が。 

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運河岸のベンチは満席・・・。 で、立ったまま、しばし、行き交う船を見る。 

観光クルーズ船もたくさん。 

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「レッド」の記事に載せた写真にある自転車。 

若者2人が去った後、この場所からを見た。

・・・そうだ、そんなに時間がないんだった、と思いだし、歩き出す。

すぐ近くには・・・

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・・・Blauwbrug ブラウ橋。 

王冠のような装飾のランプは、
なんとなく、パリコンコルド広場街灯を思い出させる。
・・・船嘴(せんし)飾り、っていうんだったかな。

橋を渡って真っ直ぐ行けば、「夜警」の像が並ぶレンブラント広場に続く。 

この橋から南を見ると・・・

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・・・また次の橋が。 アムステル川に架かるもの。 

跳ね橋と船上のKiss

橋の下をボートでくぐる時にKissすると永遠の愛で結ばれる・・・という、その橋は・・・

次回へ続く。

 

・・・橋からこんなに離れてもKissしたままとは。

※ 写真はSONY。 


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コメント 11

krause

ワーテルロー広場の蚤の市で、買い物をしたことがあります^^。
by krause (2013-09-14 12:23) 

HIROMI

柱を支えるカメさんが心配です。
苦しそうです。(^_^)
by HIROMI (2013-09-14 14:34) 

母ちゃん

人も自転車もたくさんですね~。賑やかで楽しそう♪ 
by 母ちゃん (2013-09-14 19:18) 

めぎ

若者たちはラブラブですね~♪
あ、ラブラブなんて言う言葉を使うこと自体、もうオバサンですわね・・・
私も父と一緒に飲んだことがありますが、私はものすごく酔って、次の日に前代未聞の二日酔いでした。後にも先にもあれほどの二日酔いはなかったです。
by めぎ (2013-09-14 19:59) 

luces

東インド会社とか歴史で習いました。ちゃんと残っているんですね。
娘さんと朝まで飲み明かすとは豪快なお父さんです。
うちは奥さんも娘も飲まないのでつまらないです。
by luces (2013-09-15 23:14) 

とみっち

素敵な建物のある風景や運河に架かる橋も
すごく素敵で雰囲気があって憧れます^^
by とみっち (2013-09-17 16:13) 

カエル

このカップル、大好きなんだろうね。
ふふ。

オランダの散歩も興味深いけど、お父さんと朝まで飲むっていう経験はないわ。
はしご酒~。楽しそうですわよん。
by カエル (2013-09-18 17:09) 

miffy

娘が朝まで付き合ってくれてお父さん嬉しかったでしょうね。

運河沿いのお散歩楽しそうですね。
懐かしい風景とこんなの見たかな?って風景が入り交じっています(笑)
慣れてる場所でも一人だとなんとなく不安になっちゃいますよね。
by miffy (2013-09-18 20:51) 

Inatimy

→皆さま 
『広場をハシゴしていく』のお話に、nice! & コメントありがとうございます。 植物園の花の話も残ってるし、夏に行ったところの話もあるし・・・となかなか追いつかないなぁ・・・たまに更新週3回にしてみようかな。 中秋の名月で満月の夜なのに、残念ながら外は雨。

→krauseさま 
ワーテルロー広場の蚤の市で何を入手されたのかしら。 楽しいですよね、蚤の市は見てるだけでも♪

→HIROMIさま 
柱を支えるカメ、大変ですよねぇ。 バルセロナのサグラダファミリアにも柱を支えるカメがいたっけなぁ・・・縁の下の力持ち的な存在、ありがたいですよね。

→母ちゃんさま 
自転車の数、スゴイですよね。 どこ撮っても自転車が写ってしまう、みたいな。

→めぎさま 
ふふ、ラブラブ、私も普通に使ってますね(笑)。 前代未聞の二日酔い・・・私は家で一度ひとりで飲んだ時かな。 パスタを食べて、その時に飲んだ白ワインが美味しくて、ついつい。 美味しいものは少しで十分ですねぇ(笑)。

→lucesさま 
学校で習った東インド会社・・・目の前にその会社だったところが・・・と思うとオランダにいることが凄く不思議に感じました。 子供の頃は、まさか現地に行くことになるとは思ってもみませんでしたもの。 ふふ、父親と飲むのは大変です・・・強くって。 酔ってフラフラとみっともない状態で帰宅するなんて許されなかったので、父と飲んでいても気が抜けなくて(笑)。 

→とみっちさま 
こんなに素敵な街並みがあるのに、欧州の旅先で人気なのはパリやローマ、ロンドンなんですよねぇ・・・負けないくらい、いいところだと少しでもアピールできたらなぁ・・・なんて。

→カエルさま 
カップル、すっかりふたりだけの世界に浸ってました♪ 一時帰国すると、父にたまに飲みに連れて行かれます。 私としては、和食やちょっとしたおつまみ食べて、美味しいお酒をほんの少しで十分なのになぁ・・・眠いもの。 朝まで飲む元気は父には負ける・・・。

→miffyさま 
なにも朝までじゃなくてもいいのになぁ・・・私はそれほど飲まないし、食べるほうが好きだし(笑)。 運河沿い散歩、どの建物も何か深い歴史がありそうで。 キレイな建物はとりあえず撮って、後でネットで検索し、そうだったのか~と思うこと多々あります♪
by Inatimy (2013-09-20 06:36) 

moz

こんなに離れても・・・キスしたまま 笑
きっと幸せになれますよね。
街中が美術館みたいですね。あっちはレンブラントハウス、こっちは「夜警」の画かれた建物 etc etc・・・。すごいです。
ハシゴつながりの想い出で、お父様との飲みってのもいいなぁ~。 ^^v
by moz (2013-09-23 10:10) 

Inatimy

→mozさま 
ボートクルーズの船の中ではマヘレの跳ね橋の下をくぐる時、KISSしてる人ばかりでした。 船のガイドさんから聞いたんですよ、この話。 数カ国語で解説でしたが、こういう話だけは英語でも理解できちゃいますねぇ(笑)。他の解説は私の聴解力ではついて行けなかったのに。 へへ。
by Inatimy (2013-09-25 05:31) 

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