SSブログ

フリフリなおじさまと再会 [ミュージアム]

床にモザイクのゾウ

思わず、よけて通る。

  ・・・踏むのが可哀想そうで。


amsrksm1.jpg
11月初旬、ふらっとRijksmuseum Amsterdam アムステルダム国立ミュージアムへ。

2013年再オープンした時に行って以来だから、かなり久しぶり。

今回は何を観に行ったかというと・・・

amsrksm2.jpg

・・・レース。 

写真のは、1765〜1780年頃の物。 ボビンを使って麻糸を織ってある。 
南ネーデルラント(現在のベルギーあたり)のレース

2018年7月22日まで開催してるボビンレースニードルレース特別コレクション展

でも、ガラスを隔てた向こう側の部屋にあったりして、遠い。

ボビンレースをしてる者としては、全体の美しさもそうだけど、
どの部分をどんな風に織ってあるのか詳細が見てみたいのだった・・・。


amsrksm3.jpg

そんなわけで、目的は早々と達成し、あとは磁器を見たり。 

この髪形すごい。 なんて高いんでしょ。 左の男性のも、ややそんな感じだし。 当時の流行り

そういえば、フランスの王妃マリー・アントワネッットの肖像画で、
こんな風に盛った髪型を見たことがある。


amsrksm4.jpg

帆船デルフト焼きタイル。 タイル張りの部屋って、夏は涼しそうでいいなぁ。

自分で絵付けしたタイルを貼るのも面白そうだ。
トイレの壁とかどうだろう・・・と、ちょいと数えてみたら、400枚以上は要りそう・・・無理。


amsrksm5.jpg

気に入ったのは、このお皿。 暮らしのものが色々と描かれている。 もいたり。
これもデルフト焼きで、1750〜1775年頃のもの。

なんてモダンな色合い。 今でも十分人気がありそうだ。


amsrksm6.jpg

カラフルな水鳥も。 Kamoさんが熱心に撮っていた。


amsrksm7.jpg

そして、レーマー杯。 ドイツオランダで人気があったワイングラス。 1650〜1660年頃のもの。

この緑がかった色が好き。 脚についてるラズベリーみたいな飾りも。

実はミュージアムショップで現代に作られたものが売っている。
高さ16cmくらいのもので、50ユーロ(約6,664円)。 でも買う勇気がない・・・。


amsrksm8.jpg

館内のカフェで昼食。

私は、マッシュルームとチキンのラグー。 コールラビの甘酢漬けみたいなのが付いてた。
奥のKamoさんのオーダーは、豚の腹肉のバーガー

当初は軽く流し観て、お昼は別のところで食べるつもりだったけど、
せっかくだし、午後もミュージアムで過ごすことに。

でも、じっくり見てると到底回りきれない膨大なコレクション量なので、
気になるところだけ、的を絞って直行。


amsrksm9b.jpg

建築家や彫刻家が描かれたステンドグラスがあるのは・・・

amsrksm9.jpg

・・・2階のホール。 写真左の面にずらりとステンドグラス。 レブラントなど画家のバージョンも。

冒頭の写真のゾウもここの床にいる。
ゾウだけじゃなく、フクロウ、コウモリ、ハチ、ニワトリ、魚、トカゲなどなど。 あと植物も。

右のガラスの扉を入ると・・・

amsrksm10.jpg

・・・両側にオランダの巨匠たちの絵画が並ぶ小部屋が並び、その一番奥に「夜警」の間。

ちなみに、左に見えるのは、
Rembrandt van Rijn レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)の「ユダヤの花嫁」1665年頃。

右に見えるのは、Jan Asselijn ヤン・アセライン(1610頃-1652頃)の「威嚇する白鳥」1650年頃。


amsrksm11.jpg

「夜景」を一部撮りして、仲良しそうな二人に絞る。 
左に立つ男性が前に出した手の影が、右の人の服のお腹のあたりに落ちているのがすごいなと思う。

でも、私としては何度見てもレンブラント「夜警」より・・・

amsrksm12.jpg

・・・同じ部屋の右側の壁にある絵の方が好きだ。 これ、全部入りきってないけど・・・。

Bartholomeus van der Helst バルトロメウス・ファン・デル・ヘルスト(1613-1670)の

『ルーロフ・ビッカー隊の肖像』。 アムステルダムの市警団を描いたもの。

市警団とは、民間の人で構成されたパトロール隊みたいなもの。
警察、消防、軍、救急隊みたいなこともしてて、市民の秩序、平和、安全を維持していたよう。

みなさん、襟元、袖口、レースでフリフリ。 それと足元がすごくオシャレでね。
槍や鉄砲を持ってても可愛い。

 ※ どんなにフリフリか、
  以前観た時のこの絵画詳細、Inatimy的面白ポイントのある記事は、こちら


ミュージアムのお話、長くなったので続きはまた今度。



天気が悪いと室内で過ごすことが多くなるなぁ・・・。
日曜は最低0℃、最高で3℃で、雪の予報だって^^。

nice!(39)  コメント(14) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 39

コメント 14

MIKUKO.

レースの展覧会はお勉強になりましたか? ^^
床に動物をあしらわれると困りますよね。
ホント、それは踏めない・・・^^;
カラフルなカモみたいな鳥は陶器?
実際にこんな水鳥がいたら面白いだろうな。
by MIKUKO. (2017-12-10 22:00) 

雉虎堂

レース、ガラス器、タイル、磁器に陶器に油絵!
さすが国立ミュージアム、全部素敵ですねえ。
一番心惹かれたのは
マッシュルームとチキンのラグー!
たぶん、好きな味です♥

by 雉虎堂 (2017-12-10 22:18) 

mitu

フリフリなおじさま達、帽子もステキですね
手塚漫画の、リボンの騎士みたいだ^^。
by mitu (2017-12-10 23:34) 

めぎ

このワイングラス、可愛いですね~ほしいなあ。
今日は雪で寒かったですね~
ただでさえ暗いのに雪でさらに暗くて。
by めぎ (2017-12-11 05:37) 

初夏(はつか)

マッシュルームとチキンのラグー。
パイと一緒にいただくとおいしいでしょうねー^^
「Inatimy的面白ポイント」見てきました。
フリフリなおじさまの足元には、リボンや花飾りも!
それで槍とか持っちゃってるんですねー。
オシャレだなぁ。
by 初夏(はつか) (2017-12-11 06:23) 

snow

うわぁ ここ行ってみたい
行けることなさそうだけど(^^ゞ
じゃあせめて妄想で
ここに行ったら何を撮るかな
ワイングラスやステンドグラスゆっくり撮りたいなぁ(^^)/


by snow (2017-12-11 06:32) 

TaekoLovesParis

レンブラントの「ユダヤの花嫁」、有名な絵ですね。ここに、こうやって飾られてるんですね。RIJKSは、もう一度、行こうと思ってる美術館です。
Inatimyさんは、近くていいわね。レースの綺麗なのはため息がでるほど、美しいですね。何より上品。
RIJKSのカフェは美味しかったので、よく覚えてます。このパイ、マッシュルームとチキンのラグーと一緒が美味しそう。冬にはこういうメニュー、いいわね。
by TaekoLovesParis (2017-12-11 11:23) 

kyon

モザイクやタイル、ちょっと憧れます^^
なかなか生活に取り入れられないんですが、小物が欲しいです。
by kyon (2017-12-11 12:43) 

(。・_・。)2k

髪を盛るってことは
それだけ長いってことなんですかね?
当然 中になんか入れるんでしょうけど

by (。・_・。)2k (2017-12-11 14:59) 

KOME

撮影OKなんですね。
by KOME (2017-12-11 21:28) 

miffy

リアル象さん踏んだら夢に出てきそう^^;
レース美しいですね~
手に取ってじっくり見たいですね。
レーマー杯、綺麗ですよね、欲しいです~
フリフリなお洋服、オシャレですよね。
可愛らしい女性が着ても似合うと思うけどな~
by miffy (2017-12-11 23:13) 

yokotee

天気悪いとこもりますよね
雨や雪だとなおさら!
0℃とか厳しい寒さですね
雪気を付けてください(^^♪
by yokotee (2017-12-12 00:49) 

アールグレイ

モザイクの象、私もさけちゃいそう^^
素敵なレース
そしてワイングラス。良いですね。
こんなグラスで飲んだら、グラスを見つつ、いい気分にひたれそう。
レンブラントの絵もいいですよね^^
by アールグレイ (2017-12-12 13:11) 

Inatimy

→皆さま「フリフリなおじさまと再会」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。いつでも行けるや、って思っていたら案外行かないもので、4年ぶり・・・。すぐ近くのゴッホミュージアムの方がまだ行ってる回数が多いかも、企画展に惹かれてね。

→MIKUKO.さま
レースは距離があって細かなところまではよくわからず・・・^^。床のモザイクのゾウさんは凄く可愛くて。足元も見たいわ、ステンドグラスも綺麗だわ、壁画も素敵で、ここのホール、挙動不審になります。カラフルなカモみたいな鳥も陶器で、デルフト焼きです^^。左隣には帽子をかぶったお猿さんのピッチャーらしきものもありました♪

→雉虎堂さま
国立ミュージアムだけあってコレクション量が半端なく多いんですよ・・・好みのものがいろいろ見つかると思います^^。マッシュルームとチキンのラグー、美味しかったですよ。もう少し熱々だったらよかったけど、すぐに冷めちゃって。その方が写真は撮りやすいけど。

→mituさま
帽子もおしゃれでしたよ、羽根つきだったりもして^^。肖像画だから、目一杯おしゃれしたんでしょうね〜。リボンの騎士、懐かしい〜。

→めぎさま
このワイングラス、いいですよね〜。凄く薄そうで、すぐに割れちゃうんじゃないかと、普段使いするのにはドキドキもの。これで白ワイン、飲んでみたい。雪、凄かったですよ。でも雪の方が明るくないですか?夜も街灯の反射でカーテンの外がいつもより光がある感じで。

→初夏(はつか)さま
美術史とか作者や絵の背景とか、難しいことよくわからないけど、自分の気になる点を集めると面白くって^^。一旦、気になると、他の絵もそのテーマばかり追っちゃう。ミュージアムのカフェ、すごい人気でしたよ。

→snowさま
この日見たのほほんの一部で。国内外幅広くいろんな年代のものが収集されてます^^。日本のものもありますよ。ワイングラスも、使うならどれにしようかなと妄想ひろがり、選び放題。陶器のお皿はどんな料理が盛り付けられたら美味しそうかな、とかね。

→TaekoLovesParisさま
国立ミュージアム、近いんですが、すぐに行けるやと思ってると、なかなか^^;。オランダ国内のミュージアムの年間パスみたいなミュージアムカードもあるのでいちいちチケットもいらないしお手軽なんですけどね。食べるところ、カフェとは別にレストランもあるんですよ。こっちの方がより洗練されててお気に召すかも^^。

→kyonさま
モザイクやタイル、私も好きです^^。いいですよね〜。モザイクの小さなテーブルとか何度か惚れて、ショーウィンドー越しにじーっと熱い視線を送ったことも♪

→(。・_・。)2kさま
長く伸ばしてますよね、髪^^。中に何か入れてたり、船の模型とかつけたりしたそうですよ。一旦、その髪型にすると、当然、寝づらいし、髪も洗えないから、大変だったみたいですけどね^^;。おしゃれのためなら・・・なんでしょうかね。

→KOMEさま
フラッシュやライト、三脚、自撮り棒など使わなければ撮影はOKですよ^^。私もいつも気になって、行く前に調べてます♪

→miffyさま
昔の服、男性もすごくおしゃれですよね。レースもそうだし、金糸や銀糸のそう職場ふんだんに使われてて。ミシンなんかまだなかった頃だろうし、一つ一つ手縫いで丁寧に作られたものだろうから。そう思うと、今の大量生産の服って、寿命短いですよね・・・。

→yokoteeさま
天気悪いとなかなか撮りには出かけられないですよね^^;。寒いのは好きだからモコモコに着込んで氷点下でも♪ でも雪でっすべって転ばないようにしないとなぁ・・・年々鈍臭くなってきてるし・・・。

→アールグレイさま
ミュージアムって非日常の世界が詰まってるから、あれやこれやと想像が広がりますよね。このお皿で何食べよう、このグラスで何飲もう、この飾りはどこに置こうかな・・・とか^^。
by Inatimy (2017-12-15 18:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。