色が変わる頃 [森・野]
1月は黄色、2月は桃色、3月は若菜色、
4月は桜色、5月は・・・
8月の末、再び、南の並木道へ出かけた。
走ってきたトラクターは、ドイツ製。 Deutz-Fahr 社のもの。
日本ではドイツ・ファールと表記されてるよう。
いつものように並木道から南に続く農道へと進むと、なんだかこざっぱり。
農道脇の植物がすっきりとなくなってて、野生のチコリーの姿もなく。
ぼちぼちまた何かの草が生え始めて地面の緑は保っていたけれど。
東側の野っ原は草が刈り取られて間もないみたい。 枯れたような色。
ポツポツと四角い黒いラップが点在。
発酵させて牧草を長期保存するためのスクエアベールサイロになっていた。
水路の向こう側の葦も一部カットされたみたいでアオサギがの姿がよく見える。
遠くに見える教会の方は、まだフサフサ。 馬の放牧、さらに農場の周りにかすかに見える牛。
水路に架かる橋の上にあったヘラオオバコ(篦大葉子)。
下から上へとリング状に白い花が咲く。 これも、そろそろ終わりかも。
橋を渡った先に、パックマン発見。 ・・・割れたプラスチックの王冠だった。
地面がキラキラすると思ったら、三色の紙吹雪。 パーティーの名残かな。
8月の終わりって、ちょっと涼しげになった風をいつもより感じて、お祭りの後のような寂しさがある。
私の中では1日を境に、8月の青から、9月の茶色へと月のイメージ色が変わる。
いつものように朝を迎えても、これほどまでの激変は他にはないくらい。
まだ緑は濃く、目にする風景はほとんど変わらないのに、どこか違ってて、物悲しい。
日没時間が早まり、夕食の後すぐに暗くなるのを感じる時期と重なるからだろうか。
9月2日の日没時間は20:24と、日本に比べればまだ2時間ほど遅いのだけれど、
夏至の頃、日没は22時台だったからね・・・。
8月が終わると、いつも駆け足で年末に向かっていく・・・そんな気がする。
それでも、この時期の楽しみは色々あり。 その一つが花後の姿。 ちょっと前は、白い花を咲かせていた。
Heracleum sphondylium ヘラクレウム・スフォンディリウム。 セリ科 ハナウド属。
オランダ語では、Gewone berenklauw ヘヴォーネ・ベーレンクラウ。
カーキ色の種に筆で線を描いたように入った茶色いライン。 自然界のデザインは面白い。
この類の、小さな白い花がたくさん集まったように咲く植物はあちこちでよく見かけて、
どれも同じように見えてくるけれど、実際は、かなりの種類がある。
種を見て、図鑑で調べて、やっとそれが何なのかが分かったりする。
種は識別の鍵。
終わりは、次の準備でもあるんだな。
欧州での秋の始まりは、秋分の日から。
秋も楽しまないとね^^。
タグ:並木道
おや、一番乗り、かしら。
北国の夏は足早に去っていくのですねえ。
盛夏から秋への変化、そのスピードに驚きました。
あっと言う間に涼しく、そして寒さも...日暮れも早く...なんですね。
欧州の皆さんが夏を愛おしむ気持ちが少し分かりました。
by ナツパパ (2016-09-02 20:34)
>種は識別の鍵
なるほど~! 気を付けてみます ^^v
by よしころん (2016-09-02 20:44)
日本とは違う、夏から秋への変化が感じられるんでしょうね~。
by ぴーすけ君 (2016-09-02 21:28)
月が替わるたびに、色の変化も感じられるその感性って
素敵です。
国によっても、気候や育つ草木で、特徴があるでしょうね。
記事に取り上げられる自然の豊かさ、街の美しさ
いつも楽しまさせてもらっています。
by アールグレイ (2016-09-02 21:36)
花の後も 尚美しいですよね♪
ワタシもそうでありたいなぁ~…なんつって(○´艸`)
by だいず (2016-09-02 22:10)
ミドリ色のトラクターが、目をひきますね。(^^)
by はな (2016-09-03 05:58)
「8月が終わると、いつも駆け足で年末に向かっていく・・・そんな気がする。」
・・・・私もです。
9月を待ってお店で見かける商品もガラッと変わるし。
ハロウィングッズ、来年のカレンダーや手帳などが並び始めました。
焦るなぁ、もう^^;。
by ハリネズミ (2016-09-03 08:54)
お祭りの後のような寂しさの1枚
いいな♪
by shino* (2016-09-03 09:11)
同じようなこと、夏休みが終わって初出勤の日に感じました。
通勤路の植物は6週間前とはがらりと変わって、緑色でもすっかり疲れた葉っぱ。
花殻が茶色く垂れ下がっていたり、落ち葉も見かけるようになって、気温はものすごく高かったのだけど、ああ~夏の終わりだな・・・これからあの暗い冬に向かうのだな、としみじみしちゃいました。
でも、そんなことばかり考えて自分も暗くなっていないで、今の季節の美しさを楽しまなくちゃいけませんねえ。
by めぎ (2016-09-03 15:43)
青々とした野原も9月になると緑から茶色に変化しちゃうんですね~
秋になったばかりなのにもう冬への準備が始まってるんですね。
5月、6月、7月は何色なのかな?
2月、3月、4月はわかるけど1月はなぜ黄色なのかな。
by miffy (2016-09-03 23:43)
花後の姿の美しさ、、惹かれますよね
種から識別できるのね、、
年末へ、駆け足に、、春への準備の始まりに
季節の移り変わりを、楽しみたいですね
by engrid (2016-09-04 01:15)
月別ではなく、四季のイメージカラーですが、中学か高校の頃
春~ピンク・夏~緑・秋~黄金色・冬~白・・・って言ったら
友達に、「春のピンクは桜でわかるけど、普通、夏は青だし、秋は茶色とかセピアじゃない?それって田んぼの色じゃん(笑)」って言われたことがあって(^^;)
確かにー・・・・。田んぼ見て育ったので、脳裏に焼き付いてるんでしょうか。
by momo (2016-09-04 13:19)
→皆さま「色が変わる頃」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。9月に入ったというのに、平年なら最高20℃のところ24℃の日や27℃の日も・・・と、今頃になって気温が高め。それでも街路樹の葉っぱは黄葉を進めてます^^;。我が家のベランダ小庭では、まだまだ紫陽花が新しい花芽をつけて咲き続けそう。
→ナツパパさま
一番乗りですね〜♪ オランダの季節の移ろいは妙な感じで、涼しいかと思えば突発的に暑さがどんと来て、混乱してる間に秋・・・^^;。真夏でも明け方は10℃しかない日もあったり。そんな気温の上下はあれど、規則的なのは日の出や日没の時間の変化ですねぇ。皆、太陽の光りを今のうちにと吸収してます^^。
→よしころんさま
姿は似ていても種が違うんだと、手元の図鑑を見て学びました^^。わかりやすく並べて、種のスケッチまでついてたんですよ〜。古本屋さんで買った図鑑、すごく役立ってます♪
→ぴーすけ君さま
日本では私には半年ぐらい夏があるんじゃないかと思うほど蒸し暑かったですが、オランダは割と涼しい日が多いのでまだ助かってます^^;。蝉の声もなく、虫の声もなく、静かすぎるくらいかなぁ。
→アールグレイさま
引越しを重ねて気づいたんですが、確かに同じ欧州内でも、園芸屋さんで売ってる植物に違いがありました。それに、育ててる植物ごと引っ越してたんですが、やっぱり気候が違うのか、ダメになってしまったり・・・。割と丈夫だったのは、木苺とリンゴとローズマリー^^。ちょっとしたお散歩記事まで楽しんでいただけて嬉しいです。
→だいずさま
花の後、思いもつかない新たな姿に変身する植物もありますよね〜。そんな意外性というのかサプライズも持ち合わせたいなぁと私も思ったり^^。
→はなさま
緑のトラクター、運転席のおじさまもカメラ目線くれました^^。この後も見かけたし、忙しそうです。
→ハリネズミさま
こちら、ハロウィンはないけど、少しだけ来年の手帳が登場。そろそろクリスマスカードのデザイン考えないと・・・と焦ってきました〜。今年も残り3ヶ月を切ったと思うと、余計にバタバタしますねぇ^^;。来年の干支はなんだっけ・・・とか。
→shino*さま
<お祭りの後のような寂しさの1枚>・・・橋の上で撮った低い目線のですね^^。結構歩く人や自転車の人が多かったので、地面すれすれにカメラを持って待機するもパタッと途切れちゃって・・・。そのままだと苦しくて、仕切り直して、あ、あの人が来そう、って時にしゃがんで撮りました^^;。
→めぎさま
妙な感じでしたよね、8月の終わり頃、気温は高めになって夏らしい感じなのに、なんていうんだろ、雰囲気に勢いがないっていうか。8月から9月になった日、特に区切りみたいなのを感じました^^;。今は朝食も暗い中で食べるし、夕飯終わるともう暗くなるし・・・。でも、鳥が>の形で飛んでいくのが、多く見られるように^^。
→miffyさま
野っ原は、刈り取った直後は茶色っぽいですが、また緑に復活するんですよ^^。寒さに強い種なのか真冬でも青々。それがチェコとは違ったな。チェコはすっかり茶色の大地だったし。1月、なぜか黄色なんですよね〜。新年でパッと明るくなる感じだからかしら・・・。
→engridさま
花が咲いてる姿はよく似ていても、できる種に違いがあるのだと、図鑑で学習しました^^。ちょうどいい具合に似た者同士をまとめたページがあって。私も季節に流されていくことなく、きちんと準備もして楽しんでいきたいです♪ まずは、秋植え球根かしら^^。
→momoさま
田んぼの緑、稲穂の黄金色ですね〜^^。冬は雪に覆われて。田植えが終わった水田を見て始まりを感じ、稲が刈り取られたのを見て、引き返せない感とか、寂しさとか、冬に向かうんだなって^^。
by Inatimy (2016-09-07 17:09)