ウソでしょ・・・ [ベルゲン 2019 夏]
立ち止まって、ふと一息。
キンポウゲ属か、ダイコンソウ属か、キジムシロ属か?
キンポウゲ属か、ダイコンソウ属か、キジムシロ属か?
それとも全く別のものか・・・よくわからない。
7月中旬、夏休みに行ったノルウェーの街、Bergen ベルゲンでの話、2日目の続き。
宿を出てエクスプレス・バスに20分ほど揺られ、郊外へ。 ロープウェーに乗り換え、
Ulriken ウルリケン山へ到着し、片道1時間(約3.1km)の簡単なコースを歩き始めた後。
Ulriken ウルリケン山へ到着し、片道1時間(約3.1km)の簡単なコースを歩き始めた後。
※ 前回の旅のお話は、こちら。
道標のあった辺りから、ぐるりと回り込むように湖に近づいてきた。
その途中の道っていうのがまた、どこを歩いていいのかわからないゴツゴツした岩石だらけ。
かと思うと、足がじんわりと沈む、柔らかい湿地だったり。
かと思うと、足がじんわりと沈む、柔らかい湿地だったり。
だいたいこの辺を歩けばいいのかなという目安は、打ち込まれて立ってる鉄の棒みたいなの。
たぶん雪の時期に道の目印となるものなんだろうな。
たぶん雪の時期に道の目印となるものなんだろうな。
湖を横切るように道があった。 水は遠くからだと空を反射して青く見えていたけど、実際は錆び色。
さて、ここはどの辺りなんだろう。 こんな湖を横切る道は、予定してたコースになかったはず。
さて、ここはどの辺りなんだろう。 こんな湖を横切る道は、予定してたコースになかったはず。
地図で現在地確認。 写真中央にあるVassdalvatnetという湖の上の点線辺りにいるようだ。
左上の黒丸が出発点の電波塔のあるところ。 我が家が選んだのは緑色で表示されたルート。
黒丸から地図右下へ歩いて、途中で太い点線へ南下し、右の細い点線へ来たみたい。
黒丸から地図右下へ歩いて、途中で太い点線へ南下し、右の細い点線へ来たみたい。
やっぱりルートから外れてた。 道標があったところで、私の言ってた方向が正しかったんだ。
さて、どうする?
よく見ると、湖を渡った先の道が、折り返し地点となる目的地Turnerhyttenに続いてる。
結局、このまま行ってみようか、と。 ・・・私には、等高線の狭さが気になるけれど。
結局、このまま行ってみようか、と。 ・・・私には、等高線の狭さが気になるけれど。
地図を見てたら、横を通り過ぎた中国人男性が親切に何か言ってくれたんだけど、中国語で・・・。
にこやかに前方を指差ししてて、こっちで大丈夫、って感じだった。
にこやかに前方を指差ししてて、こっちで大丈夫、って感じだった。
湖を横切って、振り返る。 涼しく、穏やかな晴れた日。
徐々に上り坂で、この後、針葉樹の木立の中へ入り・・・
・・・とんでもない道になった。 道幅がかなり狭く、岩ゴツゴツで、修験者の道のよう。
写真左上に、かすかに入った鉄杭と鎖の手すり、これをしっかり持たないと歩けない。
心に余裕もなく、やっと撮った一枚がこれ。 等高線の狭さ、恐るべし。
心に余裕もなく、やっと撮った一枚がこれ。 等高線の狭さ、恐るべし。
しばし、カメラは上着のポケットの中に。
険しさのピークを超えた辺りで撮った右側。 相変わらず狭い道幅。 すぐ横は崖。 下に針葉樹。
実は、高いところはそんなに得意じゃない・・・。
もしここでクラっとしたら、この崖に真っ逆さまなんだろうな、と思うと心臓がスースーした。
もしここでクラっとしたら、この崖に真っ逆さまなんだろうな、と思うと心臓がスースーした。
ひとまずちょっとマシなところに出た。 マシになっただけで、完全には安全そうじゃない。
眺めはすごくいいけれど・・・。 終わりかけの線香花火のような草を撮る。
眺めはすごくいいけれど・・・。 終わりかけの線香花火のような草を撮る。
これからの道のり。 後ろから来た犬連れの二人が追い越していった。 軽やかな足取り。
日頃の犬の散歩によく来る場所なのか、
はたまた、いざという時に助けを呼びに行かせるために犬連れなのか・・・想像がぐるぐる。
はたまた、いざという時に助けを呼びに行かせるために犬連れなのか・・・想像がぐるぐる。
その人たちは、あっという間に見えなくなった。
我が家ふたりは慎重に一歩一歩。 ここまで来たら、あと少しだろうし。 安全第一。
我が家ふたりは慎重に一歩一歩。 ここまで来たら、あと少しだろうし。 安全第一。
それでもハードだ・・・。 片道1時間(約3.1km)の簡単コースから道を外したばっかりに。
平地の1kmと、山道の1kmでは、かなりの違いがあるもんだな・・・と妙に冷静に思う。
平地の1kmと、山道の1kmでは、かなりの違いがあるもんだな・・・と妙に冷静に思う。
でも、眺めは最高。 気分爽快。 普段は運動不足気味だけど、歩くのは好きだから。
写真中央、濃い緑の辺りが針葉樹が寄り集まってて、崖のあったところ。 その奥に電波塔。
遠くまで歩いてきたんだなぁ。
遠くまで歩いてきたんだなぁ。
電波塔の方を思いっきりズームしてみた。 そこから続いている岩の道、途中で左右に分かれる。
左には岩の色と同じような小屋、右には赤い壁の小屋。 あそこがこの日を左右する分岐点だった。
左には岩の色と同じような小屋、右には赤い壁の小屋。 あそこがこの日を左右する分岐点だった。
小さな選択だけど、それで人生がまるっきり変わることもあるんだろうな。
この時点で出発してから2時間経っていた。
はてさて、ちゃんと折り返し地点の山小屋にたどり着けるんだろうか。
はてさて、ちゃんと折り返し地点の山小屋にたどり着けるんだろうか。
山散歩の話は続く。
あとでKamoさんの撮った写真を見ていたら、山を歩く私の後ろ姿がいっぱい。
その中に、険しいゴツゴツの狭い道を見つめて呆然と立ち尽くす私もいて、可笑しかった^^。
その中に、険しいゴツゴツの狭い道を見つめて呆然と立ち尽くす私もいて、可笑しかった^^。
ハラハラドキドキしながら読み進んできました。
by ヤッペママ (2019-09-24 16:11)
かなり厳しい山道って感じですね!
これは大変ですね(^^)
by ma2ma2 (2019-09-24 17:52)
中国の方も、犬を連れた方もいたし…、大丈夫だとは思うけれど…、迷った時、危ないと思った時は戻る方が良いのではないかなどと… ^^;
あと、呆然と立ち尽くすって?? ^^;;
by moz (2019-09-24 18:11)
これはかなりの道ですね!
人生も同じですね、ホント小さな選択が後々を決めます
でも人生だから楽しまなくっちゃ(^^)
by そら (2019-09-24 18:38)
わ~健脚ですね!!
これはしっかりしたハイキングシューズじゃないと難しそう・・・
でも、眺めが素晴らしくて、歩いた充実感ありそうですね。
by めぎ (2019-09-24 19:53)
山道を2時間とは凄いですね。普段相当鍛えていらっしゃると思います。
by JUNKO (2019-09-24 20:12)
こんにちは。
簡単トレッキングコースではない感じですね。
地図見ると沢山の湖があり、楽しい地域みたいです。
「ルートから外れてた。」は危険な香り?匂い?です。
犬の散歩?訓練された犬と山登りする人をテレビで見た事あります。
見晴らしが良いので、足元だけ気を付ければ問題なさそうかな?
分岐点、常により良い選択は無理ですが、根気よく進む事大切ですね。
ブログ書いているので・・・
無事に山小屋に着いたと推測です(笑)!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-09-24 20:30)
他の登山者がいないですね、日本は最近ほんと多いです。
立ちすくんだ写真をshow me please。
by KOME (2019-09-24 21:04)
美しい眺めですね。でも、その道のりはかなり危険な感じがしました。よく登られましたね。やはり登ったあとの爽快感はすばらしいものがあるのだろうと想像します。
by coco030705 (2019-09-24 21:29)
ちょっとした登山でしたね
鉄杭と鎖の手すりなんかあると怖いけどワクワクします
きっとこの景色生で見たら感動だね(^^)/
by snow (2019-09-24 23:59)
野趣あふれる山行でしたね!
心臓がドキドキだったでしょう^^。
by 斗夢 (2019-09-25 06:31)
男の場合は、股間がひゅんときます。
その先の絶景、苦労して来た甲斐がありましたね。
by YAP (2019-09-25 08:23)
おお〜見晴らし、最高でやすね!
湖もどんな魚がいるのかな?とか、気になりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-09-25 13:00)
日本じゃ見れない風景ですね
良いな良いな
by (。・_・。)2k (2019-09-25 14:18)
一寸とした冒険でしたね。この道は。ちゃんとした登山靴でないと、捻挫する恐れがありますね。
何も無くて、幸いでした。私なら、普通の靴で、この道は、歩きません。
登山路で、捻挫して、歩くのが大変になった人を、嫌になるほど見ました。
by テリー (2019-09-25 17:47)
岩が多いので歩くのが大変そうです。
これは登山と言っていいのではないでしょうか^^
by riverwalk (2019-09-25 19:38)
楽しく読みました、
どうなるの、、で、どうしたの、、おか
引き込まれてしまいました、、人生の分岐点も、
二人で歩めば、怖いものなしかな、、、
by engrid (2019-09-26 01:00)
ちょっと曲がる道を間違えただけで全然変な所に行くことありますよね。
海外の方は体力が違うのか山道でも平気で早足で進みますね。
間違えなければこの素敵な景色が見れなかったのなら間違えて正解でしたね^^
by miffy (2019-09-26 14:48)
ちゃんとした登山用のシューズや装備が必要な感じの山ですね。
切り立った岩の道は転んだりしたら岩で大怪我しそうですね。
コースアウトしながらもリカバリーできてよかった(^^
山の上からの眺めはごちそうですね♪
by marimo (2019-09-26 15:56)
→皆さま「ウソでしょ・・・」のお話にnice!やコメントをありがとうございました。いろんなルートがあるようで、ロープウェイを使わず下から上がってくる人たちにも何人もすれ違い。また歩いてみたいウルリケン山でした^^。
→ヤッペママさま
山の風景ばかりに添えた文章、読んでくださって嬉しいです^^。夏休みの貴重な1日、山で充実した時間を過ごせました。
→ma2ma2さま
そこまで厳しい山道でもなかったんですが、なんせ普段は平地ばかりを歩く身なもので^^;。
→mozさま。
戻る選択もあったんですが、現在地も分かったし、まだ早いし時間をかけてゆっくり行ってみようと^^。呆然と立ち尽くしたのは、いきなり地形、風景が変わったので。普段、真っ平らな地にいるので、すごくインパクトがあったんですよ。
→そらさま
歩きごたえがありました^^。人生も小さな選択の積み重ねですものね。楽しみつつ一歩一歩を大事に進んでいきたいと思います。
→めぎさま
ちゃんと靴を選んで行ったので足元の不安はなかったです^^。ただ、高さがね・・・普段、平地ばかりなので、あまりの高低差に鎖を持つ手に力が入りましたよ。眺めは本当に素晴らしく、遠くまで起伏のある風景、楽しめました♪
→JUNKOさま
そんなにスピードは出していないので、山道2時間大丈夫でした。平坦な街の中だと一日中でも歩いてる我が家です^^。
→Boss365さま
簡単トレッキングコースから外れちゃいました^^;。山の上にたくさんの湖があって、晴れていたので空を反射してとってもキレイなんですよ。風景につられて次から次へ足が進むというか。初めての場所なので、慎重に一歩一歩でした。ふふ、ブログ書いてるので大丈夫、その通りです♪
→KOMEさま
他の登山者がいない・・・いえ、なるべく写り込まないようにしてるだけで、すれ違いましたよ^^。おすすめコースから外れちゃったので、若干少ないかもしれないけれど。立ちすくんだ写真、いつかお会いすることがあったら、KOMEさんにだけお見せしようかな^^;。
→coco030705さま
高い木がないので先を見渡せるところが良かったと思います。大体予測できるというのか。一歩一歩しっかりと慎重に運びました^^。天気の良さも後押し。もし、これが曇天で雲行きが怪しかったら、行かなかったかも。
→snowさま
普段の暮らしには全く山がないので、新鮮な体験^^。鉄杭と鎖の手すりにはハラハラしましたが、あとは見晴らしも良く、気温も涼しく快適だったので、楽しめました。凹凸のある地形って久々で感動もの。
→斗夢さま
オランダでは絶対に体験できないので、山歩き、すごく楽しめました。一部心臓ばくばくものでしたが、本当にものすごく危険なら通行止になってるだろうし、慎重に足を進めて、上まで^^。
→YAPさま
男性の場合はまた別の表現ができるのが、なるほど〜でした^^。地道に少しずつ登った甲斐がありました。一体、二人で何枚撮ったんだろう、というほど、眺めの写真が大量に。旅ならではの体験です。
→ぼんぼちぼちぼちさま
湖、私もどんな魚がいるのかなと、しばらくのぞいてみましたが、泳いでなかったです^^;。注ぎ込んで出て行く川もないからなのかしらね。
→(。・_・。)2kさま
オランダでも見られない風景でした^^。オランダは山が無いので、いい刺激になりました。高い木々がないので、見通しがよく、歩きやすかったです。
→テリーさま
私も普通の靴なら歩きませんよ^^。捻挫しないように、一歩一歩慎重に足を進めました。時間もたっぷりあったので撮りながらゆっくりと。
→riverwalkさま
岩や石が多いので歩くのが大変でしたが、歩きやすそうな道を見つけて進めるのも良かったです。だいたいの目安のルートみたいで。眺めが良くて、気分爽快^^。
→engridさま
文章、楽しんでくださって嬉しいです^^。思い返せば人生の分岐点もいろいろありました。二人で歩いて怖かったら、軌道修正して・・・の繰り返しかも。この先も慎重に進んでいければ^^。
→miffyさま
慣れてる方々なのか、犬連れのお二人はすごいスピードでしたよ。でも、我が家はせっかくなので、何度も立ち止まっては写真を^^。この日は他にこれといって予定も入れてなくて、たっぷりと時間があったので。
→marimoさま
旅の前にちゃんと靴を選んで、履き慣らしてから行ったので、足元は大丈夫でした^^。ここで怪我したら・・・と頭の中で想像して大変なことになりそうと、歩みは慎重にしっかりと、でした。何度も立ち止まっては眺めを堪能。いいところでしたよ♪
by Inatimy (2019-09-30 16:29)