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バラを見ながら歩いていくと [街並み]

ものを見て、いいな、って思うとき

それが優雅とかロマッチックな雰囲気だったりする場合

その言葉のイメージが自分自身とは、どこか違う気がして

使う側ではなく、作る側なんだなと気づく。

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話は6月初旬、IKEAの帰りに遠回りしてライデン植物園に寄った日のこと。
レモンケーキとレモネードで満足した後、運河を渡って教会を見学・・・の続き。

思わず見入ったアンティークショップのショーウィンドーのディスプレイ。
敷かれたレースも美しく。 
作ってみたいと思った瞬間、やっぱり私は職人さんサイドにいるんだなと可笑しかった。

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Pieterskerk ピータース教会のそばの小路に咲く淡いオレンジ色のバラ。 

かなり背が高く、咲き進むにつれオフホワイトに。
ふわふわの花びらがキレイだった。

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来た道を後戻りして、運河に架かる橋を渡る。

植物園のあるライデン大学の塔。 時間は18時。 まだまだ明るい。

このまま運河沿いを歩いて行こう。

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途中で見かけた、窓辺を飾る白いバラ。

煉瓦の壁になんて似合うんだろう。

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玄関脇から伸び、大きな窓の上から垂れ下がるように育った枝。 

上階の窓でも楽しめて、1粒で2度美味しい感じ。
いいなぁ・・・。

玄関ドアの上の窓も気に入ってる。 

オランダではよく見かける構造。 
出入り口に十分な明かりが入るのは便利だし、気分的にもいい。

そうして、ずーっと、ずーっと真っすぐに歩いて出てきたのが・・・

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・・・岸に帆船が停泊するところ。 正面の橋の向こうに風車が見える。

あの風車の名前はDe Valk デ・ファルクで、意味はハヤブサ。 ← deは定冠詞のひとつ
現在は、Stedelijk Molenmuseum 市立風車博物館になってるところ。

でも、この時はもう閉館した後だったこともあり、ここで進路を左にとる。

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対岸には古そうな家。 切り妻屋根で、階段状になった正面に目が釘付け。

何だろうね、あれは、と、ふたり並んで歩く道。

カヤックがスーッと目の前を通り過ぎて行った。

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案外大きな船も停泊中。 この辺りは運河よりも幅が広く、川の一部となってるところ。

川の名前は Oude Rijn アウデ・ライン。 意味は旧ライン川

昔は元々、あのドイツにも流れてるライン川の支流・分流だった川らしい。

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途中にあった跳ね橋も渡らずに、ずっと岸辺を歩いてきた。

対岸には、また別の風車。 あれは Molen van Put プットの風車

ここで、後ろを振り返ると・・・

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・・・小高くなったところに人物像。 そしてキャンバス。 覚えがある顔。

と思ったら、ここは Rembrandt Park レンブラント公園。 

オランダの画家
Rembrandt van Rijn レンブラント・ファン・ライン(1606-1669)に因んだ公園。

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小道を挟んで公園の向かいの建物の壁にはプレートが。

HIER WERD GEBOREN
OP DEN 15 DEN JULI 1606
REMBRANDT VAN RIJN

レンブラント・ファン・ライン
1606年7月15日に
ここで生まれた・・・・・・ってところかな。

どうやら、レンブラントの生家跡みたい。

姓のファン・ラインは、ライン川に関係してたんだなぁ。

さっきの跳ね橋はこの画家に因んで
Rembrandt Brug レンブラント橋と名前がついてるらしい。



・・・と、適当に歩いた割には、ちゃんとポイントを押さえた観光できたみたい。
ライデンもなかなかな楽しい街だな。

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baby_pink

おぉぉ~(・o・)!
へぇぇ~(・o・)!!
って・・。笑
inatimyさんの心の言葉と説明を読みながら進み拝見しました。
楽しかったぁ♪なんか・・想像しながらね、私も同じ場にいるような錯覚に^^

窓から垂れ下がった優雅な枝。
私も同じ。素敵だと思いました。
by baby_pink (2014-07-30 05:47) 

ハリネズミ

壁に緩やかに這わせたバラ、すてきですね~。
こういうラフな誘引、私もめざそうってまたひとつ、夢を抱いたり^^。
なぜか7月、BSの番組でオランダの街をとりあげたものが多くて、
いくつかは見逃してしまったけど、アムステルダムとアーネムのは
ちゃっかり録画。Inatimyさんの記事とリンクさせながら復習です^^。
アムステルダムのトラムのICカードを見たときも「あ、これ、Inatimyさんが
言ってたのだ~」とニンマリしたりね。
オランダ、ハリネズミ夫婦の中で訪れてみたい国ランキング、急上昇中^^。
by ハリネズミ (2014-07-30 07:01) 

ami

アンテイーク食器、とても涼やかですね。
薔薇も優しい表情で、初の2枚で優雅な気分になりました。
by ami (2014-07-30 07:54) 

ナツパパ

オランダの家々は窓が大きくて、そしてとてもきれいですね。
いつもきれいにしていらっしゃるのでしょう。
窓がきれいだと生活も愉しくなりそうです。
by ナツパパ (2014-07-30 08:56) 

ぴーすけ君

レンガのオウチっで素敵ですね。
バラがよりキレイに見える♪
by ぴーすけ君 (2014-07-30 12:27) 

母ちゃん

本当に煉瓦にお花はよく映えますね~。素敵です♪
by 母ちゃん (2014-07-30 20:18) 

yuka★

こんな風景が日常にあるってすごいなー。
まるでテーマパークですもん。
お店のショーウィンドーも、レンガのおうちも
見るもの全てに惹かれます!
お散歩してもしても飽きなそうですねー。
by yuka★ (2014-07-31 02:51) 

カエル

ライデンの街面白いね♪
レンブラントの人物像がカラーだけにあれ?と見入って確かめたくなるね。正面の顔はどんな顔してるんだろうな~?
人として人物像を撮るとおもしろいよね~。この前の寅さんみたいにね。^^
玄関脇からのバラが美しい。。。
この自然装飾?が時間にとらわれず落ち着いた雰囲気をかもし出しているような気もする。湿度の関係もありそう。日本で見かけるとそんなに素敵感をかんじないのよね、私。

ロマンチックなインテリアをみてまったく心を揺さぶられないの。きっと前世から係わり合いがない生活をしていたんだろうな~。。。
by カエル (2014-07-31 11:50) 

めぎ

いつも身近で見ている景色をこうして日本から見ると、すごく不思議な気分です。
by めぎ (2014-07-31 14:40) 

ねこの手

壁に這うバラ、こういう風にしたい!!
風車を見ると、オランダって思っちゃうのは刷り込みかな。小さい頃からそう覚えているので、オランダの風景に風車を見ると安心しちゃいます^^;
by ねこの手 (2014-07-31 17:11) 

テリー

跳ね橋に風車、絵になる風景ですね。天気もすごくいいのですね。
by テリー (2014-07-31 17:34) 

miffy

煉瓦の壁にバラの花と自転車の風景、前にもどこかでありましたよね。
オランダの街にはお馴染みの風景なのかな~
赤と白の扉のある切り妻屋根の家、素敵ですね~
運河沿いのブラブラお散歩気持ち良いでしょうね。
by miffy (2014-07-31 23:16) 

marumi

薔薇が素敵ですね。。
メルヘンな街並みを歩いてみたい^^
by marumi (2014-08-01 12:48) 

Inatimy

→皆さま「バラを見ながら歩いていくと」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。8月に入って日本は夏真っ盛りの頃ですね。この夏はオランダも気温が高め・・・すっかり気温の低さに慣れた身ゆえ、ちょっと暑さにばて気味です・・・。でもベランダ小庭の朝顔、まだ咲かない。おかしいなぁ。

→baby_pinkさま
気になるもの、何でもすぐに撮ってしまうから枚数多くなってしまって^^;。もっと厳選して撮ればいいのだけれどねぇ。でも、歩いた記録を残すにはいいかな。バラ、こんなふうに枝が伸びるまで、同じところに住み続けられるっていうのも引っ越しの多い身としてはスゴいなぁと感じる部分です♪ 

→ハリネズミさま
ここまで枝が垂れ下がるまでバラを育てるというのも、日頃のお手入れの成果なんでしょうね〜。何年ぐらいかかるかしら。チューリップの時期に注目を浴びることが多いオランダですが、春以外でもいい感じなんですよ^^。オランダのスキポール空港は乗り継ぎ客が多くて。立ち止まってオランダ観光も楽しいんだけれどなぁ・・・なんてよく思います。でも欧州の人気はやはりフランス、イタリア、英国、ドイツ・・・と大きな国が多いかな^^;。

→amiさま
濃いブルーをポイントにしたウィンドーのディスプレイ、涼しげですよね♪ バラバラなものでも、こんなふうにまとまりのある見せ方になるなんて^^。いつか日当りのいいお庭の家に引っ越すことがあればバラを迎えてみたいです。

→ナツパパさま
出来るだけ光を取り入れる構造になってますね〜。でも真冬は窓辺、かなり寒いです^^;。窓ガラスにベランダの扉のガラス、大きいので、背の低い私には窓拭きがかなり重労働・・・。でもピカピカに磨き上げた窓をみると達成感もあり快適♪

→ぴーすけ君さま
子供の頃、「3匹のこぶた」の絵本を持ってて、頑丈なんだな〜と、ずっと煉瓦のお家が憧れでした^^。バラもキレイに見えてますます好みに♪ 

→母ちゃんさま
山が無い国で石がとれるところが少ないから煉瓦は暮らしのかなりの部分を占めてますね〜。道路も煉瓦敷き♪

→yuka★さま
私も昔々に長崎オランダ村とかハウステンボスで再現されたオランダの街並にほれぼれした覚えが。そこで買ったオランダのどこかの村の街並のポストカードを何度も見てました。まさか何年も後に、本当にオランダに住むことになるなんてビックリ^^;。いまだに珍しいものとかキレイなものに出会っては撮ってます♪

→カエルさま
私は昔から人が入ってない風景を撮るのが好きだったのだけれど、何を隠そう、以前カエルさんのパリの写真を見て、ちょっと人物も入れてみようかしら・・・なんて気になったのでした^^;。たまに後ろ姿とか、足だけとか入れても撮ってたり。ロマンティックなインテリア、私が自分で住む家には絶対似合わない^^;。やっぱり身につけたり使う側ではなく、私は作る側なのねぇ。

→めぎさま
日本にいると、すっかり日本モードになるから、オランダの風景は妙な感じですよね。暮らしの中で聞こえてくるのは日本語だし、見える看板も日本語だし・・・^^;。

→ねこの手さま
すでにお庭でバラを育ててらっしゃるだけでもうらやましい私^^。我が家のミニバラ、春の終わりにダメになってしまったので・・・^^;。風車、木靴、チューリップがオランダの典型的なイメージですものね〜。いつかオランダの世界遺産キンデルダイクの風車群へも是非どうぞ♪ いくつも並んでてスゴいですよ〜。

→テリーさま
跳ね橋に風車ってまさにオランダ的な風景ですよね♪ この日、天気予報で雨が降るって言ってたんですよ〜。確かに朝は曇っててねずみ色の雲が。でもすっかり晴れて。

→miffyさま
アムステルダムでもちょっとした家の前のスペースにバラを植えてますね〜。自転車は暮らしの必需品だし^^。タチアオイも植えてるところ多いかも。切り妻屋根だけでもカッコいいのに、窓扉もおしゃれで♪ 何年住んでも、惹かれます^^。

→marumiさま
虫も怖いし、育てるのが下手な私には憧れの玄関脇のバラです♪ ミニバラですら枯らしちゃって・・・。 築100年は軽く超える煉瓦の家並み、きちんと保存されてるのがスゴいですよね〜。 ちょっと歩いては撮ってしまいます^^;。
by Inatimy (2014-08-02 06:51) 

moz

オランダらしい町並み、運河、風車 ♪
階段状になった古い家・・・、良いなぁ~。夕方のちょっと寂しげだけど落ち着いた雰囲気の中のお散歩。二人で歩きながらのお写真。
まして、レンブラントゆかりのお家もなんて、本当にうらやましくなります ^^;
ツルバラも素敵ですね。
by moz (2014-08-03 05:38) 

Inatimy

→mozさま
IKEA帰りに遠回りして寄ったライデン、なかなか良いところでした。まさかレンブラントの生まれた街だったとは^^;。カメラ持ってたのが私だけだったので、その1週間後に再びライデンへ。その時はふたり揃ってカメラ小僧になってました。玄関脇にバラのある家、憧れますねぇ。私、ミニバラ、枯らしちゃったし・・・。
by Inatimy (2014-08-07 22:46) 

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