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根菜で冬を乗り越える [食]

あぁ・・・今夜は何にしようかなぁ。

 

・・・と、窓の外を眺めながら、冷蔵庫の中にあるものを思い浮かべる。

消費期限順に収納した肉魚、そして野菜をパズルのように組み合わせ、

そういえば、あれ食べたいって言ってたな・・・とKamoさんの言葉を思い出す。 

 

そんな感じで1週間分まとめ買いの材料、ほぼ使い切り。 

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調理台で作業する煙吐き人形。 中でお香を炊くと口から煙が出るもの。 
12月にまた会いましょう。

東方の三博士が幼子イエスの元に礼拝にやって来る日も終わり、クリスマス飾りを片付ける頃・・・

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・・・うっかり飲み忘れていた年越しという名のビールSylvester を飲む。 アルコール7.5%。 

ちょっぴりルビーがかった飴色っぽい。  

Brand ブラントオランダで最も古いビール醸造所。 1340年から続くよう。

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1月に作ったコンフィチュール(ジャム)は、キウイ。  

10個買って皮をむいたら930g。 砂糖は20%ほどの190gに。 空き瓶2つほどできた。 

使ってるのはサトウキビの砂糖で色が茶色ゆえ、完成したジャムも緑ではなく・・・。

そんな1月の食卓から抜粋したお料理は・・・

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・・・チキン・ストロガノフ雑穀米。  

鶏は胸肉。 野菜もたっぷり。 
玉ネギ、人参、ジャガイモ、セロリ、モロッコインゲン、マッシュルーム、ズッキーニ、パセリなどなど。

ちょっぴりトマト風味にして、サワークリームで爽やかな一品。 

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パースニップと野菜のトマトソース・チーズ焼き。  と、カナッペ。 

パースニップって野菜は最近日本でも売ってるのかしら?
白い人参みたいなもので、苦味の他に、ほんのり甘味がある。
オランダ語では、Pastinaak パスティナーク。 

前日のチキン・ストロガノフが少し残ったので、柔らかくしたパースニップ人参の上にかけ、
熟成したゴーダチーズ(刻んであるもの)をかけてレンジのグリル機能で溶かした。

カナッペは、海老、クリームチーズ、キュウリ、プチトマト。  

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ネギ醤油かけ豆腐ステーキと雑穀ライス。 野菜炒めサラダ付き。

スーパーで売ってる豆腐は、手で四隅から押さえて水切りが出来るほど硬いので、
型崩れする心配もなく、横に半分に切って胡麻油でこんがり焼いた。

残った胡麻油で軽く火を通した刻み青ネギをお醤油に浸けたものをかけて食べる。
これにおろし生姜が加わっても美味。      

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我が家は何でも試したくなる方。  目新しいものを見つけたので買ってみた。
インドネシア料理。  

カゴのお弁当箱のようなものに、ご飯とおかずのパックが入ってる。
フィルムに数か所穴をあけて、レンジでチンするだけのもの。 
ご飯は、パンダン米。  

カゴはまた何か別の用途に使えそうだ。 ・・・て思うも、何入れようかなぁ。 

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上: Ajam Rica Rica アヤム・リカ・リカ
   ・・・トマト、赤唐辛子、生姜、サンバルという辛い調味料のトマトソースに鶏肉とインゲン。 

下: Rendang Padang レンダン・パダン
   ・・・牛肉、サンバルという辛い調味料、ココナツミルク、タイ生姜、タマリンド。  

より辛いのは、アヤム・リカ・リカ。 でも美味しい辛さ。
ゆでカリフラワーとサラダも一緒に食べた。 

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また、別の日に他の種類にも挑戦。 でも市販品は味付けが濃い目なので野菜も用意。

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上: Ajam Paniki アヤム・パニキ
   ・・・ココナッツミルク、ククイ(キャンドルナッツ)、ニンニク、サンバルのピリ辛ソースに、
      鶏肉とインゲン。 

下: Babi Ketjap バビ・ケチャップ
   ・・・生姜とニンニクの入った甘いケチャップソースに豚肉。 

ケチャップと言っても、日本でいうトマトケチャップではなく、
インドネシアでは、ソース全般のことを指すよう。 

この日は、ゆでブロッコリーとプチトマト。 

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野菜スープとカナッペ。  

ポーランドのスープの素を使って。 
ポーランド語でZupa Jarzynowa野菜スープの意味らしい。
それだけでは具が寂しいので、ジャガイモ、人参、マッシュルーム、モロッコインゲン、セロリ追加。  

カナッペは、マヨネーズベースのサラダに胡桃とパセリ。
ドライトマトのペーストを載せたのも少しだけ。  

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こちらはポーランドZupa fasolowa で、豆のスープ。 袋の写真を見ると、白インゲン豆のよう。 

それに、ベーコン、人参、ジャガイモ、パセリを追加。

私はポーランド語は全く分からない。

でも、どこの国でもこの手のスープものは売っていて、だいたい作り方の基本は3つ。
 ・ 指定量のに袋の中身を入れて溶く。 
 ・ 中火くらいの火で、時折かき混ぜながら煮る。
 ・ 沸騰した後、5分くらい煮込んでとろみがついたら完成。

だから言葉が分からなくても、時間や量の数字さえつかめれば何とかなる。
あと細かいところを気にするなら冷水かどうかってことかな。 
ごくたまに沸騰してから中身を入れるタイプもあった気がする。 

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マッシュポテト敷き、芽キャベツと白身魚のチーズ焼き。 

マッシュポテトは、ジャガイモ、人参、ポロネギ、豆乳で。 魚はパンガシウス。 
あとマッシュルームも使ったかな。 魚とゆで芽キャベツの上に刻みチーズかけてグリル機能でとろり。
魚は予め火を通してあるけど、後で出た水分を下に敷いたマッシュポテトで吸収。  
彩りに、プチトマトを乗っけた。  

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ルタバガ・・・って聞いたことある? 別名、カブハボタン。 

オランダ語では、Koolraap コールラープ。 直訳するとキャベツカブ・・・まさにそのまんまの味。 

大きくて硬いので、切る時は十分気をつけないと。 皮をむいて、適当に切り・・・

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・・・シンプルにスープにした。 ルタバガと鶏肉のスープ。 野菜の持つ甘味が出て美味。 

鶏胸肉、ルタバガ、人参、ポロネギ、マッシュルーム、パセリ。

コトコト煮込んで、柔らかくなったのを確認して、お皿に。
盛りつけたら、ルタバガはキレイなアプリコット色になった。  

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エンダイブのスタンポットと燻製ソーセージ、ゆで芽キャベツ添え。 オランダ料理。

我が家のマッシュポテトはいつものごとく、ジャガイモ、塩胡椒、豆乳で。 

エンダイブは、葉っぱが細かいレタスみたいな感じ。 チコリとはまた違う。
洗って切って袋詰めにしてあるものもあり便利。
オランダ語では、Andijvie アンダイフィー。  

燻製ソーセージが塩辛いので、他のは薄味に。  

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キッチンの電気の下で、あまりキレイに撮れなかった・・・。 

この黒紫っぽい塊の野菜は、ビーツ。 テーブルビート。  
オランダ語ではRode biet ロードゥ・ビート赤ビートという意味。 

ビーツのスープが飲みたいなぁ。」 ・・・とKamoさんが、ふと口にした。

私は外でビーツのスープなんぞ食べたことがない。
以前、ボルシチも作ったことがあるが、それもネットで検索してのこと。

はて・・・ビーツのスープ・・・? Kamoさんの話によると、なめらかだったそうな。

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で、作ってみた。 ビーツのスープ。  

鍋で燻製ベーコンをオリーブオイルで炒め、
そこへカットしたテーブルビーツ4個、ポロネギ、ジャガイモ4個、トマト2個を次々と放りこみ、
水約300cc、キノコのブイヨンキューブ半分でコトコト煮込んだ。 

野菜が柔らかくなったあと、ハンドブレンダーで一気にクリーミーに。

お皿に盛ってサワークリームを落とし、パセリを散らす。  

見た目が赤いので、デビルスープだの、地獄谷スープだの呼ばれたけれど、
外で食べたのより美味しいと言ってもらえた。 

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タイのグリーンカレー。  

いつものグリーンカレーのペーストを使って、鶏胸肉、人参、マッシュルーム、赤パプリカ、
コリアンダーで・・・。

でも微妙に違うのが、そこに甘い芋も加えたこと。 
サツマイモのようだけど、なかがオレンジ色。  人参よりちょっと赤味が少ないのがそう。

オランダ語では、Zoete aardappel ズートゥ・アールダップル。 
・・・意味は、そのまま甘いジャガイモ。 

辛いグリーンカレーだけど、食べてて甘いお芋を口にすると、ホッと和むような、そんな美味しさ。
好評だった。

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チョリソとレンズ豆の煮込み。  

玉ネギ、人参、ジャガイモ、甘い芋、マッシュルーム、チョリソ、レンズ豆、野菜ジュース、パセリで。

チョリソを輪切りにして表面がカリカリになるよう炒める。 
かなり脂が出るので、適当にキッチンペーパーで取り除き、そこへ玉ネギを炒め、
野菜を投入してコトコト煮込んだ。 ・・・レンジでチンしてから野菜を入れると時間短縮。  

最後の仕上げにチョリソを入れて混ぜると、カリカリの食感も残っていい感じに。 

 

と、パースニップ、ルタバガ、テーブルビート、甘い芋・・・と
普段あまり使わない冬の根菜も積極的に取り入れた1月だったのでした。
なんとなく体が温まる気がする。

 

思いっきり純粋な和食っていうの、もう随分と食べてないなぁ・・・。

 

 

※ 写真はSONY。


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コメント 14

ぴーすけ君

煙吐き人形,懐かしいわ~。
見ていて楽しいんですよね。

どのお料理も美味しそう。インドネシア料理ってめずらしいですね~
by ぴーすけ君 (2014-02-11 19:44) 

めぎ

根菜、既に飽きてきた今日この頃です・・・
でも春の野菜が出るまではあと一か月以上ありますねえ。
ううう。
by めぎ (2014-02-12 04:26) 

ハリネズミ

彩りのきれいな、Inatimyさん作のお料理、おいしそうです♪。
そしてワインが飲みたくなっちゃう^^。
インドネシア料理、かわいいかご入りでの販売だなんて、
私もスーパーで見かけたら絶対買っちゃいます。
スクエアなシェイプも使いやすそう♪。
by ハリネズミ (2014-02-12 06:26) 

ナツパパ

ああ、どの料理もじつに美味しそうです。
写真を拝見していて、我が家でも作ってみたくなりました。
根菜をいっぱい使ったスープなど、この時期の美味ですよね。
by ナツパパ (2014-02-12 09:23) 

krause

どれも美味しそうですね。BRAND、興味あるので、今度訪蘭したときに探してみます。
by krause (2014-02-12 10:25) 

angie17

パースニップ、食べたことがないです~。
人参??

どのお料理も、気持ちが入っている感じ。
良いですね!
by angie17 (2014-02-12 11:49) 

miffy

冬は根菜類が多くなりますね。
バースニップもコールラビもたまにデパートで売ってるのを見かけます。
エンダイブは普通にスーパーでも売ってるかな~
インドネシア料理、香辛料が効いていて美味しいですよね。
料理の名前で素材がわかるので選ぶときにも便利ですよね。
by miffy (2014-02-12 23:31) 

ねこの手

美味しそうです。
ビーツのスープ、個性的な色合いで飲んでみたいな♪
ルタパカ。。。似たようなもので、カブなのに味がカボチャという、これを食べた時はなんとも不思議な気持ちでした。
by ねこの手 (2014-02-12 23:43) 

ameya

いろんな国の料理。
バラエティに富んで色もきれい。
どれもおいしそうだなあ( ̄¬ ̄) ジュル…
by ameya (2014-02-13 10:56) 

母ちゃん

インドネシアのカゴ?は何に使われるんでしょうね~。ついつい手が伸びてしまいそうです(^^)
by 母ちゃん (2014-02-13 18:58) 

nicolas

コールラープ、コールラビですね。
日本では全くと言っていいほど売ってないので、
一回畑で作ったことあります。要するにキャベツの芯を食べる感じ?
冬野菜は、じっくり火を通せばほっこり体が温まりますね~
by nicolas (2014-02-13 21:59) 

luces

タバコをすいながら料理はいけませんねー。でも可愛らしいので
ゆるします(笑)
生のビーツって食べてみたいです。手に入るのかな。
by luces (2014-02-13 23:12) 

カエル

あの籠はね、おむすび入れる!
お弁当箱に良いのでは?サンドイッチ入れたり、唐揚入れたり?
日付順に管理してるのえらいなぁ。
少しはみならおーっと。行き当たりばったりだからな。
by カエル (2014-02-16 19:47) 

Inatimy

→皆さま 
『根菜で冬を乗り越える』のお話に、nice! & コメントありがとうございます。 日本ではあまり見かけない珍しい野菜を見かけると、せっかくだからとつい買ってしまう。 で、どうやって食べるんだろうとスーパーでもらった無料雑誌でレシピ探したりアレンジしたり。 食の好奇心も暮らしにインパクト♪

→ぴーすけ君さま 
この写真でもかすかに煙を吐いてるんですよ。 撮ってるうちにお香が終わりになってしまった・・・。 オランダは歴史的にもインドネシアと関係が深くて、それでお料理もたくさん入っていています♪

→めぎさま 
我が家はEU圏内(特にスペインが多いけど)の野菜なども買ってるので、まだ飽きはせず保ってます。 あ、でもこの冬はノヂシャあまり買ってないな・・・これはちょっと飽きちゃって。 

→ハリネズミさま 
我が家は小瓶のビールを半分こ(笑)。 ワインやシャンパンもいただき物があるのに、まだ眠ったままで・・・。 料理はできるだけ見た目カラフルになるよう野菜を♪ ゆえ、野菜室満タン。 このかご入り、つい手に取って買ってしまいました~。 室内の植木の鉢カバーにもいいかなぁなんて考えてます。 

→ナツパパさま 
寒い日はスープやシチューがいいですよね~、あと鍋料理も。 野菜をたっぷり使ってでた甘めの旨みが胃にも優しくて。 お腹いっぱい食べても、野菜だからすぐに消化。

→krauseさま 
オランダのビールも季節限定ものがたまにあって。 スーパーや酒屋さんでいいの探してくださいね~。 

→angie17さま 
パースニップは、見た目は白い人参そのまま。 でも甘みがあるんですよ~。 夕飯を楽しみに帰宅してくれるので、がっかりさせないように頑張ってます(笑)。 でもたまに市販品の変わったものにもチャレンジ♪ 

→miffyさま 
コールラビとコールラープは別者なんですよ。 オランダではここ数年でコールラビが登場したかなって感じです。 レジのおねえさんに「これ何?」って何度か聞かれましたよ。 エンダイブもアンディーブ、チコリとごっちゃになったり。 野菜の名前って複雑ですよね。 エンダイブは和名がキクヂシャ。 オランダはインドネシア料理がポピュラーなので、アジア料理の味わいに困らず助かってます♪ 

→ねこの手さま 
ビーツの皮剥いたら手が真っ赤・・・服につかないように気遣いますねぇ。 カブなのにキャベツ味、色がカボチャ色・・・世の中にはまだまだ知らない野菜がたくさんありそう。 先週は生のハラペーニョを買い、ピリ辛料理に舌鼓♪ 

→ameyaさま 
せっかく異国の地にいるのだし・・・といろんな食材や調味料、買っては試してます♪ おかげですっかり和食を作ることもなく、忘れちゃって・・・。 肉じゃがももう何年も作ってないかもしれない・・・。 味噌汁は年に1~2回だし。 

→母ちゃんさま 
小物の分類や、多肉植物の鉢カバーにもいいかなと。 何かと忙しく、料理雑誌(・・・目の保養)もたまってきちゃって。 整理整頓にもっと励まないとなぁ・・・。 

→nicolasさま 
コールラープはコールラビとは別者なんですよ~。 コールラープ(ルタバガ)は和名がカブハボタンで、地面の中に出来る野菜。 コールラビはカブカンラン、カブタマナで、土の上に育つ野菜で。 オランダではコールラビはあまり出回ってなかったので、レジのお姉さんに何度か名前聞かれました・・・。 

→lucesさま 
ふふ、私もタバコをぷかぷかしながらのコックさんはヤダな~。 赤いビーツは生でも美味しいみたいですね、サラダに入っていたりします♪ 色合いもキレイだし。 

→カエルさま 
懐かしい~、おむすびなんて、もう何年も作ってない~。 我が家のお米、ジャポニカ種じゃないので粘りがほとんどなくまとまらないから(笑)。 肉魚は適当に1週間分買ってるので、消費期限順にならべてそれでメニューが決まるという♪ 冷蔵庫の扉が別れてなくて1つなのも理由。 なるべくさっと取り出して冷気を逃がさないようにしないとねぇ。
by Inatimy (2014-02-17 18:55) 

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