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白鳥とレンブラント、そして牛 [森・野]

野にいるが姿を消しつつあるなんて。

さらに世界初の人工培養牛肉ハンバーガーのニュースも昨夜TVで見たところ。
オランダのマーストリヒト大学の教授が研究開発し、ロンドンで紹介されたよう。
調理して食べていた。 

シャーレに入った培養肉の画像は、う~ん・・・といった感じ。

研究所産となる培養肉は、コスト面からまだまだ費用がかかり過ぎ、
近年早々、一般に出回ることはないらいしけど・・・。 
  ↑ そのハンバーガー1個300,000ユーロ(約39,000,000円)だって。

オランダ、どうなっていくんだろう・・・。

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7月自転車で野のを見に来た時の話。 ・・・毎月行ってるなぁ。

目と目が合って、思わず手を振った。 

分かってくれるかどうかではなく、人との関わり同様、
近所の人や、エレベーターで乗り合わせた人と軽く挨拶するのに近い感じ。

たまに近付いてきてくれるもいるのが嬉しい。

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案外、の首は柔軟。 脇腹をなめられるなんて。 の向こうにはもいる。

来る度にを撮るから、の写真がどんどん増えていく・・・。 

日本だったら、年賀状に使えるのに。

あ、でも、2013年は巳年だから、の登場はまだまだ先だ。
あたりが良さそう。

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いつもの水路に来たら、白鳥が羽をお手入れ中。 

以前のお話にも登場した喧嘩上等の白鳥かもしれない・・・つれと子どもがいたんだ。

重なってて見えないけど、子供は2羽。 

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教会裏の橋の上から。 いつもはここにがいるんだけどな。

薄晴れというのか、薄曇りというのか、スッキリしない天気だった日。 

あまりにも暗い雰囲気だから・・・

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・・・8月の写真も合わせて載っけてみよう。  同じ橋の上から少し左を見たところ。

水路脇を少し先に行ったベンチには先客が。 読書する女性がいた。

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遠くにスキポール空港管制塔も見える。  

水鳥たちは、水辺のそばの芝生の上でお昼寝中で、風の音以外は静かな午後。

Nes aan de Amstel ネス・アーン・デ・アムステル

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その町にある教会Sint-Urbanuskerk シント=ウルバヌスケルクに寄る。 

南西からの強風で、青い空を形を変えながら走りぬけていく

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モノクロで撮ると、音も動きも止まる気がする。

本当にそこにいていいものだけが存在する世界。

そんなふうに見える。

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教会敷地の片隅にあるピエタ。 愛情、深い悲しみと美しさ。

生きてきた分だけ、見ていると思い出すことも多い。

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教会を後にして、アムステル川に出て、川沿いを北上しよう。 

あまりにも強風で、横風を受けたら自転車がフラフラ。

向かい風だと、力を込めてペダルをこいでも進まない・・・。

小さなヨットに乗った子供たちが手を振ってくれた。

と、再び7月の写真へ戻る。

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アムステル川沿いを北上してやって来たのは、
Ouderkerk aan de Amstel アウダーケルク・アーン・デ・アムステル

向こう岸の教会、Amstelkerk アムステルケルクでは結婚式があったよう。 
たくさんの人が集まっていた。 

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さらにアムステル川沿いを北上すると、リッチな邸宅風な家と門構え。 

Buitenplaats Oostermeer aan de Amstel
お屋敷 オースターメア・アーン・デ・アムステル

Buitenplaats バウテンプラーツ は、(田舎の)屋敷、邸宅、別荘みたいな意味。

Oostermeer から、昔はここにがあり、そのに位置した地名だと推測がつく。

先ほどから町の名についてるaan de Amstel アーン・デ・アムステルは、
アムステル川に面した、というところかな。

この向かいに・・・

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・・・風車がある。 名前はDe Zwaan、意味は白鳥。 

1638年頃にできた風車で、その後何度か修復を繰り返してるよう。

さらに北上し、アムステルダム方向に進んで行くと・・・

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・・・もう1つ風車。 De Riekermolen リーカーの風車。 

Wikipediaによると、1636年の風車だけれど、当初は別の場所にあったそう。
その地も干拓やらなんやらで、風車はしばらくの間、姿を消し、
1961年にここに再構築されたらしい。 
                ・・・要約するとそんなことが書いてあったと思う・・・たぶん。

手前の像は、画家のRembrandt van Rijn レンブラント(1606か1607-1669)。

レンブラントアムステル川の土手沿いでよくスケッチしてたという話。

このアムステル川は、レンブラントの家のあるアムステルダムの、
Zwanenburgwal ズワーネンブルフワル運河あたりまで続いてる。
その名の意味は、白鳥城壁、白鳥運河岸・・・と言ったところ。

レンブラントは舟で、アムステル川のこの近辺まで出てきたのかな。
その頃、このリーカーの風車は、まだなかったんだ。
見たとしたら、先のDe Zwaan(白鳥)風車だったはず。

いや、その頃は今よりもっとたくさんの風車があったのかもしれない・・・と想像が膨らむ。

レンブラントの描いた風景はどんなのだったかも気になるところ。

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も描いたかな・・・。

でも、レンブラントというと、パリルーヴル美術館所蔵の
"Le Boeuf écorché" 『屠殺された牛』 1655 しか思い浮かばないのだった・・・。
      ↑ 魚の開きならぬ、牛の開き、みたいなの。

オランダの画家でを描かせたら、
一番はPaulus Potterパウルス・ポッテル(1625-1654)だろうな。

 

のいる風景、存続しますように。

※ 写真はSONY。


nice!(35)  コメント(18) 
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コメント 18

ぴーすけ君

培養肉、日本でも今日ニュースで取り上げられましたよ♪
by ぴーすけ君 (2013-08-06 18:50) 

旅爺さん

↑ 爺も同じテレビ見てました。
それ程牛が不足してるんですかね?
by 旅爺さん (2013-08-06 20:22) 

アールグレイ

1枚目の牛のお写真、造形物のようで不思議な感じがします^^
緑の草地が、きれいです。
野にいる牛達が消えつつあるのは悲しいですね。
川のさざなみもきらめいて、
アムステルダム川沿いの景色もいいですね^^
by アールグレイ (2013-08-06 21:47) 

HIROMI

パウルス・ポッテルさんって、とっても若いうちに亡くなられたんですね。
どんな方なのかと調べてみたら、細密画のような牛さんを描くんですね。
by HIROMI (2013-08-07 00:17) 

匁

絵になる風景です。
by (2013-08-07 07:40) 

angie17

私も1枚目を見て、「ん?」と思った!
ミニチュアみたい~。

by angie17 (2013-08-07 13:29) 

めぎ

培養肉なんて食べたくないな・・・
広々とした野で牛さんがのんびりしている風景がどんどん潰されていかないようにと祈りますわ。
by めぎ (2013-08-07 18:15) 

母ちゃん

そのお肉のニュース、私も見ました! あんまり手を加えてはいけない所もありますよね・・・。
by 母ちゃん (2013-08-08 07:39) 

pica

|゚Д゚))) コソーリ!!!! 
お、お、お邪魔します。久しぶりで照れくさいです(笑

のどかな風景ですね。
一日ぼーっと過ごすのが最上の贅沢に思えます。
by pica (2013-08-08 17:41) 

カエル

デンマークの家畜達はすごぉーーーーーーーーく
優雅に見えるのはなぜだろう?
自由にのびのび生きているような印象。
茶っぽいのかわいいね~。
by カエル (2013-08-08 17:41) 

miffy

野にいる牛さん達がいなくなるなんて寂しいですね。
自然にのびのびとしている方が美味しいお肉になりそうだけど・・・
培養されて出来たお肉なんて食べたくないですよね。
キラキラ輝く川面を見ながらボーッとしたいな~
by miffy (2013-08-08 20:05) 

いろは

こんばんは^^
素敵な風景に癒されました♪
白鳥とレンブラント、やはり行ってみたいですね〜
我が家にレンブランドの自画像のレプリカがあります(^^;
その場所に立って見たいです!

by いろは (2013-08-08 21:47) 

luces

まるで時間が止まっているようです。美しいですね。

by luces (2013-08-09 09:37) 

Inatimy

→皆さま 
『白鳥とレンブラント、そして牛』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 貸し出しを受けてサスキアの絵が2年間公開のニュースを聞いてから、レンブラントのネタ続き。 有名だしあちこちに関連のモニュメント♪ 日本ではフェルメールも負けない人気なのに、あまり目立たないなぁ・・・デルフトから出ることがなかったからなのかしらね。

→ぴーすけ君さま 
へ~・・・そうなんだ、日本でもニュースに。 ・・・苦労してオランダ語を訳してたのに、もう少し待てばよかったなぁ(笑)。 

→旅爺さんさま 
牛が不足というより、製品価格と育てるのにかかるコストのつり合いの問題なんでしょうねぇ。 余り牛肉は食べないんですが、乳製品は大好きなので牛が減っちゃうと困りものです。

→アールグレイさま 
乳牛もお肉になる牛も、大事な存在ですよね。 人間は、植物でも動物でも、その命を頂いて生きていくしかないですもの。 ・・・培養肉はヤダなぁ。 美しくのどかな野の風景からなくなってほしくないな。 牛舎に閉じ込められたまま育つのも可哀そうだし。 

→HIROMIさま 
そうなんです、28歳でしたっけね。 毛並みも分かりそうなほど細やかな絵なんですが、絵のサイズが大きいのもあって、大迫力ですよ♪ 羊を描かせても上手です。 

→匁さま 
もったいないな~と思いつつも、描くのがあまり得意でないので、写真ばかり撮ってます♪ 

→angie17さま 
最近のカメラっていろんな機能が付いてて楽しいですよね~♪ あれこれお試ししながらお散歩です。 日本語表示ができないカメラなので、とにかく困る・・・。 

→めぎさま 
動物愛護と謳われても、培養肉食べるの、嫌ですよねぇ。 日々の糧に感謝しつつ、動物も植物も、大事にどちらの命もいただきます。 

→母ちゃんさま 
そこまで踏み込んでいいのかしら・・・と思いますよね。 あれこれ考えましたが、やっぱり私としては培養肉は受け付けられないです・・・。 今後は食の安全についてもっと積極的に知ろうとしないといけませんねぇ。 

→picaさま 
お久しぶりです。 お元気でしたでしょうか。 京都のお話が恋しいなぁ・・・と思っていたところです。 まだpica さんところで読ませていただけるかな♪ 一日、この野原の風景にひたってると、スッキリしますよ~。 心にブレーキをかけて速度を落とすのも時には必要ですね。

→カエルさま 
デンマークには行ったことがないけれど、いつか行ってみたいかも、北欧ぜんぶひっくるめて周遊とか。 ふふ。 白&茶色、可愛いよね~。 パリで家畜の本も買った私♪ 

→miffyさま 
小屋でギュウギュウ詰めになってるより、のびのびしてる牛のほうがいいですよね。 牛に限らず、多少高くてもいいから元気で動物に撮ってのいい環境で育ったお肉を選びたいです。 培養肉の今後の需要どうなるかしら・・・チェーン店のハンバーガー屋さんで取り扱うなら、ちょっと足が遠のきそうですよね。 

→いろはさま 
レンブランドの自画像のレプリカ・・・スゴイですね~。 我が家にレンブラントものってあったかな・・・ポストカードくらいかなぁ。 ミュージアムになってるレンブラントの家は面白かったですよ♪ 私としてはキッチンがお勧め(笑)。

→lucesさま 
小路とタイトルが付いていながら、野の散策ばかりしてますねぇ・・・夏の緑がキレイな間に満喫。 冬のは極寒ですから・・・。
by Inatimy (2013-08-09 19:28) 

moz

素敵な田園風景。
牛も日本とはちょっと違うかも。のーーんびりしているように思えます。
いいな、こんなところ自転車で走って、牛君に手を振って 笑
カメラをお供にサイクリングしてみたいです。
そうなんですね、レンブラントもこのあたりで絵を描いていたんだ。
風景画、あまり見たことないです。どんな風にしてどんな絵を描いていたんでしょうね。 ^^
by moz (2013-08-11 10:12) 

Inatimy

→mozさま 
山もなく、段々畑も田んぼもなく、どこまでも横長の風景で、強風に吹かれた雲の影が野を走っていくのが見えるんですよ♪ 雲もダイナミックなロイスダールの描くような感じだったり。 ゴッホもモネも、風車の絵を描いてましたが、どのあたりだったんでしょうね~。 
by Inatimy (2013-08-15 18:27) 

hatsu

教会敷地の片隅にあるピエタの写真、胸にじんわりきました。

by hatsu (2013-08-17 16:44) 

Inatimy

→hatsuさま 
お返事が遅くなってスミマセン。 教会の片隅のピエタ、シンプルで、そばにベンチと花壇があるだけの静かな雰囲気です。 奥は墓地だったかな。 ピエタは教会で見かけると撮ってしまいます。 
by Inatimy (2013-08-28 19:32) 

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