角家と誕生日祝い [街並み]
木靴は履くだけじゃなく。
玄関脇の壁にかけて、花を飾ってる家も見かけたことがある。
でも、これは大き過ぎ・・・。 小さな子だと中に入れそうだ。
面白がって誰かゴミを投げ入れる人もいるかもしれないな・・・。
この足のサイズだと、身長、どのくらいになるんだろうね。
巨大な木靴を見つけたのは、7月にアムステルダム中心を抜けた時。
あると思っていたトラムラインが無くなっていたため、仕方なく歩いた。
古い路線図は捨てなきゃいけないなぁ。
いつものようにLeidsestraat ライツェ通りを歩き、自転車観賞。
先を急ぎつつ歩きながらも建物も気になる。 ライツェ通りとプリンセン運河の角。
Dikker & Thijs Hotel と文字が入っているこの建物は、
現在はホテルの他に、地上階に etos というドラッグストアが入っている。
wikipediaによると、もともとこの建物は保険会社のオフィスとして建てられたもの。
デリカテッセンを営んでいたDikkerさん、フランス人シェフのもとで働いていたThijsさんが、
この建物の地上階にデリカテッセンの店を、その上の1階(日本で言う2階)に、
牡蠣、ロブスター、キャビアのレストランを開いていたみたい。
レストラン(1994年に閉店)はミシュランの星をとっていたそうな。
現在は、ホテルの所有者も変わってるらしい。
ライツェ通りと次のカイザー運河が交差する角に立つ家。
元々は、sigarenwinkel 煙草屋さん。
建築家A.C. Bleys ブライス(1842-1912)によるもの。
↑ Sint-Nicolaasbasiliek 聖ニコラース教会(かつてのSt. Nicolaaskerk)の設計者。
角の窓の下に胸像レリーフが。
知ってるおじさまだ・・・名前だけね。
オランダの歴史家、詩人、劇作家であるP.C. Hooft ホーフト(1581-1647)。
このレリーフは、1881年に生誕300周年を祝って、
ベルギーの彫刻家 Eduard Colinet (1840/1844-1890)によって制作されたそう。
読み方は、エドゥアール・コリネ・・・だろうか。
エドゥアール・コリネはPierre Cuypers ピエール・カウパース(1827-1921) とともに、
↑ アムステルダム国立ミュージアムやアムステルダム中央駅を作った建築家。
Kunstnijverheidsschool Quellinus Amsterdam という工芸学校も作ったみたい。
どうしてP.C. ホーフトの名を知ってるかというと、通りの名前にあるから。
ゴッホミュージアムのある通りとフォンデル公園の間にある、
ブランド品のブティックなどが並ぶP.C. Hooftstraat というショッピング通りがそう。
でも、通りの入り口から眺めただけで、歩いたことはないかもしれない・・・。
そんな私は、運河沿いの静かな通りに魅かれ、一枚。
並木、斜め駐車の車、街灯、ガードポール、自転車、玄関階段・・・と、どれも奥まで連なってる。
ちなみに、ファン・ゴッホミュージアムのある通りの名前は、
Paulus Potterstraat パウルス・ポッテル通り。
そう、オランダで牛を描かせたら一番、と私が思ってる画家、
Paulus Potterパウルス・ポッテル(1625-1654)の名前から。
間口の狭い、古い建物。
CAMELの煙草屋さん。
看板にも小さい文字でRoken is dodelijk と、ちゃんと警告文が入ってる。
↑ 喫煙は死をもたらします、のような意味。
シンゲル運河に来たところで、東入る。 対岸に浮かぶ花市を見ながら。
↑ 京都風に言うとね。
急いでる時は、こちら側の岸の方が歩きやすい。 家並みもキレイに見える。
このまま真っ直ぐ、Munttoren ムント塔を越えると・・・
・・・集合場所の像にたむろする観光客の団体さん。
ではなくて、夜警の皆さまとそのボス。 ここはRembrandtplein レンブラント広場。
ボスは、もちろん、
画家のRembrandt van Rijn レンブラント・ファン・レイン(1606/1607-1669)。
中央の高い画家の像は1852年に作られた物。
その手前に、生誕400周年を祝って作られた『夜警』の像が並ぶのだ。
夜警の像は2009年の公園改修工事で一旦撤去されたものの、まだ復活したそうな。
さすがに誕生日のお祝いも何百年となると、プレゼントが豪華になるなぁ。
・・・本人が見られないのは残念。
ふと気がつくと、左の道に・・・
・・・ミュージアム・トラム・ラインを走っていた古いタイプの車両が。
へぇ~普通に街の中も走ってたりするんだ。
慌ててカメラで追いかけたけど・・・
・・・ムント塔の方へ走っていった。 あっという間に。
そして、我が家は停留所から反対方向のトラムに乗った。
ちょっと期待したけど、やって来たのは現代の普通の青と白の車両・・・。
すっかり散歩が長くなった。
向かった先のお話は、いずれまた。
誕生日に欲しいもの、何?
※ 写真はSONY。
時を重ねて、よりいっそう輝く街ですね♪
by ぴーすけ君 (2013-08-09 20:50)
あ、面白い!
「夜警」の皆様が3Dになってレンブラント様を囲むのね。
by HIROMI (2013-08-10 00:50)
レンブラントが今も生きていたら、どんな人々を描きますかねえ・・・
by めぎ (2013-08-10 05:13)
オランダは木靴やキューケンホフ公園など有名ですね。
整備された綺麗な町は楽しめたでしょうね。爺はまた行きたいです。
by 旅爺さん (2013-08-10 05:37)
木靴は、それぞれの足の大きさに合わせて、作るのでしょうね。
by テリー (2013-08-10 17:42)
変わらないようでいて町も移り変わっているのですね。
by luces (2013-08-10 21:03)
大きな木靴、片方だけでは巨人さんも履けないですね(笑)
アムスの建物の造り、やっぱり好きだな~
運河沿いのお家に住みたい♪
夜警の立体像、面白いですね~
色も塗って欲しいけど、安っぽくなっちゃうかな~
明日からしばらく留守します。
しばらくお伺いできませんが帰りましたらまた遊びにきますね^^
by miffy (2013-08-10 23:42)
町の風景が新鮮だわ!(笑)
牛が写ってない!
お誕生日プレゼントは最近いらないっていってるかな。
欲しいものがなくなってきてる?のかな。でも欲しいものは、レンズかなぁ。かわいげないけど。
by カエル (2013-08-11 00:26)
街歩き、いいですよね。ぼくも大好きです。
本人が見られない誕生日プレゼント。でも、きっとレンブラントも喜んでいますよ。自分のこと、よしよし、みんな忘れていないなって ^^
さすが、オランダ、すごい数の自転車ですね。写っている人の数より断然多いですね 笑
木靴もすごーーい。重そうですよね。
by moz (2013-08-11 10:07)
あの大きな靴は、大きなオランダの方でも大きすぎますね♪
by 母ちゃん (2013-08-11 19:28)
→皆さま
『角家と誕生日祝い』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 誕生日にほしいもの、私はバースデーカードかな。 覚えていてくれるだけで嬉しいから。 だから私もカードを贈る。 4人ほど、そろそろ用意しようっと♪
→ぴーすけ君さま
首都はアムステルダムだけど政治的機能はデン・ハーグだし、高層ビルが建ち並ぶこともなく、建っても郊外のほうばかりだから、中心部の古い街並みにますます磨きがかかりますね~♪ 逆に京都の街の真ん中にマンションがどんどん建ってたのを見た時には仰天でした・・・。
→HIROMIさま
等身大なので一緒に並んで記念撮影する人もいて、楽しめますね~。 我が家には夜警の小さなフィギュアがあるので、この大きいバージョンにワクワクしました♪
→めぎさま
どんな人を描くだろう・・・? 音楽家のアンドレ・リュウとかイリュージョンのハンス・クロックとか・・・う~ん。
→旅爺さんさま
パネクックというパンケーキや、クロケットという俵型の表面カリカリのクリームコロッケなど、お手軽な美味しいものもあるので、いつかオランダへ旅された際にはお試しくださいね♪
→テリーさま
お店に行くと、靴屋さんのように様々なサイズが並んでますよ~。 素朴な木の風合いを生かしたものやカラフルなものまで♪ ふふ、特注サイズもアリですね。
→lucesさま
あったはずのお店がなくなって他の店に変わってたりはするけれど、その建物自体は古いままそこに。 地震がないから耐震構造に変えたりする必要もないのもあるのかも。 微妙に変わりつつある街♪
→miffyさま
大きな木靴、きっとどこか他のお店にもう片方があるはず(笑)。 古いアムスのお家は細長い階段がず~っと上に、だそうですよ。 大きくてもせいぜい窓から入るサイズだから、小さな家具や組み立て式が便利かな・・・なんて想像♪ 夜警の立体像は並んで写真撮るのにぴったり。 肩組んだりしたりして。 旅のお帰り、楽しみに待ってます。 お気をつけて♪
→カエルさま
ふふ、牛がいないところもちゃんとあるのだ(笑)。 どうも、用事でバタバタ歩くことが多いから、なかなか街の写真撮れなくて。 のんびり休みは野原で過ごすしねぇ。 誕生日プレゼントにレンズか~・・・一緒に並んで、どれがいい?なんて言ってる様子は、結婚指輪をふたりで選んでる姿と似て、ロマンチックかも♪
→mozさま
ふふ、mozさんがアムステルダムの街を歩く時のお供になる音楽は何だろうな。 アムステルダムの街、どこ撮っても、自転車がもれなくついてきますよ♪ 自転車は環境にも優しいし、健康にも一役買ってるし、なにより走りやすい専用道があるのがありがたいです。 でも近頃は、スクーターを選ぶ人も増えてきてるんですって・・・。 以前、木靴の展示を見た時、日本の木靴もありましたよ。 お公家さんが履いてた浅沓♪
→母ちゃんさま
オランダ人の足よりはるかに大きな木靴でしたよ(笑)。 壁にかけるのに持ちあげるのも重くて大変そうな。
by Inatimy (2013-08-15 18:21)