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できたてほやほや [ミュージアム]

4月には楽しみが待っていた。

オランダ。 

今年は特別。

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正確な名前は分からないけど、このチューリップファイヤークイーンっぽいかな。 

ここはキューケンホフ公園・・・

・・・ではなくって、それより先に行った場所があった。

4月13日にアムステルダム国立ミュージアムが10年の修復期間を経て再オープンし、
翌14日に一般公開されたのだ。

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で、その何日か後に早速行ってみた。
さらにその翌月5月にも、と、すでに2回行ってたりする。 

目の前の大きなアーチは向こう側へ通り抜けできるようになっている。
でも歩行者だけかな・・・。

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正面の装飾も、見逃せない。 右の小アーチの上にあるもの。

名前を検索してみたけれど、4名のうち分かったのは中央で椅子に座ってる人だけ。
Joost van den Vondel ヨースト・ファン・デン・フォンデル(1587-1679)という劇作家。 

アムステルダム公園フォンデルパークは、この人の名前かららしい。

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左の小アーチの上のもの。

左に立っているのがFrederk Hendrik フレデリック・ヘンドリック(1584-1647)で、
オラニエ公、オランダ総督。

次が、Constantijn Huygens コンスタンタイン・ハウヘンス(1596-1687)で、
詩人・作曲家らしい。

何かを手にして総督に歩み寄ってるのは、
Nicolaes Tulp ニコラス・テュルプ(1953-1674)で、
レンブラントの絵「テュルプ博士の解剖学講義」の絵に登場する医師。

右端の一人は分からなかった・・・。

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上部には彫像も。 こういう時、カメラのズームは双眼鏡代わりになって面白い。

左の人の手元には金床らしいものが見えるから鍛冶屋さんかな。
左の人は、のみと槌を手に壁に何か彫っている。

では、建物の大きなアーチに向かって進んでいこう。

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この写真は2回目に行った時、帰りがけに撮ったもの。 

5月祝祭日が多いので、観光客も増えていた。 
入場制限もしていたので入館のために行列。 

ミュージアムの入り口は、通りの両側に1か所ずつ。 
その入口は館内案内図によると1階(日本で言う2階)に位置する。

なんとなく、パリルーブル美術館
Passage Richelieu パッサージュ・リシュリューを思い出す。

で、ミュージアムの中はというと・・・

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・・・ホールは中庭を利用してあるので天井が高い。 

中央の円いところはインフォメーション。 
周りに色とりどりの館内案内図が並んでた。

そのフロアが地上階(日本で言う1階)となる。

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反対側にはカフェ・レストランと、その下にはショップ。 
ショップのさらに下に美術書のコーナー

で、4月に行った初回、開館時間ほぼすぐから入って、真っ先に向かったのが・・・

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・・・2階(日本で言う3階)。 階段を上がると大きなホールに出る。 

英語版の案内図で言うとGreat Hall。 壁にびっしりと装飾。 

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たまたま目についた壁画の1つを撮った。

"Willem de Goede veroordeelt den baljuw van Kennemerland"とある。
世を治める偉い人が、一領土の取締役人を非難した、という感じかな。

Willem de GoedeWillem III van Holland(1287-1337)で、
日本ではエノー伯ギョーム1世となっていた。

Kennemerland というのは、中世初期の頃の領土で、
現在で言うと北ホラント州あたりのよう。

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こちらは、ソフトな雰囲気。 このホールの壁画の中で一番好きかも。

"Willebrordus predikt het christendom aan de Friezen"
聖ウィリブロルドがフリースラントの人々にキリスト教を布教する
・・・かな。

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ステンドグラスもある。 ちょうど曇り空にかかって薄暗かったけれど。 

右下の人は、Hendrick de Keyser ヘンドリック・デ・カイサー(1565-1621)で、
オランダの建築家。

この一番上の部分は・・・

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・・・ブルーをまとった人がいる。 

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よく見ると、ステンドグラスには画家の姿も。 

右がRembrandt レンブラント
左はLucas van Leyden ルーカス・ファン・ライデン

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ステンドグラスばかりに目を奪われてるのはもったいない。 足元もしっかりと。

というのも、キレイなモザイク画があるから。 星座とか・・・

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・・・生き物。 蜂と藁の養蜂箱フクロウコウモリと月。 

どうしてこの組み合わせなんだろうなぁ・・・と気になる。

アムステルダム中央駅時計の四隅にも生き物が描かれていて、
あれは、太陽と蝶コウモリフクロウだったし、
うち3つがこのモザイクと重なってるもの。

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他には、ゾウトカゲ? ヤモリ?  

こちらは中央が正方形じゃなく波うってる。

アムステルダム中央駅も、このアムステルダム国立ミュージアムも、
同じ建築家 Pierre Cuypers ピエール・カウパース(1827-1921)が携わってる。
ということは、図柄は単に好みだったりして・・・。

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あと、春夏秋冬。 プラムっぽい花、葡萄、そしては何の植物だろう。

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人の良さそうな太陽もいた。 

このホールから、扉の中へ入ると・・・

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・・・Gallery of Honour で、通路の両側の小部屋に絵画が展示されている。
位置的には、通り抜けが出来るアーチの上に当たる場所。

真正面、奥には、レンブラント"De Nachtwacht" 「夜警」が。
実際、入館後に直行したのは、この絵の前。 空いてる間に見ておこうか・・・と。
 ホールの壁画などは後でゆっくり撮ったのだった。

2階(日本で言う3階)は、この通路を中央にして、左右にぐるりと一回りできる。 
ちょうど、横にした8の字状態のフロア。

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2回目5月に行った時に階段から撮った外の風景。

ミュージアム広場のある方。 遠くに、コンセルトヘバウが見える。

先ほどもふれたが、入場制限していたこともあり、長~い行列 

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2階(日本で言う3階)から見たビブリオテーク(図書室)

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に囲まれているだけで、ちょっぴり知識が増える気がする。

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壁際の椅子に座って休憩。 1つのフロアだけでもかなり広い・・・。 

誰もいないように見えるけど、ほんの一瞬途切れただけ。
フレーム外には何人もいるのだった。

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4月の初回、ほぼ丸一日いた。 
それでも2階(日本で言う3階)と、地上階(日本で言う1階)半分がやっと。

軽くさっと見るようにしたのに、全体の1/2ほどしか見られなかった。

で、残りを観るため5月に再度行ったのだ。 

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丸一日いると、飲食出来る場所が、この1か所というのがキツイかな。 
ランチティータイムには待つ人の行列なので、
上の階のどこかに、もうひとつカフェがあればいいのにと感じた。

サイトには、
1 restaurant en 2 cafés: 500 stoelen
レストラン1、カフェ2: 500席
とあったけれど、これからできるんだろうか・・・?

ショップも商品棚がたくさん並んでいて、通路が狭く混雑必須。
車椅子も通りづらそうだった。

4月に行った時に、ここでガイド本を買った・・・オランダ語を
コレクションの簡単な紹介と、有名どころの絵がどこにあるかというもの。
表紙は18cm X 12.5cmで厚さ2.5cmほど。 

その時はオランダ語しかなかったのに、5月に行くと英語版も並んでいた。
・・・いいけどね。 

館内はフラッシュ、さらにオートフォーカスの補助光OFFにして使わなければ撮影可だった。
三脚はもちろんダメ。 

 

 

少しずつ、観てきた作品を紹介していきますね。

機会があれば是非アムステルダム国立ミュージアムへ♪

※ 写真はSONY。


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コメント 12

HIROMI

ビブリオテークですが、これとそっくりなものが某ゲームで使用されていた気が…モデルはここかな?
by HIROMI (2013-05-14 22:18) 

rino

レンブラントの「夜警」の前に立った小学校低学年だった娘の記念写真が残ってます。娘はその写真を旅行記に貼ったりして・・。そんな思い出の絵、思い出の場所となってます(^^)美術館自体の建物もオランダらしくて好きです。丸一日ゆっくり美術館を鑑賞できるって本当に羨ましいです♪
by rino (2013-05-15 17:16) 

ami

壁画に ステンドガラス、モザイク模様の床、どれもとても素敵。
丸一日いてもまだ時間が足りないくらいですよね。
カフェがオープンしたら・・・・・入ってみます?

by ami (2013-05-15 19:34) 

miffy

アムステルダム国立ミュージアムさっそく行かれたのですね~
以前とはすっかり雰囲気が変わりましたね。
あれだけ時間がかかったのもわかるような気がしました。
他の美術館みたいに撮影禁止になるかと思ったらまだOKなのですね。
綺麗になった美術館見に行きたいです。
by miffy (2013-05-16 18:23) 

luces

立派なミュージアムですね。
丸一日楽しめそう。
by luces (2013-05-16 20:23) 

TaekoLovesParis

国立美術館=ライクス、外観のようすは変わらなくても、中はずいぶん明るくモダンになりましたね。かなり長いこと休んでたんですものね。
壁画の絵や床のモザイクをここで見てから、実際に行くと、「あ、Inatimy
さんの記事で」と楽しいでしょうね。
by TaekoLovesParis (2013-05-16 22:40) 

MOCOMOCO

やっと修復終わったんですね~。長い時間かかった分、期待もいっぱい♪
私も2回ほど入ったことあるのですが、短時間で有名どころの絵だけを見て回ったので、館内の雰囲気などあまり覚えてないんですよ。
図書室もかっこいいですね~。
Inatimyさんがゆっくり時間をかけてみてきた作品たち、楽しみにしてます~♪
by MOCOMOCO (2013-05-17 21:03) 

めぎ

私もカメラの望遠レンズを双眼鏡代わりに使ってます♪
10年の修復、と聞くと長いですけど、あっという間でしたねえ・・・
by めぎ (2013-05-18 06:39) 

バニラ

ステンドグラスも素敵だけど、足元のモザイク画もとってもすてき♪
最後の写真がジオラマ風でかわいい~
by バニラ (2013-05-19 15:48) 

Inatimy

→皆さま 
『できたてほやほや』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 女王から王になった晩餐会はこの国立ミュージアムであったんですね。 頂いたコメントでそうだったんだ~と驚きながら、女王の日より先に行った時の写真を眺めてました♪ 

→HIROMIさま 
どんなゲームだろう・・・すっかり日本の流行りに疎いので・・・しかもゲーム類はとことん弱いのであまり近づいてないんですよ。 ゲームしても勝負運がないのか負けてばかりだもの。

→rinoさま 
我が家がレンブラントの夜警を見た時にはすでに改修工事が始まっていて縮小展示だったなぁ・・・。 小さいころから美術館で鑑賞するのっていい思い出になりますよね。 私の父は自分でひとりでいって、お土産にポストカードでした・・・。 それでも昔もらったユトリロのカードは宝物でずーっと大事に。 

→amiさま 
美術作品以外にも建物が楽しくて。 見ごたえあるので多くても1日1フロアがちょうどいいくらいかも。 カフェレストラン、行列だったのであきらめたんですよ・・・。 数が増えて緩和したら入ってみますよ♪ 

→miffyさま 
撮影禁止でもなく、登録すれば美術館のサイトのコレクションの写真もダウンロードできるようです。 その分、美しい印刷の図録がないのと(ガイド程度はあるけど)、ポストカードの種類が少ないかな。 自分で好きなところを部分撮りできるのでありがたいです。 私が気に入る絵って、たいていポストカードにも図録にもないんですもの・・・。

→lucesさま 
丸一日どころか、4~5日はたっぷり楽しめそうです♪ 解説をじっくり読んでいたら1カ月はかかるかも~。

→TaekoLovesParisさま 
間に通路があるので、一旦、上や下の階に行ってから、フロアの反対側にという構造も不便ながら楽しいです。 面白そうなのを見つけて、ついつい途中寄り道したり。 何度行ってもいい感じ。 天気がいいと夏はカフェのテラス席もでるかしら・・・とひそかに楽しみにしてます♪

→MOCOMOCOさま 
修復、長いことかかりましたねぇ。 いったいいつ終わるのかしらを思ってたけれど、パリに引っ越して先にルーブルを満喫でき、丁度いい頃に戻ってこれました(笑)。 わりとさらっと流し見したんですが、それでも魅力的な絵画や彫刻が山ほどでした♪ 昔の芸術家さんに感謝です。

→めぎさま 
めぎさんのカメラの望遠だとよく見えそうですね~♪ その近所の市立美術館の修復も長かったし、国立ミュージアムだとさらに長いだろうなと覚悟してたものの10年とは(笑)。 でもオランダでずーっと待ってたわけでなくパリにもいたからあっという間でした。 ふふ。 

→バニラさま 
SONYくんのカメラには面白い機能がたくさんあって、ミニチュア風で撮ってみました。 いつも普通に撮るので精一杯なんですが、これなんだったっけ・・・と英語のキーを恐る恐る触ってドキドキ楽しんだりしてます(笑)。 日本語表示ないんですよぉ。
by Inatimy (2013-05-21 20:00) 

カエル

出来立てほやほやで行けるなんてラッキーな感じする♪
思い出にもなるしね。
たくさん見てきたんだろうな~。楽しみです。
ミニチュア写真かわいい!
人がたくさんいるところだと余計ミニチュアみたいな気がしちゃうね!
by カエル (2013-05-22 09:41) 

Inatimy

→カエルさま 
お返事遅くなりました・・・すみません。 タイミング良くオランダに戻ってこられたので本当にラッキーだったかも。 この夏のお休みには、オランダ国内のいいところをあちこち回って楽しみたいと思います♪ ひさびさだもの~。
by Inatimy (2013-05-28 21:44) 

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