二兎を追う者は、三兎は無理 [森・野]
あまりにもいいお天気で。
心地いのは、人も動物も同じみたい。
5月下旬にさしかかった頃のとある日、午後にふたりで南の並木道へ出かけた。
途中の遊歩道で見つけた白い花は、ヤブデマリ(藪手毬)。 スイカズラ科 ガマズミ属。
学名はViburnum plicatum var. tomentosum ビバーナム・プリカツム。変種名トメントスム。
オランダ語では、Japanse sneeuwbal ヤパンセ・スネーウバルと紹介されてた。
日本のスノーボールだって。
オランダ語では、Japanse sneeuwbal ヤパンセ・スネーウバルと紹介されてた。
日本のスノーボールだって。
並木道でまず目に付いたのが、ヘラオオバコ(篦大葉子)。 オオバコ科 オオバコ属。
花穂の下から順に咲いていくので、白い花輪が上へ移動していくみたいな感じ。
花穂の下から順に咲いていくので、白い花輪が上へ移動していくみたいな感じ。
学名はPlantago lanceolata プランタゴ・ランセオラタ。
オランダ語ではSmalle weegbree スマレ・ウェーヘブレー。
オランダ語ではSmalle weegbree スマレ・ウェーヘブレー。
黄色い花は、Ranunculus acris ラヌンクルス・アクリス。 キンポウゲ科 キンポウゲ属。
オランダ語では、Scherpe boterbloem スヒェルペ・ボーターブルム。
日本語では、ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)。
日本語では、ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)。
4月の終わり頃に来た時にもあったけど、今では周りの植物が生い茂って、埋もれるように咲いていた。
バックの赤紫の花は、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)。 マメ科 ソラマメ属。
バックの赤紫の花は、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)。 マメ科 ソラマメ属。
他にも見つけた黄色い花。 すごく小さくて、これ以上寄れず・・・。
Medicago lupulina メディカゴ・ルプリナ・・・コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥やし)かなぁ。
マメ科 ウマゴヤシ属。 オランダ語では、Hopklaver ホップクラーファー。
マメ科 ウマゴヤシ属。 オランダ語では、Hopklaver ホップクラーファー。
Trifolium dubium トリフォリウム・ドゥビウム・・・コメツブツメクサ(米粒詰草)かなぁ。
マメ科 シャジクソウ属。 オランダ語では、Kleine klaver クライネ・クラーファー。
マメ科 シャジクソウ属。 オランダ語では、Kleine klaver クライネ・クラーファー。
どっちだろうね。
アカツメクサとも呼ばれるムラサキツメクサ(紫詰草)の変身過程。
マメ科 シャジクソウ属。 ・・・お日様が当たる側から咲くのかな。
学名は、Trifolium pratense トリフォリウム・プラテンセ。
オランダ語では、Rode Klaver ローデ・クラーファー。
オランダ語では、Rode Klaver ローデ・クラーファー。
ムラサキツメクサとミヤマキンポウゲが一緒に咲く場所。
南へと続く農道から見たのは、いつもの牛。
そして、農道脇で見つけたのは、いつも気になるけど、正体不明なままの植物。
画像検索かけても出てこなかった・・・。
画像検索かけても出てこなかった・・・。
こちらの白い花は、Lamium album ラミウム・アルブム。シソ科 オドリコソウ属。
オランダ語ではWitte dovenetel ヴィッテ・ドーフェネートゥル。
日本語だとオドリコソウ(踊子草)。
日本語だとオドリコソウ(踊子草)。
散歩途中の犬の吠える声に視線をやると・・・
・・・緑の大地に野ウサギがぴょんぴょん。 あっちに、こっちに、数羽いた。
ズームして2羽一緒の写真も撮れたけど、あまりに小さく・・・。
それに、時折すごいスピードで駆け回る。
それに、時折すごいスピードで駆け回る。
あぁ・・・こんな日に限って、SONYくん1号(RX-100)を家に置いてきたなんて・・・。
あっちのズームの方がキレイに撮れたのにな。
あっちのズームの方がキレイに撮れたのにな。
と思ったら、まだ子供なのか、好奇心が強いのか、近くまで寄ってきた。
耳が長くて、目が大きく、カピバラ風な面長の犬、って感じの野ウサギだった。
学名は、Lepus europaeus レプス・エウロペウス。
オランダ語ではHaas ハース。 複数形はHazen ハーゼン。
日本語だとヤブノウサギと言うらしい。
日本語だとヤブノウサギと言うらしい。
遠目で見た方が可愛く見えるな・・・。
野ウサギで思い出すのは、
ドイツ人画家のAlbrecht Dürer アルブレヒト・デューラー(1471-1528)。
ドイツ人画家のAlbrecht Dürer アルブレヒト・デューラー(1471-1528)。
この画家が描いた絵"Feldhase"「野うさぎ」が、すごく好き。
※ ウィーンに観に行ったお話は、こちら。
目印の木のある風景。 この日も穏やかなこと、この上なく。
野ウサギが駆け回っていたのは、右側の野。
農道脇にたくさん咲いていたのは、白い花。 陽の光の下、すごく眩しく。
フランスギク(仏蘭西菊)かなぁ。
学名は、Leucanthemum vulgare レウカンセマム・ブルガーレ。
オランダ語では、Gewone margriet ヘヴォーネ・マルフリート。
オランダ語では、Gewone margriet ヘヴォーネ・マルフリート。
最高気温23℃の心地よい日の午後。 並木の緑もますますフサフサ。
☆ ☆ ☆
6月1日からヘッダーの写真を変えてみました。
今年の4月に行ったキューケンホフ公園内にあるランの展示館で撮ったもの^^。
今年の4月に行ったキューケンホフ公園内にあるランの展示館で撮ったもの^^。
みなさん、野ウサギに出会ったら、撮る?
チャンスがあれば撮るんじゃないかと思います。^^
by Kame (2017-06-02 17:59)
出会ったらもちろん撮りますね(^^♪
出会える環境がすごいですよね
並木もまっすぐな道も!
by yokotee (2017-06-02 22:23)
水面のラン可愛いですね。
野うさぎってやっぱり少しスーッとしてるんですね。
面長。確かにカピパラに似てる。
並木綺麗ですね。
by カエル (2017-06-02 22:58)
うちはうさぎを飼っていたので(3度)、うさぎ大好き家族です ^^
飼いうさぎも、急に何を思うのか、時々物凄い猛スピードで駆け回りますが、
狭い家の中でよく家具とか物にぶつからないもんだ、と感心します。
野うさぎさんは脚が長いんですよね。(うちのは短足だったが)
だからカピバラ風の・・・に見えちゃうのも分かる(笑)
しかし野生の子に出逢えるなんて素晴らしい!
by MIKUKO. (2017-06-02 23:45)
野ウサギには驚きです
臆病ではないのでしょうか
by tommy88 (2017-06-03 07:13)
野うさぎって見たことないです
羨ましいなぁ
てか 4兎追ってたけど 面倒なんで最近2兎にしてます(笑)
by (。・_・。)2k (2017-06-03 07:33)
何か姿勢が良いっていうか足が長いっていうか・・
野性味のあるうさぎさん・・♪
by oko (2017-06-03 07:43)
ぴょんぴょーん♪
ホントだー、耳が大きくて可愛いっ。
うん、撮りたくなりますねー^^
by 初夏(はつか) (2017-06-03 08:20)
1本道に 1本の木
良いなぁ~ 撮りたいなぁ~(^^ゞ
by DON (2017-06-03 10:03)
こんばんは。
わぁ、きれいなお花ばかりですね。こういうの野花が好きです。
野ウサギ君、元気そう。以前うちのリリーちゃんが病気で病院へ通っていた時、大きなウサギを抱いた人が診察を受けに来ました。へえ~、こんな大きいウサギがいるんだ‼と思ったけど、野ウサギだったかもですね。
by coco030705 (2017-06-03 21:15)
青空と 緑と 牛さんの黒白や お花の色.。
いろんな色で溢れてて
生命力を感じます♪
よい季節ですね~(*´ω`*)
by kabu (2017-06-03 21:24)
野うさぎは子供の頃に見たきりです。ズームが効いて連写が早いカメラが欲しいです。
by luces (2017-06-03 22:05)
お花の名前、いつもよくお調べになってますよね~
学名までお書きで、凄いなあって思います。
ハーゼの方の野うさぎは、フリース諸島のどこかで見たっきり。
そのとき夢中でカメラで追ってみたけど、薄暗い時間帯だった所為もあって、全滅でした。あのときのカメラは何だったかなあ・・・?忘れちゃいました。
小さいカニンヒェンの方の野うさぎも、ライン河畔にいっぱいいるのにここの所ずっと撮ってないな~
by めぎ (2017-06-04 01:29)
一兎でも無理(^_^);
by REE (2017-06-04 06:44)
野うさぎって、実物を見たことがないから、私もInatimyさんに同じく、
デューラーの絵が思い浮かびます。すくっと立つと、脚が長くて、犬みたいですね。これなら、ピョン、ピョンも飛距離が稼げますね。耳の長い犬(笑)
ヘッダーの写真は、水に浮かぶ蘭、夏仕様で、きれいですね。
by TaekoLovesParis (2017-06-04 08:55)
遠くで見た方が可愛く見えたってことは、せっかく近くに寄って来てくれたってのに、正直なトコ、あんまり可愛く思えなかったってコトですね(笑)。まぁ、ペットじゃないからコロコロと肥えてないし・・・と云うか痩せてるし、可愛いと云うよりも野生だから精悍な感じ?(^^。
by yk2 (2017-06-04 08:57)
カラスノエンドウやアカツメ草、よくマロンと散歩する道にも咲いています^^
野うさぎさん、速いですね。
体がスマートです^^
by アールグレイ (2017-06-04 16:40)
野うさぎピョンピョンに、ウフフあいらしいなって
野の花が、たくさん、、どの花も名前で呼ばれるのは嬉しいでしょうね
名前のないこは、いないものね
フランスギクも、輝く白がいいな
by engrid (2017-06-04 19:20)
野の花も綺麗ですね~
お散歩にちょうどよい気候になりましたね。
野うさぎ、ホント遠目の方が可愛いですね。
野生の動物は見つけると撮っちゃいますね~
素早すぎて追いつけないことも多いけど・・・
by miffy (2017-06-05 23:44)
→皆さま「二兎追う者は、三兎は無理」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。この野で野ウサギを見たのは今年に入って2回目。最初は3月だったかの春先で、猛スピードで野を駆け回っていました^^。
→Kameさま
日本で野ウサギが見られる所、たくさんあるといいな^^。又違った種類の野ウサギかも♪
→yokoteeさま
オランダ、割と街の中の芝生とかでもアナウサギがいますよ^^。こちらは小さな愛らしいタイプ。並木もあちこち、強風の影響でか斜めに生えていたり。
→カエルさま
野ウサギ、ワイルドな筋肉質って感じでした^^。相変わらず並木道はまっすぐで、野は平らで・・・ですが、手軽なお出かけ先なので重宝してます。
→MIKUKO.さま
ウサギ、可愛いですよね〜。飼う?ってKamoさんに聞かれたけど、ウサギって多頭飼いじゃないと寂しがるんですってね。野ウサギ、MIKUKO.さんの地でもよく見られるのかと思ってましたが、そうじゃないんだ。すっかりキツネとか普通にいるイメージでした^^;。
→tommy88さま
臆病というよりも、ひょっとしたらこの時は好奇心の方が勝ったのかもしれませんね^^。小型のアナウサギも街の中でたまに見かけます♪
→(。・_・。)2kさま
猛禽類に出会う確率よりも野ウサギに出会う確率の方が高いかも^^。4兎追われていたのなら、2兎は軽がる、お手のものですね〜♪
→okoさま
スタッと立ち止まって、しばし、じーっと見た後、走って去って行きました〜^^。ちょうど柵のバーが耳にかぶっちゃって・・・。
→初夏(はつか)さま
思いの外、目が大きくて^^。無理だと思っても、ついカメラで追ってしまいました〜。野生みあふれたこの野ウサギ、子供の頃見た小学校で飼育されてるうさぎさんとは全く別物でした・・・。
→DONさま
この目印の木、いいでしょ^^。夏にはこの周りに牛がたくさん集まってたりもするんですよ♪
→coco030705さま
いろんな花が咲いているので、とりあえず撮って、家にある図鑑で探して楽しんでます^^。ウサギ、大きいのはフレミッシュジャイアントという品種があるみたいですよ。写真見たら、野ウサギよりも大きかったです^^;。
→kabuさま
ここ、真冬は氷の世界だったり^^;。なので植物、動物、いろんなものが見られる季節は、ついついあれこれ立ち止まって撮ってしまいますね〜。ほんと、心地いいい季節♪
→lucesさま
野ウサギ、私は子供の頃は雪の上に残ったその足跡だけ見たことが^^;。遠くを駆ける野ウサギもキレイに撮れるコツ、何でしょうねぇ・・・。
→めぎさま
この植物は何だろう?とすごく知りたくって、とりあえず撮って、家にある図鑑(オランダのマルクトの古本屋さんで買ったもの)で調べてます^^。すぐに忘れちゃうのでブログは私のメモ代わり。小さいカニンヒェン、こっちでいう小さいコナインは私はビル街でよく見かけます、IKEAの近くなんですけどね^^。
→REEさま
私も一兎を追って撮るのも大変でした^^;。ちょっとでも動くとすぐ逃げてしまいそうで、耳が柵のバーにかかったまま・・・。
→TaekoLovesParisさま
デューラーの「野ウサギ」のマグネット、我が家の冷蔵庫に^^。目の前まで来た本物の野ウサギ、こんなに至近距離は初めてで緊張しました・・・。そう、思っていたより長い脚。馳け廻る姿はどキュメンターリで見たワイルドな姿そのものでした♪ ヘッダーの写真、今年のキューケンホフの写真整理をしてるときに見つけて採用です^^。早めに写真整理するものですねぇ・・・へへ。
→yk2さま
野ウサギ、こんなに目が大きいだなんて思ってもみず・・・くりっとしたというより、ぎょろっとしたって感じだったんですもの^^;。しかも、やけに脚が長いし。毛並みももっとふわっと感があるかと思いきや剛毛そうだしねぇ・・・・いや、野ウサギは野ウサギで、雄々しくっていいんですが^^;。
→アールグレイさま
この時期、何気なく見る野の植物が子供の頃によく見た身近なものだったりで懐かしい気持ちもありますね^^。野ウサギ、あっという間に走り去って行きました・・・。
→engridさま
正体不明な野の花、一体何なんだろう・・・とすごく気になるところです^^;。画像検索かけて、あ、これだ!と思ったら、自分で撮った写真だったり・・・。フランス菊、白い花が眩しくって、かなり暗めで撮ってます♪
→miffyさま
だんだんと咲いてる花も増えてきて、立ち止まる回数も多く、なかなか前に進めないお散歩です^^;。牛、馬、羊、この野に来ると動物にもいろいろ出会えて嬉しいところ。気温の変動は激しくて、先日は30℃近くまであったのが今日は最高15℃・・・。
by Inatimy (2017-06-06 19:50)
野ウサギ!?Σ( ̄口 ̄;)足長っっっっ;;
さすが野生種!早く逃げいないといけないですもんね。
足の長いカピバラ・・でっかい台湾リスっぽくもある・・・(笑)
野草が同じようなものが多いですけど、葉っぱとか微妙に違うのが
面白いですね~。
動物も植物も、元は同じ種だったかもしれないけど、育つ地域で
それなりの進化をしているのが興味深いですね。
by momo (2017-06-07 09:23)
→momoさま
台湾リス・・・検索して画像みました^^。なんかリスじゃないみたい。イタチとかオコジョっぽい・・・。リスはやっぱりシマリスが一番可愛いかな♪ 植物も育つ地域で微妙に異なりますよね。学名とオランダ語名と日本語名で画像を探して、自分が撮ったものがあってるかどうかチェックしたりしてます^^。どんどん深みにはまっていく〜。
by Inatimy (2017-06-09 00:10)
ちなみですが、うさぎは多頭飼いじゃなくても
寂しくありませんから大丈夫ですよ ^^
飼いうさぎは人間家族が大好きですしね。
もし多頭飼いしても、結局は一匹ずつ個室にいれなくてはならないので、
結構大変だと思います ^^;
by MIKUKO. (2017-06-10 18:17)
→MIKUKO.さま
へ〜、そうなんだ、大丈夫なんだ、ウサギは寂しがるからできるだけ多頭飼いしたほうがいいと何かの記事で読んだんで、てっきりそうなのかと^^;。人間家族が大事に接していたらいいんだ♪ 旅先で、庭の芝生の上に、底がなくポンっとかぶせるだけの大きな小屋(階段付きで上が寝床)があり、周りにウサギがいるのを見て、いいなぁ・・・と思ったのでした^^。
by Inatimy (2017-06-12 16:46)