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どこにいるかな、おサルさん [ミュージアム]

♪ おサルが拾って食べたとさ ♪

・・・のところが、子供の頃から一番好き。


という、その童謡は「まつぼっくり」。

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2015年霊長類の専門動物園 Apenheul アーペンヘウルに行ったお話の続き。

中央にこっちを向いてるおサルさんがいるの、見えるかな。

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なんとなく馴染みのある姿。
一般的におサルさんというと思い浮かぶイメージに会えた。 しかもすごく距離が近い。

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このおサルさんに会うためにはこんな入り口を抜けていく。 

立派な門構えのお住まい。 しかも木扉の内側はガラスの自動ドア。

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Berberaap バーバリーマカク。 尻尾も短く、ニホンザルに似てるけど違うのだ。

ニホンザルもマカク属。
でも、マカク属の中で、このバーバリーマカクだけ唯一アジア以外に生息するらしい。

アフリカ大陸北西部であるモロッコやアルジェリアのアトラス山脈に住んでいて、
ジブラルタルの断崖にも半野生化した個体群が。

アトラス山脈は3,000mを超える山々もある。 
バーバリーマカクが暮らすのは3,000mまでのところだけれど、それでも冬の寒さは厳しいらしく、
そのためバーバリーマカクの冬毛は、ぶ厚くなるのだとか。
それに、長い尻尾だとすぐ凍ってしまうので、すごく短い尻尾を持つ、とあった。

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冒頭の写真と同じ、住居エリアを水路を挟んだで側から。 おサルさん来園者との距離がわかるかしら。

足のスネくらいの高さのロープが張ってあるだけ。 時々、すごくそばまで来たりする。

で、このエリアで、ブログのお正月用のおサルさんの写真を撮ったのでした。
 ※ その写真がある記事は、コチラ

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そこから進んだ先で出会ったのが、この。 黒い体に、赤いくちばし。

Kaalkopibis ホオアカトキ。 オランダ語の名前の直訳だと、ハゲ頭トキ。 ・・・かわいそう。

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空にネットが張ってあり、自由に動き回ってる。 来園者は、鳥の飼育エリアを通り抜けていく感じ。

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ホオアカトキは、16世紀頃まではアルプスあたりでは普通にいた鳥だったよう。

修道院の庭でカタツムリ対策に飼われてたみたいだけれど、その肉の美味しさがわかると、
ザルツブルクの司教さんが年中、しかも復活祭の前の四旬節(肉を食べるのを控えたりする)期間でも
食べていいと言っちゃったとかで、狩猟し過ぎて絶滅の危機まで陥った・・・云々、と解説にあった。

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横に伸びた木に腰掛ける黒い姿。

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川の向こう、色づく木立の中をゆったりと歩いている姿を見るのは、いいもんだな。

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ズームして、目で追う。 その後ろ姿は、Laagland Gorilla ニシローランドゴリラ

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ポーズを決めて座ってるのは・・・Loboかしら・・・と、ガイドブックの顔写真と見比べ。
だとしたら、1973年生まれで一番の古株。

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ニシローランドゴリラと同じ敷地で同居してるのは、L'Hoëst Meerkat ロエストグエノン

中央アフリカあたりに生息。
アーペンヘウルには2012年から、兄弟の2匹が住んでいるらしい。

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その先に歩いていくと、放し飼いのWitgezichtsaki シロガオサキを見かけた。

生息地は南米で、スリナム、ブラジル、ベネズエラあたり。

黒い毛に覆われた体に、顔が白いのはオス。 
メスは黒ゴマ多めのゴマ塩っぽい体の色に、顔は黒で、頬に縞が入るだけらしい。

分厚い毛並みは、熱帯のにわか雨から身を守るためだとあった。
それにしても、太い尻尾だなぁ。

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遠くの木の遊具にいたのは、見たことがある顔。

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トリミングしてみると、ほら、あの映画にも出てた、『パイレーツ・オブ・カリビアン』

中米に生息するWitschouderkapucijnaap ノドジロオマキザル
オランダ語での直訳は、白肩カプチン会サル

カプチン会は、別名カプチン・フランシスコ修道会。 そのサルの姿が修道士みたいだからかな。

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そして、さらに進むと霊長類じゃないけど、Capibara カピバラもいた。

その敷地に一緒に暮らしていたのは・・・

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・・・Colombiaanse Slingeraap ブラウンクモザル。オランダ語の直訳はコロンビアのクモザル

木の上で生活をするので、長く器用な尻尾は便利な5つ目の手足となっていると解説にあった。

中南米の熱帯雨林に生息するので、この日の気温は彼らには寒かったみたい。
背中を丸めて両膝の間に顔を挟むように座り、かたまっていた。

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ブラウンクモザルのいるエリアを遠目から見ると、こんな感じ。

桟橋状の遊歩道が居住エリアに沿って囲むようにある。 下にはカピバラ

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そして、遊歩道をさらに進んで、ネットの張られたところへ入ると、次のおサルさんが、すぐ近くに。

係員のおねえさんもいるので、その指示に従う。

何を見てるんだろうな。
遊歩道を横切り、あっちへ、こっちへとウロウロと飛び回るように移っていた。

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そのおサルさんは、Hanuman Langoer ハヌマンラングール。 生息地はインド。

その名前はインドの神様のハヌマーンが由来のようで、そのためインドでは神聖視されているのだとか。
熱帯雨林に生息してるけど、平地や街にも住んでるみたい。

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ちょっぴり、たそがれ気味なのは、Wolaap フンボルトウーリーモンキー

コロンビア、ペルー、ブラジルの熱帯雨林に暮らしていて、
羊毛のようなモコモコした毛は、雨や日差しから体を守るためだそう。

そろそろ終わり。
ガイドブックには、アーペンヘウルにいる34種類の霊長類が紹介されていたけど、
動きが激しいのもいて、うまく撮れず・・・全種類制覇は無理だった。

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出口の手前にあったメリーゴーラウンドも、ちょっぴりトロピカルな雰囲気。

乗るのは、なんと無料
気持ちはウズウズしたけど、子供達がたくさん並んでたので、遠慮した・・・。

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もし乗るとしたら、何にしようかな・・・と考えるだけでも楽しめる。

乗ってるところを撮ってもらうなら、このオレンジ色のカエルは写真映えしそう。
調べてみたけど、イチゴヤドクガエルかな。

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メリーゴーラウンドの横には、2匹のサル。 

青緑色のところは、浅い漏斗みたいな感じ。
なだらかな円錐を逆さにしたような形状になってて、中央に穴が空いていた。

これは何だろう・・・と見ていたら、子供達が寄ってきて、おサルさんの頭から硬貨を滑らせた。
腰掛けたおサルさんには溝が彫ってあったのだ。

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硬貨はぐるぐると、描く弧を縮めつつ中央に向かって転がっていき、穴へと落ちた。

そうか、募金箱だったんだ。

これは面白い。 転がるところを見たいから、ついついもう一枚となってしまいそうだな。
側面の浮き上がったような植物柄も、なんてオシャレ。

どこまでも遊び心を忘れないオランダなのだった。

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鉄の檻がなく、自然になじむよう木材、竹、ロープなどを多く使った環境で、
生き生きとしてるおサルさんたち。

それを見てる私も動物園に来たというより、の中を散策してるような爽快な気分を味わえた。



こういうあり方って、いいなぁ。

nice!(37)  コメント(17) 

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コメント 17

ぴーすけ君

1枚目の写真、笑っちゃいました。
まるでおおきなキノコが生えてるかのように 座っているお猿さんたち。
かわいいですね~みんな。
by ぴーすけ君 (2016-02-12 20:08) 

mitu

黄葉がキレイですね。
わたしもしかしてここ行ったことあるかもです('_')かなり前のことですが^^
こんな動物園ならおサルさんたち幸せですね・・・♪
by mitu (2016-02-12 20:11) 

(。・_・。)2k

猿うだけでいっぱい種類がいるんですね
知りませんでした

by (。・_・。)2k (2016-02-12 22:54) 

MIKUKO.

日本の動物園とは違って、自然に近い形で見れるのですね~。
それだけ沢山の種類のお猿さんがいれば、
確かに完全制覇は簡単ではなさそう・・・^^;
でもすっごく楽しそうだなぁ~♪
by MIKUKO. (2016-02-12 23:14) 

めぎ

これ、乗りたくなりますね~♪
結構たくさんの人がいることにびっくり。
それに負けないほどたくさんのおさるさんたちがいることにもびっくり。
by めぎ (2016-02-13 05:45) 

マリー

「ハゲ頭トキ」ほんとに珍しい姿ですね
ザルツブルクの司教さんをも堕落させる味とは・・・^^;
散策しながら自然に生き物と接する、ここは本当に素晴らしい
場所ですね♪ 
by マリー (2016-02-13 07:56) 

ハリネズミ

おさるさんデザインの募金箱、かわいいなぁ。
コインが落ちていくようすを眺めるお楽しみ付きなら、
1度だけでなく2度3度とついつい募金をしちゃいそう^^。
冬、厳寒になる地に住むおさるさん、
シッポが長いと凍ってしまうというお話、新鮮でした。
by ハリネズミ (2016-02-13 08:56) 

luces

ポスターの仮面がちょっご不気味です。
by luces (2016-02-13 10:22) 

ナツパパ

ストレスの少なそうな環境ですねえ。
見学者の方も、立場をわきまえている方が多いから、
こういう風に出来るのでしょうか。
素敵なやり方ですね。
by ナツパパ (2016-02-13 11:25) 

mamii

お猿さん、自然に近い形で見られますね。
by mamii (2016-02-13 11:26) 

momo

こんなに間近で・・ちょっと怖い気もしますが、みな大人しいのですね?
カピバラにニンマリ(^-^)しちゃいました♪
募金箱、いいアイディアですね。
by momo (2016-02-13 15:13) 

engrid

方んとうに、動物園により
自然豊かな敷地を散策、動物に出会えた そんな感じです
ナチュラルな生態、暮らしが間近に見れるなんて、興味深いわ
静かに散歩しながら、いいですね
by engrid (2016-02-13 17:54) 

miffy

ゴリラって人間っぽいですよね。
こんなにたくさんのゴリラを一度に見られるのって凄いな~
どのサルも毛艶が良いですね。
その綺麗な毛皮触ってみたいな~
散歩しながらサルを観察できるのって素敵ですね。
by miffy (2016-02-14 00:30) 

母ちゃん

たくさんの方がいらっしゃっているんですね~。日本の動物園の展示と違って自由な感じがいいな~。
by 母ちゃん (2016-02-14 08:20) 

kaname

遠い目の猿たち、何を考えているのか
どこを見ているのか、色々と想像したくなります(^◇^)
メリーゴーラウンドが無料とは!!
子供がいなかったら即乗っちゃいますよね♪
募金箱の仕組みも新鮮で、これなら小分けに何度もしちゃいそうです(笑)
ツマ。
by kaname (2016-02-14 10:30) 

テリー

霊長類を集めた動物園って、珍しいですね。
猿が、動物園にいるのを見ると、映画猿の惑星を思い出します。
何百年後か、猿と人間の立場が、逆転しているかもしれません。
by テリー (2016-02-14 17:10) 

Inatimy

→皆さま「どこにいるかな、おサルさん」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。これを書いてる今、外の気温はマイナス3℃ほど。でも体感温度がマイナス8℃ですって・・・。今頃はおサルさんも屋内でぬくぬくしてるかなぁ。

→ぴーすけ君さま
ちょこんと座ってたり、地面の何かを探していたり、それぞれ行動を見てると面白く^^。この後、飼育員さんが餌を持って登場したので、動きが皆活発になりました〜。

→mituさま
黄葉、たっぷり楽しめました^^。mituさん、ここに来られたことあるんですね〜。その頃のままかしら。動物園好きには、たまらない魅力でした♪

→(。・_・。)2kさま
私もこんなにたくさんの種類があるとは思いもせず・・・買ってもらったガイドブックを見て、そうだったのか〜と知らないことづくしでした^^;。

→MIKUKO. さま
日本で子供の頃に見たおサルさんはコンクリートの山にいたけど、このオランダのお猿さんたちは自然に近い中にいて、とても快適そう。見てる方もその環境を満喫^^。放し飼いのお猿さんたちも小さいのは動きが早くて、ピントがなかなか合いませんでした・・・難しい^^;。

→めぎさま
このメーリーゴーラウンド、なかなかの魅力♪ 平日にお休みを取ってもらって行ったんですが、ちょうど学校の秋休みと重なり、たくさんの人、と言っても日本ほどの混雑じゃなかったですが。日本の動物園だと1つの種類が少ない頭数ですが、このアーペンヘウルで、本来は大きな群れで暮らしす生き物だったんだなと改めて感じました^^。

→マリーさま
ホオアカトキ、最初に食べた人もすごいかも^^;。他に食べるものがなかったのかしら・・・ハト、ウズラ、キジ・・・とあるあろうのに。自然の中を散策しながら見るおサルさん、楽しかったです。さすが、趣味が散歩のオランダ人の作った動物園♪

→ハリネズミさま
この募金箱、よくできてますよね、転がるところが面白いから、とその心理をついた方法^^。このために今度は小銭をためて、となりそう♪ 凍るからという理由で短くなったという尻尾の話は私もびっくりでした。日本のおサルさんも、アジアでは北限にいる種類だから、短くなるのもなるほどなぁと思ったのでした^^;。

→lucesさま
ベネツィアのカーニバルで良く見かけるあのお面も、あの鳥を模したものなのかしらね^^;。

→ナツパパさま
ちゃんと注意書きがあるので、皆、守ってますね^^。食事をしていいエリアもきっちり決まってて、基本的なことを守れば、こんなにも人にも動物にもより快適な環境が生まれるんだと感心しました♪ 

→mammaさま
このくらいの環境を用意してあげないと、動物たちもストレスがたまるでしょうねぇ。冬の間、閉園になるのも、いいことだと思いました^^。

→momoさま
子供の肩に乗ってきたりする人懐っこい小さなおサルさんもいますが、皆、喜んでました^^。オランダの動物園では、一つの場所に仲よさげな2〜3種類が同居してることが多いのも面白く。他の動物園でもシマウマとキリンとか。募金箱、くすぐられますよね、コイン転がしたい、って^^;。

→engridさま
テングザルに会えなかったけれど、秋に行ったのも、いいタイミングだったと思います。黄葉のある風景がとっても綺麗で、散策しながらたっぷり楽しめました♪ その中にいる動物たちも生き生きしてて。大きな群れで暮らしてるのも自然に近かったです^^。

→miffyさま
ゴリラが群れで木立の中を歩いてる様子が、私にはとても印象的で。日本だと、コンクリートの床の檻の中にいたのを子供の頃に見てたので、その違いにびっくりでした。ふかふかの落ち葉の上を歩くの、いいでしょうね^^。

→母ちゃんさま
ちょうど学校の秋休みの時期と重なって、思ったより人が多かったですが、大きな敷地なので、それはほどギュウギュウって感じでもなく^^。

→kanameさまのツマさま
仕草や表情がとても豊かなお猿さんたち、見てて飽きることなく、あっという間に時間が経ちました〜。メリーゴーラウンドも無料だなんて太っ腹ですよね。アトラクションが、これしかないというのも、本来の動物園という目的に重点があるようでいい感じでした^^。

→テリーさま
霊長類だけを集めた動物園、たっぷり様々な種類が見られて、解説もおもしろく、黄葉まで楽しめて、いい1日でした♪ 猿の惑星って映画ありましたね〜。子供の頃にTVで見て、ギョギョ、とした覚えが^^;。逆転は嫌だから、せめて共存できる世の中に、と思いますねぇ。
by Inatimy (2016-02-17 17:29) 

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