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三人三様の風景画 [ミュージアム]

の詰め合わせセットみたいな

くるくるロール。

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赤いポインセチアの飾られたテーブルでお昼を食べたのは11月初旬のこと。 
企画展を観た後の美術館のカフェにて。

Kamoさんに、モネやってるみたいだけど、どう?と誘われたのだ。
場所は、Van Gogh Museum ゴッホ・ミュージアム(ゴッホ美術館)

お出かけの提案を受けて、詳細を調べると、正確にはモネだけじゃなく3人の画家

 フランスの画家Charles-François Daubigny シャルル=フランソワ・ドービニー(1817-1878)
 フランスの画家Claude Monet クロード・モネ(1840-1926)
 オランダの画家Vincent van Gogh フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)

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"Daubigny, Monet, Van Gogh: Impressions of Landscape"と言う企画展。
「ドービニー、モネ、ファン・ゴッホ:風景の印象」・・・かな。 2017年1月29日まで開催。

ドービニーって、あの人だ!とピンときたのは、以前観たゴッホが描いたを思い出したから。
 ※ その絵画「ドービニーの庭」のある記事は、こちら

 図録表紙とその上のポストカード: 
    ドービニー"Sunset near Villerville" 1876年頃。「ヴィレルヴィル近くの日没」 
     ヴィレルヴィルはフランスのノルマンディー地域圏にある海に面した地。

 右上: モネ"Soleil couchant sur la Seine à Lavacourt, effet d'hiver" 1880
       「ラヴァクールのセーヌ川の日没、冬の効果」
     ラヴァクールはパリの北西、ジヴェルニーの近く。

 右下: モネ"Windmills near Zaandam"「ザーンダム近くの風車」1871
     ザーンダムは、アムステルダムの北隣の街。 

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入場券とパンフ。 絵画を比較するように観られる展示もヨカッタ。

 上段: ドービニー"The Harvesters"「収穫者たち」

 下段: ゴッホ"Wheatfield under Thunderclouds" 1890 
     直訳は「雷雲の下の麦畑」だけど、「荒れ模様の空の麦畑」ともあった。

ドービニー印象派の先駆けとなった風景画家の一人。 絵を描く作業は、戸外で。
川にを浮かべてそこで絵を描いたりもして、モネもいい刺激を受けたとか。モネは船4艇持ってた。)

ゴッホドービニーを敬愛してて、彼から多くのインスピレーションを得ていたそうな。
他にピサロシスレーにも強く影響を与えたドービニー。 
逆に、彼自身も若い世代の画家から影響を受けた。

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果樹園の木々の他、水辺の日没風車ひなげしの花の野を描いた絵の見比べもあった。

 左から:
  ・ ドービニー"Apple Blossoms" 一部分 1873 「林檎の花」

  ・ モネ"Spring(Fruit Trees in Bloom)"一部分 1873 「春(花の咲いた果樹)」

  ・ ゴッホ"The White Orchard"一部分 1888。 「白い果樹園」

全体的に絵を観てて思ったのは、
ドービニーはアンダー気味、モネはハイキー、ゴッホはエフェクト使い・・・って感じ。
  ↑ ここ1年で覚えた写真の用語、一度使ってみたかった^^;。

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昼食の後に見た常設展で気になったゴッホの絵。 左上のはKamoさんチョイス。 残り3枚は私。

タイトルにあったPartridge パートリッジってどんな鳥?と
絵画の中では小さくて分からず、後で調べたかったのと、
絵を見て思わず茹でたてのカニの美味しさを思い出したのと、
ブロガーさんところでよく写真を拝見するカワセミだ・・・というのが選択の理由。

 上段:

 ・ "Field with flowers near Arles" Arles, May 1888 
   直訳は「アルルの近くの花のある野」だけど「前景にアイリスのあるアルルの眺め」とあった。

 ・ "Wheatfield with partridge" Paris, June/July 1887 「ヤマウズラが飛び立つ麦畑」

 下段:

 ・ "A crab on its back" Arles, Autumn 1888 「あおむけの蟹」

 ・ "Kingfisher by the waterside" Paris, July/August 1887 「水辺のカワセミ」

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この絵は、実際に水辺で描かれたわけじゃなく、カワセミの剥製を見て描いたものなんだそう。
その標本も、絵とともに展示してあった。


もりっと盛られた絵の具立体感を出してるかのような
半3Dっぽい所が好きなんだな、ゴッホの絵って。


美術史には詳しくないから知らないことばかり。
だけど、絵画の面白さは、近くで見ると何色もの絵の具が入り混じってたりするところ。



意外な組み合わせが、しっくりきてたりするんだな^^。



ちなみに、現在は展示室などでの写真撮影は不可だけれど、
ゴッホ・ミュージアムのサイトで所蔵品の写真のダウンロードができるようになっている。


ちょこっと皆さんのところへの訪問が滞ってます。
すみません。

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コメント 11

KAZ

何だか忙し過ぎちゃって
絵画でも鑑賞したいなって思う 今日この頃です(;^ω^)
by KAZ (2016-12-16 19:32) 

ナツパパ

わたし絵画を見るの大好きです。
ヨーロッパの各都市にはそれぞれ素晴らしい美術館があり、
そこに行くのがとても愉しみ。
東京でもあちこち行きますが、旅先で見る絵画は一層好きです。
オランダにも行きたいなあ。
by ナツパパ (2016-12-16 23:43) 

engrid

三人三様、
見比べながら鑑賞できるなんて、とってもいいな
inatimyさんの、それぞれの絵の感じに対する総評に、わぁ〜ぴったり
美術館の中、行きつ戻りつしてしまいそう

by engrid (2016-12-17 00:01) 

mitu

ゴッホ、大好きです・・・ラッセンよりふつうに♪・・・ワカルカナァ^^
三人三様のおもしろい企画ですね~みんな違ってみんないいですね(^_^)

by mitu (2016-12-17 00:29) 

luces

蟹とカワセミは知らなかったので勉強になりました
どちらも良い絵ですね
by luces (2016-12-17 10:56) 

めぎ

油絵って近くで見ると色の不思議な取り合わせが多いですよね~
画家って、色が色々に見えているんだろうな。
3人の画家を比べるような展示会を企画するのって楽しそう。
絵そのものも素敵だけど、企画の方に興味が湧きました。
by めぎ (2016-12-17 20:17) 

miffy

ロールサンドイッチもオシャレですね~
印象派の画家は同じモチーフの絵が多いですね。
同じ景色もそれぞれ個性が出ていて並べてみると面白いですね。
カワセミ、我が家の裏の池にも来ますよ~
とっても綺麗な色ですよ~

by miffy (2016-12-17 23:50) 

アールグレイ

くるくるロール、彩もきれいで美味しそう^^
ゴッホ・ミュージアムに行かれたのですか。
モネやゴッホの絵は、ひきつけられますとね。
カードも素敵です。
カニはリアル感ありますね^^
by アールグレイ (2016-12-18 18:23) 

だいず

なるほど!
絵画も 写真用語で
説明されるとわかりやすいです(*´ω`*)
by だいず (2016-12-18 20:33) 

竹口要

カニのポストカードをご購入された理由に
思わずぷっ♪となりました(^_-)-☆
一人の展示も良いですが、
こうして三人の絵を同時に見られるのは
楽しみ方が拡がって面白さもありますね♪
ツマ。
by 竹口要 (2016-12-21 18:39) 

Inatimy

→皆さま「三人三様の風景画」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。それぞれの描き方、筆の向き、好みの色使い、活動拠点を移動して変わる画風とか、ぼーっと見てても面白く^^。

→KAZさま
12月ともなると追われるように毎日が過ぎていきますよね^^;。忙しいからこそ、楽しむ時間が必要だってこともありで♪

→ナツパパさま
オランダって国土は小さいけれど、すごい数のミュージアムがあるんですよ^^。世界的に有名な絵も、その陰に隠れている画家さんの絵も、幅広く見ることができて、その中から自分好みの絵を見つけるのも面白く♪ オランダ、いつかぜひ♪

→engridさま
正確に描くのも、イメージを加えるのも、なんでもありなんだな、って安心したり^^。表現のスタイルも様々で、だからこそ他の人にも影響を与えたりできる、人と違って当たり前なんだと再確認できました♪

→mituさま
ゴッホとピカソに捧げる歌・・・ですね^^。芸人の永野さん・・・調べましたよ〜^^。いろいろ流行りものがありますね〜。

→lucesさま
展示内容が大きく変わったりしててあれこれ楽しめました。というのも、日本での展示で貸し出しされてるようです^^。

→めぎさま
どうしてここにこの色?って思っても、遠目から見るとすごくぴったりだったり^^。同じようなテーマで描かれてるものを並べて比べて観るというのは楽しい試みでした♪ それぞれのものの捉え方が、当然と言えば当然なんだけど、違ってて。違ってていいんだ、ってことも心地よく。絵画のそばのパネルの解説がオランダ語と英語だったので、もう少し私の語学力があれば、もっと分かったのになと^^;。

→miffyさま
ロールサンドイッチ、以前来た時より具材が減ってるのは、ん・・・?でしたけどね^^;。カワセミ、裏の池に来るんですね、いいなぁ。私は未だに生きて飛んでるのを見たことがなくて。

→アールグレイさま
ゴッホ・ミュージアム、近くにあるので気が向いた時に行けるというのは、贅沢ですよね^^;。ゴッホの描いたカニ、初めて見ました。しかも裏返ってるところ、ってなんだかこだわりありますよね〜。

→だいずさま
私も覚えた用語を使えたことが満足^^。ハイキーなモネの絵、一般的なイメージとして登場する女子カメラぽい写真と共通しますよね〜。

→竹口要さまのツマさま
カニのポストカード購入理由、ふふ、私ってこんななんです^^;。絵画の難しいことはよく分からないけど、自分なりの楽しみ方でいいかな、って。こうして少しずつ接近♪
by Inatimy (2016-12-21 20:52) 

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