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建物に囲まれた記号 [オーレスン 2017 夏]

子供の頃、
地図記号で一番ピンとこなかったのが桑畑

養蚕という植物も、身近になかったものなぁ。

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7月上旬、夏休みに行ったノルウェーの街、Ålesund オーレスンでのお話。 2日目の続き。

午前中にアールヌーヴォー博物館に行き、その後、小雨が降ったり止んだりの中を散歩。
遅めのお昼を済ませて再び歩き、たどり着いたのがここ、Aalesunds Museum オーレスン博物館

この建物の向かいに・・・

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・・・本館がある。 に濡れた屋根が日の光でキラキラ。 ちょうど晴れ間が。


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門を入ると、前庭にがあった。 ・・・なんか親密な雰囲気。


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でも建物の中には入らず。 オープンしてたけれど、ここに来た目的は別のところに。
オーレスン博物館は滞在中に余裕があれば、また来よう、ということで。

私が見てみたかったのは、建物の目の前にある場所で・・・

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・・・小高い丘。 また、あっという間に曇ってしまった。

こんなところだったんだ、と分かってスッキリしたと同時に、意外にもだったので驚いた。
来る途中も、通りの角を曲がると、いきなり目の前に急な坂道だったし・・・。

きっかけはビューポイントの記号。

朝、ホテルのフロントで手に入れた街の案内地図で、ふと目についたのが
街の中、四方を建物に囲まれたその記号で、何だろうとすごく気になっていた。

綺麗な中庭でもあるのかなぁ・・・と、
頭の中には平面的なイメージが浮かんでいたのだが。 (起伏のない平坦なオランダだったら、そうだもの。)


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まさか、見晴らしの良い丘だったなんて。 宿も見えた。

右のほうへ視線をずらしていくと・・・

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・・・よく通ってるアイスクリーム看板の横の広場。 奥に埠頭が見える。 手前は建物の屋根。

さらに右を見ると・・・

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・・・屋根の向こうにそびえるAksla アクスラ山展望台。 そして、そこへの階段


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ズームすると階段を登る人たちの姿も。 展望台のテラスには横に並ぶ人の姿が。
我が家は天気が悪いからと、この日は行かなかった。


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曇天・・・しばらく晴れそうにない。 なのでカメラについてる効果で遊んでみる。


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使ったのは、絵画調HDR。 なんだか、昔のモノクロ写真をつけたような感じ。


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思い出すのは古い絵葉書

4〜5歳の頃、母がくれた絵葉書の分厚い束。 自分が集めていたものを譲ってくれたんだろうな。
白黒やカラーの写真のものもあったけど、多くがモノクロ彩色したもの。

その中の1つのシリーズが昭和初期東京の街だったかな、煉瓦造りの駅舎とか、
時計台のある角がカーブした建物とか、ビルの屋上に球体の看板があったり。

日本に置いてきたけど、大事にファイルして残してある。


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凸凹したを歩いて、博物館の方へ戻る。 丸っこいカプセルのようなものに目がいった。

解説板によると、Uræd号というで、世界で最初の覆われたタイプのライフボート(救命艇)らしい。 
長さ18フィート(約5m49cm)、幅8フィート(約2m44cm)、奥行き8フィート(2m44cm)の超小型。
を張るためのマストもついてる。

1904年8月7日にアメリカに向かって乗組員4人がオーレスンを出発した。
船乗りの生命を救うのは覆われたライフボートだけであることを証明したかったんだそうな。
(確かに、悪天候だった場合にはオープンタイプのものやゴムボートよりもいいかも。)

は大西洋を横断し、5ヶ月後にボストンの北に到着したみたい。

4人分の食料に水、どうしたんだろう。
5ヶ月分、積めたんだろうか・・・それとも釣った魚を食べたのかしら。

左にある建物には展示室があって、中には入れないけど、戸口から中を見られるようになっていた。

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お店みたい。 前に大きなカゴの付いた自転車。 配達もしてたのかな。


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黄緑ベースの店内がまた可愛くて。


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縦長の茶色のプレートは石鹸の広告みたい。 その右隣はバイキング牛乳。 珈琲の缶もあった。


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ひらひらランプの灯りの下にぶら下がる雑誌。 

Strikkeboka, Strikkebok と、中央の2冊は編み物雑誌だった。 
中身が気になる。 どんなのを編んでいたんだろう。

真ん中にあるのはデルモンテ? 写真を拡大してみてみたら、バナナを下げるフック



なんて、書いていたら、バナナが食べたくなって、
さっき出かけた時に買ってしまった^^。


ちなみに地図にあったビューポイントは、
(まる)の右側に放射線状の5本の線があるマークだった。

nice!(45)  コメント(15) 
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コメント 15

よしころん

こんばんは^^
絵画調HDR、本当にドラマチックな絵画のよう♪
さてあの階段は翌日登られたのかしら~^^
by よしころん (2017-08-25 19:12) 

ナツパパ

オーレスンってこういう街だったんですね。
いかにも北欧の港町、という感じがして、とても素敵だなあ。
F・フォーサイスの小説で、主人公の船長がオーレスンの出身だったので、
街の様子がわかって嬉しいです。
本の名前なんだったかな?(汗)
大型タンカーがハイジャックに合う物語なんだけど。
by ナツパパ (2017-08-25 20:35) 

(。・_・。)2k

1904年じゃあ
浄水器なんかも発達してないでしょうし
どうやってしのいだんでしょうね
今は海水も真水に変えられますけどね

by (。・_・。)2k (2017-08-25 21:34) 

めぎ

壁の鮮やかな黄色が印象的ですね~
昔の人ってチャレンジャーだったんだなあって、小さな船を見て思いました。
もっと冒険したいけど、年とともに安楽な旅が多くなってきちゃったなあ・・・
by めぎ (2017-08-25 21:45) 

engrid

運河に並ぶ建物、デザインも色彩も目を引きますね
カーブに沿って建てられてるのかな
凄い階段、ながい 折れ折れのジグザグ、見晴らしは素敵よね
疑問、お水が一番問題よね、、とってもきになるわ
by engrid (2017-08-26 00:19) 

そら

こんな小さな船で5ヶ月の船旅、想像するだけで大変そうですね!!
by そら (2017-08-26 06:52) 

oko

使ってる色がホントにちょっと抑えた色なんですね・・・
ブロックで組み立てた町のようです・・・
by oko (2017-08-26 07:24) 

yokotee

しのいだ五ヶ月きになりますよね
それにしても素晴らしい景観
曇りだで残念でした^_^
by yokotee (2017-08-26 08:30) 

TaekoLovesParis

オランダは平坦だから、丘でもビューポイントなんですね。東京だと昔NHKがあったという愛宕山がこんな感じ。アクスラ山の展望台への階段も大変そうだけど、登ってみたくなりますね。
ボストンまで航海したという救助艇、私も食料が気になりました。
by TaekoLovesParis (2017-08-26 09:57) 

みち

黄色の建物、緑色の壁、色の使い方が素敵です。
ジグザグ階段の展望台、登るの大変そうですが、
景色素晴らしいのでしょうね〜。
お母さまが下さった絵葉書、時が経つほど魅力が増しますね^ ^
by みち (2017-08-26 13:32) 

DON

ほんと オサレな店内だなぁ~
牛乳や石鹸でも 十分撮りたくなる(^^ゞ
by DON (2017-08-27 01:03) 

miffy

バイキングの血を引いているだけに海に対する情熱がノルウェーの人は強いですね。
最初に大西洋を渡ってアメリカ大陸に行ったのもバイキングだというし・・・
展望台に続く九十九折りの道、魅力的ですね~
黄緑色の壁の店内、可愛らしいですね。
こんなお店が近くにあったら毎日通っちゃうな~
by miffy (2017-08-27 08:51) 

kabu

小高い丘からの公開キレイですね(^-^)
建物も いろんな色があって街全体が
可愛らしいです。
by kabu (2017-08-27 16:09) 

カエル

なんだか緑が少ない街のように見えたよ。
天気のせいかちょっと内向的な印象。
晴れたら違うのかもしれないね。あの階段、怖いけど登りたいわ。。。
by カエル (2017-08-29 13:56) 

Inatimy

→皆さま「建物に囲まれた記号」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。結局、後でこのミュージアムには行くことはなく・・・。今度行くことがあったら、救命艇の食料や水の件について詳しく聞けたらいいなぁ^^。

→よしころんさま
たまにカメラの効果を使って撮ってみるのも楽しいですね^^。この日はほとんどずーっと曇りや雨で。アクスラ山の階段、この前日、街に到着したその日の夕食後にすでに登ってたんですよ〜。

→ナツパパさま
F・フォーサイスの小説で大型タンカーがハイジャックされるのって「悪魔の選択」かしら。読んでないけど、気になるので、ちょいと検索かけてみました^^。この夏休みは4泊5日でずーっとオーレスンで過ごしました。山あり、海あり、街並みは美しく、そして涼しく快適♪

→ (。・_・。)2kさま
気になりますよね、5ヶ月分の水・・・しかも4人分だし^^;。雨水とか、結露の水を利用してたのかしらね。文献探してもそこまで書いてるものが見つからず。

→めぎさま
5ヶ月もの船旅、しかも嵐にもあったようだし、壮絶な体験でしょうね^^;。今の時代なら、大きな船が伴って見守ったりするんでしょうけれど。年々、我が家もお気楽な旅です・・・。めぎさんはまだまだはるかにアクティヴですよ、ダイバーの免許取ったりしてるし♪

→engridさま
港の海に沿った家々は、もともとは倉庫だった建物です^^。それを今はホテルや住居に利用してるようで。ジグザグの階段、この記事の前日、着いたその日の夕食後に、すでに登ってたんですよ〜。

→そらさま
救命艇、どこかにたどり着くまでに5ヶ月間・・・というのは壮絶ですよね^^;。気分的にもかなり不安になりそう・・・精神力がよほど強くないと無理かも。

→okoさま
色使いがお洒落ですよね^^。デザインも統一されてるから、そんなに違和感がなく。レゴなどのブロック好きなので、こういうの作ってみたいなぁ。

→yokoteeさま
同じ街に4泊だから、まだ晴れる可能性があるし、お気楽でした^^。旅に出る前は4日間曇天・雨の予報だったので、実際はそれよりは良かったですよ〜。

→TaekoLovesParisさま
アクスラ山の展望台への階段、この前日、到着したその日の夕食後に登ってるんですよ^^。天気は良くなかったですけどね・・・。ボストンまで公開した救命艇、水や食料について詳しく書かれた文献が見当たらず・・・でも、クリスマスは薫製肉とジャガイモだったらしいですよ。

→みちさま
アクスラ山の展望台からの眺めはすごく良かったですよ^^。先の記事でも紹介したのだけれど、曇ってたんですよね・・・その後も何度か登りました〜。母がくれた絵葉書がきっかけで、旅先ではその街の絵葉書を買うように。かなり溜まりました〜。

→DONさま
展示の店内、お洒落ですよね〜。中に入れたらよかったんですが、入り口付近からのみの見学のようで。パッケージとか広告、いいですよね〜。

→miffyさま
大きな船が並航するわけでもなく、その救命艇だけでチャレンジしたというのも驚きです^^;。余程の自信作だったんでしょうね。ミュージアムの展示の昔の店内、とても可愛かったです。いい雰囲気ですよね〜。

→kabuさま
平坦なところに住んでる身には、急な坂道が突然目の前に現れたり、小高い丘が町んど真ん中にあったりするのに驚きの連続でした^^;。一本隣の道との高低差があまりにもありすぎて。でも、眺めがいいのは楽しいですね〜。

→カエルさま
いえいえ、緑は多かったです^^。小さな島がいくつもつながった街だから、そう見えるのかも。海に山、どちらも楽しめる街でした♪
by Inatimy (2017-08-29 19:01) 

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