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野生種 Keukenhof チューリップ 2014 [花図鑑]

信号待ち。

大勢の中のひとりに、目がとまる。

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分類No.13 Fosteriana フォステリアナ種 Poco Loco ポコ・ロコ

スペイン語であるのは間違いないんだけど、どういうつもりで名付けたんだろう・・・。

loco ロコ は、クレイジーな、という意味。
poco loco だと、否定的で、あまりクレイジーじゃない、ほとんどクレイジーじゃない、となる。

もし、これに不定冠詞がついて、
un poco loco ウン・ポコ・ロコ だと、ちょっぴりクレイジー、となるんだけどね。


早生、中生、晩生ときて、やっと 野生種と野生種優勢なハイブリッド

 でも、フォステリアナ種の前の分類No.12 Kaufmanniana カウフマニアナ種は撮ってなかった。
 ご参考: Keukenhof チューリップ 2013 後篇 ← 2013年に撮った分でカウフマニアナ種見られます。 


フォステリアナ種の名は、英国人医師のフォスターさんという人の名前から来てるそうな。

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分類No.13 Fosteriana フォステリアナ種 Yellow Purissima イエロー・プリシマ

purissima は、おそらくイタリア語から。 puro の絶対最上級で、女性名詞を形容する形。
もっともピュアな、って感じかしら。

フォステリアナ種には他に、白い花で花の底に黄色の入るプリシマ
縁ににじむような薄らピンクで、花の底に黄色が入るフレミング・プリシマがある。

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分類No.13 Fosteriana フォステリアナ種 Amu Daria アム・ダリア

名前は多分、アムダリヤ川から。
アフガニスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンを流れているよう。


☆ ☆ ☆


グレイギー種は、葉っぱに入る斑点縞々模様が特徴のひとつ。 背が、さほど高くならず、低いものが多い。

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分類No.14 Greigii グレイギー種 Mothers Love マザーズ・ラブ。 ・・・母の愛

背の割には大きめな葉っぱ。 そこに斑点縞々模様が見えるかな。

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分類No.14 Greigii グレイギー種 Quebec ケベック

ケベックというと、カナダかな。 ケベック州。 公用語はフランス語
なので、フランスでも、そこ出身のミュージシャンが活躍。
女性ミュージシャン、Cœur de pirate の曲をよく聴いていた。

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チューリップケベックを上から見たところ。

外側ほどピンクの模様が出てないのが分かる。 花の底には黄色。

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分類No.14 Greigii グレイギー種 Mary Ann メアリー・アン。 

これは人名からなんだろうなぁ・・・。 名前と姓ではなく、メアリー・アンで名前。 
名前が1つしかない私からすると、いくつも名前が並ぶのが不思議で。

スペインでは、まで2つもあった。 父方の姓母方の姓
だから、政治家の名前も、
ホセ・マリア・アスナール・ロペスとか、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロとか長かった。
だいたい、母方の姓を省いて使ってるみたいだけど。

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分類No.14 Greigii グレイギー種 Little Girl リトル・ガール

背丈は20〜25cmくらいかな。
だからグレイギー種チューリップは、花壇などで背の高いチューリップの手前に植えられることが多い。

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分類No.14 Greigii グレイギー種 Fire of Love ファイアー・オブ・ラブ。  ・・・愛の炎

真っ赤なチューリップ。 開き始めはユリ咲き風な花びらの反り返り。
葉っぱの斑点縞々模様もくっきり。

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ツボミが見え始めた頃の様子。 キレイでもあり、ちょっぴり怖い感じでもあり・・・。

一言でチューリップといっても、花の色、花の形、背丈、葉っぱの大きさに模様・・・と
様々なバリエーションがあるのでした。



残る分類No.15 Other Species その他の野生種は、
キューケンホフでは、ネームプレートがなかったり、分類がなかったりで、うまくまとめられず。

我が家に咲くフミリス種ペルシアン・パールも、その分類の中に入るのかも。



あっちを向いたり、こっちに傾いたり、肩寄せ合って群がったり・・・
さすが野生種。 ワイルドな生き方に、撮るの、大変だった。


分類終わっても、まだチューリップの写真があったり^^;。

タグ:植物 Keukenhof
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コメント 15

ぴーすけ君

いろんな国で創られたチューリップがあるんですね。
名前の由来も面白いわ♪
by ぴーすけ君 (2015-04-28 20:41) 

engrid

もうびっくりするぐらいのバリエーションですね
最後の葉の斑点、縞模様? 初めて目にしました
葉は、緑でピーンとしているそんなイメージでしたから
by engrid (2015-04-29 00:12) 

のの

ファイヤーオブラブ・・・・は、最早チューリップに見えませんね!(@@)

by のの (2015-04-29 08:48) 

ハリネズミ

ポコ・ロコ・・・・スペイン語で「ほとんどクレイジーじゃない」の意味、
・・・・ってことは「ほぼノーマル」ってことかしら?^^;
ずっと捜索中のガーベラで「ポコ・ロコ」の品種名を持つものがあって、
ふと気になりました。そのお花、緑色の球体でまるで毬藻。
とてもクレイジーな気がするのだけど^^;。
ファイヤー・オブ・ラブは私もちょっと怖いように感じます。
斑入りの葉っぱの斑、赤紫だとそんな印象になっちゃいますよね。
by ハリネズミ (2015-04-29 09:03) 

アールグレイ

さすがにチューリップの国、オランダですね。
種類も多く、初めて見るものもあります。
最後のチューリップは、個性的というか、インパクトありますね。
by アールグレイ (2015-04-29 09:14) 

母ちゃん

こうしてみると本当にたくさんの種類があるんですね~。びっくりします、それに名前も。
チューリップが咲き乱れたキューケンホーフ公園には一度は行ってみたいです♪
by 母ちゃん (2015-04-29 17:46) 

めぎ

明日から3連休ですね~あ、オランダもかな?どうしてたっけ?
チューリップの顔ぶれも4月と変わってくる頃ですね。
また撮影にお出かけかしら♪
by めぎ (2015-04-30 19:13) 

mitu

花の咲く前でも、葉に模様があると観葉植物として楽しめていいですネ
ところで
先ほど別のブログでInatimy さんの楽しいコメントに笑っちゃいました~^^
by mitu (2015-04-30 20:22) 

あげぱん

ロコモコ・・じゃなくって・・ポコ・ロコ?
すんませーん^^;

それにしてもチューリップのイメージ観念を覆すバリエーションの数々。
やっぱりオランダですぅ♡
ピンクでもなんともうっとりな色合いで可愛いな。
日本では見られない種類のものばかり~♡♡
低木のファイアーオブラブ・・は存在感すごい~それだけ見たら絶対チューリップだとわからないだーろーなーわたし^^;
大好きなチューリップいっぱい見られて嬉しいな~♪
by あげぱん (2015-04-30 23:15) 

miffy

お花の名前もそうですが、物の名前も何でこの名前?なのって
いうの良くありますよね~
この中で好きなのはケベックかな~
去年のが終わりって事は次は今年のですね。
たくさん撮っちゃうと整理が大変ですね。
by miffy (2015-04-30 23:17) 

akko

野生種だけあって、ワイルド~!
ファイアー・オブ・ラブ・・はちょっと怖いな^^;
情熱的すぎます。。。
リトルガールが一番好きです♪
by akko (2015-05-01 08:10) 

luces

un poco locoといえばバド・パウエルの演奏が印象的です。
チューリップとは関係ないですが。
最後のチューリップが locoな感じですね。
by luces (2015-05-01 13:00) 

shino*

ウンポコロコでちょっぴりクレイジーって意味なんですね。
面白いな。
最後の葉の柄不思議な感じですね。
by shino* (2015-05-03 11:43) 

カエル

葉っぱの柄少し苦手かも〜。
ウンポコってイタリア語もポコって少しだったよね〜。
by カエル (2015-05-06 15:50) 

Inatimy

→皆さま「野生種 Keukenhof チューリップ 2014」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。1年前のキューケンホフのチューリップを紹介してる間に5月に突入し、2015年の開園期間も後1週間あまりに・・・。春は早く過ぎていくなぁ。

→ぴーすけ君さま
原産地も、あちこちいろいろですね〜。今ではオランダでも毎年新品種が生み出されてるし、重ならないように名前もつけるの、大変かも^^。

→engridさま
これがチューリップ?な姿ですよね。これが改良されたのではなく原種系だというのも不思議な感じ。私もチューリップの定番のイメージが音を立てて崩れていきました^^;。

→ののさま
ファイヤーオブラブの赤い斑模様の葉っぱ、強烈にインパクトありますよね^^;。食虫植物に似た怖さ・・・。でも目で確認したくなるという。

→ハリネズミさま
不定冠詞の存在って、スペイン語では大事なんですけどねぇ。すっかり意味が違ってきて。言語によってはあってもなくても意味が変わらないとかあるし、まして定冠詞の存在がない日本語を母国語とする私にとっては冠詞って複雑な存在です・・・^^;。ファイヤー・オブ・ラブは、ちょっとお家では育てる勇気がないなぁ。ハリネズミさんの手押し車に植えたら、道行く人、びっくりした目になっちゃうでしょうねぇ^^;。

→アールグレイさま
お花屋さんではここまで珍しいものは切り花では売ってないし、買うなら球根業者さんのネット販売かな。珍しいものが見られるキューケンホフ公園、さすがです^^。

→母ちゃんさま
これだけ品種が多く、次々と新しいのも生まれてくると、名前が重ならないように考えてつけるのも大変でしょうね〜。いつかキューケンホフ公園にご家族そろってどうぞ^^。ランも、他の球根植物も、見ごたえありです♪

→めぎさま
どうしてなのか、5月1日はオランダでは休みじゃなく平日・・・。フランスでは休みだったかな、で、スズランを贈り合う日でした♪ オランダ、普通に土日しか休みがなかったんんですが、散歩に出かけて春の花を撮ってきましたよ^^。

→mituさま
葉っぱの模様も楽しめるけど、このファイヤー・オブ・ラブは怖いかも^^;。はて、さて、別のブログでの私の楽しいコメントってなんだろう??? ^^?

→あげぱんさま
ロコモコ、ハワイ料理でしたっけ、まだ食べたことがないんですよ^^。似た感じで目玉焼きが乗ったビピンバとかガパオとかも美味しそう。見たら欲しくなる品種もたくさんありますよ、キューケンホフ公園♪で、園内にもショップがあって、カタログの分厚いこと^^。オーダーすると送料込みで秋に置くてくれるとか。広い庭があったら挑戦したところ。

→miffyさま
植物の名前で、かわいそうに思ったのがヘクソカズラ。可愛い花だったのに^^;。ケベック、色合いが可愛いですよね、クリーム色入ってて。キューケンホフで今年撮った分、まだ手付かずで放置・・・なるべく早めに取り掛からないとなぁ。

→akkoさま
リトルガールの色、アプリコットピーチみたいな優しい色ですよね。好みです^^。これにもうっすら赤い斑模様が葉っぱに入ってるんですが、ファイヤー・オブ・ラブほどじゃないので気にならず♪

→lucesさま
バド・パウエルのun poco loco・・・ジャズですね〜。さっき聴いてみました。姿からすると確かにファイヤー・オブ・ラブがlocoな感じかも^^。

→shino*さま
ほとんどローマ字読みでOKなので、英語よりスペイン語のほうが日本人には馴染みやすい気がします^^。グレイギー種には葉っぱに斑模様が入るんですが、最後の写真のファイヤー・オブ・ラブほど強烈に入るとビックリしますよねぇ・・・^^;。

→カエルさま
イタリア語もそうだったかも。昔NHKのイタリア語ラジオ講座を3ヶ月だけ聞いたけど、スペイン語より文法が複雑だった・・・。定冠詞でつまずき^^;。
by Inatimy (2015-05-07 18:42) 

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