ひとまず、街のにぎやかなところへ [街並み]
夢中になると、時を忘れる。
さらには、空腹感すら置き去りに。
12時に入って、出てきたのが16時。 ４時間も博物館を堪能・・・。
話は6月中旬、植物園の1週間後に再び訪れたLeiden ライデンの街。
国立古代博物館を見た後の続き。
いつもよりは遅めの朝食だったとはいえ、昼抜きでは、さすがにお腹がぐぅぐぅ。
博物館前の運河の睡蓮を見ながら、持参のジュースとおやつで一息ついてから歩き出す。
進むは、博物館の横の道。 ・・・頭の中にある地図によるとね。
段々と運河から遠ざかり・・・
・・・すぐに開けたところにでてきた。
広場に面してるこの建物は、昔々、刑務所だったところ。
赤い窓扉がついてる棟は13世紀初め頃の塔で、
その左の六角形の階段塔は15世紀に追加されたそう。
アーチ型のある回廊部分は17世紀に作られ、
そこから裁判官や治安官が広場での処刑を見守ったそうな。
今ではキレイに花が飾られたりしてる広場だけど、そんな歴史が。
広場にあった解説板に、詳しく書かれていた。
広場からすぐに見える、切り妻屋根で階段状の正面をもつ建物。
1599〜1600年に建てられ、昔はラテン語学校だったところ。
そこで、画家レンブラント・ファン・ラインはラテン語とギリシア語を学び、
最初のスケッチのレッスンも受けたみたい。 その後、大学へ。
元・ラテン語学校だった建物のエントランス。
レンブラントはここを抜けて中に入っていったんだなぁ・・・。
さらに、小路をどんどん先へ進むと・・・
ちょっと大きめの通りにでた。
左手には、鐘楼のある教会の向こうに、正面にたくさん柱の並ぶ建物。
Stadsgehoorzaal Leiden ・・・ライデン市公会堂というのか、コンサートホールか。
右手に見えるのは、Stadhuis van Leiden ライデン市庁舎。
写真を撮るのに少し市庁舎寄りに歩いたので、
そこにあった角の丸い建物の間の小路を抜けていくることにした。
お店もいくつか並ぶ小路。
やがて出てきたところは、運河。 それとも川？ Nieuwe Rijn 新ライン。
先の話で紹介した旧ライン川の支流・分流。
対岸には船を利用したカフェのテラス席。
向こうに屋根付きの橋が見える。 あっちの方に行ってみよう。
途中、噴水があった。 Visfontein ・・・魚泉。 と、そのまんま。
この辺りには昔、魚を取引する市場があり、泉は1693年に作られた模様。
貝殻を吹く天使、その下の台の両側にはシャチホコのように魚が・・・。
さらに進んで、右手を見ると市庁舎の塔。
市庁舎があるということは、この辺りが旧市街の一番賑やかなところ。
コンパクトにまとまったライデンの街は歩きやすい。
人口は12万人くらいのよう。
屋根付きの橋、名前は、Koornbrug コールンブルフ。 穀物橋って感じかな。
名前は、ここでkoren 穀物の取引がなされたことに由来してるそう。
きっと穀物が雨でぬれたりするのを防ぐために屋根がついたんだろうな。
橋の上から、さっき歩いてた道を見る。 緑の木の向こうに見えてるのが市庁舎の塔。
視線を右にずらすと・・・
・・・右岸に船を利用したカフェテラス席が見える。
船には囲いも何もなく。
先ほどからの運河沿いの道でも気づかれたかしら。
そこでも、足首くらいの高さの、緑に塗られた低いバーがあるだけ。
日本だったら、危険だからとガードレールみたいな柵が出来るんだろうなぁ。
橋を渡って、お気に入りの靴屋さんをショーウィンドー越しにチェックして
（日曜だから閉店・・・）、運河沿いを歩いてきたら、教会の前へ。
教会の名は、Hartebrugkerk ハルテブルフケルク。
新古典主義建築で、1836年に建てられたらしい。
教会の左側にある道もショッピング通り。
あ、そうだ、行きたいところがあったんだ・・・と、道探し。
お店見てるうちに、違うところへ流れてきてしまっていた・・・。
で、通りの道標で、うろ覚えだった目的地のオランダ語名発見。
ホッとした。 この日、Kamoさんを連れて行きたかったところだったから。
そこへ向かう途中に見た古そうな建物。 Weeshuis とあったから孤児院。
屋根の上に人物像。
歩いてる通りは割と幅が広め。
その昔、運河があったところ。 随分前に埋められたらしい。
今は緑が多くて、木陰が心地いい。 なにやらアートの展示もあった。
通りを進むと、目の前に大きな教会が。 ゴシック建築。
ここは、Hooglandse Kerk ホーホランツェ・ケルク。
直訳すると、高地の教会。
で、通りに面した、教会の建物のちょっと凹んだ隅に、水のポンプ。
18世紀くらいのものらしい。 てっぺんに丸い塔のような物がついていた。
さて、これからどこに向かうのか、
連れて行きたかったところへ、ちゃんと辿り着けるのか・・・続く。
運河沿いに並ぶ昔ながらの街並。
ただブラブラ歩くのもいいなぁ。
いつか船の上のテラス席にも挑戦したいところ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
2013年2月15日 トラチ 永眠
川を船で渡る姿良いなぁ～。
この季節、シアトルだとカヌーをよくしていたので
そういうノンビリがしたいです。
by ぴーすけ君 (2014-08-08 19:39)
自転車でゆっくりお散歩するには、
やっぱり最高な場所ですねー
川沿いの自己責任の話、おもいっきり頷いてしまいました。
仏のエトルタの崖も「自己責任」の名のもとに、囲いがナイ！
日本人には信じられないけど、結局自分で気をつけなさいって話ですよね。
ゴシック系の建物は、尖っててちょっと好きじゃないんですが、
最後のこの教会はどこか愛らしいデザインでイイですねー
by nicolas (2014-08-08 19:59)
立派な建物ばかり．．．しかもとてもきれいですね。
オランダ国の栄えた時期に建てられた建築なのでしょうか。
どの建物も手が込んでいて素晴らしいです。
そういえば、自室の本棚に「アムステルダム物語」という本があって、
アムステルダムの街の成り立ちや土台の作り方、家の建て方まで、
図面入りで描かれています。
勉強になります。
by ナツパパ (2014-08-08 20:59)
日本は危ない危ないって落ちること前提なんだよね〜川。
落ちたら危ないなら、一度落ちてみたらいいんだよね、そしたら落ちないようにするし。だから川からの景観がいまいちなんだよね〜。
セーヌ川もライン川も、生活と近い感じするよね。
そんな日本になってほしい。。。
by カエル (2014-08-08 23:31)
運河沿いのテラス席、水面を渡ってくる風が気持ちよさそう
・・・・って思ったら、テラス席は船の上なんですね。楽しそう♪。
想定される危険に先回りするような柵を設置しないのも、
自己責任の考えが徹底してるヨーロッパならではのことでしょうね。
くどいほどの日本の電車の中でのアナウンスのことが脳裏をかすめました。
「雨の日に傘を置き忘れるな」とかね＾＾；。
by ハリネズミ (2014-08-09 09:10)
引き続きライデン。行ってみたい町なので、Inatimyさんの説明を読みながら、写真を見ながら、街歩き気分にひたってます。コンパクトにまとまっていて、歩きよさそうな町ですね。私がマークしてたのは、レンブラント関連と植物園だったので、そこの記事も興味津々で読みました。古代博物館も良さそうね。ライデンへの目的は最後のゴシック教会でなく、なんだろう？シーボルト関連？
by TaekoLovesParis (2014-08-09 10:47)
綺麗な街並みですね～お散歩が楽しそう。
うちに戻ってからinatimyさんの写真を見ると、違和感なくなりました♪
オランダはドイツから見ても外国なのに、日本よりずっと身近に感じます。
真夏の光も少しずつ翳ってきましたねえ。
20℃を超す日々をもう少し楽しんでおかなくちゃ・・・
by めぎ (2014-08-09 16:53)
オランダ大好きです！
建物もポストなどのデザインもカワイイです。
そしてフラワー大国オランダのガーデニングスタイルが好きです！！
inatimyさんの写真とてもきれいで、いつも楽しみにしています。
by mitu (2014-08-09 17:37)
それぞれの建物にそれぞれの歴史があって、
どこを切り取っても絵葉書のような街並みですね～。
お写真で拝見する限り、ごみひとつ落ちてないようですが
人々のマナーに対する意識も高いんでしょうね。
運河沿いのおしゃれカフェ、会話もはずみそうです♪
by yuka★ (2014-08-09 19:42)
船のカフェテラスは気持ち良さそうです。
お酒は飲み過ぎない方が良さそうですね。
by luces (2014-08-09 20:39)
綺麗に整備された町並みお散歩しやすそうですね～
１６時なのにまだ陽が高くていくらでも遊べそうですね。
寄り道しながらもちゃんと目的地に向かっているんですね。
夏だというのに毎日雨なので青空が羨ましいです。
陽の光を浴びながらカフェでお茶したいな～
by miffy (2014-08-10 00:07)
川辺のカフェは気持ちよさそうですよね～。かぜに吹かれてお茶をいただけるってなんとも優雅ですね♪
by 母ちゃん (2014-08-10 08:27)
こんばんは。
長い歴史がある万智の建物などは、やはりまた歴史を持っているんですね。
中にはちょっと怖いものもありますが、それでもうつくしいものばかりです。
日本からですと、本当に非日常感を感じることができて、とてもniceですね!!
by Atwight (2014-08-10 20:59)
こんにちは！
素敵な写真ばかりでワクワクします♪
う〜ん。行ってみたい*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*
by miyukimono (2014-08-11 06:39)
なかなか素敵な街並みで、ブラブラ歩きが気持ちよさそう♪
ここにレンブラントが・・・っていう歴史を感じられるのもいいですね～＾＾
川沿いの船の上のオープンカフェがとっても気持ちよさそうで、ついついお茶したくなりますね～。川から吹く風も気持ちいいんだろうな♪
by MOCOMOCO (2014-08-12 11:21)
→皆さま「ひとまず、街のにぎやかなところへ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。ここ３日間ほど強風で風速12〜15m/s の風が吹くこともしばしば。せっかく育ってた朝顔、芽の先が吹き飛ばされたものも・・・。ゴーゴーと窓ガラスに吹き付ける風・・・たまに窓枠からのミシッて音が怖い。壊れませんように。
→ぴーすけ君さま
カヌー、いいな〜。 カヤックとか、私の中では絵画の中の世界。私は泳ぎに自身がないのでボートクルーズがいいかも＾＾；。
→nicolasさま
専用道路が整備されてる国だから、自転車は走りやすいですね〜。オランダ人なら、アムステルダムから平気でライデンまで自転車で走りそうだ。運河や崖、見たら危ないかどうか分かるだろう、っていわれてる感じですよね＾＾。至れり尽くせりのサービスが普通な日本とは違って、普通のサービスですら期待できない欧州だから、自分の身は自分で守るのが確実なのかも＾＾。ゴシック系の高地の教会、赤い扉の両側から上に伸びる尖塔の先がソフトクリームみたいでしたよ♪
→ナツパパさま
オランダの建築、なかなかいい物揃ってます♪ 普通の家でもどんな風に建てられていくのか興味そそられますよね。引っ越しする予定もないのに、たまに不動産屋さんのサイトで間取りをチェックしてみたりと、外観とその中の造りについ夢中になってたりします＾＾；。
→カエルさま
近寄ったら落ちるかもしれない、危ないかもしれない、それを回避するにはどうしたらいいか、それを自分で考えることが必要だし大事ですよね〜。 誰かに守ってもらうのを待ってたら何も出来ないし＾＾；。また、守られてるからと無防備になっても、どこに危険が潜んでるやら・・・だしね＾＾。
→ハリネズミさま
いつも慌ただしくなってゆっくりカフェでお茶する時間が取れないので、今度はゆっくり船の上でのカフェタイム、目指してみたいと思います＾＾。 慌ただしいのを見越して、いつもKamoさん、おやつと飲み物用意して持参してるのもスゴいところ。そうそう、日本に一時帰国するとプラットホームでアナウンスが次から次へ入るのにビックリです。買い物すると、待ってないのに「お待たせいたしました」って言われるし＾＾；。雨の日の買い物で紙袋にビニールまでかけてくれたのは驚きです。
→TaekoLovesParisさま
シーボルト関連・・・国立古代博物館に辿り着く途中、対岸にあったんですが素通りしちゃいました＾＾；。その前の週も、前を通ったはずなんですがあまりのシンプルさに気づかず・・・。ライデン、コンパクトで散歩するには面白い街でした。今度行くときはお気に入りにの靴屋さんが開いてる平日か土曜狙いで、と思ってます＾＾。 市庁舎の中にピザ・レストランがあるそうなので、そこも見てみたいし。
→めぎさま
そうなんですよねぇ・・・私もそんなに頻繁に行く訳ではないのに隣国だというだけでも今ではドイツのほうが日本より身近になっちゃって。暑さもすっかりどこかへ吹き飛んでしまい、こちらはすっかり20℃、もしくはそれ以下で・・・。木々の緑も色褪せた感が。葉っぱも赤くなってきたのもあるし・・・といっても色が変わってもすぐに強風に吹き飛ばされちゃって＾＾；。 せめてまだ高さのある太陽の光だけでも楽しんでおかないと〜。
→mituさま
オランダのことを大好きだと言ってくださって嬉しいです。 ダッチデザインもなかなかのキレがあっていいですよね。 花のアレンジメントも大胆な補色使いでインパクトあるまとめ方だし、庭の楽しみ方もワイルド感があって。 たまにガーデニングの雑誌を買って、パラパラとめくり、庭のある生活を妄想してます＾＾。 最近のカメラの性能の良さで、押すだけでも写りがキレイなのが嬉しいところ♪ コンデジSONYくんに感謝です＾＾。
→yuka★さま
ゴミ箱がたくさん設置されてるというのもあるし、清掃員さんがしっかり仕事をこなしてくださってるというのもあるかも。花も飾られててキレイな街並です♪ 運河沿いのカフェで、いつかゆっくりしてみようっと＾＾；。
→lucesさま
酔って足元がおぼつかなくなったら、船のテラス席はもちろん、運河沿いを歩くのも危険ですよね＾＾；。 アルコール類は、ほどほどが一番♪
→miffyさま
６月でしたから夏至の月、日が長い頃でした♪ 日没は夜10時半過ぎですもの＾＾。 梅雨はないけど、局地的に降ることもあって、オランダのあちこちで日替わりで浸水というニュースも・・・。なんせ床下がない家の造りゆえ、すぐに水が。
→母ちゃんさま
うまい船の使い方ですよね、道幅が狭いなら運河にとめた船のスペースまで有効利用♪ アムステルダムでは、運河に泊めた船を自転車の駐輪場にしたりも。
→Atwightさま
日本だと倉敷とか金沢の東茶屋街とか美観や建物が保存されてる地区もありますよね。
ライデンは特別そういったものでもないんですが、オランダにはきちんと街並が残ってるところが多いです。煉瓦造りだから石造りと同様、耐久性があるのかもしれませんね〜。
→miyukimonoさま
春のチューリップの時期には特に注目される国ですが、それ以外の季節も楽しめるオランダですので、いつか是非。
→MOCOMOCOさま
観光しなきゃ、と意気込むことなく、普通にブラブラと歩くだけでも案外面白い街です♪ さりげなくレンブラントやシーボルトなどスゴい物もあったりするし、MOCOMOCOさんだったら、きっと植物園もお気に召すかも＾＾。 のんびりと流れる時間も心地いいオランダです。
by Inatimy (2014-08-12 23:40)
4時間もいらっしゃったんですね @@;
お腹が空くのも忘れて 笑
じっくり4時間鑑賞すると疲れませんか? やっぱりお若いんだなぁ～。じぶんなんか2時間展覧会にいたら、もうクタクタですぐにビールが飲みたくなります ^^;
博物館のあとは、ライデンの街博物館 ♪ 本当に町全体が素敵な博物館みたいですね。いいなぁ～、こんなところカメラ持って散歩できるなんてとってもうらやましいです。建物一つ一つに歴史があってきれいで可愛いですね。 ^^
by moz (2014-08-13 05:18)
→mozさま
ミュージアム、水族館、動物園などに行くと、たいてい４時間は見てしまいますねぇ・・・つい夢中になってしまって＾＾。だから、見終わった時にドッと疲れが。でもすぐに次の興味がむくむくと湧いて、街歩きに熱中するという＾＾；。だから一緒に行動するKamoさんは大変かもしれない。ちゃんとそれを見越して、おやつとジュース用意してくれてます♪
by Inatimy (2014-08-20 20:26)