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ドイツのバラ 後篇<ロザリウム2013> [花図鑑]

7月中旬に行ったRosarium ロザリウムのお話。

アムステルダムから見て南西にある街Den Haag デン・ハーグ
Westbroekpark ウェストブルック公園の中にあるバラ園。 

今回はドイツバラ後篇。 

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WESTZEIT ヴェストツァイト ・・・・西時間?
NOACK 2004 

オレンジ色のバラだけれど、他にクリーム色とピンクの入り混じったような花もあり、
咲き進むにつれ、そんな風に色が変わるようす。

Werner Noack ヴェルナー・ノアック(1927~)という育種家さん。 
1997年に息子のReinhard ラインハルトに事業を引き渡したとあった。

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LICHTBLICK リヒトブリック ・・・希望の光?
NOACK 2013 

ふと検索でヒットしけたけれど、山下達郎さんの曲に『希望という名の光』ってあるんだとか。
発売日は2010年4月14日。 その頃、我が家は何してたっけと見てみると、
引越し先のパリで、ようやくネットがつながった頃・・・。 

ネットがないと不便な時代、我が家にとっては希望の光。 
でも、(通信)ではなく、接続スピードはかなり遅かったのだった・・・。

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CRESCENDO クレッシェンド ・・・次第に強く? 
NOACK 2003 

そういえば、音楽の記号にってあったなぁ。 

このバラも、記号のように、徐々に成長するのかな。

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CHARISMA カリスマ
NOACK 2013 

昔は海外で暮らしていても家にパソコン、固定電話、携帯電話もなかったこともある。

インターネットカフェに行けばネットを使えたけれど、その店も数が知れてて。
日本のことを知るには数日~1週間遅れでたまに売られる日本の新聞だった。 
価格も高いので滅多に、というかほとんど買わなかった。

で、久々に日本に戻ってみたら、知らない言葉が山ほど。  
その中の一つが、カリスマだった。 

宇多田ヒカルも、浜崎あゆみも知らず、だんご3兄弟も何のことやら・・・と浦島太郎状態。
日本の世の中の流れの速さを思い知らされた。

ここから先は、育種社Tantau タンタウのバラ。

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GIARDINA ジャルディーナ 
TANTAU 2013

人の姓のよう。 イタリアっぽいな。

ぎゅっと花びらが詰まったツボミの開きかけの頃って、なんとなく好き。 
ころんころんと丸みがあるんのは、愛らしい。 

花びら、うまく重なり折り畳まれてるなぁ。
少しずつ開く様子は、卵の孵化を連想させる。

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CAMELOT キャメロット
TANTAU 2013 

Wikipedia によると、キャメロットはアーサー王の王国ログレスの都で、キャメロット城があったそうな。
アーサー王物語、円卓の騎士・・・読んだことはないけれど。

中央が黄色で、スプレーしたような模様の入る花びらのバラ。
パッと見では、カメリアっぽいな。

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PASTELLA パステッラ
TANTAU 2004 

ころんとしたツボミがふっくらと開いて、外側は白に見えるのに、
中はアプリコットピーチのような微妙な色合い。 こんな色、好きだ。

はて、イタリア語っぽいパステッラとは、どういう意味かしら・・・と調べると、
画像検索で出てきたのは揚げ物ばかり。 このバラのイメージとはほど遠い。

パステッラは、衣にイースト菌で発酵させた生地を使って揚げたものらしい。

手持ちのイタリア語の辞書には、
小麦粉を牛乳、レモン汁、白ワイン、ビールなどで溶いた揚げ物用の衣とあった。

どんな食感だろう。 イタリア料理レストランに行けばあるのかな。 
・・・なんて、すっかりバラから遠ざかってしまった。

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HANSESTADT ROSTOCK ハンゼシュタット・ロストック
TANTAU 2010 

意味は、ハンザ同盟都市ロストック
ロストックは、ドイツの北部にあり、バルト海に面した街。 

北ドイツの家並みはオランダ同様、切妻屋根の建物が多く見られるよう。
我が家には、鉄道模型メーカーの北ドイツの家のプラモがあるが飾る場所がもうなく、
まだ作っていない・・・。 

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NOSTARGIE ノスタルジー
TANTAU 1995 

確か、パリのブローニュの森にあるバガテル公園のバラ園でも見た覚えが。
Kamoさんの好みの色合いだったので覚えてる。 

でも、ここまでしっかりとした赤じゃなかった。 
ここ、ウェストブルック公園ロザリウムに咲いている方が、キレイだな。

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JAZZ ジャズ
TANTAU 2008 

ジャズ、バラで検索して出てきたのは、"Days of Wine and Roses"
同名の映画のテーマ曲だったそうな。

なかなか雰囲気のいい曲だな、と思ったけれど、
映画のストーリーは、どんどん酒におぼれていくカップルの話、とあった・・・。

ロザリウムでは、首までどっぷり浸かっておぼれそうなほど、
ジャズのバラの花が満開。 ぎゅうぎゅうの押し合い状態。
オレンジ、ピンクなどの濃淡が賑やかで陽気な感じ。

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ASPIRIN ROSE アスピリン・ローズ
TANTAU 1997 

アスピリンというと、バイエル。 ドイツの製薬会社だ。
その解熱鎮痛剤をイメージして作られたバラなのかしら・・・。 

錠剤を思わせる白に、淡いピンクが優しく効きそうなソフトな感じ。
ひとつの花に渦が2つあるみたいな咲き方だな。

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LAMPION ランピオン
TANTAU 2013 

ランピオンは中国などの提灯のことのよう。
ホオズキはその姿からLampionblume ってドイツ語では言うみたい。 ・・・提灯花。

バラのランピオンは、ふりふりで、牡丹の花のよう。

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BARONESSE バロネッセ
TANTAU 2013

男爵(Baron バロン) の娘や、男爵の爵位を持った女性を指すみたい。
濃厚なピンクから次第に淡い色へ。 力強さも優しさも備え合わせたイメージがする。

まだまだバラを見なれていない私が興味をひかれるのは、
中が4つに分かれたようなこの咲き方。 
開ききる前のほど良い頃だと、じーっと花を見つめてしまうのだった。

 

今回のバラの中で選ぶとしたら、私はパステッラがいいかな。
皆さんは?

英国、フランス、ドイツ・・・と来たけど、他の国のバラもあるのだった。
あと1回続く・・・。

※ 写真はSONY。 


nice!(34)  コメント(14) 
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コメント 14

めぎ

Lichtblickが素敵かなあ。Rostockもいいなあ。
もう一回はやっぱりオランダかしら♪
by めぎ (2013-11-27 03:33) 

baby_pink

薔薇の綺麗な季節になりましたね。
ほんとう、どの薔薇も美しくて色も雰囲気にうっとりしてしまいました♪
一枚目のヴェストツァイトの薔薇を見たとき、これ綺麗~~~!!
って思っていたのに・・次のお写真みたらまたまた美しい薔薇が続いて・・笑
結局、それぞれの薔薇の美しさに感動してしまいました^^
でも、花を咲かせるにつれて色が変化するのって素適ですね。

我が家のちいさな庭にも赤いバラピンクと白の薔薇が
咲いています、ただ、お客様が来たときに部屋にも
飾りたくて玄関とリビング用にと切ってきたら、部屋の
ストーブの暖かさであっという間に蕾が花を咲かせ、散ってしまいました。。
お花は長い時間かけて蕾となり、そして一瞬にして美しく咲き
感動と優しさを与えてくれますね^^
でも、飾ってしまうとあっという間なので・・それが寂しいなぁ。
それでも、こうやって今年もまた、こんなにも美しい薔薇のお花に会えて
とっても幸せです^^inatimyさんありがとうです♪
by baby_pink (2013-11-27 05:48) 

ハリネズミ

私もパステッラがいちばん好きかな。でも、アスピリン・ローズも
捨てがたく、そして好みのラインからは少し外れているのに、
ノスタルジーの不思議な色合いと形にも惹かれます。
日本の植物園にもバラ園はあるけれど、お花の咲いてるようすが
全然違うように感じるのはInatimyさんの撮影マジック?^^
by ハリネズミ (2013-11-27 05:53) 

miffy

色で選ぶならカリスマかハンゼシュタット・ロストックかな~
ノスタルジーとジャズも好みです♪
ジャルディーナはボタンの蕾みたいだし、キャメロットは八重咲きの椿みたいで、薔薇にもいろいろと種類があって面白いですね。
by miffy (2013-11-27 19:55) 

テリー

インターネットが、使えないと、大変だったでしょうね。私は、パソコン通信という時代、あるいはもっと前から、やっていました。その時と、比べると、今は雲泥の差ですね。ネットを探すと大概の情報は得られますね。新聞も電子版ですしーー。
by テリー (2013-11-27 21:27) 

nicolas

ノスタルジー、すごい表情ですね!
なかなかこんな二面性ある顔は見かけないです。
インパクトありますねー
by nicolas (2013-11-27 21:36) 

アールグレイ

美しいバラたち、堪能させてもらいました。
よく管理されていて、すごくきれいです。
色もそれぞれに素敵で、甲乙つけがたいですね。
名前もよくつけられていて、ピッタリの名前ですね。
希望の光、いい名前。山下達郎さんは、とても大好きなアーティストです。
かたまって咲いていて、まるでブーケのようですね^^
by アールグレイ (2013-11-28 08:58) 

NO NAME

パステッラ!
ノスタルジーは気になりますね~。
アスピリンはアレルギーなんですけど、王道でいいなぁ。。。
by NO NAME (2013-11-28 11:30) 

カエル

↑カエルちゃんでした。
by カエル (2013-11-28 11:43) 

baby_pink

こんにちは~^^
また来ちゃった!笑
改めて見てみて・・やっぱり
ハンゼシュタット・ロストック!
佇まいといい色合いといい、
品があって素適だなぁ。。と思いました♪
by baby_pink (2013-11-29 11:19) 

MOCOMOCO

背景に見える木々や綺麗な芝生のグリーン、そしてたわわに咲くバラたち。バラの葉っぱもツヤツヤできちんとお手入れされているなあ~。
ホント、いいなあ、このバラ園♪お天気のいい日にずっと散策していたいです。
タンタウのバラはこちらのバラ園でも時々見かけます。
この中では自分では持ってない感じの、絞りの入ったキャメロットとか牡丹のようなランピオンなんかが気になります~!

by MOCOMOCO (2013-11-29 21:59) 

Inatimy

→皆さま 
『ドイツのバラ 後篇<ロザリウム2013>』のお話に、nice! & コメントありがとうございます。 キレイに咲いているバラを手当たり次第に撮って楽しんで、あとで整理してるんですが、お隣の国だからか思ったよりドイツのバラたくさんありました。 バラと言えば英国、フランスのイメージだったけれどドイツのバラもいいですよね~。 

→めぎさま 
Lichtblickはツボミがたくさんついていて、全部咲くとあふれんばかりな感じだったでしょうね~。 我が家のミニバラ、Rostockのような淡いオレンジっぽいのが咲くはずだったんですけど、今年は強風にさらされてしまいツボミが付きませんでした・・・。 めぎさん、するどいなぁ・・・オランダのバラも撮りました♪ 

→baby_pinkさま 
日本では2回楽しめるバラも、気候の関係かオランダでは6月~9月と咲く期間が長くなるみたい。 次から次へ飛び回るハチのごとく、たくさん撮りました~。 同じような色のバラでも咲き進むにつれて微妙に花の色の変化が違ってて、それも楽しいところ。 たくさん切れるほどバラが咲いてるpinkさんのお庭が羨ましいなぁ。 我が家のはミニバラですが、今年は花が咲かなかったんです・・・。 お手入れ不足を反省。 
ふふ、再度ブログに寄っていただいて嬉しいです♪ 丁度、ハンゼシュタット・ロストックのような色なんですよ、我が家のミニバラ。 

→ハリネズミさま 
アスピリン・ローズの咲き方に興味津々。 一つの花なのに花びらの渦が2つ。 欧州にきてバラの花をじっくり見るまで、バラと言えばデバートの高島屋の包装紙のバラだったので、様々な咲き方があるのが面白くって♪ 私の撮影マジックというより、バラ園のお手入れの良さとカメラの性能のおかげかしら。 私、シャッター押すだけなので・・・。

→miffyさま 
ジャズも賑やかでいいですよね~。 1つの花の花びらの枚数は少ないのに、集まってたくさん咲いてるから、咲き進み具合によって異なる色のグラデーションも美しく♪ たくさんの種類がありますよね、バラの花って。 泥沼のように底が深い・・・。

→テリーさま 
インターネットが身近にないと、日本との連絡は郵便だったし、急ぎの時はFAXだったけど、それも高額で。 日本で何が起こってるかもよく分からなかったです・・・。 今でも、速度が遅いし、たまに途切れたりするので、動画を見るのも大変なことも・・・。 でも日本のニュースがすぐに分かるのは便利ですね~。 

→nicolasさま 
ノスタルジーの赤と白の色分けの咲き方はインパクトありますよね。 郷愁というとセピアのぼんやりとしたイメージだけど、このノスタルジーはくっきり鮮やか♪ お手入れの良さなんでしょうね、きっと。

→アールグレイさま 
ここのバラたちは皆、お手入れが行き届いててキレイでした♪ 撮っても広い敷地なのに。 12月になり、きっと今頃はあちこちで山下達郎さんのクリスマスソングが流れてるんでしょうね~。 達郎さんの『BIG WAVE』のアルバムはよく聴いてました♪ 

→カエルさま 
パステッラは、本当にこの揚げものの衣が由来なのかしら・・・?ってあやふや。 イメージが違い過ぎだもの。 
>↑カエルちゃんでした。
っていうコメントがとってもキュートで♪ 思わずにんまり。 カエルちゃんって呼んでもいい? 是非、呼んでみたいっ。

→MOCOMOCOさま 
まさかオランダでこんなにもたくさんのバラが見られるとは思ってなくて意外な場所でした。 球根だけじゃなく、植物に強いオランダですね~。 東インド会社の勢いで集めた植物コレクションの植物園も楽しいし。 4~5月はキューケンホフ、6~9月はデン・ハーグのロザリウム、オランダにお越しの際は是非♪ 
by Inatimy (2013-12-02 19:17) 

moz

バラ、広々としたところでのびのび咲いていますね。
とても住んでいて色彩がきれいです。やはり、ヨーロッパの色なのかな?
CRESCENDO、他人事だとは思えません 笑 自分のブログみたい ^^; でも、やはりきれいな花ですね ^^v
キャメロツト、アーサー王の物語、円卓の騎士、昔、夢中になって読みました。ワグナーがローエングリーンとかパルジファルとかを題材にして作品も書いていたりしますよね。聖杯つながりだとインディージョーンズもそうかな? 笑
ネット、つながってほんと便利になりました。世界のことがすぐに情報としてとらえることができますよね。
by moz (2013-12-04 05:52) 

Inatimy

→mozさま 
小規模だろうと思っていたらまさかの広大な敷地で。 この後、行く予定の場所もいくつかあったので、慌てて端から端までバラを見て回ったんですが、数の多さに大満足でした♪ 珍しいのも山ほどで。 ちゃんと文学を読んでない私はついつい円卓の騎士と三銃士がごちゃ混ぜになってしまいます・・・。 聖杯のインディージョンズはアメリカで見たんだったかな・・・聴解力のなさで、ストーリの詳細があやふやなのが悲しいところ。 ネットは便利ですよね~。 こうしてmozさんともやり取りできるし(笑)♪
by Inatimy (2013-12-08 07:28) 

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