アムステルダムで海と船 [ミュージアム]
海の上に建つ・・・
それだけでも、なんかすごい。
4月の終わり頃、アムステルダム中央駅から東へと歩いた日の続き。
※ 前回の話は、こちら。
※ 前回の話は、こちら。
やってきたのは、日本語では、海事博物館とか海運博物館とされているところで、
水に浮かぶように建つHet Scheepvaartmuseum ヘット・スヒェープファールトミュゼーウム。
水に浮かぶように建つHet Scheepvaartmuseum ヘット・スヒェープファールトミュゼーウム。
元は、1655〜1656年に建てられた海軍本部の倉庫だったようで、
戦艦用の武器、帆、旗、船の備品など保管してたらしい。
戦艦用の武器、帆、旗、船の備品など保管してたらしい。
橋を渡って、中に入ると・・・
・・・中庭には透明な屋根がついていた。
この日は曇天で薄暗く・・・。 青空だったらキレイだろうなぁ。
写真の上部に紫っぽい灯り。 もっと暗いと、ちょっとしたイルミネーションが見られそう。
写真の上部に紫っぽい灯り。 もっと暗いと、ちょっとしたイルミネーションが見られそう。
中庭の端っこ、煉瓦の壁にあった水のポンプ。 以前は中庭に4ヶ所あったよう。
この中庭の地下には屋根から落ちてきた雨水をパイプで誘導し貯水するスペースがあり、
その量は40,000リットルだったとか。
その量は40,000リットルだったとか。
それは艦隊の船員のための飲料水で、大きな樽に入れられ船へ積まれたと解説板に。
現在、地下の一部はトイレとガードローブだけれど、まだ2つの地下貯水槽が残っているみたい。
現在、地下の一部はトイレとガードローブだけれど、まだ2つの地下貯水槽が残っているみたい。
ポンプと言っても、今は改造されて太い蛇口の上のボタンを押すだけで上質な水道水が出てくる。
この水を入れるためのボトルは、ショップでも売ってるようだ。
この水を入れるためのボトルは、ショップでも売ってるようだ。
まず向かったのが・・・
・・・帆船。 オランダ東インド会社の帆船、アムステルダム号。
※ モノクロで先に紹介していた記事は、こちら。
1748年に造られたのだけれど、翌年の最初の航海で嵐に遭い、沈没。
ここにあるのは1985〜1990年にできたレプリカ。
ここにあるのは1985〜1990年にできたレプリカ。
帆船の後ろ側。 この平らになった部分をオランダ語ではSpiegelというらしい。
スピーヘル、スピーホーと聞こえる発音で、普段の暮らしの中では鏡という意味を持つ単語。
スピーヘル、スピーホーと聞こえる発音で、普段の暮らしの中では鏡という意味を持つ単語。
欧州各国の東インド会社の貿易船は、後尾にこんな装飾があるのが一般的だったよう。
上部の窓の向こうは、船長さんの部屋になってたりする。
上部の窓の向こうは、船長さんの部屋になってたりする。
欧州から極東までの航海は8ヶ月かかったのだとか。
船の舳先(へさき)にはライオンの船首像(フィギュアヘッド)。
甲板から見た風景。 丸屋根と塔は、アムステルダム中央駅前にあった聖ニコラース教会。
運河クルーズのボートも近くまで来てるよう。
大砲が狙う先は・・・小舟・・・それとも船の形のNEMO Science Museum(科学技術博物館)?
アムステルダムのこの辺りは、IJ アイという川。 北海へと出る北海運河が西へと続く。
東にはIJmeer アイ湖。
東にはIJmeer アイ湖。
もともと、大きな湾があり、Zuiderzee ザウダー海と呼ばれていたけど、
湾の入り口にAfsluitdijk アフスラウトダイク(締め切り大堤防)が出来て、外海と区切られた。
湾の入り口にAfsluitdijk アフスラウトダイク(締め切り大堤防)が出来て、外海と区切られた。
その区切られた部分の真ん中あたりにも堤防ができ、それを境に北をIJsselmeer アイセル湖、
南をMarkermeer マーカー湖(マルケル湖)、さらにアムステルダム寄りをアイ湖としたらしい。
南をMarkermeer マーカー湖(マルケル湖)、さらにアムステルダム寄りをアイ湖としたらしい。
船体の側面、小窓からは外を向く大砲が。
甲板の下の階には、食堂やキッチン、寝室、ハンモックなどもあり。
甲板の下の階には、食堂やキッチン、寝室、ハンモックなどもあり。
一番下の層には貨物室・貯蔵室で、木箱が積み上げられていた。 お茶や、香辛料など入ってたよう。
それらを緩衝材がわりにして一緒に割れ物の陶器が入っていたのも、いいアイデア。
それらを緩衝材がわりにして一緒に割れ物の陶器が入っていたのも、いいアイデア。
食料庫もあって、パンやチーズ保管場所も見られた。 330人の8ヶ月分の食料を積んでいたらしい。
甲板から帆柱を見上げた。 見張り台かな。 今にも降りそうな曇天・・・。
普通に撮ったのに、モノクロ写真のようになってしまった。
普通に撮ったのに、モノクロ写真のようになってしまった。
この後、またミュージアム館内に戻って、見学を続けた。
跳ね橋とその監視塔。 橋が上がるときは、紅白のバーが下りて交通を遮断する。
奥にも深緑色の跳ね橋。
奥にも深緑色の跳ね橋。
この監視塔、現在はホテルになってて宿泊できるらしい。
そんな風景を見ていたのは・・・
・・・ミュージアムの階段の横の窓。 上の階から下へと順番に見ていく。
階段が、くねっと可愛かった。 一画が棚になってるみたい。
何か置けそうだな・・・と、つい普段の暮らしのことを考えてしまう。
何か置けそうだな・・・と、つい普段の暮らしのことを考えてしまう。
長くなったので続きは、また^^。
レプリカの帆船でも立派ですね!
ロンドンのグリニッジで帆船のカティーサーク号を見ました(^^)
by ma2ma2 (2019-07-12 18:37)
東インド会社??
それって「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出てきませんでしたっけ?
by そら (2019-07-12 18:49)
東インド会社ってイギリスだけかと思ってましたが、オランダもあったんでしたね。
オランダから来た言葉も、リックサック・コーヒー・ズック・レンズ、
色んな品々、ここから出発した船で日本にも来たんですねー
階段の手すり、華美なデザインがついていなくてここだけ北欧ぽい。
くねっとくるっと、なんか手触り良さそうです。
by nicolas (2019-07-12 19:03)
ガラス戸をはめ込んだような帆船のお尻を見ると
昔のものだなと。
by 斗夢 (2019-07-12 19:37)
一見すると海賊船の様にも見えました。
大きな船ですね。
8ヶ月も航海を続けることができるのにびっくりしています^^
by riverwalk (2019-07-12 21:32)
私も海賊船のように見えました。
by JUNKO (2019-07-12 21:43)
こんにちは。
アムステルダム号。レプリカですが、良く出来ている感じです。
330人が8ヶ月の航海、今では考えられないですね。
対岸にレンゾ・ピアノ設計の科学技術博物館!!
位置関係を理解です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-07-12 22:50)
8ヶ月分の食料を積んでいくってすごいなあ。
ということは、戻るときはアジアの食料を積んで戻ったのでしょう・・・そう思うと、帰りはチーズとかパンとかが恋しかったことでしょうねえ。
by めぎ (2019-07-13 00:56)
帆船、カッコいいですね~
船長はいつも特等席ですね^^
以前、見張り台に続く網の部分の乗れるイベントがあったのですが
子供だけの限定でした。
乗ってみたかったな~
by miffy (2019-07-13 13:58)
船良いなぁ
車の次に欲しい物なんですよねぇ
by (。・_・。)2k (2019-07-13 20:12)
ミュージアムの天井、幾何学的で綺麗!
レプリカとは言え、立派な船ですね。
貯蔵庫に並んでいる器、気になります。
by みち (2019-07-13 22:08)
最初の航海で、嵐に遭って、沈没したとはいえ、1748年の帆船は、オラン台の東インド会社が、イギリスの東インド会社に打ち勝って、東アジア、東南アジアの貿易を独占し、オランダとしては、一番栄えた時期なので、その象徴として、1985~1990年にレプリカを造ったのでしょうね。
当時としては、最新式の軍艦なんでしょうね。
by テリー (2019-07-14 10:17)
アムステルダム号、モノクロとカラーだと、ずいぶん印象が違いますね^^
前のお話のモノクロも好きだけど、こっちもカラフルでいいなぁ。
運河クルーズしてみたいですっ♡
by 初夏(はつか) (2019-07-18 06:32)
帆船の飾りは、女神かと思ってたら、男性ですね。
アムステルダム号って、立派な船だったんですね。
by nachic (2019-07-22 19:59)
→皆さま「アムステルダムで海と船」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。最近ミュージアムに行くと先にショップをチェック。どんな商品があるかでそのミュージアムの推しの展示品がわかったりもして^^。ここのミュージアム、なかなかセンスのいいものが多かったです。
→ma2ma2さま
レプリカの帆船でも成功にできてますよね。カティーサーク号、検索して見てみました。このアムステルダム号よりももっとモダンで大きいですね^^。
→そらさま
「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも英国の東インド会社出てきてましたね^^。英国とオランダの他にスウェーデン、フランス、デンマークも東インド会社があったそうです。
→nicolasさま
オランダの東インド会社は世界初の株式会社だそうですよ^^。オランダから日本へ入ってきた言葉、多いですよね。銭湯のカランも、オランダ語の蛇口のクラーンから。水兵さんのマドロスさんも、オランダ語のマットロースから。階段の手すり、滑らかでしたよ〜。
→斗夢さま
ガラス戸をはめ込んだようなお尻の船、昔の絵画にもたくさん描かれてますよね^^。
→riverwalkさま
古いタイプの木造の船だから、海賊船っぽい雰囲気も出てますよね^^。これで8ヶ月・・・すごいですよね。スウェーデンのですが、レプリカの木造の帆船で、実際に中国までだったか航海に出て、ちゃんと戻っていったそうですよ。
→JUNKOさま
海賊船っぽいですよね^^。でも、ちゃんと東インド会社の貿易船なのでした。
→Boss365さま
極東まで8ヶ月かけての航海、ながいですよね。今ではオランダ〜日本館は飛行機で12時間。ま、それでも私には長くて^^;。いつか再びアムステルダムを散策される際には、ここで帆船もどうぞ♪
→めぎさま
帰りもチーズは食べたい、と、ちびちびと食べていたかも^^。パンはひょっとしたら船でも焼けたのかなぁ・・・かまどみたいなのあったし。でもオランダ人の主食、お芋だから平気だったかな・・・。あれこれ想像膨らみますね。
→miffyさま
帆船は面白いですね、あちこちいっぱい見どころが多く^^。見張り台まで、すごく高さありそう・・・私には無理だなぁ・・・・。
→(。・_・。)2kさま
このサイズの船だと、係留するところ探すのも大変ですよね^^;。運河を歩いてると、売ります、って張り紙の船、たまに見かけますよ。
→みちさま
ミュージアムの天井、綺麗ですよね。雨降っても気にすることなく。最近はどこのミュージアムでもこんな感じで、中庭に屋根付き。快適です^^。この並んだ容器、何入れてたんでしょうね、火薬かなぁ。
→テリーさま
オランダ、小さな国なのに、海運国としてすごく栄えてましたね。レプリカの帆船は軍艦ではなく貿易船だけど、大砲も積んでるし、積荷を狙う海賊もあっったでしょうから、当時は緊迫した航海だったんでしょうね^^。
→初夏(はつか)さま
ものすごく曇天で薄暗い日だったから、遠景で取っちゃうと、モノクロと大差なくなるけれど、お尻の部分だけカラフル^^。アムステルダムの運河クルーズは私一回しか体験したことなく。しかも夜だったから、明るい時に乗って家並みを見てみたい♪
→nachicさま
だいたい船って女神の像がつくイメージですよね。この帆船はお尻の方に男性の像が。多分、ネプチューンあたりかな。フォークみたいな三叉槍を持ってるし^^。
by Inatimy (2019-07-23 18:01)