身分高きカボチャのとりこ

秋にこだわらず

年がら年中、旺盛な、食欲の四季。

9月、アムステル川沿いの農家さんで買ったぽんぷん・・・もとい、カボチャ。

淡く白みがかった緑。 品種名は Crown Prince クラウン・プリンス。

意味は皇太子。

パッと見と直感で選んだ。

ヒックリ返して裏も見てみたり。　

我が家には果物ナイフのような小振りな刃物しかないので、

砥石で切れ味良くしてから、中心から両外側へスパッと切る。

なんて甘い匂い。　うっとりするような濃厚なカボチャの香りだった。

お料理は、Kamoさんのリクエストで・・・

・・・ぽんぷんカレー。　いや、カボチャのカレー。　キノアなども入った雑穀米を添えて。

ダシは、鶏のドラムスティックとポロネギ、生姜でとったものを使って。

スパイスは、オランダのシェフJonnie Boer ヨニー・ブールのカレー・マドラスの粉と

コペンハーゲンのスパイス屋さんでかったラウ・マサラ。　そして、ガラムマサラ。

コクのある辛さにカボチャの甘み。　大好評。

このカボチャ、クラウン・プリンスはアタリだった。

あまり水っぽくなく、ホクホク系。　甘みが濃くて、とっても美味。

次の日には、ダシがらの鶏肉を使ったカリフラワーとブロッコリとの炒め物。　

奥には残ったカボチャのカレーも。　2日目のカレーも美味しい。

そして、この日は、雑穀クラッカーとともに。

9月は、いただきものの野菜もあった。

日本でみるようなこぶりなキュウリ。　欧州のキュウリは30cmくらいはある大型サイズゆえ珍しい。

そして白いのはPatisson パティソン。　平べったい。　

ウリ科でカボチャのように見えるけど、食感はズッキーニのほうに近いかな。

詰め物をしてGevulde patisson ・・・つまり、パティソンのファルシー。

まるごと10分ゆでて冷ましてから上部を切って、中をくり抜く。　

詰め物は、ポロネギ、人参、マッシュルーム、燻製七面鳥肉を炒めて、

濃いめに溶いたマッシュルーム味カップスープで和えたもの。　上からチーズのっけてグリル。　

下に敷いてあるのは、モロッコ風クスクス。　

で、キュウリの方は・・・

・・・半分に切ったサイズが瓶にピッタリかなと自家製ピクルスに。

昔、雑誌で見て残しておいたレシピが役に立った。　←「H2O」って雑誌。

少々アレンジして、甘めに。　イタリアン・スパイスも入れ、ピリ辛でほんのりニンニク風味。

編み物しながらSTAUB鍋でコトコト、豚肉と野菜の煮物。　味付けはカマルグの塩とローリエのみ。

Kamoさんは、これに和からしをつけて食べるのが好き。

蒸しトウモロコシは、ラップで包んでレンジでチン。　600Wで10分ほど。　お好みでバターを後のせ。

Viskoekjes フィスクッキェス・・・直訳は魚のクッキー。 　魚のハンバーグみたいなの。

白身魚のパンガシウスをハンドブレンダーで細かくし、ズッキーニ、人参、ネギ、

ニンニク、生姜、醤油、片栗粉を混ぜて、フライパンで焼いた。

タイの甘いチリソースが合う。　ドライフルーツとナッツのライスを添えて。

ポーランドのブロッコリースープのもとで。　

鶏胸肉、ジャガイモ、人参、マッシュルームを追加投入してクリームシチュー風に。

上から、Old Amsterdam の刻みチーズをかけた。　クラッカーはWASAのRustiek。

今年初芽キャベツ。　赤身ベーコンと野菜で炒め物に。　芽キャベツは冬を感じる。

9月に飲んでいたビールとワイン。　ビールは小瓶をふたりで分けっこ。　左から：

オランダのGrolsch フロールスのKANONは、パワフル。　アルコール11.6%もある。

ベルギーのVan Honsebrouck ファン・ホンセブルックのKASTEEL Donker は

甘めなのが我が家の好み。　アルコールは11％。

ポートワイン Warre's otima 10 は甘すぎず。　食後に胡桃と。

珍しくナスと挽き肉の炒め物。玄米と。　Kamoさん出張中のひとりご飯。　

いつもは一気に使う挽き肉は多すぎるので、残り半分は・・・

・・・翌日、味噌風味で甘辛く味付けし卵麺に乗っけて。　キノコだしスープが次第に味噌味に変化。　

パラパラ炒飯のパプリカ詰め。　　

Kamoさんの出張中は、めいっぱいうらやましがるような料理を作る。

そうでもしないと、すぐお手軽に済ませてしまうから。　

ネクタリンのジャムも作って帰りを待つ。

ネクタリンは6個、約1kg購入。　種と皮を取り除いて900g。　砂糖は180gに。

あと豆を水で戻してコトコトにて、デザート用の甘い豆も用意した。　

で、ふたりの夕食は、季節もののムール貝 2kg。　ポロネギ、人参、セロリとともに白ワイン蒸しに。　

ムール貝は、8月終わり頃から春先まで楽しめる。　

いつも使うワインは、ドイツのLiebfraumilch リープフラウミルヒ。 甘めの白。

でも今回は、スペインのEL BUFON VERDEJO エル・ブフォン　ベルデホ　2013。

Bodega REINA DE CASTILLA社。　ちなみにEL BUFON は、宮廷道化師の意味。

で、残ったスープは・・・

・・・次の日にリゾットに。　白身魚と野菜で。　貝自体はないのに、香りに貝。

肉団子とクスクスのピンダソース＆レッドカレー。　コリアンダー山盛り。

挽き肉に人参とポロネギ、生姜、片栗粉、野菜ジュース、醤油、塩・・・の肉団子。

ポロネギ、赤パプリカ、マッシュルームを炒めてカップスープで作ったソース。　

そうそう、あまりにも美味しかったので、あの後、農家さんとこまで追加で買いにいった。

今度は3個で、ぽんぷーねん。　これで10月もカボチャが楽しめる。

ホクホクのカボチャは貴重なのだった。

名残のプラムもこれで最後かな。　Metisというフランスのプラムらしい。

暖かめな秋でも、店に並ぶものが次第に変わってきて、

冬に向かっているんだなぁ・・・と実感。

・・・と、こんな9月の食卓でした。

さて、今夜は何作ろう。

この時期、みなさんの定番は？

タグ：ビール ワイン

コメント 16

カボチャのカレー、作ったことがないので､良さそうと興味がわきます。
カレーのルーを皿ののせ､その付け合わせで他の野菜などと盛りつけたことはありますが。
白身魚のハンバーグ風なのもいいですね。
お野菜をふんだんに使われたお料理たち、バランスも良くて美味しそうです。
プラムのジャムを数本夏に作りましたが､最後の１本を今大切に味わっています＾＾
by アールグレイ (2014-10-21 18:52) 

最初のぽんぷんちゃんは日本のかぼちゃに近いですね＾＾
カレーに化けましたかー＾＾
めっちゃうまそ+｡:.ﾟヽ(*´ω`)ﾉﾟ.:｡+ﾟ
そして、そして、パティソン？？？
なんですかこれーかわいい～(≧▽≦）☆
ほんとにどれもこれも美味しそうでお料理本みてるみたいです。
オランダまで押しかけるのでぜひ一度・・・残り物でいいので
お裾分けを・・・（爆
by yuka★ (2014-10-22 02:07) 

ほくほくのカボチャって、なかなかないですものねえ。いいないいな♪
お一人でも綺麗な彩りの素晴らしいお料理ですねえ。
うちのドイツ人には出張がないので、自分一人のために料理することがほとんど無く、たまに好きなものを一人で食べたいなあなんて思ったりしてます。
きっと一人だったらとっておきのインスタントラーメン♪
または、日本食材店で納豆買ってきて、納豆ご飯♪♪
by めぎ (2014-10-22 03:53) 

北海道の栗カボチャのような味でしょうか？
わざわざ追加で買いに行くほど美味しかったなんて、食べてみたい。

UFOズッキーニの調理かおもしろいです。
お魚のハンバーグが気になります。
by ami (2014-10-22 06:12) 

カボチャのカレー、食べて見たいですね。
by テリー (2014-10-22 07:01) 

いただきもののお野菜のパディソン、
日本では「UFOズッキーニ」の名前で出回るズッキーニかも。
どうやって料理したらいいかわからず手を出したことはなかったけど、
なるほど詰め物をするとかわいいですね♪。
ひとりごはんはさらに手間をかけるなんてさすがInatimyさん！
私はダンナさんのドイツ出張中の１０日間、ほとんど料理らしい料理、
しないままに買い食いや冷凍食品で済ましちゃいました＾＾；。
この時期はやっぱり牡蠣を使ったお料理が多くなるかな、うちは。
by ハリネズミ (2014-10-22 09:58) 

パティソンって食べられるんですね～。
飾りで売ってるのかと思ってました。
by ぴーすけ君 (2014-10-22 12:16) 

パティソン、可愛らしい形
どのお野菜も色が鮮やかで、瑞々しいですね
お魚のハンバーグとか、和ぽいかな
一人のお食事の用意も、手を抜かない、見習わないと
彩りもよく盛り合わせ、すばらしいですもの
by engrid (2014-10-22 16:07) 

素敵な食卓、憧れます。
ここ3年くらいまともな料理を作ってないかも。
パティソンて初めてみました。可愛いですね♪
芽キャベツの色がとっても美しいです。
by shino* (2014-10-22 22:37) 

Inatimyさんのご飯はいつも色鮮やかで
食欲をそそるー☆
パティソンはお初！飾っておいてもかわいい形だね♪
鶏肉とカリフラワーとブロッコリの炒め物
これいただき！鶏肉ないからシーチキンで後で食べよ♪

Kamoさんの出張中は、めいっぱいうらやましがるような料理を作る
ステキだー！(≧∇≦)

コリアンダー山盛り(； ･`д･´)！
by ふゆん (2014-10-23 00:18) 

おいしおうなカボチャ。
カレーいいですね。食べたい(￣¬￣) ｼﾞｭﾙ…
パティソン初めて見ました。
料理になってもかわいいですね。
by ameya (2014-10-23 07:02) 

急に寒くなって温かいものが恋しくなりました。
カボチャの美味しい季節になりましたね。
今年もひょうたん型のカボチャがたくさん出来たので毎日食べてます。
今度カレーにもしてみますね。
by miffy (2014-10-23 23:38) 

パティソンのファルシー可愛いー♪
そしておいしそう＾＾
Inatimyさんのところで芽キャベツ見ると、食べたくなるの。
買ってこよーう。
by hatsu (2014-10-28 07:13) 

→皆さま「身分高きカボチャのとりこ」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。月曜夜の天気予報ではピカピカ晴れマークだったのに火曜の朝起きたら濃霧・・・。白いもやの中に見る黄色い街路樹も雰囲気はいいけど。（← 夕陽が傾く頃にようやく晴れた。）

→アールグレイさま
農家さんで食べたカボチャのスープがカレー風味で、Kamoさん、それが気に入ったようです。我が家は基本何でもありなので、定番材料にこだわらず、家にあるもの・冷蔵庫にあるものでアレンジ。　何でも興味深く食べてくれる人がいるので感謝です＾＾。プラムのジャム、美味しいですよね。酸味と甘さがとっても心地いいので好きです。残り少なくなると季節の移ろいを感じますね。

→yuka★さま
日本のカボチャってこんなのでしたっけ・・・って、すっかり忘れてます＾＾；。　私が食べてたのは彫りが深いごつごつしたタイプだったかな。何作ろう〜と夕方になると冷蔵庫とにらめっこ。ご近所さんだったら、多めに作って花の苗と交換していただこうかな＾＾。

→めぎさま
ベッチョリするカボチャばかりですものねぇ。しかも高いし。農家さんで買ったのは1個1ユーロ♪　来年は一度に５個は買いたい＾＾。我が家はふたりともが日本人で食の好みも似てるので、要望があれば夕飯にインスタントラーメンもありだし、昼食にたっぷり食べた時には、夜はご飯にふりかけで軽く済ませたり・・・とその点、楽かも＾＾；。　納豆は2年ほど食べてないなぁ・・・あぁ美味しいだろうな。

→amiさま
北海道の栗カボチャの味はどんなのだろう・・・ちょいホクホク系の甘めのだったら似てるかも＾＾。　いや、北海道の栗カボチャの方が断然美味しいかもしれませんね。　　べちょべちょのカボチャに慣れちゃったからか、クラウン・プリンス、スゴく美味しく感じました♪　魚のハンバーグ風、タイチリソースをつけるとアジア風で美味しかったです＾＾。

→テリーさm
カボチャのカレー、甘みと刺激的な辛さの遭遇でかなりいけました＾＾。　カレースパイスってなんでも美味しくするかも。

→ハリネズミさま
パディソン、UFOズッキーニって言うんですね、日本では。　せっかくの面白い姿だったから、それを生かしてみました＾＾。くれた人は普通に切っちゃう見たいですが、そうするとと白いズッキーニですものねぇ・・・。面倒臭がり屋なので、ひとりだとついつい簡単に湯豆腐、雑炊、レンジでチンの温野菜、で済ませてしまうからちゃんと食べるよう自分に課してます＾＾；。そうそう、牡蠣がありましたね。　カキフライなんていいだろうな・・・自分では作ったことないけど＾＾；。

→ぴーすけ君さま
私もパッと見では飾り用だと思ったんですが、話によると食用だそうで。なら、食べてみよう、と好奇心のかたまりのふたり＾＾。

→engridさま
夕食を楽しみに帰宅してもらえるように、基本彩り良く＾＾。味は見た目でカバー。　スーパーでくれる無料料理雑誌があるので、それを参考にオランダ人の食卓にあがるものを取り入れて目新しさを。現地で簡単に手に入るもので作るので、すっかり和食から遠ざかりました・・・。

→shino*さま
専業主婦ゆえ、料理くらいは何か工夫しないとと料理雑誌を眺めては取り入れてます＾＾。私自身食べるのが好きなので、自分の楽しみでもあるんですが、すぐネタ切れ・・・＾＾；。これからずーっと芽キャベツの季節なので、飽きないように調理法変えて、毎月登場かも。　下準備のとき、たまに虫がいて泣きそうになります。

→ふゆんさま
薄暗い間接照明＆キャンドルの灯りしかない冬でも、彩りだけはカラフルにを心がけてます＾＾。味は見た目の良さでカバー。オランダも共働き家庭が多いから、簡単レンジでチンの料理ものが棚にズラリ。面倒臭がりゆえ、ひとりの食事だとついそれに走ってしまいそうになるので自分への課題です＾＾；。我が家ではコリアンダーは薬味ではなく、サラダ的存在♪　ふたりとも大好き。

→ameyaさま
カボチャの自然な甘みが何とも言えず美味で、カレーの刺激的な辛さとのバランスがとってもいい感じでした♪　パディソン、面白い形ですよね。　せっかくなので、その姿を楽しめる調理法に＾＾。飾り用じゃないの？って思ったんですが、ズッキーニと同じくいい味。

→miffyさま
日本は今年は早く寒くなったんですね。こちらはどうも例年より高めで。といっても昼間１０℃しかない日もあるんですが。カボチャ、そういえば、こっちでもヒョウタン型のも売ってます♪　スペインの一般的なカボチャはこのタイプでした。　カレーもいいけど、カボチャのシチューも良かったかな、とあとになって思ったのでした。日本にありましたよね、カボチャのシチュー＾＾。

→hatsuさま
パティソン、私も初めて見たんですよ。本当に食べられるの？なんて疑ったり＾＾；。面白い形なので、そのままゆでてくり抜いて詰め物♪　小振りだったので、あっという間にお腹の中に。ひとり2個でもいいかな＾＾。芽キャベツもおいしいですよね〜。hatsuさんはどんなお料理にされるのかな〜。
by Inatimy (2014-10-29 01:47) 

ナスと麺が気になる～～。おいしそうです！
食べたいな。
パティソンの食べ方いいですね～。形もかわいいし。
ズッキーニなら食のイメージが湧くわ～。
新しい野菜があるとわくわくする。
お腹すいちゃったなぁ。
いつか手料理食べれるような機がするのは私だけ？＾＾
by カエル (2014-10-29 15:23) 

→カエルさま
ナスは滅多に食卓にはあがらない食材＾＾。ひとりの時だけのお楽しみ。パティソンは小振りだったから、そんなにたくさんは詰められなくて、詰め物が余ったから、クスクスの下に敷いてあるのでした。もったいないものね〜。えっ、手料理食べに来る？怖いよ。実験的要素大きいもの＾＾；。え〜、こんなものが〜ぁ？っていうのが使われてたり。
by Inatimy (2014-10-30 00:12)