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遠くから見ていたよ [街並み]

画家 レンブラントが生まれ、
シーボルトが住んでいた家がある街、ライデン

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6月初旬、Leiden ライデン植物園バラを見に行った日の続き。

帰り道の散歩で、小路を抜けて出てきたところで、屋根の向こうに見えたのは、煙突

高さ85mある煙突があるのは、Gasfabriek ガス工場だった建物。
1967年に天然ガスが導入されるまで、石炭からガスを生産していたよう。


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を渡ってガス工場の近くまで行く途中で振り返ると、丸屋根教会が見えた。
あそこにあったんだ・・・。

この教会は、ガス工場と同様に、以前からずっと気になっていた。
の上のBurcht ブルフト(城砦・要塞)から、どちらも遠くに見えていたから。
 ※ その時の話は、こちら


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屋根越しに見る丸屋根教会。 名前は、Marekerk マーレ教会

上空から見た時、十字架の形をしている教会が多い中、これは八角形
(Googleマップで確認してみた^^。)

この風景を見ている背後には・・・

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・・・これまた凝った装飾の煉瓦の建物。 も使われてる。
1615年頃に建てられたもので、1888年に一部修復されたよう。

上の階の窓の上にも、小さな階段状の部分にも、大小がいっぱい。
左から、ローマ神話の神のマーズヴィーナスケレースヴァッカスの顔らしい。


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正面から見たマーレ教会。 何か行事が行われる時間だったので、外観だけ。

1649年に、オランダで最初の、プロテスタントの礼拝のために建てられた教会


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教会のお隣も、そのまたお隣も、煉瓦の建物。
煉瓦も古さだとか、土の成分によって色が異なる様子。


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教会の近くでに出会った。 
壁に描かれてあった文字によると、この建物は、昔、皮革を扱う商店だったよう。

現在、下の階には花屋さんが入っていた。


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渡ってきたMarebrug マーレブルッフ・・・マーレ橋。 現代的な跳ね橋

正面に見える建物の右隣が、ローマ神話の神ののついてた家。


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1955年にできたかな。 橋守さんの詰所には、いろんなものが詰まっていた。
横にフライパンもあったけど、ここで調理もできるんだろうか。


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の架かる運河に沿って、西へと進み、たまに対岸の風景を撮る。

左側の建物は、1817年に設立され、19世紀後半まで続いた毛布工場だった建物。
現在はイベント会場などとして使われてるみたい。

右にある高い方の煙突は、先のガス工場の。


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巨大な工事用クレーンが立っていた建物が気になり、橋を渡る。
そこは、修復中のMuseum De Lakenhal ラーケンハル市立博物館。 2019年春まで閉鎖だそう。

左の建物の方が古くて、1640年にオランダの古典主義様式で建てられたもの。

ラーケンハルとは直訳すると毛織物ホール。 織物産業・織物取引のセンターで日本語で言う織物会館
当時そこでは商品検査も行われ、品質が良いものであると示す封鉛がなされたよう。
 封鉛は、ロウソクで封する封蝋に似た、あの鉛バージョン。)

やがて織物産業は衰退。 1823年まで使われ、その後は商工会議所コレラ病院として使用されたとか。
ミュージアムとしてオープンしたのは、1874年。


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修復中の建物のエントラスの上に、風車が立っていた。 ミュージアムが再オープンしたら、また来よう。

ちなみに、背後のペディメント(三角形のところ)の下にLAECKEN-HALLEとあり、
さらにその下にローマ数字が書かれてる。

M. DC. XL1000. 500+100. -10+50 となり、1640年を表すらしい。
左から順に大きな数字を書くのは同じだけど、
小さい数字を大きな数字の左に書くことで引き算になるなんて。


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帰り道で見た本物の風車De Valk デ・ファルク。 ハヤブサという意味。
現在は、Stedelijk Molenmuseum 市立風車博物館

1743年に建てられた粉を挽く製粉用の風車。 展望台みたいな回廊を持つ外観。
風車の直径は27m。 背が高いのは、その方がを受けやすいからだという。

ここまで来るとライデン中央駅まではすぐ。 列車に乗って無事に帰宅。



何度も来る街は、楽ちんだからと、ついつい同じ道を通ってしまいがちだけど、
あえて違う道を通ると、やっぱり何かと面白いものに出会えるね^^。

nice!(55)  コメント(18) 
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コメント 18

そら

ちょっと違った角度から見るとまた楽しめますねぇ!
それにしても歴史を感じますね、風車なんてすっごく素敵(^^)
by そら (2018-08-21 19:51) 

みち

高い煙突ですね。我が家から見える煙突には
雲の絵が描いてありますが、ガス工場の方が趣があって良いな。
詰所の中を見てみたいです!宝物が出てきそう^^
町の中で、ドーンと風車があるなんてびっくりです!
by みち (2018-08-21 23:10) 

ネム

壁についてる牛さん、生々しい感じでビックリ。
ローマ字で数字(年代)を表すの、初めて知りました。
XLでー10+50?!ややこしいです~。。
by ネム (2018-08-21 23:23) 

riverwalk

大きな風車ですね。
おそらく、登って上から眺めれるんですね。
登ってみたい(^^)
by riverwalk (2018-08-21 23:24) 

kyon

マーレ教会、この形好きです。
風車、大きいですね。
by kyon (2018-08-21 23:49) 

ぴーすけ君

大きな窓がいっぱい♪
by ぴーすけ君 (2018-08-22 00:05) 

engrid

どーんと煙突、突き抜けてる
教会の屋根、とてもいい感じ、デザインいいな
レンガ造りも、色が違ってくるのね
年代を表し方、、そうなんだと、初めて、面白いけれど、ややこしいな
by engrid (2018-08-22 07:14) 

よしころん

最後の背の高い風車、見てみたいな。
やはりそちらは空気が乾燥そてサラッとしてるのかな。
写真からもその空気感が伝わってきます^^
by よしころん (2018-08-22 07:20) 

oko

建物の形がホントに楽しいです。
空の色も綺麗ですね〜
by oko (2018-08-22 07:25) 

(。・_・。)2k

あれ そういえばカメラって何使ってるんでしたっけ?
いつも色が良いなぁと思ってみてるんですけど

by (。・_・。)2k (2018-08-22 07:39) 

sheri

シーボルトが立ち寄った?と言われている温泉街に九州へ行ったとき立ち寄りました。
ヨーロッパっぽい温泉の建物があって、シーボルトの湯って名前がありました。
ここに住んでいたことがあったんですね。なんか勝手に親近感わいちゃいます。
by sheri (2018-08-22 22:05) 

めぎ

レンブラントが生まれた街を歩くというのはなんだかロマンを感じます。
レンガの佇まいが素敵ですね~
by めぎ (2018-08-23 01:17) 

miffy

いつも出かけている場所でも違う目線で見るとまた面白さが増しますね。
マーレ教会もミュージアムも興味あります。
次に出かけるのが楽しみですね~
by miffy (2018-08-23 17:42) 

KOME

アジアばかりで、ヨーロッパ方面は行ったことがないのです。
撮るところ満載だろうなあ。
by KOME (2018-08-23 22:19) 

DON

風車凄いね!
街中で見られるなんて良いなぁ~(^^ゞ

by DON (2018-08-24 18:16) 

coco030705

こんばんは。
ライデン、行きましたよ。シーボルト博物館も。すごく面白かったです。このときは、私の先生と先輩に同行させていただき、ツアーでコートダジュールに行った帰りに、私達だけアムステルダムで2泊したんです。そのときアムスからタクシーでライデンまで行きました。
運転手さんが、税金が高いので大変だと話していたのを覚えています。またオランダに行きたいものです。

by coco030705 (2018-08-26 21:12) 

初夏(はつか)

建物のエントランスの上の風車、可愛くていいなぁー♪
って思ってみてたら、町中にどどーーーんと大きい風車^^
そっかぁ、風車っていろいろな使い道があるんですね。
あ、そういえばおばあちゃんの家にも、以前は水車があったなぁ。
あれも確か、製粉用だったような。
懐かしい風景を思い出しました^^
by 初夏(はつか) (2018-08-28 06:51) 

Inatimy

→皆さま「遠くから見ていたよ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。ライデンへは大概、植物園目当てで行くので、街歩きはそのおまけ。まだまだ知らないところが多いです^^。

→そらさま
ショッピング通りはすごく賑やかなんですけど、それでも古い煉瓦の建物を使ったお店なんですよ^^。人が写ってしまうので撮ってないけど。風車も数が減ってるようですが、何か足らの形で残っていって欲しいですよね。

→みちさま
ガス工場の煙突、城砦から見ても街のいいアクセントでした^^。日本で煙突というと銭湯を思い出しますが、それも年々減ってるんでしょうね。橋守りさんの詰所、窓に並ぶものを見てるだけでも楽しく・・・失礼かしらとは思いつつ・・・。駅の近くだから、風車、その存在、驚きますよね〜。

→ネムさま
昔、番地がまだなかった頃は、こんな目印をつけていたようです^^。多くはもっと普通のレリーフプレートみたいなのですが、ここの、びっくりの大きさの牛の頭。ローマ数字、I〜X(1〜10)くらいまでならまだよく目にするけれど、それ以上の数とか、引き算になるとか、私も調べてビックリでした^^;。

→riverwalkさま
風車博物館、中は7階あって展示がいろいろありそうです。回廊に出て眺めを堪能することもできるみたいですよ^^。

→kyonさま
マーレ教会、いい形してますよね^^。外側の梁のカーブがまた美しく。風車、大きいですよ。まだまだ街の中に風車が残ってる所多いです。アムステルダムにも風車があって、そのすぐ隣にはビールの醸造所が♪

→ぴーすけ君さま
オランダの家って窓が大きめで好きです。明るくて。運河沿いに建つ建物の中には昔は倉庫だったのもあるので、荷物を出し入れしてた扉だったのは特に大きめかも^^。

→engridさま
あっちこっちに昔のものが^^。なんだろう、と撮って後から調べるもの楽しく。年代のローマ数字、1〜10くらいはI(1), V(5), X(10)などの組み合わせで見かけますが、それ以上となるとねぇ。私も調べてビックリです。

→よしころんさま
オランダは低地だし、湿地帯も多いし、水路や運河もあるから欧州の中では割と湿気がある方かも。でも日本に比べるとカラッとしてます^^。特に風のある日は、カラッカラ。で、冬の乾燥肌が恐ろしいことに・・・。

→okoさま
この夏は晴れた青い空の日が多かったです^^。そんな空の下、散歩は快適。古いものを見つけては撮って、なんだろう?と解説板を解読しては楽しめました♪

→(。・_・。)2kさま
私が使ってるカメラは、SONYのRX−100M5です^^。コンパクトで上着のポケットに入る大きさだし、それでいて薄暗い美術館や教会の中の絵画もわりと綺麗に撮れるし、風景も自然に近い色で撮れるのがお気に入り。一番初期のRXー100ほどズームが効かないのが難ですが・・・。

→sheriさま
シーボルトの入った湯・・・どんなところか気になりますね^^。シーボルトは日本から欧州に戻ってきた時にオランダのライデンに住んだようです。

→めぎさま
以前散歩でレンブラントの生家があった場所を見たことが^^。レンブラントのお父さんも確か製粉業で風車を持っていたんだったかな。今はその風車はもうないみたいだけど。

→miffyさま
ライデンへは植物園目当てで来ることがほとんどなので、余った時間で散歩・・・ゆえ、なかなか他の見所へ行ったことがなく^^;。今度はゆっくりそういうポイントを訪れてもいいかも。

→KOMEさま
私は逆にアジアはほとんど行ったことがなく^^;。オランダは、チューリップ、風車、木靴、チーズ以外にも面白いもの、珍しいもの、何かと出会えるところですよ♪

→DONさま
風車が残ってる街、案外多いようです^^。アムステルダムにもありますよ。ビール醸造所のお隣に。

→coco030705さま
すごい、シーボルト博物館もご覧になったんですね。我が家はまだ^^;。同じ水路に面してる国立古代博物館くらいかなぁ・・・。オランダに来た時は物価も日本ほどは高くないと思っていたのに、段々と上がってきた気が。でも、見所はまだまだ多くて楽しいオランダ^^。

→初夏(はつか)さま
風車は灌漑用、製粉用、製材用、顔料用などいろいろみたいです^^。オランダの小麦粉には風車の挿絵が入ったのも売ってたから、もしかしたら風車で挽いた粉だったかも。日本で水車で挽くの、蕎麦もありますよね^^。昔、そんなお店で食べたことが。
by Inatimy (2018-08-28 19:06) 

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