SSブログ

看板と自転車 [ミュージアム]

金鳥、オロナミンC、ボンカレー。

子供の頃、よく通っていた道には、壁に錆び付いたホーロー看板があった。

・・・今も、あるのかな。

enk16kbfn1.jpg
5月初旬、列車で北上して訪れた街、Enkhuizen エンクハウゼンにある、
Zuiderzeemuseum ザウダーゼーミュージアム番外編

に取り付けられてる看板が気になって集めてみた。 

上の写真は、紙巻きたばこの宣伝のよう。 英国のメーカーのらしい。 海賊だって。

enk16kbfn2.jpg
1938年〜2011年までRVS Verzekeringenという名であった保険会社

現在は、どこだったか別の保険会社の一部になったよう。

パリから再び引っ越しで戻ってきた時に、建物の壁にあった看板がなくなっていたのは、
そういう訳だったのか。

この2人の後ろ姿、とても印象的だったのにな。

enk16kbfn3.jpg
ゼーブラリン・・・ストーブを磨くペースト。 ゼブラとつくのは、シマウマみたいな縞々だからかな。

enk16kbfn4.jpg
K&Gは、Kanis & Gunnink カニース・エン・フニンクで、主に珈琲製品の会社だった。 
今は買収されて珈琲ブランド名として残ってる。

下のブラッソーは、金属を磨くための液体。 英国のメーカーらしい。
名前は、真鍮を意味するBrassから来てるのかなぁ・・・。

enk16kbfn5.jpg
織物用増白剤。 織物を白く見せるようにする染料というんだろうか。 

特に、白い布など生成り色だったりするけど、そこにを加えることでより白く見せられるみたい。

今でいう、蛍光染料みたいな存在かな。
服などのタグにある「蛍光増白剤が入ってない洗剤をお使いください。」という表示のあれ。

一番下の文言は、「最も良くて、最も安い!」という感じ。

enk16kbfn6.jpg
二つともタバコの看板。

上は、Roode Ster ローデ・スターという赤い星の銘柄。
 製造元は、オランダフローニンゲン本社の会社、Koninklijke Theodorus Niemeyer BVの。
 現在はブリティッシュ・アメリカン・タバコの傘下になってる模様。

下は、Van Nelle ファン・ネレというオランダロッテルダムにある工場が出してたタバコ
 タバコの他に珈琲紅茶も製造してたが、1995年に操業停止。
 ファン・ネレ工場は、世界遺産に登録されている。

enk16kbfn12.jpg
そうそう、赤い星タバコの銘柄の方は、缶入りもあったみたい。 

1/4kiloだから250g? どのくらいの量か、さっぱり見当がつかないな・・・。

ちなみに、今の時代、スーパーサービスカウンタータバコ類を売ってるけれど、
子供達の目に触れさせないよう、扉のある棚に収納したりしているよう。

タバコの広告も、タバコ専門店など以外では禁止しているそうな。
ここはミュージアムだから見られるんだな。

enk16kbfn7.jpg
1753年創業のDouwe Egberts ダウウェ・エフベルツ。 タバコも売ってたんだ。 知らなかった。

 先の珈琲Kanis & Gunnink カニース・エン・フニンクや、
 1995年に操業を停止したVan Nelle ファン・ネレを買収したのが、この会社で、
 Van Nelle ファン・ネレ珈琲ブランド名として名前が残ってるよう。

enk16kbfn8.jpg
今は珈琲紅茶の会社としての方が有名。 紅茶Pickwick ピックヴィックという名で。

製品にはパッケージにポイントが付いていて、それを集めると、
カップ、お皿、マグカップ、珈琲メーカーなどと交換できたり、
ポイント分に一部支払うだけで購入できたりする。

煉瓦の壁の手前にあるのは、コーヒーハウスの名の入った自転車スタンド
柵の隙間に前輪を挟むだけの簡単なもの。 今でもたまに見かける。

enk16kbfn9.jpg
古物商というのか、中古屋さんというのか、そんなお店の自転車。 

に大きな荷台付き。 そう、荷台がついてる方が前で、逆三輪車っぽいのだ。 

こういう荷台付きの自転車を、オランダでは、Bakfiets バックフィーツという。
今でもよく走ってる。 荷台子供が乗ってたり、荷物を載せたり、が乗ってたり。

enk16kbfn10.jpg
こちらは、前にバスケット。 

あ、言い忘れたけど、昔はペダル逆にこぐ止まるというコースターブレーキが主流・・・。

今では手元で操作するブレーキの自転車もあるけど、両方存在。

enk16kbfn11.jpg
2台重ねて駐輪。


そういえば、自転車のタイヤの空気を入れるところのバルブのキャップが割れてしまった時のこと。

自転車を購入した時の自転車屋さんに買いに行ったら、見当たらなくって、
Kamoさんがお店の人に尋ねると、自転車メーカータイプ(シリーズ)を聞かれたそうな。

共通だと思ってたら違うのだということに驚き。

さらに、いくついるの?と必要分タダでくれたのには、さらに驚いた・・・なんて気前がいいんだろ。



寒くなって、雨の日も多いから、最近、自転車に乗ってないな・・・。


オランダ人の多くは、でも、氷点下でも、
暴風雨でも乗ってるけどね^^;。


頂いたコメントへの返事、滞ってます・・・。
もう少しお待ちくださいね。

nice!(45)  コメント(20) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 45

コメント 20

KAZ

金鳥 ボンカレー オロナミン懐かしいですね~
アルファベットの看板だとオサレだな(^^ゞ
by KAZ (2016-11-15 20:39) 

母ちゃん

inatimyさんとは歳がはなれているけど、禁鳥とボンカレーがわかるんだ~、ってびっくりです♪ 田舎でまれに見かけけるけど、もうすっかり亡くなってますね~。
by 母ちゃん (2016-11-15 20:43) 

はな

自転車はいいですね。風を受けながら気持ちいいですが、これからの季節は、ちょっと辛いですかね。(^^)
by はな (2016-11-16 06:21) 

luces

レトロなデザインが新鮮です
三輪自転車は曲がりにくそうですね
by luces (2016-11-16 08:21) 

yk2

2枚目の写真の保険会社のシンプルなヤツがヴァロットンの版画みたいでいいね。
by yk2 (2016-11-16 08:55) 

ハリネズミ

ホウロウの看板、懐かしいですね!
昔は電柱に貼ってある町名&番地のプレートもホウロウだったみたい。
近所にひとつだけ、残ってて気になってます^^。
by ハリネズミ (2016-11-16 09:02) 

ぴーすけ君

看板かわいいですね、見て何のお店かな~って考えるのが
楽しそう♪
by ぴーすけ君 (2016-11-16 12:47) 

(。・_・。)2k

いっぱい機材が積めそうなトライク良いなぁ

by (。・_・。)2k (2016-11-16 13:10) 

engrid

前に台の自転車、走るのが難しそう
カーブとか、コツがいるよね
自転車スタンド、その進化系いま、街の歩道に設置
整然の止めるために、有料もあるのよ
看板、楽しいね、、外されたら寂しいね、、
看板と言うよりアートな感じ

by engrid (2016-11-16 17:33) 

アールグレイ

素敵な看板がいっぱい^^
センスの良さがありますね。
初老のご夫婦でしょうか、後ろ姿のとてもいい雰囲気を感じます。
懐かしい看板をたまに見かけると、ノスタルジックな気持ちにもなったりします^^
by アールグレイ (2016-11-16 18:24) 

mitu

看板とか広告、大好き!
パッケージデザインや、商品ラベルも見ているだけで楽しいですよね~
古物商の自転車も、いいですね~♪

by mitu (2016-11-16 20:25) 

めぎ

以前持っていた自転車がそのペダルを後ろに漕ぐブレーキでした。
盗まれちゃったのでもう無いけれど。
看板への映り込み、Inatimyさんとカモさんの脚かな~
仲良しお散歩の途中という感じですね♪
by めぎ (2016-11-16 21:39) 

だいず

看板 カラフルで色合いも かわいい♪
最近は 世界的に禁煙傾向なのかな~

by だいず (2016-11-16 21:42) 

cyoko1112

こんばんは。
コメントありがとうございました。
そうですね、子供の頃よく見かけましたよね、「金鳥、オロナミンC」の看板!!
by cyoko1112 (2016-11-16 22:46) 

moz

金属の看板って懐かしいですよね。
そうそう、金鳥のニワトリ、オロナミンCのこんちゃん、ボンカレーの和服の女性etc etc…なつかしーーい ^^
今ではこの辺りでは見かけなくなって、地方に言ったりするとたまに見かける程度ですね。なるほど、オランダにもあるんだ。
保険屋さん、大きな傘の下ってことでしょうか? これもなくなっちゃったんですね ^^;
by moz (2016-11-17 13:23) 

miffy

今でも田舎に行くと金鳥やオロナミンCの看板見かけます。
ホーロー看板って色使いが派手ですよね。
遠くから見ても目立つようになのかな~
コースターブレーキの自転車、ブレーキがなかなかきかなくて
怖かった思い出が・・・
by miffy (2016-11-17 20:46) 

竹口要

煉瓦の壁にセンス抜群の看板。
どれ見てもオシャレに見えちゃうのです♪
あぁーこういうセンスに囲まれたい~。
コーヒーハウスの自転車、欲しいですー。
工房の前にさり気なく(さり気ないどころか存在感抜群だと思いますが)
置いてみたいなー!!と、本日も妄想が尽きません♪
ツマ。
by 竹口要 (2016-11-17 22:34) 

nicolas

荷台大きいー、これならはなちゃんも乗せられそうー
看板はみんなこれ、西洋骨董店で見てるようです!
買ったらどれも高そう~
by nicolas (2016-11-18 16:57) 

shino*

荷台が前なんですね
運転してみたいかも^^

by shino* (2016-11-19 22:15) 

Inatimy

→皆さま「看板と自転車」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。オランダで電車に乗ってて思うのは、看板の少なさ。日本だと田んぼや畑の真ん中にも何かしら看板が立ってて、読む文字が多い・・・。

→KAZさま
金鳥の蚊取り線香、ボンカレー、オロナミンC・・・身近に売ってないから余計に懐かしいです^^。看板デザインも日本とは色使いが違ったり、絵のタッチが違ったり、興味深いですよね。

→母ちゃんさま
金鳥、ボンカレー、わかりますよ〜、子供の頃、よく見てました。古い家が並ぶ通りだったので、看板、錆び錆びでしたけど^^;。

→はなさま
自転車、オランダは平坦な道が続くので漕ぐのも楽ちん^^。たまに坂道あると、すっかり息切らしてます・・・。これからの季節、オランダ人は平気で乗ってますけど、私は春まであまり出番がなさそう。

→lucesさま
三輪の荷台付き自転車は、重いもの乗せたら、曲がりにくいでしょうねぇ・・・狭い道も危ないかな^^;。

→yk2さま
なかなかいい目の付け所^^。このデザインは、オランダの画家・イラストレーターのTjeerd Bottema チェールド・ボッテマ(1984-1978)によるもの。だいたい時代が同じ頃か、少し後くらいかな。昔、たまに行ったビーチのKatwijk カットヴァイクのミュージアムで展示もあったんですがタイミングを逃して・・・。この看板、時代が新しいものは、おじさま、おばさまが少々スリムになってます^^。

→ハリネズミさま
昔の番地のプレートは、そういえば、琺瑯でしたよね^^。今は少なくなってるんですねぇ。こっちの通りの名前のプレートも、交通標識と同じ素材っぽい。もっと味わいのあるのがいいな・・・。

→ぴーすけ君さま
パッと見てわかるのと、なんだろう?って思うの、ありますね^^。写真撮ったゼーブラリンも上の方にあったから文字も読みづらく、最初は歯磨き粉かしらと思ったし^^;。

→(。・_・。)2kさま
なんでも積み放題ですよ、荷台付き自転車^^。今のはもっとデザインも洗練されてて、屋根付きもあったり♪ 

→engridさま
前に荷物たくさん積んだら、ハンドル操作が難しそうですよね^^;。自転車スタンド、こちらも今のは、後ろはそのまま、前輪を交互に上下に乗せてペダルが当たらないようにするという、狭いところでも有効的で使えるタイプです♪  おしゃれなデザインの看板は残って欲しいですよね^^。

→mituさま
私もパッケージやラベルに惚れるタイプです^^。昔は飴の包み紙も残してたし・・・。今でも引っ越して言語がわからない国だとデザイン優先で食料も買っちゃう♪

→めぎさま
コースターブレーキの自転車、お持ちだったんですね。私はレンタルで乗ったくらいかな^^。自転車、盗まれるのは本当に腹が立ちますよね。私もパリで盗られました・・・。ふふ、写り込み、気付かれてしまいましたね。こんな感じで、ふたり、ブラブラと歩いたり止まったり♪

→だいずさま
禁煙傾向、進んでますね^^。私は吸わないし、喉が弱いので、ちょっと嬉しかったり。母も喘息だったので。

→cyoko1112さま
今、日本の街を歩くと、ますます看板の量が増えてますよね。ローン会社とか、家電屋さんとか・・・。一時帰国するたび、圧倒されます・・・^^;。

→mozさま
子供の頃は、まだまだ古い家もたくさんあったし、そのお家の木の壁に錆び錆びになった琺瑯看板がかかってて、母に連れられ買い物に行くたびに見てた記憶が^^。オランダのこの屋外ミュージアムで看板を見てたら、そんなことを思い出したりして。保険屋さんの、後ろ姿の、このデザイン、好きだったのになぁ・・・。

→miffyさま
琺瑯看板、原色が多かったかな。今思い出したけど、仁丹の看板もありましたね〜^^。コースターブレーキ、私が乗ったのは、よくブレーキが効きましたよ♪ 手元で操作するブレーキよりも。それでびっくりしたくらい^^。

→竹口要さまのツマさま
煉瓦っていいですよね〜。私は子供の頃に読んだ3匹の子豚以来ずっと煉瓦の建物、憧れでした^^。まさか、オランダに住む機会ができるとは思ってもみなかったですが。工房の前に自転車スタンドと自転車、ふふ、いつか実現したりして♪

→nicolasさま
荷台が大きな自転車、楽々、大型犬も載せられますよ^^。セントバーナードが乗ってるバックフィーツも見たことがあります♪ 保育園のおにいさんがこぐ子供6人乗りとかも。古い看板、そういえば人気あるでしょうね〜。すごい値段かも^^;。

→shino*さま
後ろにつけて牽引するタイプの荷車もありますが、前に荷台のついたのもまだまだポピュラー^^。ハンドルのタイプもあるけど、ショッピングカートみたいなバータイプもありますよ〜。
by Inatimy (2016-11-21 20:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。