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昔の島で休日散歩、見たのはキスと・・・ [街並み]

Kussend paartje くっすんとぅ・ぱーるちぇ。 

直訳は、キスするカップル。 

オランダでよく見かけるお土産の品。

・・・皆がキスする中、寸止めのもあった。

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デンマークの旅話を中断して、オランダのお話。 

8月の初め、日曜日の午後2時半、ちょっと散歩に行こうという誘いで車に乗り、
40分ほど走ってやって来たのは・・・

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・・・細長く続く道。 堤防の上に道がある。 

両側に見えるのは、。 その昔はZuiderzee ザウダーゼーというだった。
大きな湾の入り口に締め切り大堤防が造られて北海から切り離されたために出来た

目的地はこの先の。 いや、今では堤防で陸続きになっているので、かつてだったところ。

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元々は島だったMarken マルケン。 駐車場から小さな跳ね橋を渡る。 

橋の名にもあるベアトリクスは現国王ウィレム・アレキサンダーの母。

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マルケンに来たのは8年ぶり。 以前はこの建物の地上階にはオシャレなショップがあったのにな。

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振り返って見る。 駐車場の跳ね橋からも見えてた家。

マルケンには、緑、深緑、黒の壁にオレンジ色の屋根の建物がたくさん残る。

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建物好きにはたまらない、その地の雰囲気の残る風景。

堤防が決壊して水害に見舞われることが多かったから、ちょっと小高いところに家が建っている。

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こちらは煉瓦造り部分が多め。 

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緑の空き地には山羊。 昔来た時、ここにいたのはだった。

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跳ね橋を越えて、教会のあるエリアへ。

橋の名にあるウィルヘルミナは元女王ベアトリクスの祖母。

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この家も道路より高めのところに建つ。

屋根に窓。 ドーマーのある家、いいな。 家の前にベンチを置いたり。

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教会のある広場から伸びる通り。 煉瓦畳の道。 左から4軒目は・・・

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・・・ミュージアム Marker Museum。 昔は、魚の燻製場だった建物らしい。

優しそうなおばあちゃんがふたり受付に座ってて、郷土資料館のような感じ。

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デルフト焼きか、マッカム焼きか、お皿が壁に並び・・・

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・・・手仕事ものの作品も展示。 レースや黒の伝統模様のステッチ。

以前来た時、カラスの模様のステッチの図柄を買って、地道に作ったことがある。
本来は黒の刺繍糸のところ、私は赤で刺したけど。

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生活の中で使われるカップやソーサー、雑貨類などいろいろ。 

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民族衣装の展示もある。 マネキンの顔がちょと怖いので、衣装だけ。 

国土は九州サイズのオランダだけど、地方により民族衣装にはかなりの違いが。

巻きスカートのようなエプロン。 夏はコットン、冬はウール。
実は、これだけ持ってたりする。

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ミュージアムを出て、歩く。 家の間に小路。 雨樋も木製で、中央に溝が彫ってある板。

黒壁にピンクの花が映える。 

売りに出してる家もいくつかあった。 
こんな風に観光客が撮ってたら落ち着かないんだろうな・・・と、ちょっと申し訳ない気もしつつ。 

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あっという間に集落を抜ける。 歩いてきた道。 

ここからちょっと離れたところに新しく拓けた街並もある。

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集落の外れには緑の野が広がり、水鳥。 

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巣にいるカモが可愛い。 来た道を戻って、教会の裏へ抜けよう。

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裏の道の家々も魅力的。 壁に赤い木靴。 その中に花が飾ってあった。

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振り返って教会を見る。 なだらかな坂道。

教会も小高い場所に建っているのだった。 

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跳ね橋を渡って、また振り返る。 

自分がどんな道を歩いて来たのかを把握して、いつでも引き返せるようにと、
街歩きの時は意識的に何度か振り返るようにしてる。

そのおかげで、いい風景にもたくさん出会ってきた。
前だけでなく、後ろにも見どころがあるのだ。

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集合住宅もこの地らしさの残る外観。 煉瓦に深緑の壁もいいなぁ。

アムステルダムの間口の狭い煉瓦造りの建物の並びとは、全く異なるマルケンの家。
こんな家々、どう?


マルケンのお話、あと1回続く。

コメントへのお返事、滞っててすみません。
もう少し待っててくださいね。

タグ:マルケン
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コメント 12

engrid

暮らしがあるのですよね
絵本に出てくるような、おそろいなお家
牧歌的けしきのなかにですもの
実際の日常があるとは、思えないところですね
by engrid (2014-10-29 00:55) 

baby_pink

わぁ.。お写真とinatimyさんのお話とで
最後まで吸い込まれるように見入ってしまいました。
カモさんも、山羊ちゃんもみんな彫が深い感じがする。^^
かっこいです。✿
日本の彼らもかわいいけれど、スタイリッシュが感じがします。
自然に囲まれて、身近に動物が居て・・お空がとっても高くて。。
すてきな所ですね~.。ほっこりしました。
by baby_pink (2014-10-29 06:55) 

カエル

お家、かわいいですね。緑の壁が印象的。
この同じようなお家の中ではそれぞれの人生があるんだろうなと思ってみてました。オランダは雨が、激しく降ったりする?雨樋が木製で日本ならすぐ痛みやすい気がしたんだけど。そんなに降らないのかな?
by カエル (2014-10-29 07:08) 

めぎ

可愛いおうちが並んでて、散歩がとっても楽しそうです。
8月はずいぶん明るく見えますね。
by めぎ (2014-10-29 07:15) 

ハリネズミ

跳ね橋、実物は一度も見たことがないのに、
Inatimyさんのブログで何度も拝見してるうちにすっかり
見たことがあるような気になってきちゃった^^;。
かわいい街並みですね~。こんなふうに「カンペキ」なシーンの
中に私も住みたいなぁ。
ダークグリーンのウッドフェンスの先端だけが白いの、斬新^^。
by ハリネズミ (2014-10-29 08:55) 

ぴーすけ君

素敵な色使いと形のお家ですね
童話の世界だわ~。
by ぴーすけ君 (2014-10-29 12:34) 

ナツパパ

昔「時をかける少女」という映画があって、その中で、
近づけるとキスをする人形が出てきましたっけ。
お互い磁石かなんか入っているのですね。
この人形は、そうではなくて陶器製のようですね。
姿がほのぼのとぢていいですね。
by ナツパパ (2014-10-29 20:31) 

ChatBleu

ご訪問ありがとうございました。お役に立てたようで良かったです。
綺麗な風景でうらやましい!
by ChatBleu (2014-10-29 22:21) 

ameya

おとぎ話に出てきそうなかわいらしい建物の街並ですね。
こんな中にいたら時の流れを忘れてしまいそう。
by ameya (2014-10-30 09:29) 

ねこの手

跳ね橋、かわいいです。
というか、街自体が可愛いなぁ。
民族衣装、緻密なニードルワークが素晴らしい!!
by ねこの手 (2014-10-30 17:37) 

miffy

キスするカップルのお人形、家にもあります^^
レゴで出来たような可愛らしい街並みですね~
冬は寒そうだけど夏の間なら住んでみたいな~
ミュージアムにある食器ステキ♪
民族衣装もステキですね。
Inatimyさんの持ってる衣装はどんな感じなのかな?
by miffy (2014-10-30 22:44) 

Inatimy

→皆さま「昔の島で休日散歩、見たのはキスと・・・」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。 日本は文化の日で3連休ですね。オランダは6月からクリスマスまでずっとお休みになる祝祭日がなく・・・。長い夏のバカンスのあるオランダ人は別に気にしてないんだろうなぁ。

→engridさま
マルケンには国家モニュメントに指定・保存されている家がたくさんありますが、みな普通の暮らしがそこにあるんですよね〜。スーパーもちゃんとあるし。ミュージアムには昔の村の様子を描いた絵画もありましたが劇的変化もなく維持されているのもスゴいことですよね^^。

→baby_pinkさま
あっという間に村の端から端まで。 こじんまりとしたところですが、静かで落ち着いた感じでとってもヨカッタです。この対岸のフォーレンダムはもっとにぎやかなんですけどね。
水鳥の種類もたくさん見られて、普通に庭にヤギが^^。草刈りに大活躍のよう。庭の木には梨が実ってました♪ ゆったり流れる時間、いいですよね。 

→カエルさま
年間通して曇りの日も多いし雨も多いかな。強風も。便利さよりもその地域の昔の姿を残すのが大事なのかも。観光でなりたっている地域だし、これが腐食しない素材のものに取って代わられてしまうと、家の外観も変わるだろうしねぇ。昔は中心にあったスーパーですら、景観のためにはずれに移築されたみたいだもの^^。

→めぎさま
夏と冬の明るさの違いが著しいですよね〜。最近は暗くて暗くて。道は落ち葉に埋もれて歩きにくいし・・・と思ったら、朝早くからブラシ付きの落ち葉掃除車が走ってました^^。

→ハリネズミさま
跳ね橋、まだまだ私には魅力の1つ。街の中の交差点にも跳ね橋あがってることを示す電光表示の標識があるところも。それ見るたびに、急いでるのに寄り道して見に行きたいという葛藤が^^;。マルケンのお家、ウッドフェンスの塗り方もおおっ!って感じですよね。国家モニュメントに指定されてるお家がたくさんあります♪

→ぴーすけ君さま
緑、深緑、黒の壁で、昔ならではの家の造り。統一感があって街並がとっても美しく^^。散歩して街並を堪能するだけでも楽しくなってきます♪ 猫も外で昼寝してたり。

→ナツパパさま
「時をかける少女」ありました、ありました、キスする人形♪ 確かオルゴールにもなってたんでしたっけ。オランダにあるのは陶器製で動きません^^;。大小様々、キスしてる最中か寸止めかくらいの違いかな。あ、あと男の子同士のもあるみたいで、さすがオランダ。

→ChatBleuさま
本当にありがとうございました。まだまだダメ出しが続き、根本的な解決がないままなのですが、すごく助かっています^^。

→ameyaさま
建物の統一感があるとキレイですよね。 壁の色も緑、深緑、黒、それに白が映えて。庭もあり、雑貨の使い方も参考にしたいものがいろいろ。あっという間の散歩でした♪ 

→ねこの手さま
小さな跳ね橋にはみなロイヤルファミリーの方々の名前が。ミュージアムには他にもいろんな布の民族衣装が展示されてて、ショップには刺繍やレースなどの図案や方法のセットの販売もあり。面白そうで選ぶのに迷って^^。

→miffyさま
オランダの家の壁は日本よりも分厚いので案外暖かいんですよ^^。 逆に30℃越えになる日が多くなってきた今では、夏が厳しいかも。エアコンもない扇風機もない家が多いので・・・。持ってるのはまさにこんな上部に可愛い布がついて、結ぶ部分にリボンテープがついた巻きスカート風エプロンです^^。
by Inatimy (2014-11-03 17:20) 

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